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18,転生悪役令嬢の告白。
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「まさか本当に革命が起きるなんて……。
じきに王宮は無血開城されるんですね。
新しい議会の構想も、憲法の草案も革命組織で準備済みというわけですか。
ヒロインや攻略キャラの転校生が活動に加担していたとは全く予想外です。
いわゆる転校生ルートにヒロインが入ったということでしょうか。
私が知ってる内容とは大分違いますが。
で、あなたもその一味の一人だからそれを知っていると。
いつの間にそんな危険な活動に参加してたんですか。
どうしてずっと黙っていたんです?
邪魔されるかもしれないと思った?
私が反対すると思ったんですね。
失礼な。
いくら私が小うるさくても、大義ある活動に覚悟を持って臨むなら、理解を示すことはやぶさかではありません。
そうですか。
誤解が解けたなら良いのです。
素直に謝ったので許しましょう。
え?まだ処刑エンドがあると思うかですか?
そうですね。
流石にここまで展開が元のゲームのあらすじから離れてしまえば、私の処刑イベントもないのではないでしょうか。
どんな余波があるかわからないからしばらく身を潜める、というあなたの案には賛成ですが。
わ、ちょっと、危ないから抱きつかないでください。
いつもの馬車と違って狭いんですから。
だから、ちょっと離れてもらって良いですか?
あなたに聞きたいことがまだあるのです。
ふう。
まず、両親は無事なのでしょうか。
そうですか。
無血革命だから命は無事というなら何よりです。
もう絶縁されている身なので関わることは難しいでしょうが、平穏に暮らしてくれることを祈ります。
あと、王子たちはどうなってしまうんでしょう。
ちょっと、不機嫌にならないで下さい。
絶縁と同時に婚約破棄もされてますが、一応名ばかりといえど元婚約者が酷い目に遭うのは忍びないのです。
そうですか。
立憲君主制国家にして、王室は実権のない名誉職にするんですね。
おそらくいきなり王政を停止したら周りの王国から総攻撃を受けますから、それが妥当でしょう。
貴族制度についても、あまり急進的に改革するのは良くないでしょうね。
徐々に必要なところから特権を無くしていかないと、揺り戻しが来そうです。
分かるというか、前世で習った歴史知識ですよ。
このあと目指すべきは中央集権国家でしょうから、まず租税制と徴兵制から手をつけるべきだなとか、今の民間では魔術を広く活用するだけのノウハウが無いから、イノベーションの促進には国営の研究所が必要だなとか、前世で学校に通っていればまあ誰でもわかります。
この辺の話をもっと聞きたければ、後にして下さい。
それで、あなたはどうするんですか?
財産は処分して市民として生きるんですね。
確かに、あなたが手に入れた王子たちの魔力が今回の革命の引き金なら、貴族でいても肩身は狭いでしょうからそれが良いと思います。
これから魔力の活用で経済は絶対に成長しますから、財産処分で手に入れたお金を投資に回せば、生活には困らないでしょうし。
私はどうしたいかですか?
その前に最後の質問です。
私、あなたが好きです。
ずっとずっと好きでした。
これからも、あなたと一緒にいたいです。
あれ?どうしました?
顔が真っ赤ですよ。
風邪ですか?
大変。この話は後にしましょう。
ふふふ。冗談ですよ。
それで、質問の続きです。
あなたの気持ちを、聞かせてくれませんか?」
END
ここまでお付き合いありがとうございました。
じきに王宮は無血開城されるんですね。
新しい議会の構想も、憲法の草案も革命組織で準備済みというわけですか。
ヒロインや攻略キャラの転校生が活動に加担していたとは全く予想外です。
いわゆる転校生ルートにヒロインが入ったということでしょうか。
私が知ってる内容とは大分違いますが。
で、あなたもその一味の一人だからそれを知っていると。
いつの間にそんな危険な活動に参加してたんですか。
どうしてずっと黙っていたんです?
邪魔されるかもしれないと思った?
私が反対すると思ったんですね。
失礼な。
いくら私が小うるさくても、大義ある活動に覚悟を持って臨むなら、理解を示すことはやぶさかではありません。
そうですか。
誤解が解けたなら良いのです。
素直に謝ったので許しましょう。
え?まだ処刑エンドがあると思うかですか?
そうですね。
流石にここまで展開が元のゲームのあらすじから離れてしまえば、私の処刑イベントもないのではないでしょうか。
どんな余波があるかわからないからしばらく身を潜める、というあなたの案には賛成ですが。
わ、ちょっと、危ないから抱きつかないでください。
いつもの馬車と違って狭いんですから。
だから、ちょっと離れてもらって良いですか?
あなたに聞きたいことがまだあるのです。
ふう。
まず、両親は無事なのでしょうか。
そうですか。
無血革命だから命は無事というなら何よりです。
もう絶縁されている身なので関わることは難しいでしょうが、平穏に暮らしてくれることを祈ります。
あと、王子たちはどうなってしまうんでしょう。
ちょっと、不機嫌にならないで下さい。
絶縁と同時に婚約破棄もされてますが、一応名ばかりといえど元婚約者が酷い目に遭うのは忍びないのです。
そうですか。
立憲君主制国家にして、王室は実権のない名誉職にするんですね。
おそらくいきなり王政を停止したら周りの王国から総攻撃を受けますから、それが妥当でしょう。
貴族制度についても、あまり急進的に改革するのは良くないでしょうね。
徐々に必要なところから特権を無くしていかないと、揺り戻しが来そうです。
分かるというか、前世で習った歴史知識ですよ。
このあと目指すべきは中央集権国家でしょうから、まず租税制と徴兵制から手をつけるべきだなとか、今の民間では魔術を広く活用するだけのノウハウが無いから、イノベーションの促進には国営の研究所が必要だなとか、前世で学校に通っていればまあ誰でもわかります。
この辺の話をもっと聞きたければ、後にして下さい。
それで、あなたはどうするんですか?
財産は処分して市民として生きるんですね。
確かに、あなたが手に入れた王子たちの魔力が今回の革命の引き金なら、貴族でいても肩身は狭いでしょうからそれが良いと思います。
これから魔力の活用で経済は絶対に成長しますから、財産処分で手に入れたお金を投資に回せば、生活には困らないでしょうし。
私はどうしたいかですか?
その前に最後の質問です。
私、あなたが好きです。
ずっとずっと好きでした。
これからも、あなたと一緒にいたいです。
あれ?どうしました?
顔が真っ赤ですよ。
風邪ですか?
大変。この話は後にしましょう。
ふふふ。冗談ですよ。
それで、質問の続きです。
あなたの気持ちを、聞かせてくれませんか?」
END
ここまでお付き合いありがとうございました。
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