童貞は最終兵器サイボーグになる

NRmy

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事の発端

童貞は魔法使い

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204x年 そう遠くない未来のお話



以前の日本政府は童貞を利用価値のない生命体とみなしていた。理由としては少子化対策の成功で人口の激的増加、そして童貞の激的減少により、減少したにも関わらずなおも童貞という人物は社会不適合者という風潮ができたからだ。それにより童貞は差別の対象になってしまった。しかしそんな風潮を止めようと日本政府は童貞にも活躍の場をと、「童貞魔法使いプロジェクト」を行なった。
 
   このプロジェクトは童貞の社会的地位を守ることと、自衛隊と警察に次ぐ第二の平和維持機関を作ることを目的とした、クレイジーなプロジェクトであった。

無論、発案当時は野党の猛反対があったものの少子化対策の成功により圧倒的勢力を持っていた与党には関係なかった。

結局、国家プロジェクトは進められる事となり、全国に魔法使い養成所が誕生した。魔法使いといっても科学の力を借りている。人体をちょこっといじり、全身のうち1/24ぐらいをサイボーグになってもらう。もちろん人体をいじる事を拒否する童貞もいたが「魔法使いプロジェクトに参加したらモテるよ」という姑息な嘘をつけば素直にサイボーグになる。
#ちなみに20歳で童貞なら全員養成所行きだが、例の事件以来ごく稀に20歳以下でも政府推薦により養成所行きを選ばれることもある。


さて、しばらくして魔法使いが世のため人のために働くようになり、童貞への差別が無くなり「ママ~、ぼくも魔法使いになる~」『まさちゃん、ママは孫の顔みたいなー』なんて会話がよく聞こえるようになった頃、事件は起こった。与党の成功をよく思わない人物が魔法使い養成所サーバーをハッキングし、魔法使い設計図をインターネットを通じて日本中にばら撒いてしまったのだ。それにより、その設計図を悪用する集団によって事件が起こり、治安は悪化し平和は一瞬にして消えていった。


そんな中、日本政府はニュータイプのサイボーグを求めた。それが彼だ。
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