誠実であることは難しい

びっとのびっと

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愛の言葉について

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譲との二度目のデートは渋谷で映画を観た。
ロッキー・ホラー・ショーをこの時期に毎年やる映画館がある。好きだろうと思って、一緒にどうかと俺から誘った。


映画を観たあとは、釜めし屋に連れて行った。
小さなビルの最上階にあるそこは、なぜか店員が皆アジア系の外国人で、割と安く、まり子ともよく来ている。

「少し、痩せなきゃな・・・。」
と笑いながらも、譲は焼き鳥を二本追加した。
「好き嫌いないの?」と聞かれて
「刺身が食べられない」と返すと
「さては日本人じゃねえな?」と揶揄われた。


それから、また譲の家に行った。冷蔵庫から取り出した缶コーラを俺に渡す。くつろいでてくれ、ということだろう。彼はすぐシャワーを浴びにいった。

出てきてすぐに「準備してきた」と彼が言う。
譲と一つになれるという嬉しさがこみ上げ抱きよせてキスをした。「俺もシャワー浴びていい?」と聞いたら「匂いが消えるからお前はダメだ。」と断られた。
なんだ、そりゃ。
戸惑いながら一緒にロフトに上がる。


彼は洗ってない俺のものを咥えたがった。対して彼のあそこは石けんなのかローションなのか、とても良い匂いがする。自然と69の体勢になってお互い口で愛撫した。穴に指を入れると「もっと強くいっぱい」とねだられた。

コンドームは持ってきていた。装着し彼の穴にもゴムの上からもローションを足す。
俺が慣れてないことに気づいて、挿入しやすいよう腰をあげ手を添えて「こう、ここ。はい。」と途中からていねいな指導が入り、思わず吹き出して笑いあった。

彼の中にやっと入った時は感動した。締めつけとともに身体中をかけめぐる純粋な快楽、多幸感、征服感。
良いところに当たるよう、彼から腰を動かしてくれて、それがまた興奮する。もっと身体を密着したかったが、そうすると動けない。
きっと俺はヘタクソなんだろうけど、彼は気持ちよさそうにしてくれた。

達したあとも、なかなか離れられなくて、彼のものを後ろから弄りながら首筋をなめた。振り向いて俺にキスをし「好きだよ。」と彼が言う。

俺は、好きとか大好きとかいう言葉だけじゃこの気持ちは足りないと思った。たぶん、もう全部。俺は全部、彼のものだ。
「愛してる」と言った。

すると、譲は顔を青ざめた。
「そんなこと・・・そんなこと言っちゃダメだ。」
俺は譲の反応に動揺した。それでも言葉をかさねる。
「でも好きとかじゃ足りない。俺のいまの正直な気持ちだ」
「ダメだよ、まだ。まだ早いよ・・・」

俺がまだ若いから、と譲は言った。
軽率だとか、だろうか。譲を不快にさせてしまったのだろうか。
「わかった」
と、俺は言った。


そして、それから2週間後のことだった。

「新しい彼氏ができたから別れたい。」と譲から電話があった。
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