黒白英雄戦記

1章白の英雄誕生

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「シホ、かかってきなさい！」
「いきます！」とマジックドレスブリザードに変え、二人は氷の魔法をぶつけあった。
「フローズンアロー！」
「フリーズウィンド！」
氷の矢と氷の風をぶつかり、氷が砕けた。
「やるわね、氷の魔法なら私が上よ！全てよ、凍りなさい！」と周りの風景が白く染まり、吹雪で彼女の姿も見えなくなった。
シホは取り乱すことなく、魔力の感知に意識を集中した。
「フローズンアロー！」と吹雪の中から矢が現れるが、なんとかかわしていた。
「フリーズグランド！」と大地を凍らせて、彼女を凍らせようとした。
「無駄よ、シホ！フローズンメテオ！」と上から巨大な氷塊を落とした。
「ウイング！」氷の翼を生やし、上空へと避けた。
「狙い通り！フローズンベノム！」と氷のステークを撃ち込み、シホを凍らせて地面へと叩き落とした。
「終わりね、とどめは刺すまでもないわね…。」と後ろを向いて、進み始めると周りの温度が急激に下がり、氷点下に落ちユリナも白い息が出始めていた。
「まさか、まだ生きてるの？速くとどめを！」とシホに近づこうとも自らの吹雪で近づけなかった。
「なら、フローズンメテオ！」と一気にとどめを刺しにかかった。
「遅かったわね…。」とシホが現れ、シホの体は氷そのものになっていた。
「嘘…。あれはフレアと同じエレメント同化現象！そんな…。彼女は選ばれし者なの？認めない！死ね！」とシホに大きな氷の矢を放つが、シホの前で砕けて散った。
そして、吹雪も収まったところでユリナが氷のステークでシホを撃ち込もうとしたが、シホに触れた途端、急激に凍った。
「ユリナ、やはり倒されたか…。俺の熱も全く届かないとは化け物だな、お嬢ちゃん。」と黒い穴が急に現れ、フレアが現れた。
「まだ間に合う、彼女を連れて退いて！」
フレアは自分の右腕をマグマに変え、ユリナを砕いた。
「もう必要ない…。」
「ああ…。」
「さぁ、俺と闘え！」
「お断りします！」
「なら、死ぬしかないな、フレアバースト！」と右腕から技を放とうとした瞬間、右腕が凍った。
「今回は不利か…。退いてやるが覚えてろよ、お嬢ちゃんは俺が殺す、良いな？」と黒い穴からフレアは消え去った。
シホはゆっくり元の状態に戻り、地下にいた市民達を助けた。