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彼のマザド・グラムヴィル ~ ソノ名は、光天華
彼のマザド・グラムヴィル ~ ソノ名は、光天華7
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今コノ杖を振れば、どうなるだろう。
アノ魔人はどうなるだろう。
皆はどうなるだろう。
皆を護れるだろうか?
アノ魔人を退けれるだろうか?
ミストルァルタの目に、「お母サンオ母さン」と慌てて喚き叫ぶ魔人の姿が映る。
何故か、心の中に黒い何かが染みのように広がる…。
どうして、アノ魔人は自分のことをお母さんと呼ぶのだろう?
一瞬そんなことを思うも、ミストルァルタは躊躇いなく杖を振る──。
否、振ろうとしていた。
ソノ、狂気じみた大きな笑い声が響くまでは…──。
*
気味の悪い狂気じみた少女の大きな笑い声が響き渡った。
途端、それまで何もなかった地面から、空中から、無数の黒い穴と黒い手が勢いよく飛び出してくる。
ミストルァルタをはじめとした四人のマザド・グラムヴィルを振るう手が止まり、攻めの体勢であったソレが再び護りの体勢へと転じる。
アノ魔人はどうなるだろう。
皆はどうなるだろう。
皆を護れるだろうか?
アノ魔人を退けれるだろうか?
ミストルァルタの目に、「お母サンオ母さン」と慌てて喚き叫ぶ魔人の姿が映る。
何故か、心の中に黒い何かが染みのように広がる…。
どうして、アノ魔人は自分のことをお母さんと呼ぶのだろう?
一瞬そんなことを思うも、ミストルァルタは躊躇いなく杖を振る──。
否、振ろうとしていた。
ソノ、狂気じみた大きな笑い声が響くまでは…──。
*
気味の悪い狂気じみた少女の大きな笑い声が響き渡った。
途端、それまで何もなかった地面から、空中から、無数の黒い穴と黒い手が勢いよく飛び出してくる。
ミストルァルタをはじめとした四人のマザド・グラムヴィルを振るう手が止まり、攻めの体勢であったソレが再び護りの体勢へと転じる。
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