来世契約バトル日記

優希ヒロ

文字の大きさ
上 下
15 / 57
守るべきもの

新たな力

しおりを挟む
「死ねよ、この野郎!」
「くそ、どうにもならね。太刀風!」
「効かねえよ、俺の体は鉄だからな。」
「これで終わりだ。」
「まだだ、俺は。」
俺は守る。誰をだ…。記憶の中で誰かが呼んでいる。
「彰人くん、彰人くん!」
「俺は、俺は!」
「死ねよ、やぁー!」
「守らなくちゃいけないんだ!」
俺の周りに黒い風が巻き起こり、奴の体を切り裂いた。
「やるじゃねぇか。もっと来いよ。」
「ブラックウィンド…。」
「バカな!この俺が何もできないだと!」
「…。」
「殺せ!」
「断る!」
俺が背中を向けて立ち去ろうとすると「バカめ、死ね!」
次の瞬間、奴の頭を水が撃ち抜いた。
「彰人くん、大丈夫かい?」
「あぁ、湊…。」
「記憶を垣間見たのかい?」
「あぁ…。」
「俺は誰かを守ろうとして守れなかった。」
「そうか…。」
「湊、俺は人殺しなのか…。」
「わからないけど、君は君だよ。」
しおりを挟む

処理中です...