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居場所
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私の居場所はここじゃない。
そう気づいたのは中学1年生の時。
友達と呼んでいたその子が、ある日私の机を蹴っていた時。
ああ。やっぱり。
私は知っていた。
あの子が私を嫌いなこと。
私の居場所はここじゃない。
また気づいたのは中学2年生。
優しくしてくれていた男友達と呼んでいたその子が私を騙して襲おうとしている計画を男子で話していた時。
ああ。知ってた。
私は知ってた。
あなたが私を気持ち悪い目で見ていたこと。
私の居場所はここじゃない。
また気づいたのは、中学3年生の時。
私のSOSを仲が良い先生が聞きたくないのを理由で私を無視した時。
ああ。この人も。
私は思っていた。先生にとって都合のいい生徒だったってことを。
受験の日が来た。
知らない人。
知らない校舎。
知らない匂い。
知らない場所。
新しい場所だった。
恐怖で体がとても震える。
私の知らない場所……
(先生)〇〇〇。
中学の担任の先生が私の名を呼ぶ。
(先生)今まで頑張ってきたんだから大丈夫だ。
(私)……はい、そうですね先生。
その言葉が少し嬉しかった。
私は少し笑った。
校舎に入り試験は始まった。
春。
まだ桜も咲いていなかったこの時期。
私はとにかく挨拶をした。
先輩、先生、同級生。
まだ話したことの無い人にも挨拶をした。
もしかしたら居場所ができる。
そう信じて私は頑張っていた。
それを続けて半年すぎた頃
1人の先輩が私にぶつかった。
私よりも背が高くて少し優しい大人気ない先輩だった。
謝る私をじっと見ると何も言わずに走り去った。
なんだか寒気がした。
悪い予感がして。
夜
小学校から一緒の女の先輩からLINEが来た。
久しぶり!元気してた?
本題なんだけど今日ぶつかったって言ってたやつがちゃんと謝れなかったから連絡先教えろって言ってさ。
相手してやってくれない??
本当は嫌だったが、もしかしたら私の居場所になるかもしれないと私は期待してしまった。
それからは早かった。
私たちは2週間で恋人同士に。
彼の押しが強く、私は呆れてそれを受け入れた。
手を繋いだり、好きと言ったり。
私は彼を知らぬまま付き合った。
恋人とは?
彼氏とは?
よく知らないが彼が、したいと言うことをした。
いつもの待ち合わせの神社で私たちはいつも会っていた。
居場所が出来たことに喜びを感じ、私はそれに酔いしれていた。
キスをしたり。
手を繋いだり。
話をしたり。
ただ。おかしいと思ったのは…
通話だ。
毎日の通話、彼はいつも息を切らして私に自慰の手伝いをしろと言った。
よく分からずにとりあえず彼の言うイヤラシイ声を出していた。
気持ち悪い。
と思いつつも彼に従った。
また居場所がなくなるのが怖かった。
そのうち彼は私に先を求めるようになった。
デートをした時、異常なほど私を触った。
ついには服の中に手を入れた。
嗚呼…気持ち悪い。
誰かにからだを触られるほど不快なものはなかった。
彼を好きという気持ちはさほどなかった。だが、嫉妬などはしていた。
こんな彼を愛そうと思ってもいなかった…が心配はしていた。
彼は喫煙者で、飲酒もしていたからだ。
校則違反のバイクに乗っていた。
毎日の些細な喧嘩と心配。
私はどんどん落ち込んでいった。
+
捨てられるのでは?
居場所が無くなる。
甘えられない。
優しくして貰えなくなる
のが怖かった。
生きていけないと思った。
小さな喧嘩がヒートアップするとかれは私のところに来て話し合いをしてくれた。
ごめん、お前のことちゃんと考えてなかった。俺はお前のことを心配してるんだ。だから強く言ってしまった。
別れるのはお前もやだろ?
優しくされた。怒鳴り散らした挙句叩いたりもしてきていたが、私はこの人としか居られないと何故かそう思っていた。
痛かったし辛かったが優しくされると
嗚呼、あなたがいないと私はダメだ。
という気持ちになった。
彼はいつも最後にこう言った。
お前は俺がいないと何も出来ないし、どこにも行けないもんな。
家にも居場所がないなんて…俺が守ってやるからな。
彼はその言葉と同時に私の服の中に手を入れた。
またか…
と思いつつも
私は彼を受けいれた。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
そして彼は私の顔に液体をかけた。
彼が卒業した。
免許もとったらしかった。
でも、彼から私に会いに来ることは無かった。
バスで私は時々彼に会いに行っていた。
彼はいつも留守だった。
嗚呼、もう終わりだ。
そう思った。
ある日彼に電話をかけると賑やかな声が聞こえた。
友達を送っていると、一言。
そっか。帰ったら連絡して。
それして切った。
その日はデートの日だった。
楽しみでちょっとオシャレもした。
もう起きよう。
彼に電話をかける。
出ない。
プルルルルルル……
何度もかけた。
プツッ。
はい。なに。
機嫌の悪い声が聞こえた。
今日デートの日だよね。
もうそろそろ出るんだけど……
は??そんな話してねぇよ。
え?????
私は頭が真っ白になった。
約束したじゃん!!!!!
思わず声を荒らげた
彼は寝ぼけた声で私にたった一言吐いた
お前みたいな女に興味ねぇよ。
へぇ。そうへぇ。やっぱりそうだったんだ。
じゃあ、さようなら。
そう言って
電話を切った。
何かがプツンと切れて、私は窓に頭をぶつけた。
パリンっ。大きな音がする。
首が切れて血が流れた。
私の居場所なんてどこにもないじゃない。
私は窓ガラス破片の中で眠った。
そう気づいたのは中学1年生の時。
友達と呼んでいたその子が、ある日私の机を蹴っていた時。
ああ。やっぱり。
私は知っていた。
あの子が私を嫌いなこと。
私の居場所はここじゃない。
また気づいたのは中学2年生。
優しくしてくれていた男友達と呼んでいたその子が私を騙して襲おうとしている計画を男子で話していた時。
ああ。知ってた。
私は知ってた。
あなたが私を気持ち悪い目で見ていたこと。
私の居場所はここじゃない。
また気づいたのは、中学3年生の時。
私のSOSを仲が良い先生が聞きたくないのを理由で私を無視した時。
ああ。この人も。
私は思っていた。先生にとって都合のいい生徒だったってことを。
受験の日が来た。
知らない人。
知らない校舎。
知らない匂い。
知らない場所。
新しい場所だった。
恐怖で体がとても震える。
私の知らない場所……
(先生)〇〇〇。
中学の担任の先生が私の名を呼ぶ。
(先生)今まで頑張ってきたんだから大丈夫だ。
(私)……はい、そうですね先生。
その言葉が少し嬉しかった。
私は少し笑った。
校舎に入り試験は始まった。
春。
まだ桜も咲いていなかったこの時期。
私はとにかく挨拶をした。
先輩、先生、同級生。
まだ話したことの無い人にも挨拶をした。
もしかしたら居場所ができる。
そう信じて私は頑張っていた。
それを続けて半年すぎた頃
1人の先輩が私にぶつかった。
私よりも背が高くて少し優しい大人気ない先輩だった。
謝る私をじっと見ると何も言わずに走り去った。
なんだか寒気がした。
悪い予感がして。
夜
小学校から一緒の女の先輩からLINEが来た。
久しぶり!元気してた?
本題なんだけど今日ぶつかったって言ってたやつがちゃんと謝れなかったから連絡先教えろって言ってさ。
相手してやってくれない??
本当は嫌だったが、もしかしたら私の居場所になるかもしれないと私は期待してしまった。
それからは早かった。
私たちは2週間で恋人同士に。
彼の押しが強く、私は呆れてそれを受け入れた。
手を繋いだり、好きと言ったり。
私は彼を知らぬまま付き合った。
恋人とは?
彼氏とは?
よく知らないが彼が、したいと言うことをした。
いつもの待ち合わせの神社で私たちはいつも会っていた。
居場所が出来たことに喜びを感じ、私はそれに酔いしれていた。
キスをしたり。
手を繋いだり。
話をしたり。
ただ。おかしいと思ったのは…
通話だ。
毎日の通話、彼はいつも息を切らして私に自慰の手伝いをしろと言った。
よく分からずにとりあえず彼の言うイヤラシイ声を出していた。
気持ち悪い。
と思いつつも彼に従った。
また居場所がなくなるのが怖かった。
そのうち彼は私に先を求めるようになった。
デートをした時、異常なほど私を触った。
ついには服の中に手を入れた。
嗚呼…気持ち悪い。
誰かにからだを触られるほど不快なものはなかった。
彼を好きという気持ちはさほどなかった。だが、嫉妬などはしていた。
こんな彼を愛そうと思ってもいなかった…が心配はしていた。
彼は喫煙者で、飲酒もしていたからだ。
校則違反のバイクに乗っていた。
毎日の些細な喧嘩と心配。
私はどんどん落ち込んでいった。
+
捨てられるのでは?
居場所が無くなる。
甘えられない。
優しくして貰えなくなる
のが怖かった。
生きていけないと思った。
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ごめん、お前のことちゃんと考えてなかった。俺はお前のことを心配してるんだ。だから強く言ってしまった。
別れるのはお前もやだろ?
優しくされた。怒鳴り散らした挙句叩いたりもしてきていたが、私はこの人としか居られないと何故かそう思っていた。
痛かったし辛かったが優しくされると
嗚呼、あなたがいないと私はダメだ。
という気持ちになった。
彼はいつも最後にこう言った。
お前は俺がいないと何も出来ないし、どこにも行けないもんな。
家にも居場所がないなんて…俺が守ってやるからな。
彼はその言葉と同時に私の服の中に手を入れた。
またか…
と思いつつも
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彼が卒業した。
免許もとったらしかった。
でも、彼から私に会いに来ることは無かった。
バスで私は時々彼に会いに行っていた。
彼はいつも留守だった。
嗚呼、もう終わりだ。
そう思った。
ある日彼に電話をかけると賑やかな声が聞こえた。
友達を送っていると、一言。
そっか。帰ったら連絡して。
それして切った。
その日はデートの日だった。
楽しみでちょっとオシャレもした。
もう起きよう。
彼に電話をかける。
出ない。
プルルルルルル……
何度もかけた。
プツッ。
はい。なに。
機嫌の悪い声が聞こえた。
今日デートの日だよね。
もうそろそろ出るんだけど……
は??そんな話してねぇよ。
え?????
私は頭が真っ白になった。
約束したじゃん!!!!!
思わず声を荒らげた
彼は寝ぼけた声で私にたった一言吐いた
お前みたいな女に興味ねぇよ。
へぇ。そうへぇ。やっぱりそうだったんだ。
じゃあ、さようなら。
そう言って
電話を切った。
何かがプツンと切れて、私は窓に頭をぶつけた。
パリンっ。大きな音がする。
首が切れて血が流れた。
私の居場所なんてどこにもないじゃない。
私は窓ガラス破片の中で眠った。
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