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時を越えろ
鬼大尉-大和
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建物はすでに燃え、瓦礫と血のにおいだけが町を満たしている。
銃声の余韻も消えた先で-誰かが、烈火の如く叫んだ。
氷哭の柄を握り、カリスト――いや、“日向大和”が顕現する。
「うっっっるせえええテメエエエエラアアア!!!!!」
「弱いやつが死ぬのはなあああ!!!自然の摂理だろおおがよおおおお!!!!」
その叫び、まるで時代そのものを裂く雷鳴。
声は割れ、目は真っ赤に充血し、頬の血管さえ浮き出ている。
それでも――刀のフォームだけは恐ろしいほど“示現流”の正統。
一切の無駄がない、鬼の剣客の型。
「新政府軍があああ!!大尉一人いねえぐれぇで喚くなやあああああああ!!!」
もはや副官の面影はどこにもない。
セリフは殺気に満ち、薩摩弁が滲み出て、氷哭が手元で鋭く唸る。
周囲の志士や隊士たちは、誰もが顔面蒼白。
「日向大和……?でも軍服着てねえ……」と敵も、味方も距離を取る。
現場に、戦慄が走る。
そんな中、空気を読まない奴がいた。レイスだ。
「なあああああ!!!!!あれ川路利良だよなあああああああああ!!!!!!」
「知ってるわ!!日本警察の父!!!!!」
この流れでそれに食い付けるのはレイスしかいない。
彼だけが、血と炎の夜を“歴史の特撮番組”のように楽しんでいる。
だが今夜、この町で一番恐ろしいのは日向大和の剣だけだった。
「ユッピー!!カー君また壊れたー!」
ウラヌスが遠くから爆笑しつつ叫ぶ。
ユピテルは斜めにため息、棒読みで返す。
「俺の副官ならいつも壊れてるだろ」
副官への人権、なし。愛情表現、バグ。
サタヌスは状況の異常さに青ざめ。
「おい!?いつもの壊れ芸と次元違うぞ!?目見ろ目ェ!」
カリスト(大和)は息を荒くしながら、今まさに“氷哭”をゆっくりと抜こうとしていた。
鞘に指がかかり、冷気が爆ぜるたび、地面の血がうっすら凍っていく。
呼吸は獣のように荒く、だが立ち姿だけは、静かで美しかった。
クロノチーム全員。本能的に「ヤバい」と理解し、一歩、二歩と距離を取る。
その中心で、カリストは剣客――日向大和としての「覚醒」を迎えようとしていた。
そして火の粉が乱舞する焼け野原、混乱の渦中で、ウラヌスは満面の笑みで爆弾発言を投下する。
「あのおじさん、川路さんてゆーの?オデコひろっwww」
「きっとストレス禿だよアレ~♡」
時代も命も全く遠慮がない。
即座にレイスが爆速ツッコミをかます。
「お前ェ!!!あの人!秩序生み出した人だぞおお!!」
「マルスにそれ言ったら焼き鳥だぞおおおお!!!!!!」
だが、ウラヌスは全く悪びれる様子もなく、ピースサインを決めながら軽く流す。
「ミンチよりひどいよ♡」
ルナ様に天誅喰らった時のテンプレート芸である。
「もはや死に慣れてる」
その無敵感が、戦場の空気をさらに壊す。
場がさらにカオスに染まり、歴史の偉人すらギャグの渦に呑み込まれていく。
火の粉と血煙が渦巻く戦場で、カリストの軍帽が音もなく地面に落ちた。
その音だけが、不気味に響き渡る。
帽子が風に転がった瞬間、カリストの銀髪は闇に飲まれ。
黒く、艶やかに染まり始める。軍服の白は黒へと変わり。
氷哭の結晶には、まるで血を吸い上げたかのような深紅が灯る。
「我が名はアアアアア!!日向大和ォオオオオ!!!!!!!!!!!」
低音のシャウトが空気を裂き、地面がごうん、と地鳴りする。
空気そのものにヒビが入り、世界中が――息を呑んだ。
両腕が振り上げられると同時に、周囲に展開していた氷結の結界すら。
“示現流”の気迫で粉砕されていく。
斬撃を受ける前から世界そのものが裂けるような、圧倒的な“殺気”と“業”の塊。
ユピテルは、これまで見せたことのないほど真剣な声で叫ぶ。
「カリストー!?お願いだ!戻れ!戻れー!!」
「そのままじゃお前!また誰か斬るぞォ!!!」
本気で焦っている。
“いつものノリ”が一切消えて、恐怖と祈りが入り混じる叫びだった。
サタヌスもさすがに引き気味でつぶやく。
「あ。九州男子だわアイツ……示現流の踏み込みじゃんアレ」
彼の言葉が、どこまでも現実的な戦慄を伝える。
今ここに、副官カリストは消え、血と剣の鬼、日向大和が蘇った。
その気迫だけで、夜の京都が一瞬、静まり返った。
カリストが“鬼大尉”に完全変身した現場で、空気を読まないのが勇者ズと六将の十八番。
ウラヌスが首をかしげて聞く。
「ねぇ、九州ってそんな怖いとこなん?」
彼女たちは異世界から来た。
そもそも“九州”なんて地名も、召喚された時には大災害で文明リセット済み。
現代知識ゼロ。
サタヌスは肘をついて曖昧に言う。
「いや俺も知らん、修羅の国らしい」
「河川敷でロケランぶっ放すイカした国だ」
レイスが間髪入れずツッコむ。
「イカれてるに言い換えろや」
ウラヌスはスマホでメモを取りながらニッコリ。
「やば、ウラちゃんそういう国ちょっと興味ある♡」
「現地リポートするなら誰が案内役?」
「少なくとも今のカリストは案内人どころじゃねぇぞ、“首斬りガイド”しかやらねぇからな」
「下手したら見学即終了だわな。死ぬわ」
異世界の住人たちの間で、「九州」はロマンでも、観光地でもなく。
“世界一近寄ってはいけない修羅の国”として、また1つ伝説が生まれるのであった。
夜の京都を轟かせる、軍用SIRENばりの絶叫。
「須藤晴輝元帥ィィィィィィ!!!!!!!」
「日向大和、ここに帰還致しましたああああああ!!!!!」
「元帥様アアアアア!!元帥様を出せええええええええ!!!!!」
「さもなくばッ!!“この国”ごと、斬るぞおおおおおおおお!!!!!!」
カリスト―いや、“日向大和”が氷哭を振り上げるたび。
剣気があまりに凶暴すぎて、近くの建物の窓ガラスが自動的に割れていく。
血と冷気と鬼の業、全開。
そんな地獄の中、ウラヌスだけは。
「知らない、つか怖すぎて最早草」
距離は取りつつもスマホカメラは手放さない。
“推しの闇堕ちも即インスタ映え”の現代型ヒロイン。
サタヌスは顔を引きつらせてタイムスリップ前の記憶を思い出していた。
「なあ……アレ……さっきまで原始時代で泣いてたよな」
「プテラノドンにビビってたよな……?火も見て感動してたじゃん……」
信じられないものを見る目でカリストと氷哭を交互に見つめる。
クロノチームに訪れるのは恐怖、困惑、そして異世界コントの嵐。
だが、誰も“日向大和”の覚醒を止められない。
京都の夜は、今まさに“国ごと斬られる”瀬戸際にあった――。
「――あ!?でこっぱげオジサンきた!」
ウラヌスが、またも空気を読まずに叫んだ。
“でこっぱげオジサン”――川路利良。その額は間違いなく輝いていた。
レイスは即座に静かな怒気を走らせる。
「殺すぞ」
川路利良は真顔のまま、声低く、誰にも媚びず。
空を焦がす炎と血煙を背に、ただ“真実”を口にした。
「――日向よ。須藤晴輝は、戦死した」
「“月の悪魔(ルナ)”との戦いで、落城と共にな……」
夜の京都、半焼けの町並み。
その額は確かに光っていたが、語り口は“国家の執行者”そのもの。
涙もなく、誇りも失わず、ただ静かに、痛すぎる真実を突きつける声音。
カリスト=日向大和は、氷哭を握ったまま、完全に動きを止める。
数秒の、恐ろしい静寂。
剣から立ち昇っていた冷気さえ、止まった。
「………………う、うそ……」
かすかな声。
「うそだああああああああああああああ!!!!!!」
叫びは、泣き声に変わっていく。
怒りと絶望、魂が壊れる寸前の痛み。
副官カリストと鬼大尉日向大和、そのどちらの自我も崩れ落ちそうだった。
彼は氷哭を引きずりながら、燃える京の奥へと姿を消していく。
「カリストおおおおおおおおおお!!!!!!」
ユピテルの絶叫だけが、夜空に響いた。
誰にも追いつけない。
カリストが残していった氷の破片が、ユピテルの足元でパラパラと砕ける。
川路利良は背を向けながら、静かに呟いた。
「……真実は、残酷なものだ」
「しきたりが、この国を狂わせた。日向だけではない……我々も、な」
風が、炎の残り香とともに、彼の軍帽をそっと揺らす。
その背中は、まるで「この国の業」を一身に背負っているようだった。
銃声の余韻も消えた先で-誰かが、烈火の如く叫んだ。
氷哭の柄を握り、カリスト――いや、“日向大和”が顕現する。
「うっっっるせえええテメエエエエラアアア!!!!!」
「弱いやつが死ぬのはなあああ!!!自然の摂理だろおおがよおおおお!!!!」
その叫び、まるで時代そのものを裂く雷鳴。
声は割れ、目は真っ赤に充血し、頬の血管さえ浮き出ている。
それでも――刀のフォームだけは恐ろしいほど“示現流”の正統。
一切の無駄がない、鬼の剣客の型。
「新政府軍があああ!!大尉一人いねえぐれぇで喚くなやあああああああ!!!」
もはや副官の面影はどこにもない。
セリフは殺気に満ち、薩摩弁が滲み出て、氷哭が手元で鋭く唸る。
周囲の志士や隊士たちは、誰もが顔面蒼白。
「日向大和……?でも軍服着てねえ……」と敵も、味方も距離を取る。
現場に、戦慄が走る。
そんな中、空気を読まない奴がいた。レイスだ。
「なあああああ!!!!!あれ川路利良だよなあああああああああ!!!!!!」
「知ってるわ!!日本警察の父!!!!!」
この流れでそれに食い付けるのはレイスしかいない。
彼だけが、血と炎の夜を“歴史の特撮番組”のように楽しんでいる。
だが今夜、この町で一番恐ろしいのは日向大和の剣だけだった。
「ユッピー!!カー君また壊れたー!」
ウラヌスが遠くから爆笑しつつ叫ぶ。
ユピテルは斜めにため息、棒読みで返す。
「俺の副官ならいつも壊れてるだろ」
副官への人権、なし。愛情表現、バグ。
サタヌスは状況の異常さに青ざめ。
「おい!?いつもの壊れ芸と次元違うぞ!?目見ろ目ェ!」
カリスト(大和)は息を荒くしながら、今まさに“氷哭”をゆっくりと抜こうとしていた。
鞘に指がかかり、冷気が爆ぜるたび、地面の血がうっすら凍っていく。
呼吸は獣のように荒く、だが立ち姿だけは、静かで美しかった。
クロノチーム全員。本能的に「ヤバい」と理解し、一歩、二歩と距離を取る。
その中心で、カリストは剣客――日向大和としての「覚醒」を迎えようとしていた。
そして火の粉が乱舞する焼け野原、混乱の渦中で、ウラヌスは満面の笑みで爆弾発言を投下する。
「あのおじさん、川路さんてゆーの?オデコひろっwww」
「きっとストレス禿だよアレ~♡」
時代も命も全く遠慮がない。
即座にレイスが爆速ツッコミをかます。
「お前ェ!!!あの人!秩序生み出した人だぞおお!!」
「マルスにそれ言ったら焼き鳥だぞおおおお!!!!!!」
だが、ウラヌスは全く悪びれる様子もなく、ピースサインを決めながら軽く流す。
「ミンチよりひどいよ♡」
ルナ様に天誅喰らった時のテンプレート芸である。
「もはや死に慣れてる」
その無敵感が、戦場の空気をさらに壊す。
場がさらにカオスに染まり、歴史の偉人すらギャグの渦に呑み込まれていく。
火の粉と血煙が渦巻く戦場で、カリストの軍帽が音もなく地面に落ちた。
その音だけが、不気味に響き渡る。
帽子が風に転がった瞬間、カリストの銀髪は闇に飲まれ。
黒く、艶やかに染まり始める。軍服の白は黒へと変わり。
氷哭の結晶には、まるで血を吸い上げたかのような深紅が灯る。
「我が名はアアアアア!!日向大和ォオオオオ!!!!!!!!!!!」
低音のシャウトが空気を裂き、地面がごうん、と地鳴りする。
空気そのものにヒビが入り、世界中が――息を呑んだ。
両腕が振り上げられると同時に、周囲に展開していた氷結の結界すら。
“示現流”の気迫で粉砕されていく。
斬撃を受ける前から世界そのものが裂けるような、圧倒的な“殺気”と“業”の塊。
ユピテルは、これまで見せたことのないほど真剣な声で叫ぶ。
「カリストー!?お願いだ!戻れ!戻れー!!」
「そのままじゃお前!また誰か斬るぞォ!!!」
本気で焦っている。
“いつものノリ”が一切消えて、恐怖と祈りが入り混じる叫びだった。
サタヌスもさすがに引き気味でつぶやく。
「あ。九州男子だわアイツ……示現流の踏み込みじゃんアレ」
彼の言葉が、どこまでも現実的な戦慄を伝える。
今ここに、副官カリストは消え、血と剣の鬼、日向大和が蘇った。
その気迫だけで、夜の京都が一瞬、静まり返った。
カリストが“鬼大尉”に完全変身した現場で、空気を読まないのが勇者ズと六将の十八番。
ウラヌスが首をかしげて聞く。
「ねぇ、九州ってそんな怖いとこなん?」
彼女たちは異世界から来た。
そもそも“九州”なんて地名も、召喚された時には大災害で文明リセット済み。
現代知識ゼロ。
サタヌスは肘をついて曖昧に言う。
「いや俺も知らん、修羅の国らしい」
「河川敷でロケランぶっ放すイカした国だ」
レイスが間髪入れずツッコむ。
「イカれてるに言い換えろや」
ウラヌスはスマホでメモを取りながらニッコリ。
「やば、ウラちゃんそういう国ちょっと興味ある♡」
「現地リポートするなら誰が案内役?」
「少なくとも今のカリストは案内人どころじゃねぇぞ、“首斬りガイド”しかやらねぇからな」
「下手したら見学即終了だわな。死ぬわ」
異世界の住人たちの間で、「九州」はロマンでも、観光地でもなく。
“世界一近寄ってはいけない修羅の国”として、また1つ伝説が生まれるのであった。
夜の京都を轟かせる、軍用SIRENばりの絶叫。
「須藤晴輝元帥ィィィィィィ!!!!!!!」
「日向大和、ここに帰還致しましたああああああ!!!!!」
「元帥様アアアアア!!元帥様を出せええええええええ!!!!!」
「さもなくばッ!!“この国”ごと、斬るぞおおおおおおおお!!!!!!」
カリスト―いや、“日向大和”が氷哭を振り上げるたび。
剣気があまりに凶暴すぎて、近くの建物の窓ガラスが自動的に割れていく。
血と冷気と鬼の業、全開。
そんな地獄の中、ウラヌスだけは。
「知らない、つか怖すぎて最早草」
距離は取りつつもスマホカメラは手放さない。
“推しの闇堕ちも即インスタ映え”の現代型ヒロイン。
サタヌスは顔を引きつらせてタイムスリップ前の記憶を思い出していた。
「なあ……アレ……さっきまで原始時代で泣いてたよな」
「プテラノドンにビビってたよな……?火も見て感動してたじゃん……」
信じられないものを見る目でカリストと氷哭を交互に見つめる。
クロノチームに訪れるのは恐怖、困惑、そして異世界コントの嵐。
だが、誰も“日向大和”の覚醒を止められない。
京都の夜は、今まさに“国ごと斬られる”瀬戸際にあった――。
「――あ!?でこっぱげオジサンきた!」
ウラヌスが、またも空気を読まずに叫んだ。
“でこっぱげオジサン”――川路利良。その額は間違いなく輝いていた。
レイスは即座に静かな怒気を走らせる。
「殺すぞ」
川路利良は真顔のまま、声低く、誰にも媚びず。
空を焦がす炎と血煙を背に、ただ“真実”を口にした。
「――日向よ。須藤晴輝は、戦死した」
「“月の悪魔(ルナ)”との戦いで、落城と共にな……」
夜の京都、半焼けの町並み。
その額は確かに光っていたが、語り口は“国家の執行者”そのもの。
涙もなく、誇りも失わず、ただ静かに、痛すぎる真実を突きつける声音。
カリスト=日向大和は、氷哭を握ったまま、完全に動きを止める。
数秒の、恐ろしい静寂。
剣から立ち昇っていた冷気さえ、止まった。
「………………う、うそ……」
かすかな声。
「うそだああああああああああああああ!!!!!!」
叫びは、泣き声に変わっていく。
怒りと絶望、魂が壊れる寸前の痛み。
副官カリストと鬼大尉日向大和、そのどちらの自我も崩れ落ちそうだった。
彼は氷哭を引きずりながら、燃える京の奥へと姿を消していく。
「カリストおおおおおおおおおお!!!!!!」
ユピテルの絶叫だけが、夜空に響いた。
誰にも追いつけない。
カリストが残していった氷の破片が、ユピテルの足元でパラパラと砕ける。
川路利良は背を向けながら、静かに呟いた。
「……真実は、残酷なものだ」
「しきたりが、この国を狂わせた。日向だけではない……我々も、な」
風が、炎の残り香とともに、彼の軍帽をそっと揺らす。
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