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つかの間の静寂
黒天使の邂逅・2
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コンソーラはガリアと共に、移動呪文発動装着の前にいた。
「腕輪はちゃんとついてるかしら」
「ええ、大丈夫です」
コンソーラは腕輪を動かして、装着が十分であることを確認する。
「気を付けていきなさい、貴女は本来戦闘に向いてないんだから」
ガリアは忠告した。しかしコンソーラは「ふふっ」と笑う。
「心配いりませんよ、ラフィアさんのためなら、戦闘でも何でもしますよ」
コンソーラは楽しげに語る。
コンソーラはラフィアに会えると思うと嬉しくて仕方ないのだ。
「何で貴女はラフィアに関すると、態度が変わるの?」
ガリアは疑問を口にする。
コンソーラは大人しく、どこか自信無さげな印象があるが、ラフィアのことになると、態度が一転するのだ。
「ガリアさんにはお話しませんでしたっけ」
「ごめんなさい、大分前に聞いたような気がしたけど忘れてしまったわ」
「私が幼い頃に、ラフィアさんが私の命を救ってくれたんです」
コンソーラは答えた。
コンソーラは竜巻を引き起こし、前に立ちはだかっていた三人の黒天使を彼方へ吹き飛ばす。
「さあ、行きましょう」
コンソーラは後ろを見て、リンに言った。
「君の仲間だよね、吹き飛ばしたりして大丈夫なの?」
リンがコンソーラを気にかけているのが伝わってきた。
「彼らも戦闘することは承知の上ですから、平気ですよ」
コンソーラはリンの心配を解消するように、優しく語る。
黒天使は戦闘訓練で仲間同士で武器や呪文を交えることもあるからだ。
元に戦艦アルシエルでベリルを相手に呪文の訓練していた。
「それより行きましょう、また私の仲間が現れるかもしれませんから」
コンソーラは緊張を交えた声を出した。
(ラフィアさん、もう少しの辛抱ですから我慢して下さいね)
コンソーラはリンの背中で眠るラフィアに心の中で言った。ラフィアの役に立てることが彼女への恩返しだと思った。
一行は学校に到着して、ラフィアを保健室に休ませることになった。
黒天使のコンソーラをメルキが見た時は驚かれたが、リンが事情を話してくれたお陰で、何とかコンソーラも一緒に学校の中に入ることができた。保健室に行く道中、コンソーラを見るなり良い顔をしなかったが、慣れてるので気にはならなかった。
ラフィアにラビエス草を飲ませ、リンがメルキと話している間、コンソーラはラフィアを見ていた。
ラフィアはラビエス草の効果もあり、さっきよりも顔色が良くなってきた。
「早く目を覚まして下さいね、ラフィアさん」
コンソーラは呟く。
ラフィアには話したいことが山のようにあり、第一に言いたいのは彼女に対してのお礼の言葉だった。
が、コンソーラは廊下に行くように言われて、ラフィアが起きる所を見届けることができなかった上に、ラフィアには攻撃されかけそうになり、天使に嫌われてることに慣れてるコンソーラでも、精神的なダメージは大きい。
(ううっ、やっぱそうなりますよね)
ラフィアの鋭い目付きは、コンソーラの気持ちを萎縮させた。
メルキの介入により、コンソーラへの攻撃は回避され、ラフィアも落ち着きを取り戻して、自分の非を詫びる。
(でも、私はくじけませんよ、ラフィアさんは私の恩人ですから)
ラフィアが平静になってくれたこともあり、コンソーラのダメージは緩和した。
(ラフィアさんには私のことを認めさせますから)
コンソーラはラフィアへの想いが膨らんでいったのだった。
「腕輪はちゃんとついてるかしら」
「ええ、大丈夫です」
コンソーラは腕輪を動かして、装着が十分であることを確認する。
「気を付けていきなさい、貴女は本来戦闘に向いてないんだから」
ガリアは忠告した。しかしコンソーラは「ふふっ」と笑う。
「心配いりませんよ、ラフィアさんのためなら、戦闘でも何でもしますよ」
コンソーラは楽しげに語る。
コンソーラはラフィアに会えると思うと嬉しくて仕方ないのだ。
「何で貴女はラフィアに関すると、態度が変わるの?」
ガリアは疑問を口にする。
コンソーラは大人しく、どこか自信無さげな印象があるが、ラフィアのことになると、態度が一転するのだ。
「ガリアさんにはお話しませんでしたっけ」
「ごめんなさい、大分前に聞いたような気がしたけど忘れてしまったわ」
「私が幼い頃に、ラフィアさんが私の命を救ってくれたんです」
コンソーラは答えた。
コンソーラは竜巻を引き起こし、前に立ちはだかっていた三人の黒天使を彼方へ吹き飛ばす。
「さあ、行きましょう」
コンソーラは後ろを見て、リンに言った。
「君の仲間だよね、吹き飛ばしたりして大丈夫なの?」
リンがコンソーラを気にかけているのが伝わってきた。
「彼らも戦闘することは承知の上ですから、平気ですよ」
コンソーラはリンの心配を解消するように、優しく語る。
黒天使は戦闘訓練で仲間同士で武器や呪文を交えることもあるからだ。
元に戦艦アルシエルでベリルを相手に呪文の訓練していた。
「それより行きましょう、また私の仲間が現れるかもしれませんから」
コンソーラは緊張を交えた声を出した。
(ラフィアさん、もう少しの辛抱ですから我慢して下さいね)
コンソーラはリンの背中で眠るラフィアに心の中で言った。ラフィアの役に立てることが彼女への恩返しだと思った。
一行は学校に到着して、ラフィアを保健室に休ませることになった。
黒天使のコンソーラをメルキが見た時は驚かれたが、リンが事情を話してくれたお陰で、何とかコンソーラも一緒に学校の中に入ることができた。保健室に行く道中、コンソーラを見るなり良い顔をしなかったが、慣れてるので気にはならなかった。
ラフィアにラビエス草を飲ませ、リンがメルキと話している間、コンソーラはラフィアを見ていた。
ラフィアはラビエス草の効果もあり、さっきよりも顔色が良くなってきた。
「早く目を覚まして下さいね、ラフィアさん」
コンソーラは呟く。
ラフィアには話したいことが山のようにあり、第一に言いたいのは彼女に対してのお礼の言葉だった。
が、コンソーラは廊下に行くように言われて、ラフィアが起きる所を見届けることができなかった上に、ラフィアには攻撃されかけそうになり、天使に嫌われてることに慣れてるコンソーラでも、精神的なダメージは大きい。
(ううっ、やっぱそうなりますよね)
ラフィアの鋭い目付きは、コンソーラの気持ちを萎縮させた。
メルキの介入により、コンソーラへの攻撃は回避され、ラフィアも落ち着きを取り戻して、自分の非を詫びる。
(でも、私はくじけませんよ、ラフィアさんは私の恩人ですから)
ラフィアが平静になってくれたこともあり、コンソーラのダメージは緩和した。
(ラフィアさんには私のことを認めさせますから)
コンソーラはラフィアへの想いが膨らんでいったのだった。
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