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時を越えろ
時間旅行
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裂け目の向こうに広がる不気味な古代都市。
その光景にカリストは固唾をのんで見入っていた。
「ユピテル様……いよいよ、あの古代都市に……」
ユピテルは肩をすくめ、あっさりと言い放つ。
「いや、これ試し斬り。まだいけねぇ」
「えぇ!? そんな……」
目をぱちぱちさせるカリスト。
「勢いだけで入ると死ぬぞ?て舞雷が言ってる」
時空の裂け目は、次第に光を失い「パキン」と音を立てて、もとの昼下がりの演習場に戻っていく。
カリストは呆然としたまま、でもすぐに副官モードで考える。
「……じゃあ、人を呼ぶんですね。あの古代都市に行ける人を」
「お前も来るンだよ」
その一言に、カリストは一瞬フリーズ。
(あの……エンヴィニア帝国の絵を見たときの、あの言いようのない不快感が……また……)
いつもなら「了解です」と即答するカリストが、珍しく情けない声で叫ぶ。
「カリストは嫌ですぅうぅぅ!!」
演習場に響く、素の絶叫。
しかも一人称“カリスト”、本気でイヤな時だけのやつ。
カリストはその場でぐるぐる回りながら両手をぶんぶん振る。
「いや子供かよ」
ユピテルが呆れたように笑うと、カリストはさらに声を張り上げる。
「だって!カリストはあの絵見ただけでお腹痛くなったんですよ!本当に行きたくない!」
「わかったから。泣くな」
「カリストは絶対行かないんですぅぅぅぅ!!」
ユピテルは演習場のベンチに座り。
カリストの愛刀・氷哭(ひこく)を指でポンポン叩いてから。
ちゃらっとした声で囁きかける。
「ほらほら~氷哭は行きたいってよぉ?」
カリストは慌てて割って入る。
「絶対言わせてるでしょ!!氷哭をダシにしないでください!!」
「いや~刀ってのは相棒だろ?お前と氷哭も、ほら、相思相愛でさ」
「ほら氷哭、言ってみ?『カリストと冒険したい』って」
「絶対言わない!!そういうダシは許可しません!」
「俺は昆布とかつお節がいい」
ユピテル、真顔。
「はあ!?何言ってんの!?」
余りに突拍子ない発言にカリスト、思わず副官と言う立場を忘れタメ口。
「あああああああ!!ユピテル様一人で行かせたら、マジで何起きるかわかんねぇなあああ!!?」
カリストは頭を抱えて、その場でグルグル回る。
「うう……結局、私がついていくしかないのか……」
「だーよな」
ユピテルは勝ち誇った笑みを浮かべて、煙管をふう、とくゆらせた。
2人は、演習場から廊下へと歩きながら。
「時空の裂け目をくぐれる仲間」を議論していた。
ユピテルは煙管を口にくわえ、ちらりと横目でカリストを見る。
「俺のチョイスは正直信頼できねぇ、レイスを呼べ」
カリストは露骨に眉をひそめる。
「……ねぇ、今から私とヴィヌス、チェンジしてください」
ガチでイヤなときの顔だ。軍帽を脱いで胸の前に持っている。
しかし雷神は非情にも切り捨てた。
「拒否する」
「ううぅ……」
歩きながら、ユピテルは少し真面目な表情になった。
「それに、時空斬は“日時”まで細かく斬れねぇンだ。エンヴィニアに行ける時間軸は、この一本だけだ」
カリストは、ユピテルが見せた小型の魔法時計(時刻ゲージ)に目を落とし。
画面の数字を見て顔色を変える。
「これは……マナ・デストロイヤー発動の“1ヶ月前”……!!」
カリストの背筋に冷たいものが走る。
歴史的な“滅び”のタイムリミット、その始まりの瞬間に、彼らは立ち会おうとしていた。
ユピテルは煙管を軽くくゆらせ、時計を見つめるカリストにぼそりと呟く。
「な?タイムマシンあるあるだろ。“何か起きる時間”にしか行けねぇンだ、時空斬は」
「おかげで退屈はしないが――観光気分じゃ絶対呼べない」
カリストは静かに、懐中時計の蓋を閉じる。
指先が少し震えているのを、自分でも意識していた。
「……プルトは誘わないほうがいいでしょう」
「彼女は知識がある故に――脆い」
ユピテルは、その言葉を否定も、肯定もしない。
ただ黙って、遠い時間の先を見据えていた。
ユピテルは煙管をくゆらせながら、いつになく真面目なトーンで呟いた。
「時間旅行に耐えられんのは、ありえねぇくらいメンタル強い奴……。
いや、ていうか――壊れても戻ってくる、柳みてぇなやつだ」
「サタヌス……がいいが」
隣でメモを取りかけていたカリストが、ふと顔を上げる。
「ガイウスがいますよ、ユピテル様」
ユピテルの眉がピクリと動く。
煙管をカチリと外し、少しだけ目を細めた。
「……困るわ。あいつ、本気で怒ると俺ですら手ェ焼くンだ」
カリストは溜め息混じりに呟く。
「さながら……テュポーンをけしかけるガイアですね」
「誰も逆らえませんよ、あれは」
ユピテルは煙管を噛みながら、低く呟いた。
「なぁカリスト、サタヌス連れてっていい? て交渉、お前がやれ」
「俺が行くと……大地が裂ける」
カリストは表情をピクリとも動かさず、静かに頷いた。
「……わかりました。地割れは防ぎたいですからね」
と、その時―ドアが思いっきりバァン!と開く音。
「なに~? タイムマシンって聞こえたんだけど!!」
元気100倍・空気0%のメスガキが、全力テンションで帰宅してきた。
「ウラヌス!!」
ユピテルが額を押さえる。
「おいメスガキ!!声デカい、プルトがいたらどうする!?」
「えー? だって面白そうじゃん! 私も行きたーい!てか何それ、チート?ロマン?ギャルゲー?」
カリストは目を閉じて深呼吸する。
「まさか……私がサタヌスへ交渉と行く前に、より難易度の高い存在が帰ってくるとは……」
ウラヌスはスプーンでプリンをすくいながら、屈託なく笑う。
「プルト? あぁ~あいつ夜型だから~、あと20分くらいで起きるよ♪」
その瞬間、ユピテルの顔が本気の蒼白になる。
「それがまずいンだよおおおお!!!!」
カリスト、懐中時計を即座に開き、目を見開く。
「……残り、18分42秒です」
「ユピテル様、この件は絶対にプルトさんへ知られてはいけません。確実にキレます」
ウラヌス、口を拭きながら首を傾げる。
「なんで? 別にプルちんも呼べばよくない?」
ユピテルとカリストが同時に叫ぶ。
「呼べるかァァァ!!!!!!」
ユピテル、ついに追い詰められた顔で叫ぶ。
時計と空間を交互に睨みつけながら、凄まじい早口で叫んだ。
「もう時間がねぇ!この天才ユピテル様は時空を斬れるようになった!
だからあと3人連れてく!!はやく選べカリストォ!!」
「行くわ!」
ウラヌスは即答。目がキラッキラしている。
「即答!?」
カリストはツッコみかけたが、ふと、その横顔を見た。
焦燥。苛立ち。
でも“自分を信じる声”はブレない。
彼は雷神だ。
(ていうかユピテル様、焦燥してても“自分を天才”って言えるんですね……)
(……やはり神……♡)
そう思った瞬間、カリストはスッと片手を頬に添え。
誰にも見られぬように小さく、うっとりと微笑んだ。
……誰も、その様子には触れなかった。
「えー? あと二人誰よー!?」
「知らん!知らんがあと7分だ!!」
2人が怒鳴り合う中-カリストは恍惚としていた。
プルトが起床する3分前-ウラヌスが足をジタバタさせながら叫ぶ。
「ねぇ!プルト起こさないの!?ほら行こうよ!!!」
ユピテルは前髪をぐしゃっとかき乱しながら振り向きざまに絶叫。
「お前が一番わかってるだろおおお!!!あいつ仲間外れに一番キレるんだよおおおおお!!!」
「だから起こそうって言ってるじゃーん!!」
「そうじゃねぇぇぇ!!!」
世界が終わる音。
カリスト、振り向かずに叫ぶ。
「私が運転します!こっちへ!!」
ガチの真顔で、駐車場へ全速力突入中。
最早ウラヌス以外は「追跡者から逃げる」顔をしていた。
なお、ウラヌスは男2人ガン無視でポップコーン(バター味)を買っていた。
その頃――薄暗い部屋のカーテン越しに、朝ではない“気配”が漂う。
黒猫のように身を丸めて寝ていた人影が、ぴくりと動く。
「ん……あぁ……まだ眠いですぅ……」
髪をかき分けて赤い目をうっすら開ける。
「顔……洗うか……」
起床完了。
脅威はすぐ目前に迫っていた。
その光景にカリストは固唾をのんで見入っていた。
「ユピテル様……いよいよ、あの古代都市に……」
ユピテルは肩をすくめ、あっさりと言い放つ。
「いや、これ試し斬り。まだいけねぇ」
「えぇ!? そんな……」
目をぱちぱちさせるカリスト。
「勢いだけで入ると死ぬぞ?て舞雷が言ってる」
時空の裂け目は、次第に光を失い「パキン」と音を立てて、もとの昼下がりの演習場に戻っていく。
カリストは呆然としたまま、でもすぐに副官モードで考える。
「……じゃあ、人を呼ぶんですね。あの古代都市に行ける人を」
「お前も来るンだよ」
その一言に、カリストは一瞬フリーズ。
(あの……エンヴィニア帝国の絵を見たときの、あの言いようのない不快感が……また……)
いつもなら「了解です」と即答するカリストが、珍しく情けない声で叫ぶ。
「カリストは嫌ですぅうぅぅ!!」
演習場に響く、素の絶叫。
しかも一人称“カリスト”、本気でイヤな時だけのやつ。
カリストはその場でぐるぐる回りながら両手をぶんぶん振る。
「いや子供かよ」
ユピテルが呆れたように笑うと、カリストはさらに声を張り上げる。
「だって!カリストはあの絵見ただけでお腹痛くなったんですよ!本当に行きたくない!」
「わかったから。泣くな」
「カリストは絶対行かないんですぅぅぅぅ!!」
ユピテルは演習場のベンチに座り。
カリストの愛刀・氷哭(ひこく)を指でポンポン叩いてから。
ちゃらっとした声で囁きかける。
「ほらほら~氷哭は行きたいってよぉ?」
カリストは慌てて割って入る。
「絶対言わせてるでしょ!!氷哭をダシにしないでください!!」
「いや~刀ってのは相棒だろ?お前と氷哭も、ほら、相思相愛でさ」
「ほら氷哭、言ってみ?『カリストと冒険したい』って」
「絶対言わない!!そういうダシは許可しません!」
「俺は昆布とかつお節がいい」
ユピテル、真顔。
「はあ!?何言ってんの!?」
余りに突拍子ない発言にカリスト、思わず副官と言う立場を忘れタメ口。
「あああああああ!!ユピテル様一人で行かせたら、マジで何起きるかわかんねぇなあああ!!?」
カリストは頭を抱えて、その場でグルグル回る。
「うう……結局、私がついていくしかないのか……」
「だーよな」
ユピテルは勝ち誇った笑みを浮かべて、煙管をふう、とくゆらせた。
2人は、演習場から廊下へと歩きながら。
「時空の裂け目をくぐれる仲間」を議論していた。
ユピテルは煙管を口にくわえ、ちらりと横目でカリストを見る。
「俺のチョイスは正直信頼できねぇ、レイスを呼べ」
カリストは露骨に眉をひそめる。
「……ねぇ、今から私とヴィヌス、チェンジしてください」
ガチでイヤなときの顔だ。軍帽を脱いで胸の前に持っている。
しかし雷神は非情にも切り捨てた。
「拒否する」
「ううぅ……」
歩きながら、ユピテルは少し真面目な表情になった。
「それに、時空斬は“日時”まで細かく斬れねぇンだ。エンヴィニアに行ける時間軸は、この一本だけだ」
カリストは、ユピテルが見せた小型の魔法時計(時刻ゲージ)に目を落とし。
画面の数字を見て顔色を変える。
「これは……マナ・デストロイヤー発動の“1ヶ月前”……!!」
カリストの背筋に冷たいものが走る。
歴史的な“滅び”のタイムリミット、その始まりの瞬間に、彼らは立ち会おうとしていた。
ユピテルは煙管を軽くくゆらせ、時計を見つめるカリストにぼそりと呟く。
「な?タイムマシンあるあるだろ。“何か起きる時間”にしか行けねぇンだ、時空斬は」
「おかげで退屈はしないが――観光気分じゃ絶対呼べない」
カリストは静かに、懐中時計の蓋を閉じる。
指先が少し震えているのを、自分でも意識していた。
「……プルトは誘わないほうがいいでしょう」
「彼女は知識がある故に――脆い」
ユピテルは、その言葉を否定も、肯定もしない。
ただ黙って、遠い時間の先を見据えていた。
ユピテルは煙管をくゆらせながら、いつになく真面目なトーンで呟いた。
「時間旅行に耐えられんのは、ありえねぇくらいメンタル強い奴……。
いや、ていうか――壊れても戻ってくる、柳みてぇなやつだ」
「サタヌス……がいいが」
隣でメモを取りかけていたカリストが、ふと顔を上げる。
「ガイウスがいますよ、ユピテル様」
ユピテルの眉がピクリと動く。
煙管をカチリと外し、少しだけ目を細めた。
「……困るわ。あいつ、本気で怒ると俺ですら手ェ焼くンだ」
カリストは溜め息混じりに呟く。
「さながら……テュポーンをけしかけるガイアですね」
「誰も逆らえませんよ、あれは」
ユピテルは煙管を噛みながら、低く呟いた。
「なぁカリスト、サタヌス連れてっていい? て交渉、お前がやれ」
「俺が行くと……大地が裂ける」
カリストは表情をピクリとも動かさず、静かに頷いた。
「……わかりました。地割れは防ぎたいですからね」
と、その時―ドアが思いっきりバァン!と開く音。
「なに~? タイムマシンって聞こえたんだけど!!」
元気100倍・空気0%のメスガキが、全力テンションで帰宅してきた。
「ウラヌス!!」
ユピテルが額を押さえる。
「おいメスガキ!!声デカい、プルトがいたらどうする!?」
「えー? だって面白そうじゃん! 私も行きたーい!てか何それ、チート?ロマン?ギャルゲー?」
カリストは目を閉じて深呼吸する。
「まさか……私がサタヌスへ交渉と行く前に、より難易度の高い存在が帰ってくるとは……」
ウラヌスはスプーンでプリンをすくいながら、屈託なく笑う。
「プルト? あぁ~あいつ夜型だから~、あと20分くらいで起きるよ♪」
その瞬間、ユピテルの顔が本気の蒼白になる。
「それがまずいンだよおおおお!!!!」
カリスト、懐中時計を即座に開き、目を見開く。
「……残り、18分42秒です」
「ユピテル様、この件は絶対にプルトさんへ知られてはいけません。確実にキレます」
ウラヌス、口を拭きながら首を傾げる。
「なんで? 別にプルちんも呼べばよくない?」
ユピテルとカリストが同時に叫ぶ。
「呼べるかァァァ!!!!!!」
ユピテル、ついに追い詰められた顔で叫ぶ。
時計と空間を交互に睨みつけながら、凄まじい早口で叫んだ。
「もう時間がねぇ!この天才ユピテル様は時空を斬れるようになった!
だからあと3人連れてく!!はやく選べカリストォ!!」
「行くわ!」
ウラヌスは即答。目がキラッキラしている。
「即答!?」
カリストはツッコみかけたが、ふと、その横顔を見た。
焦燥。苛立ち。
でも“自分を信じる声”はブレない。
彼は雷神だ。
(ていうかユピテル様、焦燥してても“自分を天才”って言えるんですね……)
(……やはり神……♡)
そう思った瞬間、カリストはスッと片手を頬に添え。
誰にも見られぬように小さく、うっとりと微笑んだ。
……誰も、その様子には触れなかった。
「えー? あと二人誰よー!?」
「知らん!知らんがあと7分だ!!」
2人が怒鳴り合う中-カリストは恍惚としていた。
プルトが起床する3分前-ウラヌスが足をジタバタさせながら叫ぶ。
「ねぇ!プルト起こさないの!?ほら行こうよ!!!」
ユピテルは前髪をぐしゃっとかき乱しながら振り向きざまに絶叫。
「お前が一番わかってるだろおおお!!!あいつ仲間外れに一番キレるんだよおおおおお!!!」
「だから起こそうって言ってるじゃーん!!」
「そうじゃねぇぇぇ!!!」
世界が終わる音。
カリスト、振り向かずに叫ぶ。
「私が運転します!こっちへ!!」
ガチの真顔で、駐車場へ全速力突入中。
最早ウラヌス以外は「追跡者から逃げる」顔をしていた。
なお、ウラヌスは男2人ガン無視でポップコーン(バター味)を買っていた。
その頃――薄暗い部屋のカーテン越しに、朝ではない“気配”が漂う。
黒猫のように身を丸めて寝ていた人影が、ぴくりと動く。
「ん……あぁ……まだ眠いですぅ……」
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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