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パピコの物語 家の事情
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「お母さんがケーキの話をしたらね、ダビさんの顔がちょっと、ほんのちょっと嬉しそうに見えたの。甘いもの好きなのかしら?」
パピコが言うと、ピコタンはニコニコしながらうんうん頷いた。
「ピコタンも、そう思う?」
パピコも微笑んだ。
それを見てポコッスはおばさんにこそっと言った。
「好きなんじゃねえの。」
もちろんケーキの事ではない。おばさんは困ったような顔をした。
この家は広くて部屋数も充分、屋根裏部屋もあり、大きなかまども付いている。庭には前の住人が作った畑、井戸も深くて水もたっぷり。宿場町にも近く、とても住みやすい家だが、誰も買いたがらなかったのはダビが隣に住んでいたからだった。
ダビが暴れていた時代は、ちょうどポコッスが産まれたころ。もともと三人は村のはしっこにある小さな家に住んでいた。おばさんは育児に忙しく、おじさんも工場の仕事が終わるとまっすぐ帰ってきたため、世代的にも生活でもダビに関わることがほとんどなかった。
ポコッスが成長し、家族三人で遠くに暮らす友人のもとへ遊びに出かけた先で、パピコをみつけた。ポコッス7才、パピコ8才。連れて帰ってきて、すぐピコタン0才がやってきた。
突然増えた子供たちで家が手狭に。引っ越すかあ~、となって見つけたのが、この二束三文で売られてた立派な家だったのだ。
そのころには、ダビは大人しくなっていた。恐かったが挨拶にいくと、ダビは無言で頷いた。婆さんにはなんでか怒鳴られたが。
隣と言っても歩いて7、8分といったところか。婆さんには会うたびに、ゴミを投げるなとか、子供が臭いから洗えとかトンチンカンな嫌味を言われたが、ダビと関わることはやはりなかった。
ちなみに馬小屋には、ダビが投げつけたという斧の跡が残っている。ここの前の住人は腕を傷つけられて、隣村へ引っ越したと聞いた。その話は、もちろんパピコも知っているはずだった。
パピコが言うと、ピコタンはニコニコしながらうんうん頷いた。
「ピコタンも、そう思う?」
パピコも微笑んだ。
それを見てポコッスはおばさんにこそっと言った。
「好きなんじゃねえの。」
もちろんケーキの事ではない。おばさんは困ったような顔をした。
この家は広くて部屋数も充分、屋根裏部屋もあり、大きなかまども付いている。庭には前の住人が作った畑、井戸も深くて水もたっぷり。宿場町にも近く、とても住みやすい家だが、誰も買いたがらなかったのはダビが隣に住んでいたからだった。
ダビが暴れていた時代は、ちょうどポコッスが産まれたころ。もともと三人は村のはしっこにある小さな家に住んでいた。おばさんは育児に忙しく、おじさんも工場の仕事が終わるとまっすぐ帰ってきたため、世代的にも生活でもダビに関わることがほとんどなかった。
ポコッスが成長し、家族三人で遠くに暮らす友人のもとへ遊びに出かけた先で、パピコをみつけた。ポコッス7才、パピコ8才。連れて帰ってきて、すぐピコタン0才がやってきた。
突然増えた子供たちで家が手狭に。引っ越すかあ~、となって見つけたのが、この二束三文で売られてた立派な家だったのだ。
そのころには、ダビは大人しくなっていた。恐かったが挨拶にいくと、ダビは無言で頷いた。婆さんにはなんでか怒鳴られたが。
隣と言っても歩いて7、8分といったところか。婆さんには会うたびに、ゴミを投げるなとか、子供が臭いから洗えとかトンチンカンな嫌味を言われたが、ダビと関わることはやはりなかった。
ちなみに馬小屋には、ダビが投げつけたという斧の跡が残っている。ここの前の住人は腕を傷つけられて、隣村へ引っ越したと聞いた。その話は、もちろんパピコも知っているはずだった。
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