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06;やさしい青い目
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戦場から瀕死の状態で王都に連れてこられたリリアナは王立病院に入れられ治療を受けていた。
『リリアナ、この戦争が終わったら結婚しよう』
『結婚式の父親役は任せておけ、俺の正装は筋肉!』
『やだー花嫁衣裳は任せておいてね』
目が覚めると白い天井が見えた、誰かが手を握っていた
ふと横を見ると見たことの有るやさしい青い目
(おとうさん?)
「王陛下、目を覚まされましたわ」
「おお、分るか?わが国を救ってくれた英雄よ」
(王陛下?なんでそんな凄い人が私の手を握ってくるの?)
「王陛下、皇太后様、お時間がもう・・・」
従者らしき人がそう、伝える。
「リリアナと申したな、娘よ!生きろ!そなたを慕う者の為に、死んでいった者のためにも生きて幸せにならなければ駄目だ・・・」
そう涙を浮かべて王はリリアナの手をぎゅっと握った。
王は病室を出て行った。
リリアナが王立病院に運ばれてきた当初、治癒師は戸惑った、治癒魔法を一切受け付けなかったからだ。
治癒は少しづつだが進んでいる、でもそれはリリアナ本人の自己治癒力でそれもかなり遅い、魔力切れの為だった。
そこで、治癒師は魔力を与えてみた、すると少し治癒が進んだ、こんなことは初めてなので皆戸惑っていた。
「生きる希望を失っているから、外部の治療を拒否しているのだろう、この速度だと完治に半年はかかりそうだな」
病院トッブの魔導師がそう言った。
「こんなに苦しそうなのに・・・女の子なのに顔の傷が治せないなんて」
治癒師たちは国一番の魔法の使い手がそろっている、その面々が今まで治せなかった傷は無いのが、誇りであり自慢だった。こんなに酷い状態の怪我人を長い間見ることが無かった、ゆえに心が辛く苦しい状態も初めてで、皆戸惑っていたのだった。
毎日少しづつ魔力を与えて自己治癒を促すことしか出来ない、リリアナの魔力はかなり多いと見られるが、治癒にそれをまわしているためか、魔力の回復も殆どされていなかった。
「リリアナ・・・目覚めてくれ」
毎日お見舞いに来てくれているのは、王都のギルドマスター ダン だった。
仕事でよく王都に来ていたリリアナ、ダンとも顔見知りだった。
力はあるが、まだ幼いリリアナを気にかけていた。
王宮執務室
「宰相、英雄の元に行くぞ!」
「!!王よ何をいきなり!ただの冒険者の娘に会いに行くと?」
「ただの娘ではない、わが国の危機を救った英雄であろうが!」
「王様、ぜひ私も参りとうございます。」
「おう、王妃よそれが良い」
「・・・・調整します・・・」
(お優しい王らしい、治癒を受け付けぬ孤児の娘を哀れに思っておられるのだろうが、まだテロリストの残党が居る中、警備は十分にせねば!)
そして、病室に着いた王は、そこに眠るまだ幼さの残る少女の姿に心を痛めた。
「「なんと、痛々しい」」
王妃の目には涙が浮かぶ
頭に包帯を巻き、顔半分には目を覆う大きなガーゼ、手足と胴体にギブスがされ、苦痛なのだろう意識は無いのに、痛そうに歪んだ顔、それは痛々しい姿だった。
リリアナは夢を見ている
『兄上、本当にかわいらしいですな※※※は』
『そうであろう?』
『是非将来は息子の嫁に』
『ははは!気が早いな、お前の息子が※※※の”御目に適った”ならな』
『もちろんです、”御目に適うよう”しっかりと育てますよ』
『はははっ楽しみだな』
『早く父上と読んでもらいたいな』
『先に”叔父様”だろうが!』
『ははっ!そうですね!早く”叔父様”と呼んでおくれ※※※』
場面は変わりレストラン
『リリィ、この戦闘が終わったら君の15歳の誕生日に結婚式をあげよう』
『うん、よろしくお願いします』
『リリアナ、ジルと結婚するのか?よし!父親役は俺に任せておけ』
二人の背中をバシバシ叩くバニッシュギルド長
「「痛い・・」」
『ギルド長のタキシード姿想像できない~』
ルイズも二人の所に来て二人を祝福する
(幸せ・・・え?)
二つの場面が自分の横からすっと遠くにテレビ画面が遠のくように移動する!
(皆!何処行くの!いや!おいてかないで!)
遠くに行った画面が真っ赤になり、炎に包まれ消えた。
(うそ!・・・・いやぁ~!!・・・いや皆一人にしないで・・・いやだよう~)
顔を多い泣きじゃくるリリアナ。
ふと暖かい物が体を包む、あの自分を見つめていたやさしい青い目の青年に、良く似た暖かい魔力。
(誰か、呼んでる、誰?懐かしいこれは何?)
リリアナが目を覚ますとそこには懐かしい青い目がやさしく見つめていた。
(おとうさん?)
「魔力を与えると治癒が進むのか?」
「はい、内側からの自己治癒はされているようで、いきなり大量には無理でしたが、速度は上がるようです」
王は病院トッブの魔導師から説明を受けていた。
「可愛い顔されていますのに、早く治してさし上げたいわ」
「そうだな、私も魔力を与えよう」
そう言ってリリアナのベットの横に座ると王はギブスの先から出ている手を王妃と一緒に握り、ゆっくりと魔力を注いだ。
「あら?少し顔が緩んで、血色も良くなった気がしますわ」
「そうだな、おや?」
目を開いたリリアナ
(お父さんじゃないけど・・・?懐かしい・・・)
それから、目覚めたリリアナの元には何人ものお見舞いの人たちが訪れる。
王都ギルド長ダンは毎日来ていたが、他にも一緒に戦った兵士や冒険者達が訪れる、皆感謝と労いの言葉を言って来ていた。
残念ながら、暗殺者も来たのは想定外だったが、リリアナは元気になっていった。
「良かった、治癒魔法を受け入れてくれて」
そう治癒師が、嬉しそうにしているのを見て、申し訳ないと思ったリリアナだった。
殆ど傷は癒えて、体力も魔力も殆ど元に戻り、後は精神面だろうと判断されていた。
「おっ顔色いいな」
「ダン・・・」
「死亡者リストか?それ・・・」
リリアナが握っている書類を見て言う
「うん・・・皆死んじゃった・・・」
「しばらく家に来るか?」
ダンのほうを見てリリアナは
「うん・・・」
ぼとぼとと涙が流れて止まらなくなるリリアナ、毎日がそんな感じだった。
--------------
此処は王都ギルドのエントランス
{卒業パーティ当日}
リリアナが居なくなった、ギルド会館
ブラウン第2王子が、受付嬢のマリーンの話を聞いている。
「リリアナ様は大商隊の護衛の任務に追いつくため、獣馬で駆けて行きました、今からだと追いつくのは難しいかと、それよりも正式にお迎えの準備をされて行かれた方がよろしいのでは?」
不敬にあたるかとも思ったが、意見を言うマリーン
「そうか、しかし直ぐ迎えに行きたい・・獣馬か・・・王宮に取りに行くと時間がかかるな」
からんからんとギルドの入口のゲルが鳴り兵士と宰相の次男ルードヴッヒが入って来た。
「ブラウン王子、その様子だとすれ違いましたか?」
「ルードヴッヒ、ああ・・・あれは!?」
外に止めてある獣馬が目に入った。
「騎士隊長のを借りてきた、君に追いつくために後から王宮の馬車も来ますが、どうされました?」
「借りて行くぞ!」
「え?王子!ちょっ!ちょっと待って」
ルードヴッヒは王子に荷物を投げた
「騎士団の野営セットです!後から馬車と一個小隊連れて迎えに行きますから、くれぐれも無茶をしないでくださいね」
爽やかに獣馬に乗り込むとブラウンはリリアナを追いかけて行った。
「だ・大丈夫ですか?王子様を一人で行かせて」
「影の護衛が付きますので大丈夫ですよ」
受けマリーンが心配した。
「かなり強力な王気ですよ大丈夫でしょうか?」
「多分、王敬印の持ち主はそれに対抗できるとされていますから大丈夫ですよ、それよりも遠くからでもあの気配感じました。何があったかお聞かせ願えますか?」
マリーンは石の周りの金の模様の話と、それが浮き上がった話、その後ひれ伏さずにはいられなかった話をした。
ルードヴッヒは従者に、その話を王宮に伝える様言って、王子の跡を騎士団と共に追う
『リリアナ、この戦争が終わったら結婚しよう』
『結婚式の父親役は任せておけ、俺の正装は筋肉!』
『やだー花嫁衣裳は任せておいてね』
目が覚めると白い天井が見えた、誰かが手を握っていた
ふと横を見ると見たことの有るやさしい青い目
(おとうさん?)
「王陛下、目を覚まされましたわ」
「おお、分るか?わが国を救ってくれた英雄よ」
(王陛下?なんでそんな凄い人が私の手を握ってくるの?)
「王陛下、皇太后様、お時間がもう・・・」
従者らしき人がそう、伝える。
「リリアナと申したな、娘よ!生きろ!そなたを慕う者の為に、死んでいった者のためにも生きて幸せにならなければ駄目だ・・・」
そう涙を浮かべて王はリリアナの手をぎゅっと握った。
王は病室を出て行った。
リリアナが王立病院に運ばれてきた当初、治癒師は戸惑った、治癒魔法を一切受け付けなかったからだ。
治癒は少しづつだが進んでいる、でもそれはリリアナ本人の自己治癒力でそれもかなり遅い、魔力切れの為だった。
そこで、治癒師は魔力を与えてみた、すると少し治癒が進んだ、こんなことは初めてなので皆戸惑っていた。
「生きる希望を失っているから、外部の治療を拒否しているのだろう、この速度だと完治に半年はかかりそうだな」
病院トッブの魔導師がそう言った。
「こんなに苦しそうなのに・・・女の子なのに顔の傷が治せないなんて」
治癒師たちは国一番の魔法の使い手がそろっている、その面々が今まで治せなかった傷は無いのが、誇りであり自慢だった。こんなに酷い状態の怪我人を長い間見ることが無かった、ゆえに心が辛く苦しい状態も初めてで、皆戸惑っていたのだった。
毎日少しづつ魔力を与えて自己治癒を促すことしか出来ない、リリアナの魔力はかなり多いと見られるが、治癒にそれをまわしているためか、魔力の回復も殆どされていなかった。
「リリアナ・・・目覚めてくれ」
毎日お見舞いに来てくれているのは、王都のギルドマスター ダン だった。
仕事でよく王都に来ていたリリアナ、ダンとも顔見知りだった。
力はあるが、まだ幼いリリアナを気にかけていた。
王宮執務室
「宰相、英雄の元に行くぞ!」
「!!王よ何をいきなり!ただの冒険者の娘に会いに行くと?」
「ただの娘ではない、わが国の危機を救った英雄であろうが!」
「王様、ぜひ私も参りとうございます。」
「おう、王妃よそれが良い」
「・・・・調整します・・・」
(お優しい王らしい、治癒を受け付けぬ孤児の娘を哀れに思っておられるのだろうが、まだテロリストの残党が居る中、警備は十分にせねば!)
そして、病室に着いた王は、そこに眠るまだ幼さの残る少女の姿に心を痛めた。
「「なんと、痛々しい」」
王妃の目には涙が浮かぶ
頭に包帯を巻き、顔半分には目を覆う大きなガーゼ、手足と胴体にギブスがされ、苦痛なのだろう意識は無いのに、痛そうに歪んだ顔、それは痛々しい姿だった。
リリアナは夢を見ている
『兄上、本当にかわいらしいですな※※※は』
『そうであろう?』
『是非将来は息子の嫁に』
『ははは!気が早いな、お前の息子が※※※の”御目に適った”ならな』
『もちろんです、”御目に適うよう”しっかりと育てますよ』
『はははっ楽しみだな』
『早く父上と読んでもらいたいな』
『先に”叔父様”だろうが!』
『ははっ!そうですね!早く”叔父様”と呼んでおくれ※※※』
場面は変わりレストラン
『リリィ、この戦闘が終わったら君の15歳の誕生日に結婚式をあげよう』
『うん、よろしくお願いします』
『リリアナ、ジルと結婚するのか?よし!父親役は俺に任せておけ』
二人の背中をバシバシ叩くバニッシュギルド長
「「痛い・・」」
『ギルド長のタキシード姿想像できない~』
ルイズも二人の所に来て二人を祝福する
(幸せ・・・え?)
二つの場面が自分の横からすっと遠くにテレビ画面が遠のくように移動する!
(皆!何処行くの!いや!おいてかないで!)
遠くに行った画面が真っ赤になり、炎に包まれ消えた。
(うそ!・・・・いやぁ~!!・・・いや皆一人にしないで・・・いやだよう~)
顔を多い泣きじゃくるリリアナ。
ふと暖かい物が体を包む、あの自分を見つめていたやさしい青い目の青年に、良く似た暖かい魔力。
(誰か、呼んでる、誰?懐かしいこれは何?)
リリアナが目を覚ますとそこには懐かしい青い目がやさしく見つめていた。
(おとうさん?)
「魔力を与えると治癒が進むのか?」
「はい、内側からの自己治癒はされているようで、いきなり大量には無理でしたが、速度は上がるようです」
王は病院トッブの魔導師から説明を受けていた。
「可愛い顔されていますのに、早く治してさし上げたいわ」
「そうだな、私も魔力を与えよう」
そう言ってリリアナのベットの横に座ると王はギブスの先から出ている手を王妃と一緒に握り、ゆっくりと魔力を注いだ。
「あら?少し顔が緩んで、血色も良くなった気がしますわ」
「そうだな、おや?」
目を開いたリリアナ
(お父さんじゃないけど・・・?懐かしい・・・)
それから、目覚めたリリアナの元には何人ものお見舞いの人たちが訪れる。
王都ギルド長ダンは毎日来ていたが、他にも一緒に戦った兵士や冒険者達が訪れる、皆感謝と労いの言葉を言って来ていた。
残念ながら、暗殺者も来たのは想定外だったが、リリアナは元気になっていった。
「良かった、治癒魔法を受け入れてくれて」
そう治癒師が、嬉しそうにしているのを見て、申し訳ないと思ったリリアナだった。
殆ど傷は癒えて、体力も魔力も殆ど元に戻り、後は精神面だろうと判断されていた。
「おっ顔色いいな」
「ダン・・・」
「死亡者リストか?それ・・・」
リリアナが握っている書類を見て言う
「うん・・・皆死んじゃった・・・」
「しばらく家に来るか?」
ダンのほうを見てリリアナは
「うん・・・」
ぼとぼとと涙が流れて止まらなくなるリリアナ、毎日がそんな感じだった。
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リリアナが居なくなった、ギルド会館
ブラウン第2王子が、受付嬢のマリーンの話を聞いている。
「リリアナ様は大商隊の護衛の任務に追いつくため、獣馬で駆けて行きました、今からだと追いつくのは難しいかと、それよりも正式にお迎えの準備をされて行かれた方がよろしいのでは?」
不敬にあたるかとも思ったが、意見を言うマリーン
「そうか、しかし直ぐ迎えに行きたい・・獣馬か・・・王宮に取りに行くと時間がかかるな」
からんからんとギルドの入口のゲルが鳴り兵士と宰相の次男ルードヴッヒが入って来た。
「ブラウン王子、その様子だとすれ違いましたか?」
「ルードヴッヒ、ああ・・・あれは!?」
外に止めてある獣馬が目に入った。
「騎士隊長のを借りてきた、君に追いつくために後から王宮の馬車も来ますが、どうされました?」
「借りて行くぞ!」
「え?王子!ちょっ!ちょっと待って」
ルードヴッヒは王子に荷物を投げた
「騎士団の野営セットです!後から馬車と一個小隊連れて迎えに行きますから、くれぐれも無茶をしないでくださいね」
爽やかに獣馬に乗り込むとブラウンはリリアナを追いかけて行った。
「だ・大丈夫ですか?王子様を一人で行かせて」
「影の護衛が付きますので大丈夫ですよ」
受けマリーンが心配した。
「かなり強力な王気ですよ大丈夫でしょうか?」
「多分、王敬印の持ち主はそれに対抗できるとされていますから大丈夫ですよ、それよりも遠くからでもあの気配感じました。何があったかお聞かせ願えますか?」
マリーンは石の周りの金の模様の話と、それが浮き上がった話、その後ひれ伏さずにはいられなかった話をした。
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