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11;花音とハルト達

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ハルトが剣をストレージに仕舞う姿が目に入り、暗部の者たちは1歩ハルトから身を引いた。

その後も次々と魔法を放って来たがことごとく散らすハルト

「出番、無いなぁ・・・」
暇そうな之奈だった。

「凄い!」
目を輝かす花音
「惚れ直す?」
「うん!惚れ直した!」
「もっと凄いぞ!」
暗部の連中を、その場から動かずに屠って行く

二人のあまあまな雰囲気に之奈は呆れ顔

「・・・・やってろ!」
「いつもこんな感じだったのか?」
「そうなのよ・・・」
「お前は大丈夫なのか?嫉妬しないのか?」
「?何で嫉妬するのよ」
「え?ハルトのこと好きなんじゃ」
「?好きよ、幼馴染として、友人として、ハルトのことは、感覚的に弟みたいな感じ?」

「うわっち!」
「こぼれ魔法が」

「てっきりお前らがいい仲なんだと」
「違うわよ」

「痛い!」
「手裏剣飛んできたね」
「なんでお前平気?」
「え?防御があなたの100倍あるから?あんな手裏剣、刺さりもしないわよ私たちには」




『強い・・・』
暗部の連中はそう言って倒れていった。

「くそ!聖女を放せ!」

「と言われても、つかまえてなんか居ないぞ、どちらかと言えば俺が捕まってるんだが」
「もう離れないもん!」
とても嬉しそうで幸せそうにハルトにしがみつく、花音・・・
そして皆、聖女のその姿、顔に皆目を見開いた、とても可愛くて見とれる程だったのである。

「聖女様があんな顔を・・・可愛い・・・」
「あれは私のものだ」

「あー邪魔な感情だな・・・聖女に酷いことをした罪自分の体で償え」

ハルトが部屋に居る教会関係者全員に術をかける、魔法陣が広がり教皇らが光る

「あらまぁ・・・なにしたの?ハルト」
之奈がなんか笑いそうである

「欲を封印した」
「欲?」

「睡眠欲、食欲、性欲、金銭欲、優越感、支配欲」

「それって人間として・・・死んでない?」
「そうだな、苦痛、虚無感は残しとくそれと、生命欲、死んだらそれで終わりだからな」

「自分が何が悪かったのか、誰に対しどういう形で詫びるか、それによって元に戻すことも考えてやる」

ぼーとしている教会の面々、

「フロアヒール」

倒れている暗部の連中の傷を治して3人と1匹はその場から消えた。











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