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ベス戦2 姉と弟
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うっ。
ぐうぅ。
「ぐ、はぁ……」
俺はベス、いや、オレンジタイガーというタイフーンの暴風圏の中心にいる。その強烈な攻撃、パンチ、キック、打撃の嵐に晒され続けている。
逃げること、ガードを固めるだけ。情けないまでの防御中心の戦法をとっても、彼女の打撃を細かに喰らい続けてしまう。こちらからカウンターを狙っても、逆にカウンター攻撃を食らってより大きなダメージを受けてしまう。
俺は二度目のダウンから立ち上がって試合続行を選んだものの、ベスのかつてないストームのようなラッシュ攻撃になす術はまったくなかった。
これほどの激しい手数の攻撃、素早いフットワーク。間違いなく俺の母親であるエリカの影響であり、その訓練の賜物だ。プラズマの迅雷、その異名を持つ母親から剣の訓練を受けていたベスは、自然にそのふとワークを身につけていたのだろう。俺もベス以上に母親から剣を習っていたのに、まったく身につけられていない。
剣技のフットワークを格闘技用にアレンジしてものにしてしまうなんて。やはり、ベスからは格闘技のセンスの良さ、タレントの高さというものを感じてしまう。
殴られ、蹴られ、歯が立たずに感じさせられてしまう。
雷の直撃を側頭から受けて、いや、そんな気がしてしまうほどのベスのキックを側頭部に直撃されてしまい、俺の意識は痺れて、また、身体が硬直してしまったような気がした。
ダウンを堪えようとしたのは、もはや意地だけであった。戦略とかそんなものを考えられるほどの余裕はなかった。
あ。だけど、打撃を喰らってしまう……。
そう。阿呆のように気づいた時には、ベスの腕が伸びてきていて、そして、抱きしめられていた。
何故だろう?
「アクセル、あなたなら知っているはずよね。本来ならわたしの一撃を喰らって、今頃は意識を失っているはずなのを」
本名で呼びかけてきて、そう言ってきたベス。二つ年上のお姉さんとしての厳しさみたいなものを感じ取ってしまう。今の俺に32年間生きてきた男としての余裕はない。完全に彼女より二つ年下の男の子であるのだ。
「うっ。なんでトドメを刺さなかったんだ?っく」
俺は全身にベスというおんなの身体の感触、なめらかさと熱さを感じながら、俺はそれゆえの悔しさを露わにしながら尋ね返した。
「あなたに大きなダメージを与えたくなかったからよ。わたしにとってあなたは弟のような存在、今ここで大事な存在のこれからの拳闘士としての可能性を奪いたくはないわ。それに、あなたの父親のギーザーと母親のエリカは恩人であり、わたしにとっても親のような存在、そんな二人に悲しい思いはさせたくないわ。だからよ」
「く。家族同然の存在だからこその特別な情けかよ。だけど、今の俺とあんたは対戦中なんだぜ。どちらかが倒れない限り試合は続けなければならないんだ」
実力差、強さで圧倒されて悔しい。その強さの関係性からよりお姉さんと弟との間柄が強くなってしまって、やはり悔しい、情けない。半ば悪態をついてしまった分けだけど、言っていることは事実であるのだ。
俺がベスに倒されない限り試合は終わらないのだ。逆の可能性は極めて少ないだろう……。
ぐうぅ。
「ぐ、はぁ……」
俺はベス、いや、オレンジタイガーというタイフーンの暴風圏の中心にいる。その強烈な攻撃、パンチ、キック、打撃の嵐に晒され続けている。
逃げること、ガードを固めるだけ。情けないまでの防御中心の戦法をとっても、彼女の打撃を細かに喰らい続けてしまう。こちらからカウンターを狙っても、逆にカウンター攻撃を食らってより大きなダメージを受けてしまう。
俺は二度目のダウンから立ち上がって試合続行を選んだものの、ベスのかつてないストームのようなラッシュ攻撃になす術はまったくなかった。
これほどの激しい手数の攻撃、素早いフットワーク。間違いなく俺の母親であるエリカの影響であり、その訓練の賜物だ。プラズマの迅雷、その異名を持つ母親から剣の訓練を受けていたベスは、自然にそのふとワークを身につけていたのだろう。俺もベス以上に母親から剣を習っていたのに、まったく身につけられていない。
剣技のフットワークを格闘技用にアレンジしてものにしてしまうなんて。やはり、ベスからは格闘技のセンスの良さ、タレントの高さというものを感じてしまう。
殴られ、蹴られ、歯が立たずに感じさせられてしまう。
雷の直撃を側頭から受けて、いや、そんな気がしてしまうほどのベスのキックを側頭部に直撃されてしまい、俺の意識は痺れて、また、身体が硬直してしまったような気がした。
ダウンを堪えようとしたのは、もはや意地だけであった。戦略とかそんなものを考えられるほどの余裕はなかった。
あ。だけど、打撃を喰らってしまう……。
そう。阿呆のように気づいた時には、ベスの腕が伸びてきていて、そして、抱きしめられていた。
何故だろう?
「アクセル、あなたなら知っているはずよね。本来ならわたしの一撃を喰らって、今頃は意識を失っているはずなのを」
本名で呼びかけてきて、そう言ってきたベス。二つ年上のお姉さんとしての厳しさみたいなものを感じ取ってしまう。今の俺に32年間生きてきた男としての余裕はない。完全に彼女より二つ年下の男の子であるのだ。
「うっ。なんでトドメを刺さなかったんだ?っく」
俺は全身にベスというおんなの身体の感触、なめらかさと熱さを感じながら、俺はそれゆえの悔しさを露わにしながら尋ね返した。
「あなたに大きなダメージを与えたくなかったからよ。わたしにとってあなたは弟のような存在、今ここで大事な存在のこれからの拳闘士としての可能性を奪いたくはないわ。それに、あなたの父親のギーザーと母親のエリカは恩人であり、わたしにとっても親のような存在、そんな二人に悲しい思いはさせたくないわ。だからよ」
「く。家族同然の存在だからこその特別な情けかよ。だけど、今の俺とあんたは対戦中なんだぜ。どちらかが倒れない限り試合は続けなければならないんだ」
実力差、強さで圧倒されて悔しい。その強さの関係性からよりお姉さんと弟との間柄が強くなってしまって、やはり悔しい、情けない。半ば悪態をついてしまった分けだけど、言っていることは事実であるのだ。
俺がベスに倒されない限り試合は終わらないのだ。逆の可能性は極めて少ないだろう……。
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