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第四章 遡航
プリンセス・プリンセス
しおりを挟む密林でコギト犬を狙ったクロスボウが、いま王国で二番目の権力者に向けられている。気付かれぬまま近づくのは容易ではなかった。
岩陰に身を潜めれば、こちらの姿を目視することは難しい。反対に無数の明かりで照らされた向こうの様子ははっきりと見て取れた。
「どいつがルードウィンってのです?」とジヴが確認する。
サルキアはあらかじめ二人に伝えていた身形と風体を双眼鏡で探した。それと思しき人物はといえば、不時着した飛行船の脇に力なくへたり込んでいた。
「間違いないか?」ガラッドに念を押されずとも、絶対に見間違えようがない、サルキアは思う。自分を殺そうとした人間だ、忘れたくとも忘れられない。
「間違いないわ。あの金髪の小柄な男がそう」
悄然と佇む男の顔からは血の気が失せている。隙だらけというより、すでに死んでいるかのような虚脱の態。
「殺せるか?」
「わかりません。もう少し距離を縮められたらいいんですが、これ以上は危険でしょう」
三人は飛行船の不時着現場にやってきたものの、確実にルードウィンを仕留めるプランがあるわけではなかった。死者と負傷者に溢れているとはいえ、いまだ多勢の兵士がいた。さらに双眼鏡を覗くガラッドは、忌まわしい者を見つけてしまう。
「死神ヴェローナ」
「噂だったら聞いたことがあるよ」
レヴァヌのオアシスに住んでいたサルキアもさすがに耳にしたことがあるらしい。ヴェローナの風評は、ある場合は過少に、別のある場合は尾ひれがついて誇大に喧伝されもしたが、ひとつ確かなのは、彼女と出くわすのは誰にとっても喜ばしいことではないということだ。
「悪魔の中指に仕掛けた時、あの銃弾に殺されかけたからな」
「ええ、マイルストームの陣営で見かけた時も、処刑の庭でも、あいつには寒気がしました」
野生動物のようなジヴは的確に相手の力量を見抜くが、そんなジヴが敬して遠ざける相手だ、その実力は推して知るべしだろう。
ガラッドもジヴもまるで捕食者に品定めされる草食動物のような気分を、ヴェローナの前では味わったのだった。
(刺激したくない相手だ)
それどころかさっさと回り右をして一目散に逃げ出すのが、唯一の正解だろう。
しかし、ガラッドはサルキアを煽った手前もあってか、やめようとは言いにくい。それにここが正念場なのは確かだと感じられた。
「一発だけです。こいつが当たっても外してもすぐに〈大喰い〉に乗り込んでずらかる」
作戦のおさらいは一瞬で終わった。
それほどに呆気ないほどシンプルなミッションなのだった。死神から逃げきれるかどうかは運だ。そして逃げ切れなかったのなら、死が待っているだけだ。全員が死ぬ可能性は低くても、誰もが無傷で終わる可能性もまた低い。
「死神の方を狙えないの?」
「やつが自分に向けられた殺気に気付かないはずがない。藪蛇だ」
反面、ヴェローナは誰かの護衛の任についたりしたことはない。殺しに特化し過ぎた能力は他者を守るという行為には不向きなはずだ。
「じゃ、僕が射るから、結果がどうあれ恨みっこなしで頼みますよ」
殺害を誰かに肩代わりさせるという後ろめたさは、ベイリーがクラリックに抱いたものに近い。サルキアは、まだその重荷を予感できない。
グッっと矢をつがえるジヴの背に回り込むようにして、サルキアも同じ標的を見つめる。
「邪魔だな、あの女が」
ルードウィンの側にまとわりつき、射線をたびたび塞ぐのは、がっちりしたウルスラの身幅だった。ジヴは集中を高める。暗殺に手を染めることに気後れはない。汚れ仕事はこれまでにもたっぷりしてきた。奴隷であることをやめたからとて、すぐに晴れがましい世界が待っているわけではない。
「ジヴ、この一射で歴史が変わるかもしれん。元奴隷が最高権力者を射殺すんだ。愉快じゃねえか」
「ですね」
ガラッドの気楽な態度は、しかしジヴをリラックスさせなかった。
(歴史を射抜けるのはやウェスやスタン、あんなガキどもだろうさ。でもよ、かすり傷くらいなら――)
――ヒュッ!
夜気を裂いて矢がするすると走り――
「当たれ!」
ガラッドの肩に手をかけていたサルキアが思わず力む。
――誰かの喉を貫いたかに見えた。
裸眼のサルキアは、ぼんやりとした人影が地に伏したことだけはわかった。が、それは少なくとも標的ではない。
「外したか!」
「もう一発。次こそ!」サルキアが諦め切れずに喚く。
「ダメだ、死神に気付かれた。ここが限度だ」
「ルードウィンさえ殺せば、私は王都に舞い戻れる」
サルキアの意向を受けたジヴは、主人の顔をうかがうが、ガラッドは断固としてそれを認めない。
「十分、死地に足を突っ込んでる。これ以上は自殺と変わらない。その見極めができないならサルキア、おまえは王宮でだって殺されるだろう」
それだけ言うとガラッドはサルキアの首根っこを掴んで〈大喰い〉に放り込んだ。隠密のためにエンジンを停止していたのだが、こんな時に限ってすぐにはかからない。
「ちっ! マジかよ」
ジヴが車体を蹴りつけると、不承不承といった感じで〈大喰い〉が起動する。
「ったく、どいつもこいつもご機嫌斜めだ」
走り出した〈大喰い〉は、夜陰に紛れて姿を隠すことはできない。大きすぎるエンジン音がそれを許さないからだ。できることと言えば、圧倒的な速度で引き離すこと。しかし、飛行船に積まれた馬が無傷でなおかつご機嫌だったなら勝負はわからなくなる。
「馬は餌のない場所でも走れるけど、〈大喰い〉はダメだからな」
夜の走行は危険極まりない。行く手に突如現れる陥没や傾斜に引っかかれば、大事故につながりかねない。
「仕方ねえ、ライトを照らせ、バレちまってるもんは仕方ねえ」
「追ってきてる?」そわそわした口ぶりでサルキアが流れていく暗い景色に眼を凝らす。
背後に気配がした。濃密な存在感。
「いるぞ」
振り向くことなくガラッドが告げた。
――ヒュンと何かが飛んでくる。
「ナイフだ、身をかがめろ」
〈大食い〉には雨除けの幌があるものの、基本的には車体から乗員の上体が剥き出しになっており、その危険度は馬とほぼ同等と見てよい。
「横だ! 追いつかれた」
どうやって馬の足音までを消すのか、ガラッドにはわからない。暗殺の技術体系にそのような乗馬法があるのか、それとも彼女自身が編み出した呪力の応用なのか、いずれにしろヴェローナはすでに危険なほど間近に迫った。
刃物の次には声が届いた。
「止まりなよ、わたしは働き過ぎた。これ以上報酬に見合わない仕事をするつもりはないし、殺しもほぼほぼ飽きてんの。だから悪いこと言わないからさ、殺さずに済むようにそっちから止まってよね」
「ダメだ。止まれない。おまえは信用できない」
「信用? 殺せる人間が殺さないっつってんだよ。あんたらには信じる義務がある。腕前を信用させた頃にはあんたらはこの世にいないだからさ」
ようやく馬蹄の音が聞こえるようになった。それはとりもなおさず、致命の間合いにまで追跡者と近づいたということでもあった。
「ウルスラのおばはんを撃ったのはなかなかよかった。殺し切れなかったのは素人だし、そもそも標的を外しちゃってんのはもっと眼も当てらんないくらいダサいけど――がんばりは認めちゃう」
レヴァヌでベイリーを仕留め損ねた自分を棚を上げてヴェローナは言う。
「うんうん、みんな若いんだ、次がある! 走ろう未来へ!」
「何を言ってる? 思春期はてめぇだけだ!」
ガラッドは要領を得ないヴェローナに怒鳴り返す。
クロスボウを構えるジヴの手に投擲された無数のナイフが群がる。
眼にも止まらぬ早業にガラッドたちは感嘆する暇さえない。
ジヴの血だらけの手で、どうにか放たれた矢をヴェローナが空中であっけなく掴み取った時、三人にひどい無力感がのしかかった。まるで卓上のパンを取るように何気なくそうしたのだから。
(これが死神かよ。化け物過ぎて笑えねえな)
ジヴが取り落としたクロスボウをサルキアが拾い上げて構えるが、それはぎこちないパントマイムにしか見えなかった。
だがガラッドは絶望しない。遠い昔に絶望することをやめたのだ。ヴェローナが数時間前に何と戦い、何を滅ぼしたかを知ったのなら、もしかしてガラッドを絶望させられたかもしれなかったが。
「走れ〈大喰い〉、おまえは俺だ。全部平らげて進め!」
リドワップ台地の黎明。
湿り気のある粘土質の台地、振り返れば、そこには馬の足跡と〈大喰い〉の轍が刻まれている。遠景に蹲るのは銀色の飛行船。雑草をなびかせて風が吹く。
「いい朝かも。半端ない敵とやり合って生き延びた朝ってさ、まるで貰えるなんて期待してなかったプレゼントみたいだ」
ヴェローナの頬に涙の流れた痕をガラッドは確かに見た気がした。
「――っ!」
それを見た確信が持てなかったのは、ガラッドの視界がすぐに半分になってしまったからだった。ガラッドの左眼にナイフが生えていた。
「ご主人?!」
「騒ぐな、大丈夫だ。決して止まるな」
ヴェローナは最後通告を突きつける。
「次は眼じゃ済まない。女の方だって殺しちゃうよ」
「殺せるもんなら――」
喧嘩腰にサルキアが叫んだ時、片目になったガラッドが運転を誤り、大きな岩に〈大喰い〉が乗り上げる。横転するマシンから投げ出される三人。
「おいかけっこ、お終いだねぇ。随分と走ったつもりだったけど、まだ飛行船はあんなにでっかく近く見える。で、なんであんたらチビ狸を殺そうとしたわけ? おしっこチビッたチビだから?」
ニヤニヤと笑いながら〈大喰い〉の周囲に馬を歩かせるヴェローナ。
(どっちかって言うとルードウィンは狸より狐だけどね)
サルキアはどうでもいい事を頭に巡らせる。
「逃げろ、サルキア!」
ジヴが叫ぶが早いか、サルキアは投げ縄で首を絡めとられる。
「無駄」
まるでありとあらゆる射撃と投擲の技術を極めつくしているようなヴェローナを前にして、不意をついての逃走は無益だった。
(だったら)
鉄の拳を振うジヴに、ヴェローナは「ふん」と蠅を払うように自分の拳を衝突させた。砕けたのは、ジヴの鉄拳の方だ。
「生かすも殺すもって自由自在って感じよ、いまのわたしってば」
「畜生」ジヴが呻く。
「理由によっちゃ、見逃してやんないこともない。さっきも言ったっしょ、わたしは働き過ぎてんの。持ち前のサービス精神で契約以上のことをやりすぎちゃって、あんなのとドンパチして……んで、とにかく乗り換え時って感じなのよ」
「降参しよう」とガラッドが両手を上げた。
「よかったよ、これ以上駄々こねて暴れるなら、家畜みたく屠殺するしかなかった」
「味方になってくれるのか?」
「見逃してやるのと味方になるのは全然違くねー?」
「字は似てる」
「似てねーし。ま、どっちにしろ理由と報酬次第だよ」
「わかった真実を話そう」
ガラッドは首に縄をかけられてひっくり返ったサルキアに目配せをした。
「この娘はサルキア・ラベンダー。シェストラの最後の王位継承者」
「……ち、違う、サルキア・ラヴェンデ」
喉を絞められていながら決死の訂正をサルキアは試みた。
「へぇ」とヴェローナは眼を細めた。「嫌いじゃないタイプのブスだ」
「それはありがたい。俺たちは高貴な血を引くブスを守って玉座を目指してる。サルキアを王座につけてガッポリ稼ぐのが目的だ。そのためにルードウィンとベイリーが邪魔なのさ」
片目を潰されていながらの交渉は見かけほど楽しくはなさそうだ。ボタボタと血が垂れるのを押さえ、ガラッドは鬼気迫るにこやかさで弁舌を振い続ける。ここからガラッドの必死の勧誘が始まるのだったが、己の命の売値を量るようなギリギリの商談はさしものガラッドもはじめてだった。
圧倒的な力の差を前にして舌先三寸だけで乗り切るろうとするあたり、さすが商人の鑑だ、とジヴはあらためて主人の凄さを知る。
「玉座ね。ウェスたちもそんなことを言ってたな。流行ってんのそれ?」ヴェローナは投げやりに言った。
「金は欲しくないか?」
「それよかロマンチックなボートが欲しい。ほら、わたし海超好きだしさ。それを運転してくれる彼氏も欲しい。ううん、どっちかっていうと彼氏が欲しい」
ほとんど初対面の相手にヴェローナは本音を吐いた。いまは亡きマイルストームが冗談交じりに姫と呼んだ二人がここに揃ったことになる。
「まかせろ」とガラッドは高らかに言った。「我がガラッド商会ならお入り用の物をなんでも用意できる。君の彼氏なんぞ、うちの倉庫に在庫が腐るほどある」
「いや、腐った彼氏はいらないし」
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