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序章
脱出
しおりを挟む「ふわぁ生き返るな」
久しぶりの湯船の中で手足を思い切り伸ばして俺は仰向いた。
野湯であれば空には星か雲が浮かんでいるものだが、ここには息苦しい岩盤で塞がれちまっている。迷宮であればどこでも同じだが声はくぐもって反響する。
「まあな」
雪之丞は隣の湯だまりに身を漬け込んでいるが、裸体を隠す意図はなさそうだ。無数にある湯だまりだ、ひとつくらい独占しても文句はなかろう。実際、寺田もそうしている。機人は水に濡れることを喜ばぬから、この度は、喜兵衛を仲間外れにさせてもらった。
「迷宮に湯があるとは。ま、川もあったんだ不思議ではないが」
「地下二階、それに一階は、吹き抜けになってつながっておる部分も多い。大勢の人が入り込んで商いをしている。折悪しく、江戸の災禍の後ですから家を失った者が多く流れ込んできてますね」
魍魎街、とここを呼ぶのらしい。
ごく当たり前のごとく寺田は言うが、この地下世界に人の暮らしが細々とでも営まれていることに俺は感銘を受けた。
「どうしました?」
「いや、人間も捨てたもんじゃねえな。こんな薄暗がりにまで根を張って生きようとしてやがる。存外に強ぇじゃねえか」
「そうですね。後ろ暗い過去を抱えた連中ばかりですが、その分、開き直ってしぶとく生きている」
かつて江戸の地下には暗渠があった。古来より罪人賤民に日陰者たちが住まわってきたと言われていたが、ここもまさに仄暗い、それでいて活気に充ちた悪所であった。博徒に女衒どもが我が物顔で闊歩している。賤民と見なされ、いまだ世間の隅に追いやられている猫目、瓜頭らも驚くほど多く、また堂々と振舞っている。
そして不定形の揺らめく影のごとく者共も‥‥。
「名のごとく、魍魎幽鬼の類は出没するが、ほとんど無害です。子供だって追い払える。ただし柄は悪いし、いつだって情勢は不安。長く暮らしを立てる場所ではないでしょう」
「ふむ」少し逆上せてきたようだ。しかし、雪之丞も寺田も平気な面をしているのだ、先に音を上げるわけにはいかぬ。妙な強がりが俺を思いとどまらせた。
「しかし、迷宮に潜るには職能を得る必要があるはず。このように多くの、しかも探降者らしからぬ者たちで溢れているとは」
幕府に金を払い職能を養成されてはじめて探降者となることができる。それでなければ寺田のような腕を買われた防人か、俺と同じ罪人しか、迷宮に潜ることはできないはずであった。
若き防人は恥じ入ったように眼を伏せた。
「貴殿が獄より這入ったように迷宮には無数の入口があるのですよ。幕府はそれをひとつひとつ封鎖するため奔走しています。内からも外からも。某らも注力しておるのですが、いかんせん手が足りぬ有り様で」
「しかし、その若さで防人とはご立派。かの藤見麟堂も若くして防人を任じられたと聞くが、それほどの若さではなかったず」
と雪之丞がおだてれば、
「藤見様とは一時、伍を組ませて頂きました。かの御仁はまこと明智を備えたお方、何度この命を救われたか」
寺田はさらに恐縮する。あれほどの腕を持ちながら、どこまでも謙虚で武張らぬ好人物であった。俺たちは着物と刀を盗まれぬよう湯だまりのそばに置いてあった。互いに無防備な姿ではあったが、いきなり刀を取って斬りかかっても寺田を出し抜くことはできぬであろう。安穏と湯に漬かっている様でさえ隙がなかった。
「この度はどこまで潜ってたんだい?」
好奇心に促されて俺はずけずけと問うた。
「地下四十八階まで足を伸ばしました。地図の作製が捗らず、恥ずかしながら舞い戻ってまいったのです」
「四十八階」俺は眼を白黒させた。たかだか地下五階あたりでくたばりかけた俺には隔絶の地である。
「そこはさぞかしどえらい化け物が巣食ってんだろうね。そこを単独行で往還するとは」
「己を神とはき違えた邪魅どもです。至誠の志あらば取るに足りません」
「うーん」と俺は頭を掻いた。ぴんとこなかったのである。「ま、この眼で見て、この肌で感じてみねえことにはわからねえか。そんな気はさらさらねえが」
湯だまりにずっぽり肩まで沈んだ雪之丞、頭上に手ぬぐいを置くと、ややためらったのちに言う。
「――あの、もしか。あなた方は大烏で迷宮を行き来しているのですか?」
瞬間、寺田の頬が強張った。どうやら扱いづらい話題のようである。
「それは言えませぬ」
嘘でごまかすこともできたろうに寺田はうっそりと答えた。これでは、そうだと表明しているようなものだ。迷宮で見た、あの巨大な鳥居。あれは人を迷宮の別階層に運ぶ門であった。あれを自在に運用できるとするならば、探索の常套はまったく別様のものとなるであろう。
「俺は口が固いぜ」
我ながら初耳であった。
寺田は苦笑する。幕府には迷宮について内密の仕儀があるのであろう。雪之丞は穏やかに肩をすくめ、それ以上強いることはしなかった。
「言えることもあります」
「あの異人のことかい?」
逆上せ切った俺は湯を出て、迷宮の冷気に身を晒す。星明りの下で野湯を味わうのとは比べ物にならぬが、それでも心地よかった。肩の傷がなければ格別であったろう。
「越境者にはついては、むしろ多くの者に知らせておくべきと公儀も判断したのです。〈両界侵犯《りょうかいしんぱん》〉についてはどこまで?」
「とんと知らねえ。胡乱なよそ者が出入りしてるって、そんな話か?」
「ええ、海でも関所でもないもっと大きな隔たりを越えて、二つの世界の間に巨大な道が通じた。それを〈両界侵犯〉と呼びます」
「なんとかって坊主が虚空権現様の力でこじ開けた扉があるってんだろ? しかしよ、そんなものがどこにある?」
「ありませぬ。もういまはね。しかし、それに似た細い通路がこの迷宮には無数にあるのです。〈通い路〉を見つけ次第に封印していくのも防人の責務。時に通路は成長し、人が通り抜けられるほど大きさに成ります」
「野郎はそこから出てきたってのか。いでででで」
「まさしく」寺田は湯から上がり、手拭を身体を拭うと着物を纏った。
素っ裸の俺は喜兵衛に身体にめり込んだ歯と骨をひとつひとつ摘出してもらっていたから、ぐぅ、とか、いづづづっなどと声にならぬ呻きを上げ通しで、まるで恰好がつかぬ。異人の猛悪極まる呪法のせいで総身がこれ穴だらけである。
「あのラーフラって野郎はいつか締め上げてやる。なぁやつの目的はなんなんだ? どうも迷宮にひとかたならぬ恨みを抱いてやがったみてえだが」
「あ奴の故郷は迷宮に滅ぼされたそうです。迷宮は願いを叶えることを餌に人を惹き付ける。迷宮は人を強くし、また喰らう。なんでも彼の地の迷宮は地下千階層にまで達し底なしの無限地獄と相成ったと。叶えられた邪な願いは地上の秩序と理を拭い去り、手の付けられぬ混沌は草木国土すべてを飲み込んだ」
「迷惑千万だな。――おい、喜兵衛、もそっと優しくできねえのか!」
喜兵衛の腕から生えた微細な針が俺の身体を田畑さながらにほじくり返しているのである。刺青の針の数倍は堪える痛みであった。
寺田は飄々と続ける。
「それ故に奴はこちらの迷宮をも厭忌《えんき》しておるのです」
「だったら奴はいい奴じゃねえか。はた迷惑な迷宮をぶっ壊そうとしてんだろ。でもよ、こんなどえらい代物をどうやって縊り殺すんだい?」
「決まっています。毒は毒によって迷宮は迷宮の力よって還滅《げんめつ》させるのみ」
「虚空権現か」
「――ええ、しかし」と寺田は気まずそうに付け加えた。
それをさせじと阻むのも防人の役目だという。異人ばかりではない。私欲にまみれた探降者どもを最後の最後で跳ね返すのが防人の大きな使命であると寺田は言った。
「てえ、ことはあれか、幕府はよ、銭を取って迷宮に人を呼び入れておきながら、とうとう打ち出の小槌に手を伸ばしかけた者があれば、それを排するていうことか」
「そうなります」
「腐ってやがるな」
軽蔑たっぷりに俺は言ってやったが、寺田は諦念を滲ませながらも決して俯いたりはしなかった。助けられておきながら寺田を責められる筋合いではなかった。恥ずるべきなのは俺の方である。
「さて、迷宮の垢も落としました。では、いざ地上へ」
刀を佩いた寺田にならって俺たちもさっぱりとした気持ちで支度を急いだ。江戸の湯屋では男も女も入り乱れて湯に浸かっているから、雪之丞の意外とふくよかな裸身にも別段気に留めぬ。
魍魎街の中心には大円蓋がある。
幾重にも差し渡された橋梁は蜘蛛の巣のように拡がり、それぞれの腋窩《えきか》には人の住まう空間が設えられていた。迷宮の均一な不可思議光ではなく、人の手に成る華燭《かしょく》が道々をまばらに照らす。
芸を売る流れ者。
春をひさぐ女たち。
不具の身体を機械で補う絡繰《からく》り六部。
冬瓜頭の卜者。
俺と同じ罪人の刺青を刻まれた男。
汚辱と不屈を瞳に宿した賤民たち。
地上ではあまり歓迎されぬ人の姿がここでは活き活きとした影絵のように踊っている。この境界こそが俺に相応しいかもしれぬ。迷宮には戻らねど、ここへ訪れることはあるかもしれないとふと俺は思った。地上では借金に追い立てられることになろう。たとえ罪を償ったと見なされるにしろ、家名を汚した俺を父はともかく兄が受け入れるとは思えなかった。
「樋口様。この傾斜を螺旋に上っていけば、ほどなく地上に出ましょう」
「世話になったな」と俺は言った。
「ひとつ問いたい。貴殿は、ここを出てどう生きられるおつもりですか」
もとより仏頂面の寺田がいっそう神妙な面持ちになると、雪之丞は蛇に飲まれた蛙のように不動となった。喜兵衛はその場でくるくると旋回していた。
「これから一生浮草みてぇに生きてくさ。戻るところはねえ。案外、ここがお似合いかもな、って丁度考えてたところさ」
「防人は――某《それがし》は、この迷宮においていかなる人間を殺めようと不問とされます。もし、貴殿がここを出て地上に禍いを振り撒くのであれば‥‥」
身構える間もあらばこそ寺田は抜刀し、その切っ先を俺の眼前に突き付けた。「ここで貴殿の命頂きましょう」
「寺田、あんたは何を見てる? あの異人は俺を“難訓《なんくん》”と呼んだ。それは何だ?」
「某の口からは言えませぬ。いや、確かには知らぬと言った方がいいでしょう。己の正体は己の手で究明されるがよい。某が問いたいのは、貴殿がこれ以上罪を重ねられるおつもりか否か、ということ」
剣尖はすでに俺を貫いていた。寺田の肚より漲る火炎の如き赫気《かっき》は刃を伝って俺の命に届いていたのである。もし、迂闊な応接をすればこの安い首など即座に飛ぶであろう。
「――できぬ。殺さぬと約束はできぬ」
俺は油汗をだらだらと流した。風呂に入った甲斐がない。先般と同じ人物と思えぬ強大な圧力に俺は押しつぶされそうであった。しかし、ここで耳障りのいい虚言を吐けばどうなるか、そんなことは知れている。
「ならば殺さぬまでもその両手首を落とそう。もはや刃傷沙汰は繰り返せまい」
「好きにしな」
我ながら驚くべきことに、俺は退くのでなく前に出たのだ。切っ先は唇に食い込み、歯茎を抉った。
俺は刀の峰を他人事のように眺めた。ひとたび刀の峰が翻れば、世に憚る獣が一匹すっきりと消えるのである。刀という、か細くも鋭い線でもって俺と寺田は繋がっていた。阿保らしくも健気な命の綱引き。
運命の天秤が傾いて殺される側に立った、それだけのことだ。俺は肩の力を抜いて、長い息をついた。
寺田の眼差しがふと和んだ。
「貴殿を信じよう」
チンと納刀の音を残して寺田は背を向けた。
「ふざけるな。殺さねえなんて言ってねえぜ」
「それでも、です」
振り向くこともなく寺田をもう一度迷宮へと足を向ける。
「何を勝手に決めてんだ。おい、待て!」
追い縋るように声を掛けるが寺田は魔窟の暗がりにその姿を溶かす。
袖にされた男に縋る女みてぇだ、と俺は苦く笑った。
「――行こう。樋口さん」
気を取り直した雪之丞が上方から漏れる一条の光を指差した。
出口である。地上の風が吹いてくる。
「さぁ、喜兵衛も」
と声を掛ける。と、喜兵衛は身じろぎもせず、あの時と同じように閃光を発したのであった。またぞろ腹の隙間から写し絵をひり出した喜兵衛は、なんと今度はそれを俺に差し出した。
「ありがとうよ、喜兵衛」
俺は飛び上がらんばかりに嬉しかった。
次第に鮮明になっていく写し絵には俺の姿はごく平凡に写っていた。雪之丞のものに映じたようなおぞましい姿ではない。地上から差し込む光を背中に受けた俺たちは絵の中で子供じみた興奮に震えている。
俺たちは最後の螺旋の孤を辿り終えると石組みの墳墓に似た出口からついに地上へ出たのであった。
――だが。
「こんなのって」
眼前の光景に雪之丞は顔面を蒼白に染め、絶句した。
「下が地獄なら、地上もまた地獄ってわけだな」
不敵に言い放ったつもりの俺だったが、滑らかに舌が回りやがらねえのである。
あまりの光景にケツの穴も縮まっちまったようだ。
夕暮れの西日が炎熱の記憶を呼び覚ます。ありもしない記憶を、だ。
「悪かったな、雪之丞。お前にゃ伝えてなかったが、江戸は御覧の通りの有り様さ」
そこは見渡す限り一面の焦土であった。
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