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5章 迷宮の謎
12話 オアシスでのお誘い
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フレイムナイトを倒して先へ進むと、大きな岩に囲まれた中に、澄んだ綺麗な水場と少しの木々が立っている場所があるのを発見した。
「あ、あったわね!」
嬉しそうに笑うアリエールの横顔を見て、まず俺の心が癒される。
「あれがオアシスか」
冒険者たちにとって癒しの空間になっているようなオアシスにたどり着くと、近くにはヤシの木が数本立っており、その周りは大きな岩々で囲われているため、適度な日陰が出来て休息場には最適の場所だった。
セーフティーゾーンになっているようで、水辺の周辺には冒険者達のテントも張られている。
ここを拠点としているのだろう。
飲水は収納してあるので十分あるのだがせっかくのオアシスなのでと、ひとまずキラキラと輝く水辺の泉に近づいて行く。
「さすが英雄様は違うもんだなぁ、ここまでユニコーンに乗ってくるとはまったく余裕綽々だ。必死にここまできた俺達とはレベルの差を感じるぜ」
岩陰で涼んでいる冒険者の男がにこやかに声をかけてきた。先ほど見た正統派PTの重戦士の男だろう。
馬に乗ってる俺達を見て、楽々と来たように感じるのだろう。
しかしその男と、周りに並んでいるメンバーの装備もなかなか高価そうな装備を纏っていて十分に強そうだった。
Aランク位じゃないだろうか。
ユニコから降りた俺はその男に気軽に声を返した。
「ははは、いや~こう見えて意外と大変だったよ。おたくらはこれからサンドワームかい?」
「ああ、そうなんだ。精気を養ってから明日にでも挑戦するつもりさ。俺達はAランクPT【夫婦交換】で俺はリーダーのヘビーってんだ。そのお美しいハイエルフを連れた銀色の武道家さんは英雄ケルビン・シルバー様であってるかい?」
どうやら俺達のことを知っているようだ。
焼けた肌に筋肉質のごついガタイをした2m近くありそうな男だが、短髪の茶色い髪に清潔感もあり意外と爽やかな笑顔で好感が持てる。
隣に居る双剣の男も涼し気な黒の長髪でスラリとした長身だ。
並んでいる魔導師の女も青髪ロングの巨乳美人だし、プーリストも艶やかなピンク色の髪の毛で色白、たゆんたゆんの清楚系グラマー美人だ。
美男美女PTだな。
特に敵意も無いようなので素直に答えることにする。
「なんだ、知ってたのか。俺がケルビンでこっちが女神のアリエールだ。お互い冒険者だから様はいらないぞ」
俺がそう紹介すると、ユニコを消して隣に並んだアリエールが軽く会釈した。
「良かった! うわさ以上のナイスガイだなケルビン。それにアリエール様、お噂は常々耳にしておりましたが実物は本当に美しい。お会いできて光栄です」
ごつい男がなぜかアリエールには貴族のように丁寧に挨拶する。
こいつ……俺には最初からため口のくせにアリエールには敬語だな。
アリエールを見ている目に好意がありすぎだ。
まったく、わかりやすいやつめ。
「私は双剣のダブルと申します。アリエール様、本当にお美しい……あれっ?」
黒髪の男がうやうやしくアリエールの前にひざまずき、右手を取ろうとしたところで黒い絶対領域の膜に阻まれた。
「障壁を張ってるんだよ」
俺がそう言うと、驚いたダブルが膜を確かめるように両手を当てて障壁を触る。
「おお、これが噂の……さすが領域の主ですね、ケルビン様」
「すばらしい能力ですねケルビン様、私もその領域にいれていただきたいですわ」
「ええ、本当に。いったいどうなってしまうのかしら」
甘い香りとともに俺の両手に柔らかい感触が纏わりついた。
二人の美人が抱きつくように魅力的なおっぱいを押し付けてきたのだが、俺の領域はそれを阻みはしなかったのだ。
思わず顔がニヤけてしまうが、アリエールがこわいのでがんばって平然を装う。
するとリーダーのヘビーが俺の気持ちを察したのか。
「よかったら俺達の家に寄っていかないか? うまい飯もあるしオアシスで野宿するよりよっぽど快適だぜ?」
と、オアシスの奥に立てられた優雅なコテージのような建物を指差した。
実はプーリストの女が、家をアイテムボックスで運べるらしい。
かなり豪華で大きな建物なので旅の宿にはこまらないそうだ。
俺の小屋よりよっぽどいいな。
「そうですよ、ぜひぜひ泊まっていってくださいよ」
「ええ、美味しい食事とお酒もありますよ、大きなお風呂もありますし一緒に入りましょうよ。ベッドも大きくて皆で一緒に寝られますよ」
サラリとエロい事を言う美女達だが、聞いている男二人もニコニコしている。
二人の巨乳美人もグイグイ胸を押し付けてくるので一瞬、行ってもいいかな、と思ったのだがチラリと横目で見たアリエールの顔は曇っていた。
俺が首をかしげるとアリエールが俺の耳元でささやく。
「ケルビン、この人達、私達と一緒に寝よう、って言ってるのよ。私がそうなってもいいのケルビン?」
怒ったように言うその言葉に俺ははっとする。
俺がこの美女達とスルのはいいが、アリエールがこいつらにヤラれるのは絶対にいやだ。
少し想像しただけでも俺の心がとてつもないダメージを受ける。
痛恨の一撃だ。
自分勝手だがしかたがない。
俺はそういう生き物なのだ。
「悪いな、俺達も自分の家があるんだ。まぁまた町で会ったらその時は飯でも食おう」
俺は巨乳美人達を振りほどいてキッパリと断ると、アリエールの手を引っ張ってすぐにそこから離れた。
四人は残念そうな顔をしたが、すぐに笑顔になって手を振ってくれた。
変態なだけで悪いやつらじゃなさそうだな。
俺も片手を振りながらアリエールの手をしっかりと握った。
「あ、あったわね!」
嬉しそうに笑うアリエールの横顔を見て、まず俺の心が癒される。
「あれがオアシスか」
冒険者たちにとって癒しの空間になっているようなオアシスにたどり着くと、近くにはヤシの木が数本立っており、その周りは大きな岩々で囲われているため、適度な日陰が出来て休息場には最適の場所だった。
セーフティーゾーンになっているようで、水辺の周辺には冒険者達のテントも張られている。
ここを拠点としているのだろう。
飲水は収納してあるので十分あるのだがせっかくのオアシスなのでと、ひとまずキラキラと輝く水辺の泉に近づいて行く。
「さすが英雄様は違うもんだなぁ、ここまでユニコーンに乗ってくるとはまったく余裕綽々だ。必死にここまできた俺達とはレベルの差を感じるぜ」
岩陰で涼んでいる冒険者の男がにこやかに声をかけてきた。先ほど見た正統派PTの重戦士の男だろう。
馬に乗ってる俺達を見て、楽々と来たように感じるのだろう。
しかしその男と、周りに並んでいるメンバーの装備もなかなか高価そうな装備を纏っていて十分に強そうだった。
Aランク位じゃないだろうか。
ユニコから降りた俺はその男に気軽に声を返した。
「ははは、いや~こう見えて意外と大変だったよ。おたくらはこれからサンドワームかい?」
「ああ、そうなんだ。精気を養ってから明日にでも挑戦するつもりさ。俺達はAランクPT【夫婦交換】で俺はリーダーのヘビーってんだ。そのお美しいハイエルフを連れた銀色の武道家さんは英雄ケルビン・シルバー様であってるかい?」
どうやら俺達のことを知っているようだ。
焼けた肌に筋肉質のごついガタイをした2m近くありそうな男だが、短髪の茶色い髪に清潔感もあり意外と爽やかな笑顔で好感が持てる。
隣に居る双剣の男も涼し気な黒の長髪でスラリとした長身だ。
並んでいる魔導師の女も青髪ロングの巨乳美人だし、プーリストも艶やかなピンク色の髪の毛で色白、たゆんたゆんの清楚系グラマー美人だ。
美男美女PTだな。
特に敵意も無いようなので素直に答えることにする。
「なんだ、知ってたのか。俺がケルビンでこっちが女神のアリエールだ。お互い冒険者だから様はいらないぞ」
俺がそう紹介すると、ユニコを消して隣に並んだアリエールが軽く会釈した。
「良かった! うわさ以上のナイスガイだなケルビン。それにアリエール様、お噂は常々耳にしておりましたが実物は本当に美しい。お会いできて光栄です」
ごつい男がなぜかアリエールには貴族のように丁寧に挨拶する。
こいつ……俺には最初からため口のくせにアリエールには敬語だな。
アリエールを見ている目に好意がありすぎだ。
まったく、わかりやすいやつめ。
「私は双剣のダブルと申します。アリエール様、本当にお美しい……あれっ?」
黒髪の男がうやうやしくアリエールの前にひざまずき、右手を取ろうとしたところで黒い絶対領域の膜に阻まれた。
「障壁を張ってるんだよ」
俺がそう言うと、驚いたダブルが膜を確かめるように両手を当てて障壁を触る。
「おお、これが噂の……さすが領域の主ですね、ケルビン様」
「すばらしい能力ですねケルビン様、私もその領域にいれていただきたいですわ」
「ええ、本当に。いったいどうなってしまうのかしら」
甘い香りとともに俺の両手に柔らかい感触が纏わりついた。
二人の美人が抱きつくように魅力的なおっぱいを押し付けてきたのだが、俺の領域はそれを阻みはしなかったのだ。
思わず顔がニヤけてしまうが、アリエールがこわいのでがんばって平然を装う。
するとリーダーのヘビーが俺の気持ちを察したのか。
「よかったら俺達の家に寄っていかないか? うまい飯もあるしオアシスで野宿するよりよっぽど快適だぜ?」
と、オアシスの奥に立てられた優雅なコテージのような建物を指差した。
実はプーリストの女が、家をアイテムボックスで運べるらしい。
かなり豪華で大きな建物なので旅の宿にはこまらないそうだ。
俺の小屋よりよっぽどいいな。
「そうですよ、ぜひぜひ泊まっていってくださいよ」
「ええ、美味しい食事とお酒もありますよ、大きなお風呂もありますし一緒に入りましょうよ。ベッドも大きくて皆で一緒に寝られますよ」
サラリとエロい事を言う美女達だが、聞いている男二人もニコニコしている。
二人の巨乳美人もグイグイ胸を押し付けてくるので一瞬、行ってもいいかな、と思ったのだがチラリと横目で見たアリエールの顔は曇っていた。
俺が首をかしげるとアリエールが俺の耳元でささやく。
「ケルビン、この人達、私達と一緒に寝よう、って言ってるのよ。私がそうなってもいいのケルビン?」
怒ったように言うその言葉に俺ははっとする。
俺がこの美女達とスルのはいいが、アリエールがこいつらにヤラれるのは絶対にいやだ。
少し想像しただけでも俺の心がとてつもないダメージを受ける。
痛恨の一撃だ。
自分勝手だがしかたがない。
俺はそういう生き物なのだ。
「悪いな、俺達も自分の家があるんだ。まぁまた町で会ったらその時は飯でも食おう」
俺は巨乳美人達を振りほどいてキッパリと断ると、アリエールの手を引っ張ってすぐにそこから離れた。
四人は残念そうな顔をしたが、すぐに笑顔になって手を振ってくれた。
変態なだけで悪いやつらじゃなさそうだな。
俺も片手を振りながらアリエールの手をしっかりと握った。
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