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つまり、男が言っていることというのは
あの世界は零時に開き、四時に閉まる。
あの世界に入れる人間は俺とお前しかいない。
あの世界は現実だ。
ということだった、聞かなきゃ良かったって思うくらい余計に困惑させられる、でも私なりになんとなく彼が言わんとしてることは分かる。最後の一つ以外だが。
零時に開くのも四時に閉まるのも実感したしあの世界で私以外の人間はなんだか舞台のセットのような、元からあの世界の住人って感じがした。でも探偵は全然そんなこと感じさせなかった、あの世界の風景はとても日常と比べても大差ないし遜色ないけれども風変わりな探偵が私にとっては一番現実的だった。
でもあの世界が現実ということだけは理解ができない。明らかにあの世界は私たちがいる世界と違っているのだ。それが現実だなんて到底受け入れられない。
「あの世界が現実だ、ってどういうことなんですか?」
探偵は浅く息をついて言った。
「あの世界にいる人々って一体なんだと思う?」
いや、答えになってないし。質問を質問で返さないでくれよ、あの世界の人々はあの世界にしかいない人々ではないのか、そもそもその答えがどう繋がるというんだろうか。
あの世界の人々がもしかしたら狐とかが化けてるのかもしれないけれどもしそうなのならますます現実から遠いではないか。
あの世界の人々はあの世界のものでなければいけないではないか。
あの場所に住む人々にとって現実だ、というのなら理解はできる。なぜなら私が住んでいるこの世界が私にとっては現実だからだ。
しかし私にとってあの世界が現実だというのは話の辻褄が合わない。異世界って時点で非日常だけれど非日常の中にも日常性ってものはあると思うし。
「あの世界の人々って現実の人々なんだよ」
嘘言うなよ探偵、だってあれが現実の人々のはずがないじゃないか、そりゃ見た目だってめちゃくちゃリアルっていうかほぼ現実だったけど直感的に私は理解したのだ。
あれが現実の人々ではなくこの世界の人々だということに。
「あの世界の人々はね、この世界の人々の夢なんだ」
いよいよもって理解ができないし頭がついていかないしパニックになってきた。
なに?あの世界の住人は実は現実の人の夢でしたー!!ってどういうことだよ。
「……夢って?」
男は少し考えてから返す。
「…………君は夢って見る?寝てるときに見る方じゃなくて将来の夢とかそういう」
あの世界の人々が現実の人々の夢だ。って言いたいことは理解できたんだけども、だけれどもそこに至る確証はなんなのだろうか。
あの世界が人々の夢でできているから現実だ、っていうのも少し横暴な気がするし、だって夢なんて勝手に見させておけば良いじゃないか。それが現実だ、と言い切れるほどの力を持つものだろうか。
「……夢だからなんだっていうんですか?」
「あの世界はたかだか夢だけど、あの人混みを見ただろ?」
男は私の考えてることを全部見越したように続ける。
「歩いている一人一人が、現実の人間一人一人が思い描く夢の姿なんだ。いいか?全ては等価なんだよ」
ここから言いたいことはわかるだろ?とでと言いたげな顔で探偵は私の顔を伺う。
癪に障るが言わんとしていることはわかる。たかだか夢だとしてもあれだけの人数の夢ならば別になにが起こったって不思議じゃない。
でもそれを言い始めたらなんだってまかり通ってしまうのだ実際、私はあの世界についてほとんど知らないし多分誰も本当のことは知らないからまずはそこにある情報を信じるしかない。仮説がなければ次に進めないのだから。
それでもまだ私の問いの答えにはなっていないけど当の探偵はもう与えるものは全て与えたというような顔をしてタバコを吸っている。
私は考える、例えば、人の夢でできている世界を現実と言ってしまえるということは現実と遜色のない何かがあるからじゃないか?
それこそそうだ、現実の夢があの世界を作っているというのならあの世界の何かもこちらに影響を及ぼしていなければいけないはずだ。等価であるべきなのだ。
「そうだ、あの世界はこっちに影響している」
私の考えていたことなど簡単に読まれていたらしく私が結論に達すると同時にそう切り出された。
この探偵がなんか特殊な能力を持っているのか、思考盗聴的な感じの。もしくは私の考えてることがそんなにわかりやすいのか。
「いや、あの世界に行けるからって別に特殊な能力を持ってるわけじゃないんだ、というかあそこに行ける時点で持ってるようなものだし」
あーはい、お見通しですか。
「話を戻そう、俺があっちの世界でも事務所をやっていることは知ってるよな」
それは知ってる、だってそのポスター頼りにこっちで探したんだし。
「分かりやすいので言うと…………最近、俺たちがいる世界で事件が起きたってのは有名だよな」
それも知ってる。ちょうど私がこの街に来た時くらいに殺人事件があったっていうのは聞いた、学校でも話題になっているようだったし。
何より死因が不明であり犯人も不明なのだ。
完全犯罪どころか犯罪に問われることすらないであろう圧倒的な証拠の無さ。
「そうだな、あの事件には証拠がなかった。だけれどあの世界の俺の事務所に依頼が来てたんだ、その被害者からな。」
被害者ってことは現実の被害者の夢からってことか。
「そもそも今まで俺の事務所でやっていたのは小さな仕事だった、夢の世界で人を助けると現実世界にも恩恵があるんだ、どうせ寝れないのだから、という気持ちで俺は依頼を受けていたんだよ。」
突然身の上話かよ、いや情報ないから聞くしかないんだけど。
「ある日、夢の世界で人が死んだ、なんで死んだかって言うとその人の夢は自殺で、それを叶えて死んだんだ。驚いたけどその時はそんなに重く受け止めなかった。まだ夢の世界のことを知らなかったからな」
そんな夢もあるっていうのか、多様性の世の中だけども理解できないな。私はやっぱり生きていたいし、死ぬのは人生に満足した時とかそういうのも別にいらない、ただ寿命が来て死ねれば良いと思う、だってまだ生きれるのに自ら死ぬなんて、なんというか勿体無いじゃないか。
「良いか?夢の世界で死んだ人間は現実でも死ぬ」
影響があるとは聞いていたがここまで密接に、命っていうものを通して夢の世界とこっちの世界が繋がっているとは予想もしていなかった。
つーかそれを私に言ってなにをして欲しいのだろうか、そのことを単純に私は今まで考えていなかったことに気づいた。
この探偵が私に夢の世界について教える理由。
教えるっていうことは、知識っていうのは学校だとかで安売りされているイメージがあるけど正直、財産って言っても良いものではないか。だからといって頭が良いわけではないんだけど。
でもそうやって考えると、この探偵は、私には知識を与える価値があると考えているのだ。
考えられる理由としてはまず第一に夢の世界に行けるからだろう、でもそれだけでここまでするだろうか、別に入れたからってなんだというのだろうか。
だって夢の世界だって限りなく現実に近いのだから人を殺すことだって下手すれば犯罪だしあっちで捕まりでもしたらあっちの世界から出てこれないかもしれないじゃないか。
ん?出てくる?
待て。私は胸に手を当てて思い出す。
どうやって私は出てきたのだろうか、それは四時になったから出てきたのだ。夢の世界に存在することができる限界の時刻に達したから出てきた、いや夢の世界から弾き出されたのだ。
四時になったら出れる、この情報はあの探偵に教えてもらったことだから夢の世界に来た人間に共通のことなのかもしれない。
そこで私は理解した。
この出入りを完全に理解するだけで簡単に完全犯罪を起こせないか?
夢の世界で人を殺せば、現実の世界には痕跡が一切残らずに、人を殺すことができる。
「そうだな、その通りだ。だから俺は今回は止めようとしたんだ、今回は止めれるだけの知識があったから」
そうか、探偵からすればあの世界の新入りには出来るだけ早く接触したいのか。
話してみれば人間性が、話さないよりは分かるから。
多分、私も同じ立場であれば同じことをしているだろう。
だって殺される人間に家族がいることは当たり前だし、なんなら殺す側の人間にも家族がいるのだ。殺人なんて誰も幸せにならないし。
「でも、止められなかった。犯人を捕まえるも出来なかった。しかも、今回は俺自身も殺されかけた」
なんだか聞いていると私まで少し悔しい気持ちになってしまう、なんて思っていると、探偵は急に前に体を乗り出した。
「さて、ここからが本題なんだ」
その言葉が来るとは思っていなくて思わずかしげてしまう。夢の世界について話し、内容の確認して、力を悪用しないでね!で終わりだと思っていたからだ。というかそれ以上にすることはないだろう。
この探偵は悪用する輩を減らすことが目的じゃないのか?
「俺と協力して犯人を捕まえないか?」
その言葉来るなんて思ってもいなくて私は普通に聞き返してしまう。
「え?」
気の抜けた、それでいて反射的に出た返事だ。我ながらみっともないな。
「実はね、夢の世界に出入りできる人間を探してはいるんだけど俺が見つけて接触したのは君しかいないんだ、それくらいこの力に目覚めるのは珍しいんだと思う。だからね、僕はここで君を仲間にしないと多分ずっと犯人を捕まえることができないし、下手したら僕だって殺されてしまうかもしれない」
私しか出入りできる人間がいないっていうことはおそらく犯人はこの探偵よりも早く、能力を手に入れているのだ。それはとても手強いし、疑問だらけの夢の世界では単純な、スタートの差っていうのが一番、占めるウェイトが大きいと思う。
そして、そこまで探偵の考えを汲んだってことは回答は決まっているのだ。だって学校でも一人、家でも一人、あの世界でも一人、なんてさすがに嫌だ。
犯人は怖いけど、街の人が殺されていく方がもっと怖い。
「どう?答えは決まった?」
やっぱり私の考えなどお見通しなようだ。腹立つ。
で、みんなも経験したことがあると思うんだけど勘違いな正義感っていうのがあるじゃん、良かれと思って、みたいなこと。それを私は今ふと、思い出した。思い出してちょっと思いとどまりそうになった。
でも答えは決まってるのだから言うしかない、癪だけど、別に悪い人では無さそうだし。
「……犯人、絶対に捕まえましょう」
あの世界は零時に開き、四時に閉まる。
あの世界に入れる人間は俺とお前しかいない。
あの世界は現実だ。
ということだった、聞かなきゃ良かったって思うくらい余計に困惑させられる、でも私なりになんとなく彼が言わんとしてることは分かる。最後の一つ以外だが。
零時に開くのも四時に閉まるのも実感したしあの世界で私以外の人間はなんだか舞台のセットのような、元からあの世界の住人って感じがした。でも探偵は全然そんなこと感じさせなかった、あの世界の風景はとても日常と比べても大差ないし遜色ないけれども風変わりな探偵が私にとっては一番現実的だった。
でもあの世界が現実ということだけは理解ができない。明らかにあの世界は私たちがいる世界と違っているのだ。それが現実だなんて到底受け入れられない。
「あの世界が現実だ、ってどういうことなんですか?」
探偵は浅く息をついて言った。
「あの世界にいる人々って一体なんだと思う?」
いや、答えになってないし。質問を質問で返さないでくれよ、あの世界の人々はあの世界にしかいない人々ではないのか、そもそもその答えがどう繋がるというんだろうか。
あの世界の人々がもしかしたら狐とかが化けてるのかもしれないけれどもしそうなのならますます現実から遠いではないか。
あの世界の人々はあの世界のものでなければいけないではないか。
あの場所に住む人々にとって現実だ、というのなら理解はできる。なぜなら私が住んでいるこの世界が私にとっては現実だからだ。
しかし私にとってあの世界が現実だというのは話の辻褄が合わない。異世界って時点で非日常だけれど非日常の中にも日常性ってものはあると思うし。
「あの世界の人々って現実の人々なんだよ」
嘘言うなよ探偵、だってあれが現実の人々のはずがないじゃないか、そりゃ見た目だってめちゃくちゃリアルっていうかほぼ現実だったけど直感的に私は理解したのだ。
あれが現実の人々ではなくこの世界の人々だということに。
「あの世界の人々はね、この世界の人々の夢なんだ」
いよいよもって理解ができないし頭がついていかないしパニックになってきた。
なに?あの世界の住人は実は現実の人の夢でしたー!!ってどういうことだよ。
「……夢って?」
男は少し考えてから返す。
「…………君は夢って見る?寝てるときに見る方じゃなくて将来の夢とかそういう」
あの世界の人々が現実の人々の夢だ。って言いたいことは理解できたんだけども、だけれどもそこに至る確証はなんなのだろうか。
あの世界が人々の夢でできているから現実だ、っていうのも少し横暴な気がするし、だって夢なんて勝手に見させておけば良いじゃないか。それが現実だ、と言い切れるほどの力を持つものだろうか。
「……夢だからなんだっていうんですか?」
「あの世界はたかだか夢だけど、あの人混みを見ただろ?」
男は私の考えてることを全部見越したように続ける。
「歩いている一人一人が、現実の人間一人一人が思い描く夢の姿なんだ。いいか?全ては等価なんだよ」
ここから言いたいことはわかるだろ?とでと言いたげな顔で探偵は私の顔を伺う。
癪に障るが言わんとしていることはわかる。たかだか夢だとしてもあれだけの人数の夢ならば別になにが起こったって不思議じゃない。
でもそれを言い始めたらなんだってまかり通ってしまうのだ実際、私はあの世界についてほとんど知らないし多分誰も本当のことは知らないからまずはそこにある情報を信じるしかない。仮説がなければ次に進めないのだから。
それでもまだ私の問いの答えにはなっていないけど当の探偵はもう与えるものは全て与えたというような顔をしてタバコを吸っている。
私は考える、例えば、人の夢でできている世界を現実と言ってしまえるということは現実と遜色のない何かがあるからじゃないか?
それこそそうだ、現実の夢があの世界を作っているというのならあの世界の何かもこちらに影響を及ぼしていなければいけないはずだ。等価であるべきなのだ。
「そうだ、あの世界はこっちに影響している」
私の考えていたことなど簡単に読まれていたらしく私が結論に達すると同時にそう切り出された。
この探偵がなんか特殊な能力を持っているのか、思考盗聴的な感じの。もしくは私の考えてることがそんなにわかりやすいのか。
「いや、あの世界に行けるからって別に特殊な能力を持ってるわけじゃないんだ、というかあそこに行ける時点で持ってるようなものだし」
あーはい、お見通しですか。
「話を戻そう、俺があっちの世界でも事務所をやっていることは知ってるよな」
それは知ってる、だってそのポスター頼りにこっちで探したんだし。
「分かりやすいので言うと…………最近、俺たちがいる世界で事件が起きたってのは有名だよな」
それも知ってる。ちょうど私がこの街に来た時くらいに殺人事件があったっていうのは聞いた、学校でも話題になっているようだったし。
何より死因が不明であり犯人も不明なのだ。
完全犯罪どころか犯罪に問われることすらないであろう圧倒的な証拠の無さ。
「そうだな、あの事件には証拠がなかった。だけれどあの世界の俺の事務所に依頼が来てたんだ、その被害者からな。」
被害者ってことは現実の被害者の夢からってことか。
「そもそも今まで俺の事務所でやっていたのは小さな仕事だった、夢の世界で人を助けると現実世界にも恩恵があるんだ、どうせ寝れないのだから、という気持ちで俺は依頼を受けていたんだよ。」
突然身の上話かよ、いや情報ないから聞くしかないんだけど。
「ある日、夢の世界で人が死んだ、なんで死んだかって言うとその人の夢は自殺で、それを叶えて死んだんだ。驚いたけどその時はそんなに重く受け止めなかった。まだ夢の世界のことを知らなかったからな」
そんな夢もあるっていうのか、多様性の世の中だけども理解できないな。私はやっぱり生きていたいし、死ぬのは人生に満足した時とかそういうのも別にいらない、ただ寿命が来て死ねれば良いと思う、だってまだ生きれるのに自ら死ぬなんて、なんというか勿体無いじゃないか。
「良いか?夢の世界で死んだ人間は現実でも死ぬ」
影響があるとは聞いていたがここまで密接に、命っていうものを通して夢の世界とこっちの世界が繋がっているとは予想もしていなかった。
つーかそれを私に言ってなにをして欲しいのだろうか、そのことを単純に私は今まで考えていなかったことに気づいた。
この探偵が私に夢の世界について教える理由。
教えるっていうことは、知識っていうのは学校だとかで安売りされているイメージがあるけど正直、財産って言っても良いものではないか。だからといって頭が良いわけではないんだけど。
でもそうやって考えると、この探偵は、私には知識を与える価値があると考えているのだ。
考えられる理由としてはまず第一に夢の世界に行けるからだろう、でもそれだけでここまでするだろうか、別に入れたからってなんだというのだろうか。
だって夢の世界だって限りなく現実に近いのだから人を殺すことだって下手すれば犯罪だしあっちで捕まりでもしたらあっちの世界から出てこれないかもしれないじゃないか。
ん?出てくる?
待て。私は胸に手を当てて思い出す。
どうやって私は出てきたのだろうか、それは四時になったから出てきたのだ。夢の世界に存在することができる限界の時刻に達したから出てきた、いや夢の世界から弾き出されたのだ。
四時になったら出れる、この情報はあの探偵に教えてもらったことだから夢の世界に来た人間に共通のことなのかもしれない。
そこで私は理解した。
この出入りを完全に理解するだけで簡単に完全犯罪を起こせないか?
夢の世界で人を殺せば、現実の世界には痕跡が一切残らずに、人を殺すことができる。
「そうだな、その通りだ。だから俺は今回は止めようとしたんだ、今回は止めれるだけの知識があったから」
そうか、探偵からすればあの世界の新入りには出来るだけ早く接触したいのか。
話してみれば人間性が、話さないよりは分かるから。
多分、私も同じ立場であれば同じことをしているだろう。
だって殺される人間に家族がいることは当たり前だし、なんなら殺す側の人間にも家族がいるのだ。殺人なんて誰も幸せにならないし。
「でも、止められなかった。犯人を捕まえるも出来なかった。しかも、今回は俺自身も殺されかけた」
なんだか聞いていると私まで少し悔しい気持ちになってしまう、なんて思っていると、探偵は急に前に体を乗り出した。
「さて、ここからが本題なんだ」
その言葉が来るとは思っていなくて思わずかしげてしまう。夢の世界について話し、内容の確認して、力を悪用しないでね!で終わりだと思っていたからだ。というかそれ以上にすることはないだろう。
この探偵は悪用する輩を減らすことが目的じゃないのか?
「俺と協力して犯人を捕まえないか?」
その言葉来るなんて思ってもいなくて私は普通に聞き返してしまう。
「え?」
気の抜けた、それでいて反射的に出た返事だ。我ながらみっともないな。
「実はね、夢の世界に出入りできる人間を探してはいるんだけど俺が見つけて接触したのは君しかいないんだ、それくらいこの力に目覚めるのは珍しいんだと思う。だからね、僕はここで君を仲間にしないと多分ずっと犯人を捕まえることができないし、下手したら僕だって殺されてしまうかもしれない」
私しか出入りできる人間がいないっていうことはおそらく犯人はこの探偵よりも早く、能力を手に入れているのだ。それはとても手強いし、疑問だらけの夢の世界では単純な、スタートの差っていうのが一番、占めるウェイトが大きいと思う。
そして、そこまで探偵の考えを汲んだってことは回答は決まっているのだ。だって学校でも一人、家でも一人、あの世界でも一人、なんてさすがに嫌だ。
犯人は怖いけど、街の人が殺されていく方がもっと怖い。
「どう?答えは決まった?」
やっぱり私の考えなどお見通しなようだ。腹立つ。
で、みんなも経験したことがあると思うんだけど勘違いな正義感っていうのがあるじゃん、良かれと思って、みたいなこと。それを私は今ふと、思い出した。思い出してちょっと思いとどまりそうになった。
でも答えは決まってるのだから言うしかない、癪だけど、別に悪い人では無さそうだし。
「……犯人、絶対に捕まえましょう」
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