6 / 10
脳内変換王子は脳内変換をやめる~そして王子は婚約破棄をされる
最終章
しおりを挟む
ディランが手足を失って2週間
「うっ・・・・」
痛みに顔をゆがめて修道院の天井を見た
弟や妹の結婚や王太子就任に話は伝わって来ていた
それを素直に良かったと思っている自分に驚いていた。
ここに来る前なぜあんなにも自分が一番だと思っていたのかが不思議でならなかった
「彼は助かったのだろうか・・・」
かばった兵士はどうなったのか誰も教えてくれない
誰も部屋に来ない、
来るのは無言で包帯を変えに来る看護師のみだった、
登って行く朝日に嫉妬した
「なぜ助かったのか、こんな獄潰しにしかならない自分が情けない、いっそ目覚め無ければ良いのに」
そう自暴自棄に落ちっているディランだった
コンコンコン
ドアを優しくたたく音
何時もの看護師ならドンドンと荒く叩くのに不思議に思った
「どうぞ」
キー
ゆっくりドアが開くとそこに居たのはフレイアだった
「フレイア・・・何故君が」
「ごきげんよう、ディラン早朝に失礼致しますわね」
後ろにブルック子爵の姿が見えた
「2人で話をさせて下さい」
「かしこまりました、ドアの外にいますので、また声をおかけ下さい」
そう言うとブルック子爵はドアを閉めた
さほど広くない部屋に小さなタンスと机があるだけの殺風景な部屋
フレイアはぐるっと見回してベットの横の小さな椅子に座った
「お加減はいかが?」
「君が何故」
動揺を隠せないディランだった
「色々と聞きましてよ、こちらに来たての頃、母君に会いたいと暴れられたとか」
恥ずかしい過去のことを言われてとても気まずいディラン
「・・・恥ずかしながら、とてつもなく頭が痛くて何時も母に会いにくと治ったので、本当に大人気無かったと思うよ、皆に迷惑掛けた!」
「今はどうですか?」
「此処に来てから夜は痛く無くなった、王宮では常に痛くて、母の元に行ってたよ」
「そろそろ痛くなる頃ですか?」
「?ああ、いつもこの時間位から・・・くっ・・・」
「痛くなって来ました?」
「ああっ、痛い」
欠損していない手で頭を押さえるディランだった
リンリン
音か響く
「なんの音だ?」
「通信魔法具ですわ」
ドレスのポケットから四角い黒い魔法具を出して耳に当てるフレイア
「もしもし?目覚められましたか?はい分かりました、続けて観察お願いします」
ピッと音かした
「お母様が今目覚められたそうですわ」
「?どういうことだ!」
「頭痛の原因がお母様だということです」
フレイアがブルック子爵邸についてのは昨日の夕方だった
魔物討伐の際にけがをしたもの治療と、ディランに会うためだった。
ブルック子爵はディランを唯一受け入れてくれた人だった。
だれが見ても明かにやっかいな者を受け入れてくれる者は居なかったのだ
夕食が終わりルック子爵の執務室にブルック子爵とフレイアが居た
「今回はありがとうございます。領内の治療師では重症の者は治せなくて難儀しておりました。」
「大丈夫ですわ、命があるものは全て治せます、無くなってしまった方には申し訳ありませんが」
「いえ、明日よりよろしくお願いします」
「・・・・ディラン様はどうされてます?」
「・・・・命があったのは奇跡です、殿下がかばった兵士もかなりの重傷で、どうにか意識はもどりました。」
「ディラン様が人をかばったと聞きまして、今までの彼の所業からは信じられませんでした。」
「私はそうは思いません、あの方はそういううことをされる方だと思っております」
「ブルック子爵はディラン様のことを信用されているのですね、理由をお聞きしてもよろしいですか?」
「私にはフレイア様と同じ年の娘がおります、お披露目会の時娘と会場の隅の方におりました、
ずっとフレイア様が王の膝にお座りになっておられるのを娘とみておりました、
挨拶が終わり、下級貴族の私どもは他の方々との挨拶もそこそこに早めに退席させていただいたのです。
そこで王子にお会いしました。会場をこっそりのぞいておられたようで、病気だと伺っておりましたが、お元気そうでした。
会場の様子や話等聞いてこられたんですよ、
信用されたのか出席しなかったのは母上殿が下級の者たちと会う必要は無い
と言って出席させて貰えなかったとおっしゃっておいででした。
私どもの領地の特徴や生活なども聞いてこられ、領地経営に興味をお持ちみたいでした。
6歳の王子に将来有望さを感じたのです、娘とも下級貴族が!と言うことは無く一緒にしばらく遊んでおりました。
石につまずいて倒れそうになった娘を身を挺して助けてくれたり、後から聞く王子の話が嘘のように感じておりました」
「そうですか・・・そうです王子は小さい頃はまだ、偉ぶっては居ましたが、ちゃんとメイドや護衛には感謝の言葉をかけ、ねぎらっていたのを思い出しました」
「ぜひ、王子も助けていだけませんか?」
「分かりました、私の想像が正しいと認識もしましたし、明日は早朝王子の元を訪問したいので手配お願いします。」
ディランをじっと見てフレイアが言った
「まず謝らせてください。あなた自身がおかしいのだと思い込んでおりました」
「・・・ははっ!あいかわらず容赦無いな・・・君が謝ることないさ、おかしかったのは事実だ」
「今、ディラン様は自分がおかしかったことを理解していらっしゃる、それはここが母上の居る場所より遠くの場所だからなのです」
「母上のせい?」
「失念しておりました、貴方が小さいときは偉ぶっては居ましたが、ちゃんとメイドや護衛には感謝の言葉をかけ、ねぎらっていたことを」
「そうだったか?あまり記憶にないな」
「あなたがおかしくなったのは今思うとライアン第三王子、ザグレブ第二王子が頭角を現し周りから王太子に押す話が少しずつ上がって来た頃です」
「あの者たちは優秀だ、今は当たり前だと思っている」
「私が7歳か8歳のころだと思います、母様のクルミーナ様から負の魔力が感じられるようになったのは、
その時は魔封じの強化で落ち着きました。まさか自分の子どもに呪いをかけるとは思いもよりませんでした」
「呪い・・・母上が私に・・・」
「自分は何もかも一番で優秀で全てにおいて優位に立てる人間だと洗脳の呪いです。
あなたは無意識に抵抗して頭痛がしていたのです、呪いを掛け直されると頭痛は止んだのです」
「母上に愛されていないことは解っていたが呪うほどだったとは・・・」
「遠くに離れて呪いの効果が薄れています、クルミーナ様は起きられるとまず祈りをささげられるそうです、
(自分を誰もが敬うようにしてくれ)と祈られているそうですよ、」
「ああ、あの人は自分が一番なんだな誰よりも自分なんだ、解っていたよ・・・でも母に良く思われようとしていた、
そして母の言うとおりにしていたらこの有様だ」
「お母様と決別出来ますか?」
「ああ、私はここで朽ちていくよ、母の過ちも含め今まで傷つけてきた人たちに謝罪を込めて」
「!もしかして討伐に参加されたのは死に場所を求めて?」
「そうだな、そう言ううつもりは最初は無かった、
誰かを助けたい、自分が出来ることが有ればと思った、
でも戦闘中朝方にまたあの頭痛がしてきて、
私の動きが鈍くなって隊列が少し崩れた時、自分はもうここに居ては往けないのだと思った
そして倒れて魔物に爪を立てられぞうになった兵士の前に出たんだ、彼はどうなったんだろう」
「意識は戻ったそうです・わ・・・何かとても腹立ってきた!、何あの女、何考えてんだふざけんな、自分の子どもに何やってんだ」
フレイアの表情と言葉が険しくなっていった
「フ・フレイア?あなたがそんな言葉使うなんて初めて聞いた」
「・・・すみません、つい、・・・自暴自棄にならないでください、少なくとも王とブルック子爵は貴方を思っておいです」
「父上が、子爵まで・・・」
「頭痛はどうですか?」
「痛みは慣れてくるものだよ、痛み初めはつらいが・・・」
「欠損した手足の修復と呪い返しをします。よろしいですか?・・・呪い返しはそのままお母様に呪いが帰ります、貴方が苦しいんで来た頭痛も帰ります。」
「そうか分かった、ありがとうフレイア」
「では始めます」
てをかざしてディランの手足の修復を行う光に包まれていく王子
「あたたかい・・・陽だまりに居るようだ」
光がおさまると王子の手足が元に戻り、細かい傷も綺麗に消えていた
「次は呪いです手を」
手を出すとフレイアはそれにそっと触れるとディランの周りに黒い霧のようなものがそれがフレイアに移ると勢いよく空中に飛散して消えた
ガタン!とフレイアが倒れた
「フレイア!」
ベットから急いで降りてフレイアを抱えた
ガチャとブルック子爵が部屋に入ってきた
「どうしました?何事ですか!」
「いきなり倒れたんだ、呪いを解くと言ったら」
「うっ・・・つぅ~」
「大丈夫かフレイア」
「何処が慣れる痛さですか・・・・普通の人なら死んでます・・・・」
「え?あの痛み感じたのか?」
「呪いはきっちり返さないと他の人に移ることが有るんです、
私の体を一度通すと必ず返せるんです呪い返しが一瞬私にもかかりますが・・・
この痛み小さい時から耐えてたんですね・・・」
2人に起こされ椅子に掛け直すフレイア
「なんという痛みですか、普通発狂してますよ・・・」
「そうか?確かに痛くて他のものに八つ当たりしていたこともあるなぁ・・・悪かったな・・・」
「「・・・・」」
ディランをフレイアとブルック子爵は複雑な顔をして見た
ドンドンドン
「ああ、多分いつも包帯を変えに来る看護師の叩くドアの音だ」
そうディランが言うので
ブルック子爵がドアを開けてもう必要ないことを伝えようとドアを開けた
「マーガレット!」
「お父様!なんでディラン様の部屋に」
「最近何処かに朝早くから出かけてると思ったらこんな事していたのか?」
「フ・フレイア様?・・・なんで・・・」
ベットの横に座るフレイアに気が付いた
「まさか元のさやに戻られる?」
「「それは無い」」
2人同時だった
「ブライアンに殺されるわ・・・本当に奴の殺気はシャレにならん・・・」
「ブルック子爵のご令嬢ですの?ディランの世話を?」
「手が足が有る!」
目を見開いて驚いている
「大賢者の力・・・もう世話は必要ないんですね・・・」
「怪我は治りましたが、無くなった血は戻りません、まだしばらく安静に
これからは領地の治療師にお願いすれば1週間ほどで完全に元に戻れると思いますよ」
「良かった・・・うう」
「マーガレット!?」
「私、王陛より全権を任されてきましたの、ディラン様は修道院を出てブルック子爵の手助けをすように、これは命令ですわ」
「フレイア?」
「領地経営を学びブルック子爵を助けるように」
「フレイア様ありがとうございます。」
そうブルック子爵が言うと
「ブルック子爵、いつも気にかけていただきありがとうございます。頑張りますのでよろしくお願いします。」
ディランが頭を下げた。
フレイアは3人を部屋に置いて部屋を出た
そのまま他の怪我人の治療に向かった
「ディランのことフレイア嬢ありがとう」
そう王が言った
「いえ、でもクルミーナ様が・・・」
その日祈りをささげていたクルミーナが祈祷場からなかなか戻らないため見に行ったメイドが白目をむいて死んでいる彼女を見つけた
呪い返しの頭痛に耐えれなかったのである
それからしばらくして
「ブルック子爵から娘のマーガレット嬢とディランの結婚の承認依頼が来ている」
王がブルック子爵からからの書状を見て言った
フレイアがにっこりと笑い
「そうですか、よろしいと思いますよマーガレット様はとてもディラン様の事思ってらしたから」
そう言ううと王は一つため息をして
「そうだな、これで皆幸せになれる・・・」
「・・・そうですね・・・」
「クレセントの子は男の子と女の子の双子だったそうだ」
「おめでとうございます」
「私に話とは?ブライアンには内緒とは穏やかじゃないな」
「ブライアンさまとの婚約を解消します。」
「!何を言うのだあんなに愛し合っているのに」
「私は不老不死です、そして子が産めません」
「!不老不死!?」
「子が産めなければ王妃として意味がりません」
「側室をもらえば良いではないか!」
「ブライアンはたぶん側室を設けません」
「ああ・・・そうだな・・・」
「明日私はこの町を出ます。
私の処遇は王家の秘宝を盗み男と駆け落ちしたことにしてください、
家のことはすみませんが穏便にお願いします。」
「ブライアンと話し合わないか?」
「いえ、この国には彼は必要です、一緒に時を刻めない、子供も作ってあげれないそんな女では彼の足手まといです、記憶を少し操作させていただきます王様以外の」
「フレイア・・・君は一体何者なんだ?」
「女神の使徒・・・世界の調整をするもの」
「女神・・・」
「王よこの国をブライアンとともに良い方向に導いてください、さようなら」
フレイアが目の前から消えた
王都郊外王都が見える丘の上に冒険者の恰好をしたフレイアが居た
涙が、すーと、頬を伝った
「楽しかったなぁ・・・転生してこの世界を救えって女神に言われてどうなるかと思ったけど、うん!この国はもう大丈夫だよね」
ふわっと風が吹いた
「え?ブライアン・・・」
「酷いな婚約者を置いてくなんて」
「え?転移魔法使えるの?」
「知らなかったのか?転移魔法も上級治癒魔法も本当は使える、君の記憶操作は僕には効かない」
「父上には承諾してもらったよ、第二王子のザグレブを王位継承権復活させてもらった」
「どうしてどうして・・・」
「女神の使徒が自分一人だけだと思った?」
「え?」
「向こうでは 牧村 悟、大学生だった交通事故で死んだんだ」
「悟?・・・・宮村 美香,OL3年目私も交通事故で」
「何処がゴールかわからないけどこの世界を救う為一緒に行こう」
「はい」
涙が止まらないフレイア
2人は手を取ってゆっくりと浮き上がって空を駆けたこの世界を救うため
「うっ・・・・」
痛みに顔をゆがめて修道院の天井を見た
弟や妹の結婚や王太子就任に話は伝わって来ていた
それを素直に良かったと思っている自分に驚いていた。
ここに来る前なぜあんなにも自分が一番だと思っていたのかが不思議でならなかった
「彼は助かったのだろうか・・・」
かばった兵士はどうなったのか誰も教えてくれない
誰も部屋に来ない、
来るのは無言で包帯を変えに来る看護師のみだった、
登って行く朝日に嫉妬した
「なぜ助かったのか、こんな獄潰しにしかならない自分が情けない、いっそ目覚め無ければ良いのに」
そう自暴自棄に落ちっているディランだった
コンコンコン
ドアを優しくたたく音
何時もの看護師ならドンドンと荒く叩くのに不思議に思った
「どうぞ」
キー
ゆっくりドアが開くとそこに居たのはフレイアだった
「フレイア・・・何故君が」
「ごきげんよう、ディラン早朝に失礼致しますわね」
後ろにブルック子爵の姿が見えた
「2人で話をさせて下さい」
「かしこまりました、ドアの外にいますので、また声をおかけ下さい」
そう言うとブルック子爵はドアを閉めた
さほど広くない部屋に小さなタンスと机があるだけの殺風景な部屋
フレイアはぐるっと見回してベットの横の小さな椅子に座った
「お加減はいかが?」
「君が何故」
動揺を隠せないディランだった
「色々と聞きましてよ、こちらに来たての頃、母君に会いたいと暴れられたとか」
恥ずかしい過去のことを言われてとても気まずいディラン
「・・・恥ずかしながら、とてつもなく頭が痛くて何時も母に会いにくと治ったので、本当に大人気無かったと思うよ、皆に迷惑掛けた!」
「今はどうですか?」
「此処に来てから夜は痛く無くなった、王宮では常に痛くて、母の元に行ってたよ」
「そろそろ痛くなる頃ですか?」
「?ああ、いつもこの時間位から・・・くっ・・・」
「痛くなって来ました?」
「ああっ、痛い」
欠損していない手で頭を押さえるディランだった
リンリン
音か響く
「なんの音だ?」
「通信魔法具ですわ」
ドレスのポケットから四角い黒い魔法具を出して耳に当てるフレイア
「もしもし?目覚められましたか?はい分かりました、続けて観察お願いします」
ピッと音かした
「お母様が今目覚められたそうですわ」
「?どういうことだ!」
「頭痛の原因がお母様だということです」
フレイアがブルック子爵邸についてのは昨日の夕方だった
魔物討伐の際にけがをしたもの治療と、ディランに会うためだった。
ブルック子爵はディランを唯一受け入れてくれた人だった。
だれが見ても明かにやっかいな者を受け入れてくれる者は居なかったのだ
夕食が終わりルック子爵の執務室にブルック子爵とフレイアが居た
「今回はありがとうございます。領内の治療師では重症の者は治せなくて難儀しておりました。」
「大丈夫ですわ、命があるものは全て治せます、無くなってしまった方には申し訳ありませんが」
「いえ、明日よりよろしくお願いします」
「・・・・ディラン様はどうされてます?」
「・・・・命があったのは奇跡です、殿下がかばった兵士もかなりの重傷で、どうにか意識はもどりました。」
「ディラン様が人をかばったと聞きまして、今までの彼の所業からは信じられませんでした。」
「私はそうは思いません、あの方はそういううことをされる方だと思っております」
「ブルック子爵はディラン様のことを信用されているのですね、理由をお聞きしてもよろしいですか?」
「私にはフレイア様と同じ年の娘がおります、お披露目会の時娘と会場の隅の方におりました、
ずっとフレイア様が王の膝にお座りになっておられるのを娘とみておりました、
挨拶が終わり、下級貴族の私どもは他の方々との挨拶もそこそこに早めに退席させていただいたのです。
そこで王子にお会いしました。会場をこっそりのぞいておられたようで、病気だと伺っておりましたが、お元気そうでした。
会場の様子や話等聞いてこられたんですよ、
信用されたのか出席しなかったのは母上殿が下級の者たちと会う必要は無い
と言って出席させて貰えなかったとおっしゃっておいででした。
私どもの領地の特徴や生活なども聞いてこられ、領地経営に興味をお持ちみたいでした。
6歳の王子に将来有望さを感じたのです、娘とも下級貴族が!と言うことは無く一緒にしばらく遊んでおりました。
石につまずいて倒れそうになった娘を身を挺して助けてくれたり、後から聞く王子の話が嘘のように感じておりました」
「そうですか・・・そうです王子は小さい頃はまだ、偉ぶっては居ましたが、ちゃんとメイドや護衛には感謝の言葉をかけ、ねぎらっていたのを思い出しました」
「ぜひ、王子も助けていだけませんか?」
「分かりました、私の想像が正しいと認識もしましたし、明日は早朝王子の元を訪問したいので手配お願いします。」
ディランをじっと見てフレイアが言った
「まず謝らせてください。あなた自身がおかしいのだと思い込んでおりました」
「・・・ははっ!あいかわらず容赦無いな・・・君が謝ることないさ、おかしかったのは事実だ」
「今、ディラン様は自分がおかしかったことを理解していらっしゃる、それはここが母上の居る場所より遠くの場所だからなのです」
「母上のせい?」
「失念しておりました、貴方が小さいときは偉ぶっては居ましたが、ちゃんとメイドや護衛には感謝の言葉をかけ、ねぎらっていたことを」
「そうだったか?あまり記憶にないな」
「あなたがおかしくなったのは今思うとライアン第三王子、ザグレブ第二王子が頭角を現し周りから王太子に押す話が少しずつ上がって来た頃です」
「あの者たちは優秀だ、今は当たり前だと思っている」
「私が7歳か8歳のころだと思います、母様のクルミーナ様から負の魔力が感じられるようになったのは、
その時は魔封じの強化で落ち着きました。まさか自分の子どもに呪いをかけるとは思いもよりませんでした」
「呪い・・・母上が私に・・・」
「自分は何もかも一番で優秀で全てにおいて優位に立てる人間だと洗脳の呪いです。
あなたは無意識に抵抗して頭痛がしていたのです、呪いを掛け直されると頭痛は止んだのです」
「母上に愛されていないことは解っていたが呪うほどだったとは・・・」
「遠くに離れて呪いの効果が薄れています、クルミーナ様は起きられるとまず祈りをささげられるそうです、
(自分を誰もが敬うようにしてくれ)と祈られているそうですよ、」
「ああ、あの人は自分が一番なんだな誰よりも自分なんだ、解っていたよ・・・でも母に良く思われようとしていた、
そして母の言うとおりにしていたらこの有様だ」
「お母様と決別出来ますか?」
「ああ、私はここで朽ちていくよ、母の過ちも含め今まで傷つけてきた人たちに謝罪を込めて」
「!もしかして討伐に参加されたのは死に場所を求めて?」
「そうだな、そう言ううつもりは最初は無かった、
誰かを助けたい、自分が出来ることが有ればと思った、
でも戦闘中朝方にまたあの頭痛がしてきて、
私の動きが鈍くなって隊列が少し崩れた時、自分はもうここに居ては往けないのだと思った
そして倒れて魔物に爪を立てられぞうになった兵士の前に出たんだ、彼はどうなったんだろう」
「意識は戻ったそうです・わ・・・何かとても腹立ってきた!、何あの女、何考えてんだふざけんな、自分の子どもに何やってんだ」
フレイアの表情と言葉が険しくなっていった
「フ・フレイア?あなたがそんな言葉使うなんて初めて聞いた」
「・・・すみません、つい、・・・自暴自棄にならないでください、少なくとも王とブルック子爵は貴方を思っておいです」
「父上が、子爵まで・・・」
「頭痛はどうですか?」
「痛みは慣れてくるものだよ、痛み初めはつらいが・・・」
「欠損した手足の修復と呪い返しをします。よろしいですか?・・・呪い返しはそのままお母様に呪いが帰ります、貴方が苦しいんで来た頭痛も帰ります。」
「そうか分かった、ありがとうフレイア」
「では始めます」
てをかざしてディランの手足の修復を行う光に包まれていく王子
「あたたかい・・・陽だまりに居るようだ」
光がおさまると王子の手足が元に戻り、細かい傷も綺麗に消えていた
「次は呪いです手を」
手を出すとフレイアはそれにそっと触れるとディランの周りに黒い霧のようなものがそれがフレイアに移ると勢いよく空中に飛散して消えた
ガタン!とフレイアが倒れた
「フレイア!」
ベットから急いで降りてフレイアを抱えた
ガチャとブルック子爵が部屋に入ってきた
「どうしました?何事ですか!」
「いきなり倒れたんだ、呪いを解くと言ったら」
「うっ・・・つぅ~」
「大丈夫かフレイア」
「何処が慣れる痛さですか・・・・普通の人なら死んでます・・・・」
「え?あの痛み感じたのか?」
「呪いはきっちり返さないと他の人に移ることが有るんです、
私の体を一度通すと必ず返せるんです呪い返しが一瞬私にもかかりますが・・・
この痛み小さい時から耐えてたんですね・・・」
2人に起こされ椅子に掛け直すフレイア
「なんという痛みですか、普通発狂してますよ・・・」
「そうか?確かに痛くて他のものに八つ当たりしていたこともあるなぁ・・・悪かったな・・・」
「「・・・・」」
ディランをフレイアとブルック子爵は複雑な顔をして見た
ドンドンドン
「ああ、多分いつも包帯を変えに来る看護師の叩くドアの音だ」
そうディランが言うので
ブルック子爵がドアを開けてもう必要ないことを伝えようとドアを開けた
「マーガレット!」
「お父様!なんでディラン様の部屋に」
「最近何処かに朝早くから出かけてると思ったらこんな事していたのか?」
「フ・フレイア様?・・・なんで・・・」
ベットの横に座るフレイアに気が付いた
「まさか元のさやに戻られる?」
「「それは無い」」
2人同時だった
「ブライアンに殺されるわ・・・本当に奴の殺気はシャレにならん・・・」
「ブルック子爵のご令嬢ですの?ディランの世話を?」
「手が足が有る!」
目を見開いて驚いている
「大賢者の力・・・もう世話は必要ないんですね・・・」
「怪我は治りましたが、無くなった血は戻りません、まだしばらく安静に
これからは領地の治療師にお願いすれば1週間ほどで完全に元に戻れると思いますよ」
「良かった・・・うう」
「マーガレット!?」
「私、王陛より全権を任されてきましたの、ディラン様は修道院を出てブルック子爵の手助けをすように、これは命令ですわ」
「フレイア?」
「領地経営を学びブルック子爵を助けるように」
「フレイア様ありがとうございます。」
そうブルック子爵が言うと
「ブルック子爵、いつも気にかけていただきありがとうございます。頑張りますのでよろしくお願いします。」
ディランが頭を下げた。
フレイアは3人を部屋に置いて部屋を出た
そのまま他の怪我人の治療に向かった
「ディランのことフレイア嬢ありがとう」
そう王が言った
「いえ、でもクルミーナ様が・・・」
その日祈りをささげていたクルミーナが祈祷場からなかなか戻らないため見に行ったメイドが白目をむいて死んでいる彼女を見つけた
呪い返しの頭痛に耐えれなかったのである
それからしばらくして
「ブルック子爵から娘のマーガレット嬢とディランの結婚の承認依頼が来ている」
王がブルック子爵からからの書状を見て言った
フレイアがにっこりと笑い
「そうですか、よろしいと思いますよマーガレット様はとてもディラン様の事思ってらしたから」
そう言ううと王は一つため息をして
「そうだな、これで皆幸せになれる・・・」
「・・・そうですね・・・」
「クレセントの子は男の子と女の子の双子だったそうだ」
「おめでとうございます」
「私に話とは?ブライアンには内緒とは穏やかじゃないな」
「ブライアンさまとの婚約を解消します。」
「!何を言うのだあんなに愛し合っているのに」
「私は不老不死です、そして子が産めません」
「!不老不死!?」
「子が産めなければ王妃として意味がりません」
「側室をもらえば良いではないか!」
「ブライアンはたぶん側室を設けません」
「ああ・・・そうだな・・・」
「明日私はこの町を出ます。
私の処遇は王家の秘宝を盗み男と駆け落ちしたことにしてください、
家のことはすみませんが穏便にお願いします。」
「ブライアンと話し合わないか?」
「いえ、この国には彼は必要です、一緒に時を刻めない、子供も作ってあげれないそんな女では彼の足手まといです、記憶を少し操作させていただきます王様以外の」
「フレイア・・・君は一体何者なんだ?」
「女神の使徒・・・世界の調整をするもの」
「女神・・・」
「王よこの国をブライアンとともに良い方向に導いてください、さようなら」
フレイアが目の前から消えた
王都郊外王都が見える丘の上に冒険者の恰好をしたフレイアが居た
涙が、すーと、頬を伝った
「楽しかったなぁ・・・転生してこの世界を救えって女神に言われてどうなるかと思ったけど、うん!この国はもう大丈夫だよね」
ふわっと風が吹いた
「え?ブライアン・・・」
「酷いな婚約者を置いてくなんて」
「え?転移魔法使えるの?」
「知らなかったのか?転移魔法も上級治癒魔法も本当は使える、君の記憶操作は僕には効かない」
「父上には承諾してもらったよ、第二王子のザグレブを王位継承権復活させてもらった」
「どうしてどうして・・・」
「女神の使徒が自分一人だけだと思った?」
「え?」
「向こうでは 牧村 悟、大学生だった交通事故で死んだんだ」
「悟?・・・・宮村 美香,OL3年目私も交通事故で」
「何処がゴールかわからないけどこの世界を救う為一緒に行こう」
「はい」
涙が止まらないフレイア
2人は手を取ってゆっくりと浮き上がって空を駆けたこの世界を救うため
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる