社長代行とは

人類最大のナゾ

時はさかのぼって、まだ緊急事態で誰も出社してないときのこと。


うちの会社は社員の退職金の積み立てとして、保険に入ってる。


そいで、ワシの保険のひとつが満期になったので、その手続きで保険屋さんのゴトウ君がきた。


なんでだか忘れたけど、ハタさんもその場にいて、三人で社員全員の積み立て状況をみていた。
たしか、いざ会社をたたむとなったら、みんなにこんだけ退職金が出せるって話でだったと思う。


ハタさんが最古参だから金額もなかなかのもので
「みんなの給料払えなくなったら、ハタさんの解約するか～」
「死亡ならもっともらえるね～」
「うりゃっ！グサッ！」
ってハタさんを刺し殺すジェスチャーとかして、ウヒャウヒャしとりました。(イタい中年、不謹慎)


そしたら、突然、ゴトウ君がしみじみと
「社長って優しくて穏やかで、ほんとに神様みたいな人ですよね～」
と、目をキラキラさせながら言った。



時が止まるハタさんとワシ。



「・・・騙されてる・・・」
首をふるふる横に振るワシ。

「びっと君・・・」
みなまで言うなのハタさん。


ここにも社長の信者がいた・・・。
割といるんだよ、社長を崇め奉る人々が。




◆ゴトウ君
社長の信者。うちの担当三代目。
二代目は「なんかあいつ気にくわない」と言って社長が即クビにした。知らないのかな？