ミストルァルタ 第一巻 失った記憶 と 八卦炉の“謎ノ石”

桐夜 白

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優しい歌と光のような歌声

優しい歌と光のような歌声4

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そして今日、コシルとカーヤがミストルァルタに服を貸して、二人が少し目を離した隙に火水夜が連れ出し…。
そして今に至る。


──…なんか、改めて思うと、
めちゃくちゃいろんなことあったわね…。



「おい、ラトス



綾瀬が火水夜を呼び、火水夜、時、羅姫の三人が振り向いた。
時と羅姫はいつもと変わらずの表情だった。



「…私はもう、怒っていないから」
「っありがとうございまs「うるさい」はい…」



綾瀬がシレっと言い、火水夜が大きな声で綾瀬に言い、綾瀬がソレを鋭く遮った。
最後には火水夜のポツリと残した声が残り、儚く消えるように萎んでいった。





歌い終わり、ミストルァルタが一度目を閉じて、そして開く。
ソノ顔は穏やかで、優しい笑顔が浮かべられていた。

ひどく、心が安らぐ。
ひどく、心が落ち着く。
ひどく、心が満たされる。

ミストルァルタはこの感じが“好き”だった。
とても幸せな気持ちにさせてくれるから。



「不思議…。
とっても不思議」



ミストルァルタが言う。
タヤの人達が彼を見た。
ミストルァルタが身体をタヤの人達の方へ向け、振り返る。
そして笑顔で、心が溢れるままにソノ気持ちを言葉に表した。
笑顔で、



「ありがとう」



ミストルァルタがタヤの人達に向かい、そう、笑顔で言う。
タヤの人達がソレを少し見つめ、そして共に笑顔になった。
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