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兜坂嵐

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AVALON

AVALON-カルネアデスの翅

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 かつてのフランスの玄関口――シャルル・ド・ゴール空港。
 巨大なターミナルは沈黙し、割れたガラスが床一面に散らばっている。
 ゲートはほとんど使われた形跡がなく、案内板は途中で焼け落ち、
 出発と到着の境界は、とうに意味を失っていた。
 そして何より、そこには「切り捨てられた痕跡」があった。
 静かに朽ちた廃墟ではない。
 暴徒化、混乱、絶望。
 人が人であることをやめていった瞬間の残骸が、はっきりと残っている。

 レイスは思わず声を上げる。
「うわ! 思いつきで来たが、今までで一番やべぇじゃん!!」
 ヴィヌスは割れた天井を見上げ、唇の端を吊り上げた。
「玄関が一番過激って……素敵♡ 国の性格、出すぎでしょ」
 滑走路跡には、朽ちた航空機が何機も横倒しに転がっている。
 離陸するはずだった翼は折れ、胴体は裂け、二度と空へ向かうことはない。

 選別ゲートだったと思われる金属フレームは、外側へ。
 内側へ、無理やりねじ曲げられていた。
 その周囲には、暴動の痕跡。破壊されたスーツケース。
 焦げて文字の読めなくなった掲示板。
 引き裂かれ、踏み荒らされた書類。

「行けた者」と「行けなかった者」
 その境界線が、物としてここに残っている。
 フォウは、壊れた掲示板の前で足を止める。
「……ここ、選ばれる場所だったんだね」
 誰もすぐには答えない。

 プルトが低く呟く。
「ここで“選別”されたんでしょう。行ける人間と、置いていく人間を」
 ユピテルは静かに周囲を見渡し、珍しく声を潜めた。
「……これはな。撮ったら即、発禁だ」
 それでもレイスは、カメラを下ろさない。
 シャッターを切る手が、わずかに重くなる。

「だからこそ、撮るんだろ」
 この場所は“滅びの美”なんて言葉じゃ片付かない。
 だが確かに――忘れられたら終わりの場所だった。

 風が吹き抜け、紙切れが舞い上がる。
 それは、かつてここを通り抜けられなかった人々の、声なき記録のようだった。
 割れたガラス越しに、滑走路がまっすぐ伸びている。
 草に飲まれたアスファルトの上には、横倒しになった航空機の残骸。
 飛ぶための翼は、もうどこにも行けない形で地面に伏していた。
 フォウは、窓の外を見つめたまま、小さく呟く。

「ねぇ……なんで、こんなひどいことするの?」
 その声は、責めるというより、純粋な疑問だった。
 “悪意”という言葉をまだ知らない者の問い。
 プルトは少しだけ目を伏せてから、淡々と答える。

「カルネアデスの舟板、というものですよ」
 フォウの輪が、かすかに揺れた。
「カルネアデスって、なに?」
 プルトは壁に残る落書き――削られ、書き直され。
 怒りと絶望が重なった文字の上に視線を走らせながら続ける。
 
「答えがない問いのひとつです」
「誰かを助けるために、誰かを切り捨てられるか、という哲学」
 空港という“入口”だった場所。
 旅立つはずだった人々が、選ばれ、選ばれなかった場所。
 フォウは唇を噛みしめる。

「……それって、しょうがないことなの?」
 その問いに、プルトは一瞬だけ黙る。
 そして、ふっと鼻で笑った。
「さぁ。ですが――」
 彼女は、割れたガラスに映る自分の姿を見て、続ける。
「自分で船を沈めておいて、選別を正当化するのは」
「ずいぶん勝手な話だと思いませんか」
 その言葉は、軽い皮肉のようでいて、鋭かった。

 フォウはもう一度、外を見る。
 滑走路の先は、雲に溶けて見えない。
「……フォウは、そんな舟、乗りたくないな」
 その一言に、プルトは何も言わない。
 ただ、ほんの少しだけ“子どもを見る目”でフォウを見た。
 外では、風が吹き、紙屑が転がる。
 かつて人を運ぶはずだった場所に残ったのは。
「選ばれる理由」と「切り捨てられた記録」だけだった。

 導かれるように、六人は滑走路へと足を向けた。
 崩れたフェンスの向こう、ひび割れたアスファルトの中央。
 それはあった。
 蒼く、淡く、粉雪のように儚く光る翅の欠片。
 奇跡的に、そこだけ時間から取り残されたかのように。
 フォウは息を呑み、小さく声を落とす。

「……あれ……?わたしの、羽……?」
 レイスは眉をひそめ、フォウを見る。
「……ここ、来たことあるのか?」
 フォウは、ゆっくり首を振った。
「ううん。ここに来たのは、はじめて……」
「でも……夢に出てくる泣き虫さんの羽に、すごく似てる気がするの」



 それは、かつて“誰か”がこの地に降り立った痕跡。
 人類の選別が行われ“神ではない神”が裁きを振るった。
 その最中に――ただひとり、泣いた上位存在の、名残。
 レイスはカメラを弄りながら舌打ちする。

「チッ……フィルム切れか」
「まぁいい。これ以上は、写らねぇもんだ」
 フォウは、そっと蒼い翅に手を伸ばす。
 触れた瞬間――それは、音もなく崩れ、光の粒となって空へと溶けていった。
「……あ」
 フォウは肩を落とす。

「しょんぼり……」
「せっかく、会えそうだったのに……」
 プルトは何も言わず、静かにフォウの頭に手を置いた。
「……残っていたのは、痕跡だけ」
「けれど、それだけでも意味はある」
 彼女は、消えた光の余韻を見つめながら続ける。

「私たちは今、確かに“神の足跡”を追っている」
 その時だった。
 重たい灰色の雲が、空を覆い始める。
 ひび割れた滑走路に、静かに雨粒が落ちた。
 フォウは、ぱっと顔を上げる。
 ヴィヌスは髪に触れ、少しだけ驚いたように微笑む。

「やだ♡……雨よ」
「そういえば、ナノシティって……雨が降らなかったわね」
 通信端末越しに、OBSOLETEの淡々とした声が重なる。
「ナノシティの空は、幸福庁が完全に管理している」
「気候制御AIが“幸福度を下げる”と判断した気象は、すべて排除されるんだ」
 一拍、置いて。

「雨は――“不幸のもと”だからね」
 ヴィヌスは肩を竦める。
「雨を知らずに育つ子供たち……それを“幸せ”って呼べるのかしら?」
 レイスは苦笑し、空を見上げた。

「さぁ。今は哲学より、濡れたら風邪ひくって話だ」
 その一言で、全員が我に返る。
 崩れた空港ロビー跡へ、六人は駆け込んだ。
 管理されていない雨が、誰の許可もなく、世界を濡らし続けていた。
 灰色の瓦礫に囲まれた旧・空港のロビー。
 その隙間に六人は腰を下ろし、打ちつける雨音だけが静かに響いていた。
 誰もが、その珍しい現象にしばし耳を澄ませている。

「……しずかだね。雨って、ちょっと寂しいけど……なんだか、やさしい音がする」
 フォウはじっと外を見つめながら、ぽつりと呟く。
 その隣でプルトがわずかに目を細める。
「……確かに。強さも残酷さも、何もかも洗い流すような……」
 ユピテルは傘もささず、ひとり外で雨に打たれている。
「……降ってきやがったか」
「不幸ってやつァ、時に最高の演出をくれるもンだな……くわばら、くわばら」
 呟くように、でもどこか楽しげに空を仰いだ。
 しんとした空気の中で、ユピテルが壁にもたれ。
 空を見上げたままぼそっと言う。

「……いい機会だから聞くか。フォウ」
「夢に出るっていう“泣き虫”――どンな顔してやがンだ?」
 フォウは少し戸惑いつつも、どこか嬉しそうに答えた。
「えーとね……私よりずっと、きれいな青い羽を持ったお兄さんなんだ」
「夜明けの空みたいな色。おっきくて、ふわふわで、ちょっと儚げで……」
 サタヌスが目を丸くする。

「男ぉ?“泣き虫”って言うからてっきり女の子かと思ってたぜ。どんなやつなんだそいつ」
 フォウは両手で空をなぞるように動かす。
「うーん、よく顔は見えないの。でも……1回だけ、見たことある気がするんだ」
「AVALON……あの綺麗な天使さんに、ちょっと似てた」
 ヴィヌスは静かに息を呑む。
「夢の中で泣くなんて。よっぽどの未練か、願いがあるのね」
プルトは遠い目をして語る。

「メガコーポによって、国が消えた」
「人々は拍手しましたよ――無能な政治家も、核の恐怖も、すべてが消えたのだから」
「皮肉な話です。“政治家”という嫌われ役がいなくなったことで」
「人々の“ブレーキ”が壊れたんです、誰も責任を取らなくなった」
 ヴィヌスはため息交じりに微笑む。

「まさしく“デウス・エクス・マキナ”ね」
「筋書き通りにしか動かない舞台、都合のいい神の手――そして」
 目元だけで冷たく笑う。
「……悪役がいない舞台なんて、カス以下だわ♡」

 外の雨音はどこまでも静かで、やさしく。
 “世界の終わり”と“はじまり”の気配だけが、空間に満ちていた。
 雨が静かに止んだ。
 空はまだ重たく曇っているが。
 しとしとと音を立てていた水滴は、今はもうどこかへ消えている。
 水たまりには、崩れた建物と、そこから歩き出す自分たちの姿が映っていた。
 プルトが天を仰いでつぶやく。

「……雨、止みましたね」
 レイスは顔をしかめ、鼻をひくつかせる。
「……くせぇな。いつもの雨と全然匂いが違う」
「ナノシティの湿度調整とは別モンだ。妙な土のにおい」
 NULLが通信端末越しに、機械的な音で説明する。

「ゲオスミンと呼ばれるものだ」
「土壌中の放線菌、特にストレプトマイセス属が雨で活性化し、空気中に放出される」
「君たちが嗅ぎ慣れないのは当然だ」
「外界では土壌汚染が進み、こうしたバクテリアも、ほとんど死滅している」
 サタヌスは肩を落としつつ、どこか残念そうな顔を見せる。
「ちぇっ、あのカビくせー匂い込みで“雨”なのによ」
 ヴィヌスはしっとりした空気の中、マントを軽くはためかせながら言う。

「……帰りましょ。雨上がりの外界をスナップしたい気分は山々だけど……」
 カメラのフィルムを抜いて、微笑むヴィヌス。
「フィルム切れよ♪ 残念」
 瓦礫の街に、淡く陽が差し込む。
 廃ビルの窓からこぼれる光。
「ここに、かつて人が生きていた」
 そう証明するように、静かに揺れる“洗濯物の残骸”。

 レイスはカメラを構えかけて、でも首を横に振る。
「フィルム、もうねぇか……クソ。こういう時に限って、シャッター切れねぇのかよ」
 ヴィヌスはカメラの空のフィルムを見て肩をすくめる。
「皮肉ね。誰も残せない時に限って、“絵になる”のだから」
「……誰かが言ってた。“名画は、記録される前に燃える”って」
 フォウが目を輝かせて、空を見上げる。

「きれい……。わたし、これ……目に焼き付けておく」
「シャッターなくても、大丈夫。ちゃんと、覚えるから……!」
 サタヌスが小声でぼそっと呟く。
「なぁ、もしかして――この世界ってさ、“壊れかけ”が一番綺麗なんじゃねぇの?」
 プルトはまぶしげに空を見上げ、静かに語る。

「雨の匂い、ぬかるみの泥、雨粒に反射する光……」
「幸福庁に“管理された完璧”には、きっと存在しない景色です」
「ええ。今ここが、この世界でいちばん“幸福”かもしれません」
 そして、雨上がりの虹を見上げながら、クロノチームは歩き出す。
 この「残酷なほど美しい世界」を。
 壊すのでもなく、美化するのでもなく。
 “忘れないために”、彼らは旅を続ける。
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