ライフ

優希ヒロ

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その少年、死神

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「さて、死んでもらうよ。弱虫くんの雪!」
「くっ!」
(どうしたら、あの二人を守れる…。僕の力ではどうにも…。)
紅は刀を構えもせずに無造作に近づき、力任せに斬りつけてきた。
雪も何とか渡された刀で受け止めるが、どんどん振り回してくる紅の刃に圧されていた。
雪も反撃に出ようとするが、その隙を与えてもらえなかった。
「この程度か、がっかりだ…。お前はマスターの期待の新星と聞いていたのにな。噂を聞いて来てみれば、人を狩ることすらできないとは…。」
「…。」
「雪、俺をもっと楽しませろ。俺に傷をつけてみろ!」
(この一撃で何とかするしかない。今なら届く!)
「はああ!」
雪から刃を放つが、紅が刀で振り払うと雪の刀は折れてしまった。
「そんな…。」
「やはり、この程度か…。お前はここで消えろ…。」
紅が刀を振りあげた。
すると雪は最後の足掻きとして叫びながら紅に突進をしていった。
刀を振り下ろし、雪は斬られて倒れた。
「あっけなかったな…。」
「誰があっけないんだ?」
「何!?」と斬られて倒れたはずの雪を見たが、雪の塊があるだけだった。
「どこだ?」
「後ろだ…。」
「何故、生きている?」
「どうだっていいだろ、死にゆくお前には…。」と左手を紅の顔の前に出し、炎を放った。
「くそ野郎が!いつかお前を…。」
紅は消えていった。
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