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第1章 さようなら
第1話 願うのはただ一つ
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「リゼット・バルテ、一方的で悪いんだが、私との婚約を破棄させてもらう」
銀色の髪をした男性は、静かに私にそう言った。
ここはマニフィカ公爵家の執務室。机の上で腕を組む、目の前の男性はこの邸宅の主、ヴィクトル・マニフィカ公爵様だ。
紫色の瞳が、私を真っ直ぐ見据えている。そう、私、リゼット・バルテ伯爵令嬢を、声と同じくただ静かに。
いつか言われると思っていたからかな。あまりショックを受けなかった。
私は赤い瞳を一度隠し、頭を下げた。俯いたんじゃない。会釈したのだ。
今までご迷惑をお掛けしました、という意味で。
黒髪が少しだけ前に垂れたが、気にならなかった。頭を上げ、私は用意していた言葉を口にする。
「婚約破棄の件、承りました。その代わりに、一つだけお願いがございます」
「……私に叶えられるものであれば、聞こう」
「ありがとうございます。私が願うのはただ一つです。ヴィクトル様、いいえ、マニフィカ公爵様」
静かにはっきりと告げた。
「私を殺して下さい」
――と。
***
「な、何を言っているんだ。私はそんなつもりで告げたわけではない」
「分かっております。私が役立たずだから、もうここには置いておけない、ということを。そのためには、婚約を破棄する必要があることも」
ヴィクトル様が慌てるのも無理はなかった。私がマニフィカ公爵家にやってきたのは、五歳の時。
現在、二十歳になられたヴィクトル様は、十歳だったから、もう十年も前のことだ。
だから婚約者というより、幼なじみに近い関係だった。
「だったら何故、そんな極端な考えになるんだ。公爵邸を出れば済むことだろう」
「いいえ。思い出してください。私が公爵邸に来た理由を」
「生まれつき魔力量が多かったから、だろう」
そう、バルテ伯爵家の長女として生まれた私が、マニフィカ公爵であるヴィクトル様の婚約者になれたのは、まさにそれだった。
我が国は、数百年に一度、危機が訪れる。周期的に大移動する、竜たちの通り道になっていることが原因だった。
静かに通ってくれるのなら、危険ではない。しかし、竜たちは戯れに建物を壊し、人々を殺していく。力を誇張したいのか、仲間内で競っているのか、理由までは分からない。
その周期も、定かではないため、毎年五歳を迎えた子供が集められていた。能力の測定をするために。
騎士に向いている子供。魔術師に向いている子供。学者に至るまで選別され、私は魔術師になるよう定められた。
理由は測定できないほどの魔力量を保持していたからだという。
私はすぐに王命でマニフィカ公爵邸へ行き、ヴィクトル様と婚約した。
マニフィカ公爵家は代々、国の剣であり盾であったがため、適任だと判断されたのだ。私という“武器”を保有するために。
「ゆくゆくは、公爵様と並んでも恥ずかしくない魔術師になることを望まれていたんです。けれど、私はその期待に答えられませんでした」
努力しても、中級魔法がやっとだった。竜を相手にするならば、広範囲で使える上級魔法でなければならない。
それなのに、私は――……。
「こんな役立たずを、いつまでも公爵邸に置くのは、ヴィクトル様、いえ、マニフィカ公爵様の名に傷がつきます。ですから――……」
「バルテ伯爵家に帰る、という選択肢もあるだろう」
「五歳で公爵邸にやってきた私に、居場所などあるのでしょうか。私はこの十年間、実家に帰っていないんです」
帰れるほどの余裕があるのなら、魔法の勉強を。邸宅の外へ行く余裕があるのなら、魔法の勉強を、と勤しんできた。
その努力が実を結べば、ヴィクトル様に婚約破棄を言い渡されることも、このような決断を迫ることもなかっただろう。
すべて、私が不甲斐ないばかりに起きたことだった。
「……そう、だったな。しかし、死を選ぶのは軽率な行為だ」
だったら、どうしたらいいの!
そう叫びそうになる気持ちを、グッと飲み込んだ。
先にも進めない。後ろに下がったとしても、待ち受けているのは、さらなる努力。努力しかないのだ。
婚約破棄された娘を受け入れられるほど、私と両親の関係は強くない。幼くして手元を離れた娘だ。向こうも、どう接したらいいのか困るだろう。
愛情を注がれた記憶もないのだから。
さらに私が帰れないのは、ヴィクトル様が許して下さらないのだと、愛されているからなのだと、都合の良いように解釈していることも知っている。
だから、無理して帰ってくる必要はないのだとも。
年に数回、送られてくる手紙には、そう書かれていた。
そんな両親と、上手くやれるとでも言うの?
生きるためとはいえ、これ以上は……無理! もう、できないよ……!
「無理に分かっていただかなくても構いません。マニフィカ公爵様はただ、役に立たない者を切り捨てる。それをするだけなんですから」
「……私の名に傷がつくとは思わないのか?」
「っ! いえ、私は役立たずとはいえ、魔力量はそのままです。他の者に悪用されるのを防ぐためにした行為、といえば傷はつかないと思います」
この期に及んで、ヴィクトル様をフォローするなんて。それも、私の今後より、ご自分の心配をなさる方に対して……!
それでも私には、ヴィクトル様を非難する資格はなかった。
期待通りの成果を上げられなかった、私がいけないのだから。責任転嫁も甚だしい。
私は両手を強く握った。
「……そうか。では、一週間後に執り行おう」
「一週……間、ですか?」
何で? いっそのこと、明日でもいいのに。
「分かりました。処分しやすいように、荷物をまとめておきます」
とりあえず私は、やることを頭に入れて、執務室を出て行った。
銀色の髪をした男性は、静かに私にそう言った。
ここはマニフィカ公爵家の執務室。机の上で腕を組む、目の前の男性はこの邸宅の主、ヴィクトル・マニフィカ公爵様だ。
紫色の瞳が、私を真っ直ぐ見据えている。そう、私、リゼット・バルテ伯爵令嬢を、声と同じくただ静かに。
いつか言われると思っていたからかな。あまりショックを受けなかった。
私は赤い瞳を一度隠し、頭を下げた。俯いたんじゃない。会釈したのだ。
今までご迷惑をお掛けしました、という意味で。
黒髪が少しだけ前に垂れたが、気にならなかった。頭を上げ、私は用意していた言葉を口にする。
「婚約破棄の件、承りました。その代わりに、一つだけお願いがございます」
「……私に叶えられるものであれば、聞こう」
「ありがとうございます。私が願うのはただ一つです。ヴィクトル様、いいえ、マニフィカ公爵様」
静かにはっきりと告げた。
「私を殺して下さい」
――と。
***
「な、何を言っているんだ。私はそんなつもりで告げたわけではない」
「分かっております。私が役立たずだから、もうここには置いておけない、ということを。そのためには、婚約を破棄する必要があることも」
ヴィクトル様が慌てるのも無理はなかった。私がマニフィカ公爵家にやってきたのは、五歳の時。
現在、二十歳になられたヴィクトル様は、十歳だったから、もう十年も前のことだ。
だから婚約者というより、幼なじみに近い関係だった。
「だったら何故、そんな極端な考えになるんだ。公爵邸を出れば済むことだろう」
「いいえ。思い出してください。私が公爵邸に来た理由を」
「生まれつき魔力量が多かったから、だろう」
そう、バルテ伯爵家の長女として生まれた私が、マニフィカ公爵であるヴィクトル様の婚約者になれたのは、まさにそれだった。
我が国は、数百年に一度、危機が訪れる。周期的に大移動する、竜たちの通り道になっていることが原因だった。
静かに通ってくれるのなら、危険ではない。しかし、竜たちは戯れに建物を壊し、人々を殺していく。力を誇張したいのか、仲間内で競っているのか、理由までは分からない。
その周期も、定かではないため、毎年五歳を迎えた子供が集められていた。能力の測定をするために。
騎士に向いている子供。魔術師に向いている子供。学者に至るまで選別され、私は魔術師になるよう定められた。
理由は測定できないほどの魔力量を保持していたからだという。
私はすぐに王命でマニフィカ公爵邸へ行き、ヴィクトル様と婚約した。
マニフィカ公爵家は代々、国の剣であり盾であったがため、適任だと判断されたのだ。私という“武器”を保有するために。
「ゆくゆくは、公爵様と並んでも恥ずかしくない魔術師になることを望まれていたんです。けれど、私はその期待に答えられませんでした」
努力しても、中級魔法がやっとだった。竜を相手にするならば、広範囲で使える上級魔法でなければならない。
それなのに、私は――……。
「こんな役立たずを、いつまでも公爵邸に置くのは、ヴィクトル様、いえ、マニフィカ公爵様の名に傷がつきます。ですから――……」
「バルテ伯爵家に帰る、という選択肢もあるだろう」
「五歳で公爵邸にやってきた私に、居場所などあるのでしょうか。私はこの十年間、実家に帰っていないんです」
帰れるほどの余裕があるのなら、魔法の勉強を。邸宅の外へ行く余裕があるのなら、魔法の勉強を、と勤しんできた。
その努力が実を結べば、ヴィクトル様に婚約破棄を言い渡されることも、このような決断を迫ることもなかっただろう。
すべて、私が不甲斐ないばかりに起きたことだった。
「……そう、だったな。しかし、死を選ぶのは軽率な行為だ」
だったら、どうしたらいいの!
そう叫びそうになる気持ちを、グッと飲み込んだ。
先にも進めない。後ろに下がったとしても、待ち受けているのは、さらなる努力。努力しかないのだ。
婚約破棄された娘を受け入れられるほど、私と両親の関係は強くない。幼くして手元を離れた娘だ。向こうも、どう接したらいいのか困るだろう。
愛情を注がれた記憶もないのだから。
さらに私が帰れないのは、ヴィクトル様が許して下さらないのだと、愛されているからなのだと、都合の良いように解釈していることも知っている。
だから、無理して帰ってくる必要はないのだとも。
年に数回、送られてくる手紙には、そう書かれていた。
そんな両親と、上手くやれるとでも言うの?
生きるためとはいえ、これ以上は……無理! もう、できないよ……!
「無理に分かっていただかなくても構いません。マニフィカ公爵様はただ、役に立たない者を切り捨てる。それをするだけなんですから」
「……私の名に傷がつくとは思わないのか?」
「っ! いえ、私は役立たずとはいえ、魔力量はそのままです。他の者に悪用されるのを防ぐためにした行為、といえば傷はつかないと思います」
この期に及んで、ヴィクトル様をフォローするなんて。それも、私の今後より、ご自分の心配をなさる方に対して……!
それでも私には、ヴィクトル様を非難する資格はなかった。
期待通りの成果を上げられなかった、私がいけないのだから。責任転嫁も甚だしい。
私は両手を強く握った。
「……そうか。では、一週間後に執り行おう」
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