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幸せについて

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俺は笑いながら彼女を引き寄せた。

「不健康なのはどうかと思うけど、健康的に太ってる子は好きだよ。よく食べる子は一緒にいて楽しいし、料理が上手なイメージもある。」
「エッチな気持ちにならなくない?」
「ハハッ。なるよ。全然なる」


萎える女ってのはケイトみたいな奴だ。

頬にキスをして、背中から腰をなでる。

「したいよ」
そう言うと、彼女は息をのんだ。


「今日は泊まっていってほしい」
そのお願いに、彼女は「うん。」と小さく応えてくれた。


ほぼ処女だろう。少し怯えているし、すぐには濡れないと思った。
時間をかけたい。

彼女が俺の背中に腕をまわしてくれた。深く、深く口づけをする。
少し慣れてきたところで、身体中を弄りながら、口内をなめ回した。
久しぶりに、本当に久しぶりに興奮している。
服の上から何度も何度も股を指でなぞり、彼女の様子をうかがう。大丈夫、怖がってない。
耳から首筋に舌を這わせ、服のなかに手を入れて胸を直にさわった。風呂の時にすでにさわっているが、彼女はビクッとする。
本当に良い匂いがする。

しつこいぐらい身体中を弄り回して舐めた。彼女はくぐもった声で「ん、ん、」と啼いてる。

なんでこんなに興奮するんだろう。
もう彼女はされるがままだ。支配欲がむくむくわき上がる。

もっと気持ちよくなってほしい。
ずっとあそこを舐めてたらイクか。腕を縛りたいな。たしか手錠があった。でも今日はダメだ。もっと俺に慣れてから。それに彼女用に新しく買いたい。もっと、かわいいやつ。

たぶん何も経験していない彼女。
愉しくてしょうがない。

俺のアソコは痛いくらいだったが、自制心を総動員して彼女が辛くならないよう、優しくゆっくりと触れた。


「・・・大丈夫?」
「うん。」
「・・・ほっぺ、真っ赤だね」
「うん。」
「・・・っ、・・・」
「・・・・・もう!笑いすぎ!」


アンパンマン?田舎っぺ?ってくらい、りんごほっぺで真っ赤になっている。
「かわいいよ、かわいい。面白いのと、かわいいのと、すっげー嬉しい」
俺は浮かれまくってた。


やっぱ可哀想とかじゃないや。
すっごい好きじゃん。

このパグ犬みたいな彼女は俺のもん。俺だけのもの。
もう隠したり、顔色伺ったり、騙したりしなくていい。
喧嘩とかもできるかも。そして仲直りとかするんだ。
確信した。


きっと彼女は俺を幸せにしてくれる。
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