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飲まれ包まれ曲がってしまった子供

飲まれ包まれ曲がってしまった子供2

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ミストルァルタは細く入り組んだ路地裏を走っていた。



「待って!」



誰に、何に対して言ったのだろうか?
ミストルァルタは大きく跳ねる玉を追いかけるのに夢中だった。



「ぅああっあ…!

わっ!

わっ!」




ミストルァルタが大きな薄緑の、丸みのあるグラムヴィルと角を曲がったところでぶつかりかける。


火水夜が教えてくれた、巡回型警備系グラムヴィル──ヒューレメだ。
ヒューレメが驚きからフワリと浮いて避け、ミストルァルタが同時に地を蹴って脇へと避ける。



「ごめんねっ」



ミストルァルタがヒューレメに謝りながら、跳ねる玉を再び追いかけ出す。

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