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天つ歌子

天つ歌子10

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火水夜と言葉を交わしたミストルァルタは、横──火水夜から見て前方──を見た。


目の前には少し先に大きく長い階段に挟まれた上り坂があった。
そしてソノ先に大きなアーチがあり、職人町という看板が掲げられていた。
アソコが職人達の作業する家が集まる区──職人町らしい。


アーチのところに居る、アーチの両脇に控える長い棒を持った大柄な男二人が、火水夜の姿を見つけると、「おはようございます!
天つ歌子ウウェルネスィエ殿!」と大きな声で言い、門を開いて頭を下げた。

火水夜がソレに大きな声で「おはようございます!」と返す。
後ろの五人も「おはようございます」と返していった。



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