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優希ヒロ

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その少年、死神

10

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「私、眠ってたの?死神、何してたの?」
「気にしなくて良いよ…。僕が桜を…。守る…。」
雪はその場に倒れた。桜は雪に近づき、様子を見守った。
(起きなさいよ、何があったか教えてよ…。何も知らないのって辛いのよ。)
「桜さん、ごめん。眠ってしまったみたいで…。」
「謝らないで…。それは私も一緒だから…。」
私と幸人君はとりあえず死神を放置して、この場をあとにした。


その頃、紅は…。
真っ暗な谷にいた。
「紅、派手にやられたな…。」
「すみません、一瞬の油断でした…。」
「いや、それはいい…。雪はどうだった?」
「はい…。一瞬ですが、別人格が出ました。それ以外は訓練時と同じです…。」
「そうか…。お前は炎(えん)を知っているか?」
「噂だけ…。偽善者で人間に干渉しすぎたことで輪廻から外れた死神と聞いていますが…。」
「そうか…。傷をしっかり治せ。下がっていいぞ。」
(ほとんど噂通りの女死神だが、奴は輪廻転生からは外れていない…。外れていたら、存在がなかったことになるからだ。炎の行方も探しておいた方がいいかもな…。)

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