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時を越えろ
幕末-そうだ、京都逝こう
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雷鳴が闇を引き裂いた。
ユピテルの刀が空気を焦がし、その火花が時空をもう一度、開く。
次の瞬間、世界がごそりと裏返る。
見渡す限り、火の灯る京の町並み。
夜の空気は熱く、提灯がゆらゆらと路地を染める。
遠くでは攘夷(じょうい)志士が駆け抜け、ザンバラ髪の武士が刀を振り下ろし。
下駄の打ち鳴らしが夜を叩いていた。
その光景に誰よりも早く食いついたのはレイスだった。
「幕末だあああああ!!!!!!」
「黒船の匂いする!!!オレ大好きぃぃぃぃぃぃ!!!!」
テンションだけが時空を超える。
何を言ってるのか分からないが、目は本気で輝いていた。
カリストは、ぎこちない動きで足を止める。
視線の先、どこか懐かしさに縛られるように目が引きつっていた。
「……懐かしい」
明治期の軍服。
着慣れた布の感触が、一瞬、脳裏に蘇る。
しかし次の瞬間、カリストの顔が豹変した。
「懐かしい……じゃねぇええええええええ!!!!!!!!」
「ユピテル様ァァァァァ!!!!」
「いい加減にしなさいッッ!!!!!!!!」
背後では「倒幕!」「攘夷(じょうい)ィィィ!」と志士たちが爆走し。
クロノチームのカオスは京の夜をさらに熱く染め上げる。
ユピテルはあくまで他人事のように、微動だにせず真顔で爆弾を落とす。
「……またズレた。」
棒読み。罪悪感ゼロ。
この男、魂まで軽い。
カリストは今度こそ堪えきれず、氷刀を召喚して絶叫する。
「“また”じゃないです!!!
二連続で時代どころか文明レベル違いますよ!!!!」
「このままじゃ私、明治政府に履歴書出しますよ!!」
本気で懐から履歴書を出すその様子に、もはや全員が言葉を失う。
京都-それは文明の“はざま”で、誰もが本気で人生を見失いそうな夜だった。
瓦が砕け、火の粉が闇を赤く染める。
京の夜は、銃声と怒号が交錯し、時代の渦がチームを呑み込んでいた。
レイスは混乱の只中で、誰よりも冷静にシャッターを切っていた。
「志士かっこいいな……この感じ、アングル詰めて“幕末特集”いける……」
「社長喜ぶぞぉ……“土方の目線は語る”って見出しで……」
カメラのファインダー越しに、歴史が血の色に染まるのを見届ける。
クロノチームは、“歴史の濁流”へとまた、足を踏み入れていた。
そして今――火の海に新政府軍の叫びが響いた。
「日向大和大尉ィ!!!何処ですかあああああ!!!!!!」
カリストは足を止める。
「……やめてくれや……その名前は……」
無意識に震える拳。
氷の結晶が、拳の中で軋む音を立てる。
腰の「氷哭」は、本人の意志とは裏腹に血塗れの剣へと変形を始めていた。
「…………その名前、呼ばれると……」
「俺、“副官”じゃいられなくなる……」
顔はまだキレ芸のまま、だが声は叫びに変わった。
「ねえ!!!早くしないと私──大和に戻りますよ!?」
「“てめぇ”とか言ってましたからね!?ほんとですよ!?」
「敬語?副官?んなもん知るか!!ですよほんとに!!」
もう、人格の境界が曖昧だ。
カリストの中から“日向大和”が前線に躍り出ようとしている。
ユピテルは明らかにドン引きした顔で一歩後ずさる。
「お、おう……」
「お前、マジでキレると人格ドリフトすンな……」
「てめぇって言いながら刀構えるお前、こええわ……」
ウラヌスはスマホを録画しながら、目を輝かせていた。
「カー君そんな口悪かったの!?推せるんだけど!」
レイスは煙草を吐きつつ、少しだけ声を落とす。
「おい……それ“推せる”とか言っていい過去じゃねぇぞ……」
「こいつが一番壊れてた頃の話だ……なぁ、カリスト」
カリストは震える声で、それでも新政府軍の叫びに小さく呻く。
「……うるさい……カリストは……もう“大和”じゃないの……」
「でも……あの声……あの呼びかけ……あの、“街並み”――」
胸の奥に、痛みが戻ってくる。
氷の剣が、かすかにきしむ。
「くっ……帰りたい……でも帰りたくない……」
歴史の濁流は、今まさに、カリストの心を呑み込みにかかっていた。
サタヌスは燃え盛る寺の前で、超満面の笑顔。
炎と火の粉、そして絶叫が交錯する中、まるで修学旅行生みたいに叫ぶ。
「なぁ!!ガイウスがさぁ!!」
「“京都は雅だ”って言ってたぜぇ!!!!!」
目の前で寺が大炎上している中で言う「雅」と言うワード。
言葉の意味全てを間違えていた。
ウラヌスは火柱バックにインスタ映え全開ポーズ。
「そうだ、京都逝こう♡」
新幹線ポスターの口調。背景、全焼。
サタヌスは腕組みしながら、本気で感動した顔で夜空を見上げる。
「……これが、“雅”ってやつなんだな!!!!!」
その様子に、レイスが全力でツッコミを入れる。
「違う!!!!!!絶対違うッッ!!!!!」
「なァ!?火事!!!火事ィィィィ!!!!!」
「もはや維新と同時にIQ落ちてねぇか!?!?」
カリストは斜め上から静かに刺す。
「落ちたのはIQではありません、建物です」
「“火の海”のど真ん中で“雅”と言った勇者は初めて見ました」
火の粉とツッコミが、夜の京都をこれでもかと彩っていく。
サタヌスは火の粉舞う京のど真ん中、両腕組みでうっとり夜空を見上げていた。
「マジで雅……永久保存だわ」
微笑みすら浮かべ、まるで優雅な修学旅行生。
しかし、その影に潜むもうひとつの人格――アバターが、地獄のテンションで吠える。
「雅だな~~!!!」
「ガワだけの都がァ!取り繕ってる人間がァ!!!」
「焼けてくのはよォオオ!!!」
「ギャーハッハッハッハッハ!!!!!!!」
声が闇夜に木霊し、炎とともに狂気を撒き散らす。
ウラヌスは爆笑しながらスマホを構える。
「サータすご♡京都最後の日って感じじゃーん♡」
「ウラちゃんも映してあげよっか?背景、全焼だけど♪」
火の粉が舞うなか、炎上する五重塔を堂々フレームイン。
レイスはついに本気のツッコミ発動。
「いや最後じゃねぇし!!!!!」
「てかお前が拝んでるの燃えカスだああああああああ!!!!」
しかし、口では叫びながらも、手元では“地獄の雅”をしっかり撮影している。
歴史の記録者としての性分は止められない。
滅びの美学。
燃えカス・イン・ジャパン。
焼け落ちる都で、クロノチームのIQと魂も一緒に燃え尽きていく。
---
火の粉が舞い、五重塔の残骸が真っ赤に焼ける夜。
サタヌスはその炎の前で、正座して静かに手を合わせていた。
「南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……」
魂から搾り出したような低音で合掌し続けるサタヌス。
周囲は爆炎、BGMはクロノチームの絶叫、それでも彼だけは妙に神妙だった。
「メルクリウス、こういうとき“拝め”って言ってた……」
彼の脳裏には、いつかのメルクリウスの教えが蘇っているらしい。
気づけばサタヌスの精神は、宗教フェーズに突入していた。
その姿を、ユピテルは珍しく静かに見守る。
どこか他人事な棒読みでポツリ。
「あのガキ、マルスの口癖記憶してたのか……」
「南無阿弥陀仏って言ってたもんな……あのデカブツ」
いつもの調子を崩さないまま、棒立ちで焼け跡を眺めている。
一方カリストはその場でギリギリの理性を保ちながら、低い声で周囲に向けて呟いた。
「ねぇ……ホント、キレますよ私」
語尾には一切の優しさがない。
それは“大和”へのカウントダウンが始まった合図だった。
カリスト、大和再起動まで――15秒前。
炎上する京都の夜――誰もが魂の救済を求め。
誰もが“何か”に祈りたくなる夜だった。
「そうだ、京都逝こう」
あなたのご遺影、きっと映えます。
ユピテルの刀が空気を焦がし、その火花が時空をもう一度、開く。
次の瞬間、世界がごそりと裏返る。
見渡す限り、火の灯る京の町並み。
夜の空気は熱く、提灯がゆらゆらと路地を染める。
遠くでは攘夷(じょうい)志士が駆け抜け、ザンバラ髪の武士が刀を振り下ろし。
下駄の打ち鳴らしが夜を叩いていた。
その光景に誰よりも早く食いついたのはレイスだった。
「幕末だあああああ!!!!!!」
「黒船の匂いする!!!オレ大好きぃぃぃぃぃぃ!!!!」
テンションだけが時空を超える。
何を言ってるのか分からないが、目は本気で輝いていた。
カリストは、ぎこちない動きで足を止める。
視線の先、どこか懐かしさに縛られるように目が引きつっていた。
「……懐かしい」
明治期の軍服。
着慣れた布の感触が、一瞬、脳裏に蘇る。
しかし次の瞬間、カリストの顔が豹変した。
「懐かしい……じゃねぇええええええええ!!!!!!!!」
「ユピテル様ァァァァァ!!!!」
「いい加減にしなさいッッ!!!!!!!!」
背後では「倒幕!」「攘夷(じょうい)ィィィ!」と志士たちが爆走し。
クロノチームのカオスは京の夜をさらに熱く染め上げる。
ユピテルはあくまで他人事のように、微動だにせず真顔で爆弾を落とす。
「……またズレた。」
棒読み。罪悪感ゼロ。
この男、魂まで軽い。
カリストは今度こそ堪えきれず、氷刀を召喚して絶叫する。
「“また”じゃないです!!!
二連続で時代どころか文明レベル違いますよ!!!!」
「このままじゃ私、明治政府に履歴書出しますよ!!」
本気で懐から履歴書を出すその様子に、もはや全員が言葉を失う。
京都-それは文明の“はざま”で、誰もが本気で人生を見失いそうな夜だった。
瓦が砕け、火の粉が闇を赤く染める。
京の夜は、銃声と怒号が交錯し、時代の渦がチームを呑み込んでいた。
レイスは混乱の只中で、誰よりも冷静にシャッターを切っていた。
「志士かっこいいな……この感じ、アングル詰めて“幕末特集”いける……」
「社長喜ぶぞぉ……“土方の目線は語る”って見出しで……」
カメラのファインダー越しに、歴史が血の色に染まるのを見届ける。
クロノチームは、“歴史の濁流”へとまた、足を踏み入れていた。
そして今――火の海に新政府軍の叫びが響いた。
「日向大和大尉ィ!!!何処ですかあああああ!!!!!!」
カリストは足を止める。
「……やめてくれや……その名前は……」
無意識に震える拳。
氷の結晶が、拳の中で軋む音を立てる。
腰の「氷哭」は、本人の意志とは裏腹に血塗れの剣へと変形を始めていた。
「…………その名前、呼ばれると……」
「俺、“副官”じゃいられなくなる……」
顔はまだキレ芸のまま、だが声は叫びに変わった。
「ねえ!!!早くしないと私──大和に戻りますよ!?」
「“てめぇ”とか言ってましたからね!?ほんとですよ!?」
「敬語?副官?んなもん知るか!!ですよほんとに!!」
もう、人格の境界が曖昧だ。
カリストの中から“日向大和”が前線に躍り出ようとしている。
ユピテルは明らかにドン引きした顔で一歩後ずさる。
「お、おう……」
「お前、マジでキレると人格ドリフトすンな……」
「てめぇって言いながら刀構えるお前、こええわ……」
ウラヌスはスマホを録画しながら、目を輝かせていた。
「カー君そんな口悪かったの!?推せるんだけど!」
レイスは煙草を吐きつつ、少しだけ声を落とす。
「おい……それ“推せる”とか言っていい過去じゃねぇぞ……」
「こいつが一番壊れてた頃の話だ……なぁ、カリスト」
カリストは震える声で、それでも新政府軍の叫びに小さく呻く。
「……うるさい……カリストは……もう“大和”じゃないの……」
「でも……あの声……あの呼びかけ……あの、“街並み”――」
胸の奥に、痛みが戻ってくる。
氷の剣が、かすかにきしむ。
「くっ……帰りたい……でも帰りたくない……」
歴史の濁流は、今まさに、カリストの心を呑み込みにかかっていた。
サタヌスは燃え盛る寺の前で、超満面の笑顔。
炎と火の粉、そして絶叫が交錯する中、まるで修学旅行生みたいに叫ぶ。
「なぁ!!ガイウスがさぁ!!」
「“京都は雅だ”って言ってたぜぇ!!!!!」
目の前で寺が大炎上している中で言う「雅」と言うワード。
言葉の意味全てを間違えていた。
ウラヌスは火柱バックにインスタ映え全開ポーズ。
「そうだ、京都逝こう♡」
新幹線ポスターの口調。背景、全焼。
サタヌスは腕組みしながら、本気で感動した顔で夜空を見上げる。
「……これが、“雅”ってやつなんだな!!!!!」
その様子に、レイスが全力でツッコミを入れる。
「違う!!!!!!絶対違うッッ!!!!!」
「なァ!?火事!!!火事ィィィィ!!!!!」
「もはや維新と同時にIQ落ちてねぇか!?!?」
カリストは斜め上から静かに刺す。
「落ちたのはIQではありません、建物です」
「“火の海”のど真ん中で“雅”と言った勇者は初めて見ました」
火の粉とツッコミが、夜の京都をこれでもかと彩っていく。
サタヌスは火の粉舞う京のど真ん中、両腕組みでうっとり夜空を見上げていた。
「マジで雅……永久保存だわ」
微笑みすら浮かべ、まるで優雅な修学旅行生。
しかし、その影に潜むもうひとつの人格――アバターが、地獄のテンションで吠える。
「雅だな~~!!!」
「ガワだけの都がァ!取り繕ってる人間がァ!!!」
「焼けてくのはよォオオ!!!」
「ギャーハッハッハッハッハ!!!!!!!」
声が闇夜に木霊し、炎とともに狂気を撒き散らす。
ウラヌスは爆笑しながらスマホを構える。
「サータすご♡京都最後の日って感じじゃーん♡」
「ウラちゃんも映してあげよっか?背景、全焼だけど♪」
火の粉が舞うなか、炎上する五重塔を堂々フレームイン。
レイスはついに本気のツッコミ発動。
「いや最後じゃねぇし!!!!!」
「てかお前が拝んでるの燃えカスだああああああああ!!!!」
しかし、口では叫びながらも、手元では“地獄の雅”をしっかり撮影している。
歴史の記録者としての性分は止められない。
滅びの美学。
燃えカス・イン・ジャパン。
焼け落ちる都で、クロノチームのIQと魂も一緒に燃え尽きていく。
---
火の粉が舞い、五重塔の残骸が真っ赤に焼ける夜。
サタヌスはその炎の前で、正座して静かに手を合わせていた。
「南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……」
魂から搾り出したような低音で合掌し続けるサタヌス。
周囲は爆炎、BGMはクロノチームの絶叫、それでも彼だけは妙に神妙だった。
「メルクリウス、こういうとき“拝め”って言ってた……」
彼の脳裏には、いつかのメルクリウスの教えが蘇っているらしい。
気づけばサタヌスの精神は、宗教フェーズに突入していた。
その姿を、ユピテルは珍しく静かに見守る。
どこか他人事な棒読みでポツリ。
「あのガキ、マルスの口癖記憶してたのか……」
「南無阿弥陀仏って言ってたもんな……あのデカブツ」
いつもの調子を崩さないまま、棒立ちで焼け跡を眺めている。
一方カリストはその場でギリギリの理性を保ちながら、低い声で周囲に向けて呟いた。
「ねぇ……ホント、キレますよ私」
語尾には一切の優しさがない。
それは“大和”へのカウントダウンが始まった合図だった。
カリスト、大和再起動まで――15秒前。
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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