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04迎え

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本当に、読んでいただいてありがとうございます。

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「姉上、お迎えに来ました、もうよろしいか?」

そこに4つ下14歳の弟が迎えに来た

「では皆さん、ごきげんよう、聡明な皆さんでしたらこの後どうなるかお分かりでしょう?早急に家に帰られた方がよろしいかと思いますわよ」

そう言って弟の横に並ぶ、食堂はざわつく
「ルーベルト?、皆は?」
「軍隊の者は全員退職届提出済です、商会も3時間以内に王都から引き上げる準備が完了するそうです、父上達もは、もう準備万端、姉上を待ってますよ」

『軍隊?商会?』
高位の貴族なら知っている、下位の貴族は周りの様子におどおどしている。

元々、王位は現王の家系とエリザベスの家系とで交互に王を輩出していた、3代前から続けて現王の家系が王となっているが、もともとエリザベスの家系は臣下ではない、なのになぜか現王はエリザベスの家を思い通りに動かそうと、呪いまでかけた、しかしそれも愚息のおかげで”ちゃら”だ!

王都に居る軍隊や国境に展開している警備兵の三分の二はエリザベスの領地の者だ、フィンセント公爵家に忠誠を誓っているが現王に忠誠を誓っているものはいない。

護衛が死んでから、エリザベスはこの国を滅ぼすことを誓っていた。

自分の保身のために、自分たちにし向けられるはずの敵に対して、エリザベスをおとりにして、最近はさらに逃げられないように呪いまでかけた。

婚約者を婚約者とも思わず、単なる王家存続の為の使える駒と考え、自分の思うようになると勘違いしている王家の人間達。

この裕福な国が永遠に続くと、フィンセント公爵家は裏切らないと勘違いしている王家よりの貴族たち。
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