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1万と2000年
1万と2000年を超えて
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《インマール記 第14章》――終わりと祈り
その日、空は裂け、大地は震え。
城の尖塔は天に向かいて祈りのように崩れ落ちた。
燃え立つ嫉妬の光は、影すら呑み込み。
ただ、六つの御翼が、我を包み、導いた。
使徒ノクティエルはこう言った。
「背を向けよ。振り返るな。見るな。
その都は、もはや“記録されぬ”運命にある。」
わたしは問うた。
「では、私は何を見ればよいのですか」
彼は答えた。
「ただ、光を見よ。背を向けたその先に、未来がある。」
そして、燦雷の刃・イグナティウスは言った。
「刃は罪を断たず、時を断つ。
ゆえに、貴方はここを越えねばならぬ。
さもなくば、この時に囚われるだろう」
その手が天を裂き、“時元の門”が現れた。
隻眼の叡智カイエルが告げる。
「君だけは生き延びねばならない。我々の名を未来永劫、語り継ぐ為に」
輪舞の導き・ラファネリスは笑い、私の手をとって言った。
「大丈夫、あっちに行けば、楽しいことがいっぱいあるよ!」
そして、悲しみを笑いに変える術を授けてくれた。
盾の咆哮・バルグロスは、炎のごとき声でこう吼えた。
「司祭!!“守られる”だけじゃねぇ、“進む”んだ!!」
その背は、私を押し出す“城門”のようであった。
書記の氷翼・クリュエルは、わたしの額に手をかざし、
静かに、そして凛として囁いた。
「この記録、貴方に託します」
「終焉を見ずに語れる者、それが“預言者”というものです」
そして、私の中に“祈りと記憶”を封じた。
御翼は我を抱き、光の門へと運び給う。
振り返ることなく、ただ進むことのみを教え給う。
我は振り返らず。
泣かず。
怒らず。
ただ、祈った。
彼らが遺した国の名が、たとえ消えようとも。
その祈りのかたちだけは、必ず誰かの中に残ることを。
そして、城は無に還り、国は祈りと共に終わった。
だがその記憶を綴る者が一人でもいるならば。
それは“失われた国”ではない。
──さよなら、エンヴィニア。
わたしは忘れません。
天より託された、あの六つの光を。
---現代・学術都市アルコーン
魔導院・聖典復元プロジェクト中枢。
厳重に封印された禁書「神竜教聖典」
その最終復元データが、ついに、ついに解析完了の時を迎えていた。
魔術工学オペレーターが息をのむ。
「解析完了、最終ページ、出ます――!」
淡い光の結晶体が空中で回転し。
ホログラム式の写本が、静かな魔力のきらめきをまとって空間に投影される。
ページに浮かぶ、古代語の文。
ページ:インマール記第14章。
その日、空は裂け、大地は震え。
城の尖塔は天に向かいて祈りのように崩れ落ちた。
燃え立つ嫉妬の光は、影すら呑み込み。
ただ、六つの御翼が、我を包み、導いた。
その場の誰もが息を呑む中、ヴァラ・インマールだけは。
凍りついたように立ち尽くす。
「これは……このページは……!」
手を伸ばしかけるが、どうしても触れることができない。
ただ、目をそらさずに見つめ続ける。
「燦雷の刃。影を断つ者。輪舞する視祭……」
「……この記録は――比喩なんかじゃない」
ヴァラは震える指で端末を操作し、聖典の記録を過去のログや魔力痕と照合する。
【照合結果】
クロノチームの構成と一致/時代記録と魔力痕の一致。
無慟海直前のマナ歪曲反応/インマール司祭の脱出痕跡:確認。
ページの隅で光が揺らめく。
ヴァラ・インマールは、静かに、けれど胸の奥からあふれるような声で呟く。
「……ご先祖様……」
「やはり、あなたは――あの“クロノチーム”と……。
レイスさんたちと、本当に出会っていたのですね……」
脳裏には鮮明な光景が浮かぶ。
ユピテルが剣を高く掲げ、ウラヌスが無邪気に笑い。
サタヌスが一瞬だけ振り返り、カリストが手を差し出し。
レイスが無言で、ただ背中を押している。
そしてカイネス博士は、静かにインマールを“未来”へと送り出していた。
物語は、失われていなかった。
祈りは、ただ形を変えて、未来へと渡された。
あの日、この世界を護った者たちは、確かに“いた”のだ。
その事実こそが、未来の“新たな祈り”を生み出していく。
部屋いっぱいに浮かび上がる“インマール記・最終章”のホログラム。
その荘厳な祈りの言葉、途切れなき古代語の構文に。
魔導院の中枢は、一瞬、何もかもを忘れるほどの静寂に包まれた。
眼鏡を押さえた学者が、涙ぐみながら言葉を絞り出す。
「……見たまえ、諸君……」
「一万二千年の時を超え、ついに“失われし聖典”が蘇ったのだ……!」
感極まって、端末の上に膝をつく。
「古代語の完全構文、途切れなき祈祷文、そして……使徒の顕現……」
「これは、歴史の目撃だ……!」
声が震えて止まらない。
そして、ひときわ熱い声で――。
「今夜は宴だな……!!」
その一言に、静まり返る研究室でひとりだけグラスを掲げる男。
一方その頃、若手のオペレーター(オペ子)はタブレット片手に首を傾げる。
「あの、すみません、ちょっといいですか?」
「“ノクティエル”って……天使目録にそんな名前ありましたっけ???」
検索を続けるオペ子。
しかし、どこを検索しても天使の名は引っ掛からない。
「……出てこないんですけど?」
背後から急に神学者が乱入。
「はっはっは、それが“原型”なのだよ!!」
「現存する神話体系など、全てここから派生した“複製物”にすぎん!!」
「この記録こそ、“真なる起源譚”なのだッ!!!」
オペ子はさらにタブレットをいじりながら、ぽつり。
「えぇ~でも雷の剣士とか普通に厨二では?
“燦雷の刃”とか、“バルグロス”とか“ラファネリス”とか……
なんかこう、“エモカッコいいネーミング過ぎ”ません???」
そんなやりとりを見て、ヴァラは小さく笑って囁く。
「ええ、“記録”とは、時に――“信じられないほど綺麗なもの”になるのです」
「それでも……真実なんです」
古文書マニアが身を乗り出して叫ぶ。
「記録されざる国の記録が現れた――つまり我々は今!
“存在しない過去が存在した証拠”を手にしたのだ……!」
「やばくない!?これ書いてる時の司祭、魂のモデム!?」
――ホログラムに浮かぶ最後の章の光。
その“祈りのかたち”は、現代の誰もが想像もしなかったほどに眩しかった。
魔導院中枢ホール、宴モード突入。
学者はワイン片手に高らかに叫ぶ。
「ワイン、もう一本開けるぞォ~~~!!!!!」
「ヴァラ君、君のご先祖が記録してくれなかったら!
我々はこの世界の一端すら知ることができなかった……!」
「これはつまり――人類史の禁忌を解禁した瞬間だ……!」
場がどよめく中、魔術理論家がやや引き気味に突っ込む。
「え、待って、“復元された”って、AIに解析させたんだろ……?」
「つまり、技術が神話を超えた瞬間じゃん……こわ……!!」
「神になる気か、お前ら……!」
そんな騒がしさの中で、ヴァラは冷静そのもの。
グラスを傾け、静かに微笑む。
「違いますよ、“技術が神に追いついた”だけです」
「私たちが遅れていただけなんです、12000年も――」
静かに、しかし確信を込めて。 その目は“現代”と“過去”、そして“祈り”の連なりを映している。
ホログラムに浮かぶ《インマール記》。
それは今や“伝説”でも“神話”でもなく“歴史”となった。
祈りと記録が、時代を超えて繋がる瞬間。
現代の宴は、12000年越しの“未来への乾杯”で幕を開けた。
その日、空は裂け、大地は震え。
城の尖塔は天に向かいて祈りのように崩れ落ちた。
燃え立つ嫉妬の光は、影すら呑み込み。
ただ、六つの御翼が、我を包み、導いた。
使徒ノクティエルはこう言った。
「背を向けよ。振り返るな。見るな。
その都は、もはや“記録されぬ”運命にある。」
わたしは問うた。
「では、私は何を見ればよいのですか」
彼は答えた。
「ただ、光を見よ。背を向けたその先に、未来がある。」
そして、燦雷の刃・イグナティウスは言った。
「刃は罪を断たず、時を断つ。
ゆえに、貴方はここを越えねばならぬ。
さもなくば、この時に囚われるだろう」
その手が天を裂き、“時元の門”が現れた。
隻眼の叡智カイエルが告げる。
「君だけは生き延びねばならない。我々の名を未来永劫、語り継ぐ為に」
輪舞の導き・ラファネリスは笑い、私の手をとって言った。
「大丈夫、あっちに行けば、楽しいことがいっぱいあるよ!」
そして、悲しみを笑いに変える術を授けてくれた。
盾の咆哮・バルグロスは、炎のごとき声でこう吼えた。
「司祭!!“守られる”だけじゃねぇ、“進む”んだ!!」
その背は、私を押し出す“城門”のようであった。
書記の氷翼・クリュエルは、わたしの額に手をかざし、
静かに、そして凛として囁いた。
「この記録、貴方に託します」
「終焉を見ずに語れる者、それが“預言者”というものです」
そして、私の中に“祈りと記憶”を封じた。
御翼は我を抱き、光の門へと運び給う。
振り返ることなく、ただ進むことのみを教え給う。
我は振り返らず。
泣かず。
怒らず。
ただ、祈った。
彼らが遺した国の名が、たとえ消えようとも。
その祈りのかたちだけは、必ず誰かの中に残ることを。
そして、城は無に還り、国は祈りと共に終わった。
だがその記憶を綴る者が一人でもいるならば。
それは“失われた国”ではない。
──さよなら、エンヴィニア。
わたしは忘れません。
天より託された、あの六つの光を。
---現代・学術都市アルコーン
魔導院・聖典復元プロジェクト中枢。
厳重に封印された禁書「神竜教聖典」
その最終復元データが、ついに、ついに解析完了の時を迎えていた。
魔術工学オペレーターが息をのむ。
「解析完了、最終ページ、出ます――!」
淡い光の結晶体が空中で回転し。
ホログラム式の写本が、静かな魔力のきらめきをまとって空間に投影される。
ページに浮かぶ、古代語の文。
ページ:インマール記第14章。
その日、空は裂け、大地は震え。
城の尖塔は天に向かいて祈りのように崩れ落ちた。
燃え立つ嫉妬の光は、影すら呑み込み。
ただ、六つの御翼が、我を包み、導いた。
その場の誰もが息を呑む中、ヴァラ・インマールだけは。
凍りついたように立ち尽くす。
「これは……このページは……!」
手を伸ばしかけるが、どうしても触れることができない。
ただ、目をそらさずに見つめ続ける。
「燦雷の刃。影を断つ者。輪舞する視祭……」
「……この記録は――比喩なんかじゃない」
ヴァラは震える指で端末を操作し、聖典の記録を過去のログや魔力痕と照合する。
【照合結果】
クロノチームの構成と一致/時代記録と魔力痕の一致。
無慟海直前のマナ歪曲反応/インマール司祭の脱出痕跡:確認。
ページの隅で光が揺らめく。
ヴァラ・インマールは、静かに、けれど胸の奥からあふれるような声で呟く。
「……ご先祖様……」
「やはり、あなたは――あの“クロノチーム”と……。
レイスさんたちと、本当に出会っていたのですね……」
脳裏には鮮明な光景が浮かぶ。
ユピテルが剣を高く掲げ、ウラヌスが無邪気に笑い。
サタヌスが一瞬だけ振り返り、カリストが手を差し出し。
レイスが無言で、ただ背中を押している。
そしてカイネス博士は、静かにインマールを“未来”へと送り出していた。
物語は、失われていなかった。
祈りは、ただ形を変えて、未来へと渡された。
あの日、この世界を護った者たちは、確かに“いた”のだ。
その事実こそが、未来の“新たな祈り”を生み出していく。
部屋いっぱいに浮かび上がる“インマール記・最終章”のホログラム。
その荘厳な祈りの言葉、途切れなき古代語の構文に。
魔導院の中枢は、一瞬、何もかもを忘れるほどの静寂に包まれた。
眼鏡を押さえた学者が、涙ぐみながら言葉を絞り出す。
「……見たまえ、諸君……」
「一万二千年の時を超え、ついに“失われし聖典”が蘇ったのだ……!」
感極まって、端末の上に膝をつく。
「古代語の完全構文、途切れなき祈祷文、そして……使徒の顕現……」
「これは、歴史の目撃だ……!」
声が震えて止まらない。
そして、ひときわ熱い声で――。
「今夜は宴だな……!!」
その一言に、静まり返る研究室でひとりだけグラスを掲げる男。
一方その頃、若手のオペレーター(オペ子)はタブレット片手に首を傾げる。
「あの、すみません、ちょっといいですか?」
「“ノクティエル”って……天使目録にそんな名前ありましたっけ???」
検索を続けるオペ子。
しかし、どこを検索しても天使の名は引っ掛からない。
「……出てこないんですけど?」
背後から急に神学者が乱入。
「はっはっは、それが“原型”なのだよ!!」
「現存する神話体系など、全てここから派生した“複製物”にすぎん!!」
「この記録こそ、“真なる起源譚”なのだッ!!!」
オペ子はさらにタブレットをいじりながら、ぽつり。
「えぇ~でも雷の剣士とか普通に厨二では?
“燦雷の刃”とか、“バルグロス”とか“ラファネリス”とか……
なんかこう、“エモカッコいいネーミング過ぎ”ません???」
そんなやりとりを見て、ヴァラは小さく笑って囁く。
「ええ、“記録”とは、時に――“信じられないほど綺麗なもの”になるのです」
「それでも……真実なんです」
古文書マニアが身を乗り出して叫ぶ。
「記録されざる国の記録が現れた――つまり我々は今!
“存在しない過去が存在した証拠”を手にしたのだ……!」
「やばくない!?これ書いてる時の司祭、魂のモデム!?」
――ホログラムに浮かぶ最後の章の光。
その“祈りのかたち”は、現代の誰もが想像もしなかったほどに眩しかった。
魔導院中枢ホール、宴モード突入。
学者はワイン片手に高らかに叫ぶ。
「ワイン、もう一本開けるぞォ~~~!!!!!」
「ヴァラ君、君のご先祖が記録してくれなかったら!
我々はこの世界の一端すら知ることができなかった……!」
「これはつまり――人類史の禁忌を解禁した瞬間だ……!」
場がどよめく中、魔術理論家がやや引き気味に突っ込む。
「え、待って、“復元された”って、AIに解析させたんだろ……?」
「つまり、技術が神話を超えた瞬間じゃん……こわ……!!」
「神になる気か、お前ら……!」
そんな騒がしさの中で、ヴァラは冷静そのもの。
グラスを傾け、静かに微笑む。
「違いますよ、“技術が神に追いついた”だけです」
「私たちが遅れていただけなんです、12000年も――」
静かに、しかし確信を込めて。 その目は“現代”と“過去”、そして“祈り”の連なりを映している。
ホログラムに浮かぶ《インマール記》。
それは今や“伝説”でも“神話”でもなく“歴史”となった。
祈りと記録が、時代を超えて繋がる瞬間。
現代の宴は、12000年越しの“未来への乾杯”で幕を開けた。
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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