28 / 44
28 ついに都心へ
しおりを挟む
館林のインターチェンジから1時間後、2人は都心に入った。田舎を突っ切る高速とは景色がまったく違う。せせこましい道の両脇にはビルがぎっしりと並び、無数の目のような灯りが車たちの川を見下ろしていた。
車のすぐ脇に続く防音壁を、時宗は息苦しいと感じた。北海道の高速道路が懐かしい。東京で生まれ育ったはずなのに、時宗はあの地平線まで続く白い平原に帰りたいと感じた。誰の靴跡もなく、しんと静かで厳しいあの大地に。凍死するのもまた自然の容赦ない選別作業なのだと突きつけられる場所で、時宗は海斗に迎え入れられた。
でも、感傷に浸る時間なんかない。ここは時宗が生きていかなければならない場所だ。
尾行はどうなっただろう。白いセダンは、海斗がどこに荷物を届けなければならないかを知っている。とにかく海斗の仕事を見届けるために、こちらへ飛ばしてきているはず。アパートはおそらく見張られている。
黒いワゴンは、海斗が四ツ谷に向かっていることは知らない。だが逆に、五反田の事務所はバレているだろう。仲間が五反田を見張っている可能性がある。警察がどこまで警備を増やしてくれているのかは、まだ見ていないのでなんとも言えない。
あいつら全員、まとめて海に叩き込めないもんかね。
コンビニの駐車場で、連中はお互いにターゲットがかち合っていることに気づいたはずだ。協議して手を組む? どうだろう。あの頭の悪そうな連中なら、交渉は下手そうだ。喧嘩でもして相打ちで勝手にいなくなってくれないだろうか。
「そういえば、荷物を届けたっていうのは連絡するのか? まさか受け取りのサインお願いしま~すとかってやらないよな?」
「お前そのサムい感じのやつ、どやって思いつくんだ?」
海斗め。呆れた声出しやがって。
「いや、報告とかどうすんのかなって」
「札幌に電話する。受け取った奴も電話する。それでわかる」
なるほど。
「じゃあさ、電話した時にちょっと探ってみたらいいかもしれないな」
「探る?」
「あぁ。見た感じ、白い車の連中と黒い車の連中は知り合いじゃない。仕事も別々だ。白い方はお前の配達を見張ってる。黒い方はお前がじいさんと会うのを阻止しようとしてる。あのコンビニの駐車場で始めてお互いを認識して、絶対に仰天したと思うんだ」
「なる、ほど??」
「で、あいつらは上の指示を仰ぐ。札幌の連中は、お前が足抜けしようとして誰かに協力を頼んだんじゃないかと考えるかもしれない。一方東京から来た黒い奴らは、お前に面倒な仲間がいると考えるかもしれない」
「あいつら、別なヤクザと喧嘩しないといけないって考える??」
「そういうことだ。そして連中にとって困るのは、どっちも自分たちのシマじゃないところで顔を突き合わせたっていうところだ。上の者は考える。まず、今野海斗はどの組に協力を仰いだんだろうと。下っ端の連中は、あの駐車場で仲良くラインのアカウントを交換したと思うか?」
「……取っ組み合いやったって方が信じられる」
「そういうことだ。交渉相手の連絡先も知らないのに、あいつらは交渉の必要に迫られる。海斗の身柄を自分たちで押さえていれば、相手に突き出して交渉を手打ちにすることは可能だが、海斗もトンズラして見つからない。その場合、解決方法は……手を引くか、手を引かないか」
「手ぇ引いてくんねぇかな」
「そう、一番簡単なのは、手を引いて知らんぷりを決め込むことだ。最初から海斗はいなかったものとして諦める。交渉相手も見つからないなら、波風立たない。その可能性に賭けて俺たちは荷物だけはきっちり届けようとしているわけだ。
もうひとつは、ツテを駆使して交渉相手を見つけ出し、交渉に乗り出す」
海斗は不安な声を出した。
「あいつら手を組んで、札幌にオレを連れ戻すんじゃ」
「その可能性が一番悪い。丁寧に話し合えば、あいつらはお互いの利害が一致していることに気づくだろう。海斗を東京から追い出し、始末してしまえば。あるいは北海道に閉じ込めて運び屋としてこき使えば、東京組も札幌組も満足する」
「えぇ? ……最悪だ……」
「俺としては、さらに他の可能性……あいつらを喧嘩させることを考えてる」
「どうやんだ?」
そろそろ竹橋ジャンクションだ。札幌から東京へ。日本列島の半分を縦断する長い長い旅はもうすぐ終わる。そしてそこから、時宗の闘いが始まる。ポケットからチロルチョコを出して、時宗はもぐもぐ食べた。
「配達が終わって報告の電話を入れるときに、言ってやるんだ。新しい『友人』ができたって。あいつらは俺を見ている。簡単に信じるだろう。さて、その『友人』は、お前に申し出る。新しいパトロンとして借金は全部肩代わりして、プロのドライバーとして雇うって。優しくていい人なんだとお前が嬉しそうに言ったら?」
「あ~、頭にくる」
「はっきり言ってメンツ丸つぶれだ。うまくいけば、お前を取り返して、新しいお前のパトロンから迷惑料か手切れ金を徴収しようと考えてくれるかもしれない。東京の連中には何とか接触して、『お前らの今の雇い主よりいい報酬で、こっちも警備を雇った』と言ってやる。雇い主からヤクザどもを剥がして、札幌のヤクザと仕事の取り合いをさせる」
「へ~~」
「うまくいけばな。まず東京で動いてる連中を見つけないと」
時宗には、もうひとつ引っかかることがあった。あの時コンビニで、黒いワゴンの男は「お前、時宗って言うんだろ?」と言った。海斗の方を気にするそぶりはまったくなかった。
まさか、狙われてるのは俺じゃないよな?
自分が狙われているとすれば、どんな可能性がある?
まず、父と兄。いや、だけどこのタイミングで? もしかして、俺が長期に渡ってあいつらの横領・背任を調べているのがバレた?
そもそも、自分が札幌から東京に向かっていることはどこでバレた? 弥二郎から情報を抜いたのか? もしそうなら、弥二郎の拉致を指示したのは父と兄ということになる。それも変だ。普通に電話で呼び出せば警察沙汰にはならないのに、わざわざ大騒動にする必要性がない。あるいは……弥二郎の拉致はやはり海斗のほうの事件がらみで、時宗の足取り自体は青森のホテル辺りから足がついた? その可能性はあるが、それにしたって時宗を拉致する動機が、いまさらすぎてわからない。
単なる身代金目的の誘拐? それもタイミングが重なりすぎている。
何だろう……。
コンビニで得たすべてのデータはすでに敬樹に送ってある。警察が捜査してくれているはずだ。
もうあとは五反田に行ってからだな。
敬樹は眠っているだろうか。弥二郎のところに敬樹が来た時のことを思い出す。痩せて、ほとんど話さない少年だった。敬樹が悪夢に叫び声をあげるたびに、弥二郎は敬樹と一緒に寝てやっていた。
弥二郎は絶対に無傷で取り返してやるから。
あと少し。
スバルはトンネルをくぐり、数分後、ついに高速道路のすべての道を走り終え、一般道路へと滑り降りていった。
車のすぐ脇に続く防音壁を、時宗は息苦しいと感じた。北海道の高速道路が懐かしい。東京で生まれ育ったはずなのに、時宗はあの地平線まで続く白い平原に帰りたいと感じた。誰の靴跡もなく、しんと静かで厳しいあの大地に。凍死するのもまた自然の容赦ない選別作業なのだと突きつけられる場所で、時宗は海斗に迎え入れられた。
でも、感傷に浸る時間なんかない。ここは時宗が生きていかなければならない場所だ。
尾行はどうなっただろう。白いセダンは、海斗がどこに荷物を届けなければならないかを知っている。とにかく海斗の仕事を見届けるために、こちらへ飛ばしてきているはず。アパートはおそらく見張られている。
黒いワゴンは、海斗が四ツ谷に向かっていることは知らない。だが逆に、五反田の事務所はバレているだろう。仲間が五反田を見張っている可能性がある。警察がどこまで警備を増やしてくれているのかは、まだ見ていないのでなんとも言えない。
あいつら全員、まとめて海に叩き込めないもんかね。
コンビニの駐車場で、連中はお互いにターゲットがかち合っていることに気づいたはずだ。協議して手を組む? どうだろう。あの頭の悪そうな連中なら、交渉は下手そうだ。喧嘩でもして相打ちで勝手にいなくなってくれないだろうか。
「そういえば、荷物を届けたっていうのは連絡するのか? まさか受け取りのサインお願いしま~すとかってやらないよな?」
「お前そのサムい感じのやつ、どやって思いつくんだ?」
海斗め。呆れた声出しやがって。
「いや、報告とかどうすんのかなって」
「札幌に電話する。受け取った奴も電話する。それでわかる」
なるほど。
「じゃあさ、電話した時にちょっと探ってみたらいいかもしれないな」
「探る?」
「あぁ。見た感じ、白い車の連中と黒い車の連中は知り合いじゃない。仕事も別々だ。白い方はお前の配達を見張ってる。黒い方はお前がじいさんと会うのを阻止しようとしてる。あのコンビニの駐車場で始めてお互いを認識して、絶対に仰天したと思うんだ」
「なる、ほど??」
「で、あいつらは上の指示を仰ぐ。札幌の連中は、お前が足抜けしようとして誰かに協力を頼んだんじゃないかと考えるかもしれない。一方東京から来た黒い奴らは、お前に面倒な仲間がいると考えるかもしれない」
「あいつら、別なヤクザと喧嘩しないといけないって考える??」
「そういうことだ。そして連中にとって困るのは、どっちも自分たちのシマじゃないところで顔を突き合わせたっていうところだ。上の者は考える。まず、今野海斗はどの組に協力を仰いだんだろうと。下っ端の連中は、あの駐車場で仲良くラインのアカウントを交換したと思うか?」
「……取っ組み合いやったって方が信じられる」
「そういうことだ。交渉相手の連絡先も知らないのに、あいつらは交渉の必要に迫られる。海斗の身柄を自分たちで押さえていれば、相手に突き出して交渉を手打ちにすることは可能だが、海斗もトンズラして見つからない。その場合、解決方法は……手を引くか、手を引かないか」
「手ぇ引いてくんねぇかな」
「そう、一番簡単なのは、手を引いて知らんぷりを決め込むことだ。最初から海斗はいなかったものとして諦める。交渉相手も見つからないなら、波風立たない。その可能性に賭けて俺たちは荷物だけはきっちり届けようとしているわけだ。
もうひとつは、ツテを駆使して交渉相手を見つけ出し、交渉に乗り出す」
海斗は不安な声を出した。
「あいつら手を組んで、札幌にオレを連れ戻すんじゃ」
「その可能性が一番悪い。丁寧に話し合えば、あいつらはお互いの利害が一致していることに気づくだろう。海斗を東京から追い出し、始末してしまえば。あるいは北海道に閉じ込めて運び屋としてこき使えば、東京組も札幌組も満足する」
「えぇ? ……最悪だ……」
「俺としては、さらに他の可能性……あいつらを喧嘩させることを考えてる」
「どうやんだ?」
そろそろ竹橋ジャンクションだ。札幌から東京へ。日本列島の半分を縦断する長い長い旅はもうすぐ終わる。そしてそこから、時宗の闘いが始まる。ポケットからチロルチョコを出して、時宗はもぐもぐ食べた。
「配達が終わって報告の電話を入れるときに、言ってやるんだ。新しい『友人』ができたって。あいつらは俺を見ている。簡単に信じるだろう。さて、その『友人』は、お前に申し出る。新しいパトロンとして借金は全部肩代わりして、プロのドライバーとして雇うって。優しくていい人なんだとお前が嬉しそうに言ったら?」
「あ~、頭にくる」
「はっきり言ってメンツ丸つぶれだ。うまくいけば、お前を取り返して、新しいお前のパトロンから迷惑料か手切れ金を徴収しようと考えてくれるかもしれない。東京の連中には何とか接触して、『お前らの今の雇い主よりいい報酬で、こっちも警備を雇った』と言ってやる。雇い主からヤクザどもを剥がして、札幌のヤクザと仕事の取り合いをさせる」
「へ~~」
「うまくいけばな。まず東京で動いてる連中を見つけないと」
時宗には、もうひとつ引っかかることがあった。あの時コンビニで、黒いワゴンの男は「お前、時宗って言うんだろ?」と言った。海斗の方を気にするそぶりはまったくなかった。
まさか、狙われてるのは俺じゃないよな?
自分が狙われているとすれば、どんな可能性がある?
まず、父と兄。いや、だけどこのタイミングで? もしかして、俺が長期に渡ってあいつらの横領・背任を調べているのがバレた?
そもそも、自分が札幌から東京に向かっていることはどこでバレた? 弥二郎から情報を抜いたのか? もしそうなら、弥二郎の拉致を指示したのは父と兄ということになる。それも変だ。普通に電話で呼び出せば警察沙汰にはならないのに、わざわざ大騒動にする必要性がない。あるいは……弥二郎の拉致はやはり海斗のほうの事件がらみで、時宗の足取り自体は青森のホテル辺りから足がついた? その可能性はあるが、それにしたって時宗を拉致する動機が、いまさらすぎてわからない。
単なる身代金目的の誘拐? それもタイミングが重なりすぎている。
何だろう……。
コンビニで得たすべてのデータはすでに敬樹に送ってある。警察が捜査してくれているはずだ。
もうあとは五反田に行ってからだな。
敬樹は眠っているだろうか。弥二郎のところに敬樹が来た時のことを思い出す。痩せて、ほとんど話さない少年だった。敬樹が悪夢に叫び声をあげるたびに、弥二郎は敬樹と一緒に寝てやっていた。
弥二郎は絶対に無傷で取り返してやるから。
あと少し。
スバルはトンネルをくぐり、数分後、ついに高速道路のすべての道を走り終え、一般道路へと滑り降りていった。
0
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
聖者の愛はお前だけのもの
いちみりヒビキ
BL
スパダリ聖者とツンデレ王子の王道イチャラブファンタジー。
<あらすじ>
ツンデレ王子”ユリウス”の元に、希少な男性聖者”レオンハルト”がやってきた。
ユリウスは、魔法が使えないレオンハルトを偽聖者と罵るが、心の中ではレオンハルトのことが気になって仕方ない。
意地悪なのにとても優しいレオンハルト。そして、圧倒的な拳の破壊力で、数々の難題を解決していく姿に、ユリウスは惹かれ、次第に心を許していく……。
全年齢対象。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる