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第四十八話.イチゴの町 3 イチゴ祭り前夜祭
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朝食を食べた後町へ出た。
町はすでに多くの人たちでザワザワしている。
広場が仮装コンテストの会場になるため、最後の設営準備を大勢の人が行っていた。
「結構本格的なのね。もっとお遊びかと思ったわ」
大きな会場を見てシルフィーが感心したように言う。
「エントリーしたら、ここでパフォーマンスするのか」
「そう思うとちょっとはずかしいですね」
「いっぱいいるだろうから、出てきても皆さらっと終わるんだろうな」
「そうね。早く衣装を見に行きましょ。なくなっちゃうわ」
腕をひっぱるように張り切るシルフィーにせかされる。
衣装屋さんに行ってみると、皆同じ考えのようで大勢の人でにぎわっていた。
いろんな衣装が散乱している。
イチゴの着ぐるみみたいなのやら、リンゴやメロンやブドウなど、フルーツそのものになる衣装が多かった。
思ってた仮装とはちょっと違うな。
猪や豚、馬や羊みたいのもあるが、なんかちょっと違う気がする。
「思ってたのと違うわね」
「そうですね」
シルフィーもアルフィーもそう思ったみたいで、他の衣装屋へ歩いて行った。
だが、こちらの店も似た感じだ。
「なんかこう。ピンとくるものがないわね……」
「そうですね。もっと格好いいのがいいんですけど……」
「皆何日も前から作って準備するんじゃないか? いきなり来て当日買うのじゃ優勝できないだろ」
「そう言えばそうね」
「そうですね。無難なのにしましょうか」
二人もあきらめたように妥協して探し出す。
「おっこれなんかいいじゃないか」
天使の衣装だ。
ダボっとした白い衣装で背中に天使の羽があり、頭に針金で輪っか(天使の輪)がついている。
「アルフィーが着れば優勝できるかもしれないぞ」
「そうですか」
「そうね。そうだけどちょっとインパクトが足りないわね。こっちのセクシーな天使なら優勝できるかもしれないわね」
胸が強調され股の食い込みが激しい衣装だ。
シルフィーがアルフィーの体に当ててみる。
「ちょっとそれ露出が多くないですか」
アルフィーが不安そうな顔をする。
「これ位サービスしなきゃ。優勝はイチゴ商品一年分よ! 頑張りましょうよ」
シル。お前それアルフィーだけに着せるつもりだろう。
その時、はっと閃いた!
そうだ。
二人に作戦を話た。
衣装を試着して何点か購入した後、宿に戻って加工した。
何度か宿でリハーサルを行い。ついに前夜祭の時間になった。
夕方。
ステージには多くの照明が当てられ、昼間のような明るさだった。エントリーは自由なようで、何人もの人が順番にステージに上がっていた。
皆どんぐりの背比べで似たようなもんだが、やはり、本気の人達も何組かいる。
びっくりするクオリティーの人達も、かなりの組で参加していた。
普通にしていたら予選落ちだ。
やるしかない。
「エントリーNo.128 天使達ですどうぞ。」
俺達の番が来た。
舞台にアルフィーとシルフィーと上がる。
二人は美人なので大きな歓声が上がるが、衣装はありふれたダボっとした物だ。
二人のスタイルもあまりわからず、あまり期待はない様だった。
アルフィーを真ん中にして、俺達がサイドを固める。俺はむしろアルフィーの真後ろに立っている。
司会がアルフィーにインタビューする。
「えーっと、天使達のアルフィーさんですね。ではアピールポイントをどうぞ」
「はい。私は本物の天使なので、皆さんに天使の羽をお見せしたいと思います」
「この羽ですね」
衣装の天使の羽を見る司会者。
「いいえ、それはおもちゃです。今から本物の羽を見せます。いいですか」
「はい。よろしく。お願いします」
アルフィーが両手を広げる。
「では行きます」
その瞬間。
俺がアルフィーの後にさわり、ダボっとした天使の衣装を回収して着替えさせる。
セクシーな天使の衣装のアルフィーが現れた。
「うおおおおおおおおおお!!」
「すげーー天使だー!」
「かわいいー!」
会場にものすごい歓声が上がった。
男どもの目がアルフィーのおっぱいに釘付けだ。
ちょっとジェラシー。
「光の翼!」
アルフィーからまばゆい光が発せられ、背中に薄く光り輝く小さな翼が表れる。
「うおおおお!!」
「天使だ! 本物の天使だ!」
「かっかわいいい!」
さらに大きな歓声が上がる。
「すっ素晴らしいですねアルフィーさん。本当に天使のようです」
司会のお兄さんの目がエロイ。
俺はアルフィーの後ろへ行き、元の衣装に戻した。
「ああー」
残念がる会場の男ども。
「ありがとうございました。これは優勝候補ですね。エントリーNo.128 天使達のアルフィーさんでしたー」
ワーワー。パチパチパチ・・・・。
会場から盛大な拍手がおきた。
町はすでに多くの人たちでザワザワしている。
広場が仮装コンテストの会場になるため、最後の設営準備を大勢の人が行っていた。
「結構本格的なのね。もっとお遊びかと思ったわ」
大きな会場を見てシルフィーが感心したように言う。
「エントリーしたら、ここでパフォーマンスするのか」
「そう思うとちょっとはずかしいですね」
「いっぱいいるだろうから、出てきても皆さらっと終わるんだろうな」
「そうね。早く衣装を見に行きましょ。なくなっちゃうわ」
腕をひっぱるように張り切るシルフィーにせかされる。
衣装屋さんに行ってみると、皆同じ考えのようで大勢の人でにぎわっていた。
いろんな衣装が散乱している。
イチゴの着ぐるみみたいなのやら、リンゴやメロンやブドウなど、フルーツそのものになる衣装が多かった。
思ってた仮装とはちょっと違うな。
猪や豚、馬や羊みたいのもあるが、なんかちょっと違う気がする。
「思ってたのと違うわね」
「そうですね」
シルフィーもアルフィーもそう思ったみたいで、他の衣装屋へ歩いて行った。
だが、こちらの店も似た感じだ。
「なんかこう。ピンとくるものがないわね……」
「そうですね。もっと格好いいのがいいんですけど……」
「皆何日も前から作って準備するんじゃないか? いきなり来て当日買うのじゃ優勝できないだろ」
「そう言えばそうね」
「そうですね。無難なのにしましょうか」
二人もあきらめたように妥協して探し出す。
「おっこれなんかいいじゃないか」
天使の衣装だ。
ダボっとした白い衣装で背中に天使の羽があり、頭に針金で輪っか(天使の輪)がついている。
「アルフィーが着れば優勝できるかもしれないぞ」
「そうですか」
「そうね。そうだけどちょっとインパクトが足りないわね。こっちのセクシーな天使なら優勝できるかもしれないわね」
胸が強調され股の食い込みが激しい衣装だ。
シルフィーがアルフィーの体に当ててみる。
「ちょっとそれ露出が多くないですか」
アルフィーが不安そうな顔をする。
「これ位サービスしなきゃ。優勝はイチゴ商品一年分よ! 頑張りましょうよ」
シル。お前それアルフィーだけに着せるつもりだろう。
その時、はっと閃いた!
そうだ。
二人に作戦を話た。
衣装を試着して何点か購入した後、宿に戻って加工した。
何度か宿でリハーサルを行い。ついに前夜祭の時間になった。
夕方。
ステージには多くの照明が当てられ、昼間のような明るさだった。エントリーは自由なようで、何人もの人が順番にステージに上がっていた。
皆どんぐりの背比べで似たようなもんだが、やはり、本気の人達も何組かいる。
びっくりするクオリティーの人達も、かなりの組で参加していた。
普通にしていたら予選落ちだ。
やるしかない。
「エントリーNo.128 天使達ですどうぞ。」
俺達の番が来た。
舞台にアルフィーとシルフィーと上がる。
二人は美人なので大きな歓声が上がるが、衣装はありふれたダボっとした物だ。
二人のスタイルもあまりわからず、あまり期待はない様だった。
アルフィーを真ん中にして、俺達がサイドを固める。俺はむしろアルフィーの真後ろに立っている。
司会がアルフィーにインタビューする。
「えーっと、天使達のアルフィーさんですね。ではアピールポイントをどうぞ」
「はい。私は本物の天使なので、皆さんに天使の羽をお見せしたいと思います」
「この羽ですね」
衣装の天使の羽を見る司会者。
「いいえ、それはおもちゃです。今から本物の羽を見せます。いいですか」
「はい。よろしく。お願いします」
アルフィーが両手を広げる。
「では行きます」
その瞬間。
俺がアルフィーの後にさわり、ダボっとした天使の衣装を回収して着替えさせる。
セクシーな天使の衣装のアルフィーが現れた。
「うおおおおおおおおおお!!」
「すげーー天使だー!」
「かわいいー!」
会場にものすごい歓声が上がった。
男どもの目がアルフィーのおっぱいに釘付けだ。
ちょっとジェラシー。
「光の翼!」
アルフィーからまばゆい光が発せられ、背中に薄く光り輝く小さな翼が表れる。
「うおおおお!!」
「天使だ! 本物の天使だ!」
「かっかわいいい!」
さらに大きな歓声が上がる。
「すっ素晴らしいですねアルフィーさん。本当に天使のようです」
司会のお兄さんの目がエロイ。
俺はアルフィーの後ろへ行き、元の衣装に戻した。
「ああー」
残念がる会場の男ども。
「ありがとうございました。これは優勝候補ですね。エントリーNo.128 天使達のアルフィーさんでしたー」
ワーワー。パチパチパチ・・・・。
会場から盛大な拍手がおきた。
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