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天つ歌子

天つ歌子7

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道は左が上り坂、右が下り坂と、間に民家──何かの店を挟んで別れていた。

どちらに進むのだろうか?


そうミストルァルタが思っていると、火水夜とミストルァルタの乗るケルティラクティスが、火水夜の握る手綱から来る指示に従い右──斜め前方の下り坂の方へと身体を傾けた。

後ろの五体もソレに従って続いてゆく。


先頭を駆ける火水夜とミストルァルタの乗るケルティラクティスが右斜め前方の下り坂を下がってゆき、鳥のように閉じていた翼を広げ、地を蹴った。

一瞬ケルティラクティスの身体が浮き、ケルティラクティスがソノ大きな翼で羽撃はばたく。

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