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ミストルァルタと大地ノ魔女とシータ

ミストルァルタと大地ノ魔女とシータ4

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…もう一度ずっこけたい。
この際、スライディング土下座でも構わない。


綾瀬は本気でそう思った。

彼は何をしてくれているのだろうか?
彼にとっては、この|《大地ノ塔シグ・セリア》の入り組んだ街並みは、初めてかもしれないのに…。


何処のグラムヴィルかも分からない彼。
この辺りの人かもしれない。
この辺りの人じゃないかもしれない。
勝手に出てくるだなんて、
そんなの、この|《大地ノ塔シグ・セリア》の入り組んだ非常に密度の高い街に、自分から迷子にならせて下さい!と言っているようなものだ。

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