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ベス戦3 決着
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ベスとの試合続行を選んだ俺。ベスのパンチ、キック、プラズマの迅雷フットワークに、やはり為す術はない。フルガード、逃げることに専念しても頭の先から爪先まで、小ヒットを次々に喰らってしまう。一撃一撃は小ダメージでも、10秒ぐらいで大ダメージになっていく。
彼女に抱きしめられていた時、ドキリとするほどおんなの柔らかさとすべすべみずみずしさをすごく感じたけど、それと同時にものすごい熱さと呼吸の荒さも感じ取っていた。まるでこちらの身体が燃えてしまいそうなほどの。
あのベスが呼吸を荒くしている。規則正しくて乱れたリズムではないけど、いつもより明らかに速い。33回転の呼吸が45回転になった感じで。
ものすごいアグレッシブでかつてないほど一方的な試合になってしまっているけど、ベスの方もかなり苦しい思いをしているんだ。楽勝ペースの試合展開であったとしても。
「あっはあっはあっは……」
ベスの呼吸は速く荒い。彼女の息は俺の顔にかかり、その身体全体の熱さは俺の全身を包み込んでしまうぐらいだ。
攻撃の手は弛んで来ない。むしろ激しさを増しているほどだ。カウンターを思い切って狙う。やはり、手酷いカンターのカウンター、ミラーカウンターが待っていて、彼女のハイキックを顔面の正面で受けてしまって、俺はまたまたまたまたダウンを喫してしまう。
よく頑張ったと思う。ベスだってこれ以上俺のことを痛めつけてしまうのは、いくら試合とはいえ心苦しいだろう。強いけどとても心根の優しい娘であるのだ。相手を倒すという厳しさをも持っているので、心の苦しさを推し殺して俺にトドメのコンボを仕掛けてくるはずだ。
もう立つのはやめよう。ベスの呼吸は激しくてもまだまだ息は切れないだろうから。42・195キロメートル走り切ることができるとして、まだまだ10キロメートルあたりを走っているあたりなはずなのだから。
氷ではなく初めて炎を感じたけど、あまりにも熱すぎた。強すぎた。俺は氷のような闘いをする彼女を追いかけ続けてきたわけだけど、彼女は俺の想像するよりはるか前を走っていて、新たな次元の強さの段階に入ってしまっていた。もう、背中さえ見えないほどに。
悔しいよなあ。やっぱり。
「え、え、え~ん」
気がつくと俺は泣いてしまっていた。そして、さまざまな思いが悔しさに集約して、殴られるだけで負けてしまうなら、どうせ蹴られてしまうなら、こちらから前へ出ていこう!そう思っていた。
「おあああ!え~ん」
まるで小学校生の時の喧嘩みたいだ。そう思えるぐらいの余裕というか、心の隙を作りながらもベスへとアタックしていく。
ボガッ!ドガツ!やはり、そう甘いものではなかった。ベスの掌底アッパー、クラついたところを拳骨アッパーを喰らってしまい、堪えきれずに片膝をついてダウンをしてしまった。
でも、俺だってベスにややボカボカパンチだったけど、振り下ろすようなフックを一発頭部へと叩き込むことはできたのだ。衝撃波が彼女の頭部、脳内を駆け巡り固い頭蓋骨へと当たって跳ね返って来た、そのブルブルブルブルという振動を右の拳に感じられたのだ。
「おおおおお!」
「すげええ!」
「両者ダウンとか、マジ貴重なシーンじゃね?」
大盛り上がりの観客席。そん中からこんな声が聞こえてきた。両者ダウン?俺がダウンしたのはもちろん知っていたけど、ベスの方も。まさか。
確かめようとしても彼女の姿は俺の視界の中には確認できなかった。彼女の方からの攻撃はまったくない。ダメージの効いている身体をなんとか動かして背後を見つめるといた。
ベスは仰向けにダウンしていた。倒れる前は俺の前方にいたわけだから、もんどりうって吹っ飛ぶような壮絶な倒れ方だったんじゃないだろうか?
「ベス……」
俺はダメージの大きい身体を無理やり立ち上がらせて、フラフラしながらもベスの方へと歩いていく。かなり心配だ。小学生戦法という子供じみた闘い方をしてしまったことを、今はすごく後悔している。
ベスには勝ってみたい。だけど、命を奪ってしまうことを考えたら、負けで良かったのだと思う。どんなにメンタル的にきつい負け方であっても。
「う……あ……」
ベスはむっくりと身体を少しだけ起き上がらせた。ほとんど意識は飛ばしている。側から見ていてそのことがはっきりと分かる。
「ベス、無理はしないで。もう、何も考えなくて良い、闘いは、試合は終わったんだよ」
「お、終わった……?」
ほとんど思考などできない状態の中で、なおも試合を諦めていないベス。心理的にいつも安定している彼女でも、試合にかける思い、勝ちたいという思いは、強くて熱いんだな。
俺はそう感じたからこそ、もう彼女に試合は終わってしまったと理解させてあげたかった。
「ベス、もう……」
そう言葉をかけている時、ベスはフラフラと立ち上がってしまった。そして………
「嫌だああああ!わたち、負けないもん!うあああああん!」
突如大声を張り上げたかと思うと、激しく泣き始めた。号泣状態。いつものお姉さんで大人なベスからは考えられないような小学生っぽい雰囲気、幼稚化であったのだ。
ベスの幼稚化した行動はこれだけに留まらない。
「うあああああん!」
号泣しながら俺へと向かってきた。あれほどダメージがあったのに信じられない。あのエレガントなベスがついさっきの俺みたいな、小学生みたいな闘い方をしてくるなんて。
その意表性に驚き、また、ベスから受けたダメージの大きさもあり、号泣してキレたベスのボコスカキックやパンチの前になす術はなかった。
膝蹴りをボディに食らって、堪えきれなくてゲロを吐いてしまって、その直後汚れてるにも関わらず、倒れ込んだ俺の体にベスが騎乗してきて……。
衝撃と激痛、
彼女に抱きしめられていた時、ドキリとするほどおんなの柔らかさとすべすべみずみずしさをすごく感じたけど、それと同時にものすごい熱さと呼吸の荒さも感じ取っていた。まるでこちらの身体が燃えてしまいそうなほどの。
あのベスが呼吸を荒くしている。規則正しくて乱れたリズムではないけど、いつもより明らかに速い。33回転の呼吸が45回転になった感じで。
ものすごいアグレッシブでかつてないほど一方的な試合になってしまっているけど、ベスの方もかなり苦しい思いをしているんだ。楽勝ペースの試合展開であったとしても。
「あっはあっはあっは……」
ベスの呼吸は速く荒い。彼女の息は俺の顔にかかり、その身体全体の熱さは俺の全身を包み込んでしまうぐらいだ。
攻撃の手は弛んで来ない。むしろ激しさを増しているほどだ。カウンターを思い切って狙う。やはり、手酷いカンターのカウンター、ミラーカウンターが待っていて、彼女のハイキックを顔面の正面で受けてしまって、俺はまたまたまたまたダウンを喫してしまう。
よく頑張ったと思う。ベスだってこれ以上俺のことを痛めつけてしまうのは、いくら試合とはいえ心苦しいだろう。強いけどとても心根の優しい娘であるのだ。相手を倒すという厳しさをも持っているので、心の苦しさを推し殺して俺にトドメのコンボを仕掛けてくるはずだ。
もう立つのはやめよう。ベスの呼吸は激しくてもまだまだ息は切れないだろうから。42・195キロメートル走り切ることができるとして、まだまだ10キロメートルあたりを走っているあたりなはずなのだから。
氷ではなく初めて炎を感じたけど、あまりにも熱すぎた。強すぎた。俺は氷のような闘いをする彼女を追いかけ続けてきたわけだけど、彼女は俺の想像するよりはるか前を走っていて、新たな次元の強さの段階に入ってしまっていた。もう、背中さえ見えないほどに。
悔しいよなあ。やっぱり。
「え、え、え~ん」
気がつくと俺は泣いてしまっていた。そして、さまざまな思いが悔しさに集約して、殴られるだけで負けてしまうなら、どうせ蹴られてしまうなら、こちらから前へ出ていこう!そう思っていた。
「おあああ!え~ん」
まるで小学校生の時の喧嘩みたいだ。そう思えるぐらいの余裕というか、心の隙を作りながらもベスへとアタックしていく。
ボガッ!ドガツ!やはり、そう甘いものではなかった。ベスの掌底アッパー、クラついたところを拳骨アッパーを喰らってしまい、堪えきれずに片膝をついてダウンをしてしまった。
でも、俺だってベスにややボカボカパンチだったけど、振り下ろすようなフックを一発頭部へと叩き込むことはできたのだ。衝撃波が彼女の頭部、脳内を駆け巡り固い頭蓋骨へと当たって跳ね返って来た、そのブルブルブルブルという振動を右の拳に感じられたのだ。
「おおおおお!」
「すげええ!」
「両者ダウンとか、マジ貴重なシーンじゃね?」
大盛り上がりの観客席。そん中からこんな声が聞こえてきた。両者ダウン?俺がダウンしたのはもちろん知っていたけど、ベスの方も。まさか。
確かめようとしても彼女の姿は俺の視界の中には確認できなかった。彼女の方からの攻撃はまったくない。ダメージの効いている身体をなんとか動かして背後を見つめるといた。
ベスは仰向けにダウンしていた。倒れる前は俺の前方にいたわけだから、もんどりうって吹っ飛ぶような壮絶な倒れ方だったんじゃないだろうか?
「ベス……」
俺はダメージの大きい身体を無理やり立ち上がらせて、フラフラしながらもベスの方へと歩いていく。かなり心配だ。小学生戦法という子供じみた闘い方をしてしまったことを、今はすごく後悔している。
ベスには勝ってみたい。だけど、命を奪ってしまうことを考えたら、負けで良かったのだと思う。どんなにメンタル的にきつい負け方であっても。
「う……あ……」
ベスはむっくりと身体を少しだけ起き上がらせた。ほとんど意識は飛ばしている。側から見ていてそのことがはっきりと分かる。
「ベス、無理はしないで。もう、何も考えなくて良い、闘いは、試合は終わったんだよ」
「お、終わった……?」
ほとんど思考などできない状態の中で、なおも試合を諦めていないベス。心理的にいつも安定している彼女でも、試合にかける思い、勝ちたいという思いは、強くて熱いんだな。
俺はそう感じたからこそ、もう彼女に試合は終わってしまったと理解させてあげたかった。
「ベス、もう……」
そう言葉をかけている時、ベスはフラフラと立ち上がってしまった。そして………
「嫌だああああ!わたち、負けないもん!うあああああん!」
突如大声を張り上げたかと思うと、激しく泣き始めた。号泣状態。いつものお姉さんで大人なベスからは考えられないような小学生っぽい雰囲気、幼稚化であったのだ。
ベスの幼稚化した行動はこれだけに留まらない。
「うあああああん!」
号泣しながら俺へと向かってきた。あれほどダメージがあったのに信じられない。あのエレガントなベスがついさっきの俺みたいな、小学生みたいな闘い方をしてくるなんて。
その意表性に驚き、また、ベスから受けたダメージの大きさもあり、号泣してキレたベスのボコスカキックやパンチの前になす術はなかった。
膝蹴りをボディに食らって、堪えきれなくてゲロを吐いてしまって、その直後汚れてるにも関わらず、倒れ込んだ俺の体にベスが騎乗してきて……。
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