ライフ

優希ヒロ

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その少年、死神

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(もしもし、雪です…。)
(雪、桜 未来はまだ生きているぞ、どういうことだ?)
(はい、運命のいたずらなのか都合良く救助が早かったために…。申し訳ありませんでした、マスター)
(そうか、ならいい…。雪、お前の初仕事の成功を祈っている…。)
(了解しました。)
雪は電話を切った。
(桜、君の願いを叶うまで待ってあげたいけど…。時間がもうないんだよ…。君の運命を僕は知っているんだよ。あと1ヶ月…。それまでは僕が君の命を繋ぐから…。)
「桜さん、もう退院しても大丈夫ですよ。」
「本当ですか?良かったね、未来。」
「うん、ママ。」
「じゃあ、ママはパパ達にも連絡してくるから休んでてね。」
「うん…。」
(良かったね、桜…。)
(また来たの?いい加減消えてよ、私はもう死なないのでしょ?)
(そんなことは言ってないよ、気をつけることだね、この1ヶ月の間は…。)
(ねぇ、あなたって名前ないの?)
(あるよけど、君には教えない…。)
(どうして。名前くらい教えてよ。)
(…。)
雪を一粒残して死神は消えていった。
(雪…。なんで、今春なのに…。)
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