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番外編
死を喰え2025-2
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聖堂裏、まだ午前の祈りが続く時間帯。
インマール司祭が聖歌を朗唱する声が、ステンドグラス越しに微かに届いてくる。
その真裏では、全く別の儀式が進行していた。
「いやぁ~♡美味しかったからさ、貰いすぎちゃった♡」
ウラヌスがそう言って、袋から例の“抹茶配給パン”を次々に取り出す。
中にはまだ湯気が残るものもある。
仮面の道化に「どうぞ、もっと」と言われたら、素直に笑って受け取るのが礼儀だと思った。
だが─。
「……美味しかったけど、材料的に考えて“あんま食べたくない”んだよね~。
なんかさ、感情抽出とか霊核とか書いてあったし。絶対うすら呪い入ってるやつじゃん?」
苦笑いまじりに、ウラヌスはパンを指でつつく。
その表面は妙に艶やかで、温度を失っても形を崩さない。人工物としての“完成度”が高すぎる。
「おすそ分けとかどうだ?炙ったら毒消えるかもな」
サタヌスが真顔で言う、スラム育ちの彼にとって。
「危険食材を加熱すればいける」は日常の知恵だった。
「いいねいいね~!抹茶クリームパンだし、ジャム乗せたらスイーツじゃん?」
ウラヌスは、どこからか取り出したブルーベリージャムを、パンの中央にぐにゅりと乗せた。
異様に鮮やかな青と緑のコントラストが、視覚に訴える“毒”として完成する。
サタヌスは無言で火を起こし、パンを金網の上に並べ始めた。
「うははははは!!」
レイスが爆笑した。
「毒じゃん!毒じゃんこれ!!見た目からして終わってるぞ!あの道化の仮面より怖ぇよ!!」
「せっかくだ、砂糖もまぶそうぜ。金ぴかのな」
ユピテルがジャムの上から堂々と金箔入りの砂糖を振りかける。
「見た目は大事だろ?SNS映えもするしよォ。タグつけるなら“#供養スイーツ”な」
パンは完成した。
抹茶+ブルーベリー+金砂糖。
誰もが「やりすぎ」と言わずにいられない組み合わせだが、本人たちは至って真剣だ。
完全に“アート”の領域へと踏み出していた。
なおその頃、聖堂の中ではインマールが祈っていた。
「主よ……本日も皆が平和に過ごせますよう……はっ!?なんか外から焦げた匂いが……」
小さく鼻をひくつかせた彼は、すでに嫌な予感を抱きつつあった。
だがまだ、それが“パンを商業化しようとしているクロノチームの所業”であるとは気づいていない。
その“目覚め”は、まだ数分先の話である。
焼けたパンは、想像以上に“うまそうだった”。
表面は香ばしく、クリームはぷくりと膨らみ、ブルーベリージャムが艶めいて輝く。
その上にかかった金砂糖が、太陽の光で反射し、小さな虹を作っていた。
そして信徒たちが、それに気づいた。
「……え、売ってるの?」
「買えるの……?えっ、おいくらですか?」
「“寄付金形式”!?まあ……それなら……」
始めは遠巻きに眺めていた信徒たちが、次第にざわつき始めた。
教会帰りの老婦人が、財布を手に近づいてくる。
ウラヌスがにこやかに応じた。
「一口サイズ50リーヴ、フルサイズなら100ね♡お味は保証するわよ~」
最初の一人が買った。
続けて二人、三人……そして、子どもが一口かじったときだった。
「おいしい~!ピエロさんのより舌がぴりっとしない!」
たったそれだけの、子どもらしい感想。
だが、それが効いた。
「ああ……確かに」
「いつもの“供養パン”、舌が少しビリビリしてたものね」
「今日は優しい味がするわ……甘くて、温かい……」
口々に語られる“違い”。
パンの構成が“危険物”から“庶民向けスイーツ”へシフトしたことを意味していた。
だが当然、それは偶然。悪ノリの産物。
サタヌスがにやりと笑って言った。
「ほら言ったろ?ヤベェもんは焼け。スラムじゃ常識だぜ」
実際、パンは焦げ目がつくことで魔力拡散が収まり、霊核の活性も弱まり。
味が安定している――らしい。博士が聞いたら卒倒しそうな“雑理論”だが、経験値は正しかった。
ウラヌスが目を丸くしてつぶやいた。
「……うそでしょ、あたし、バズってる……?」
ユピテルは何事もなかったかのように、金砂糖を補充しながら言う。
「よかったな。罪は焼けば赦されるらしいぜ」
その言葉の背後で――。
「お待たせしましたァ~!」
「“限定十食、追加ロット入ります!”」
レイスが新たに炙りパンを盛って戻ってくる。
クロノチーム、まさかの人気。
インマール司祭がまだ祈祷堂で祈っているとは知らずに。
彼らは“供養と倫理の境界”を越えて、今まさに罪を焼いて売っていた。
「ちょっ……!?」
インマール司祭が目を見開いたのは、それから10分後だった。
「な、何してるんですかあああああ!?」
両手に祈祷書を抱えたまま、駆け寄る彼の顔は真っ青だった。
いや、髪の色と同じくらい蒼白だった。
「売店だよ売店!」
ウラヌスがにっこり笑い、堂々と返す。
「リメイクスイーツ第一弾!
“エンヴィニア☆マッチャボム”って名前にして、寄付金集めようかと思って!」
「お前……そんな名前で出すのか」
レイスが目を伏せ、パンを一口齧って小さく溜息をつく。
「……“ボム”って、もう警戒されてるだろその響き」
「それにしても、この味。バズるぞ」
サタヌスは袋の裏を指差しながら。
「“魔力由来の甘味”って表記があるとなんか高級感あるよな。毒だけど」などと真顔で頷いた。
ユピテルはというと。
「ふむ。じゃあ俺、PR用の短歌でも詠むか」
小さな筆を取り出し、何故か持参していた色紙に書き始めた。
供えもの 味は天界 響く鐘。
一口食えば 魂たゆたう。
「地獄じゃん!!!」
インマールが叫ぶ。
「このパンは慈善配給なんです!!勝手に商品化しないでください!!」
「えっ、でも売上は“信徒育成基金”に回すつもりだったよ?」
ウラヌスが無邪気に首を傾げる。
「一部、衣装代にも回すけど☆」
「アウトだよ!?それ完全にアウトだよ!?」
インマールの祈祷書が震える。その隣で、レイスが空を見上げながらぽつりと呟く。
「ま……このパン、逆に“そういう目的のために作られてる”可能性もあるしな。
妬みと欲望、混ぜて焼いた“毒”だ。なら毒には毒を、ってか」
「良い言葉だなそれ。商品名にしようぜ」
ユピテルが満面の笑みを浮かべる。
「“毒には毒パン”―byクロノチーム。タグつけろよ、拡散されるぞ」
「やめてええええええ!!!」
司祭の悲鳴が、十字の尖塔にこだました。
「ねぇねぇっ、おねえちゃん!これ、どうやってつくるの!?」
きらきらした目でそう聞いたのは、まだ6歳くらいのちびっこだった。
濃い緑の配給パンを両手で大事そうに持ち、その上にとろりと溶けかけたジャムが滴っている。
ウラヌスは即答だった。
「んふふ~?いいよ~!お姉さんが魔改造レシピ、教えてあげるっ☆!」
ひざをついて目線を合わせ、まるで本当に良いことをしているかのように無邪気に語り始める。
「まずね、パンはなるべく“ぷるぷる”のがいいの。温めるとさらに妖しい感じ♡
そこにブルーベリージャムを乗せて、魔法みたいに金の砂糖を振るの!
炙るときは、おうちの人が見てる時だけだよ~?」
「妖しいかんじがいいの?」
「最高に映えるからね♡」
少女は「わぁ……」と素直に感動し、袋をぎゅっと抱きしめた。
ウラヌスは「弟子1号ってことで♡」と満面の笑み。
インマールの足は止まり、瞳が泳ぐ。
視界に入るのは、バリバリ商売中のクロノチーム。
列を作る市民、魔改造パンを試食する子どもたち。
スイーツ作り講座に見入るちびっこたち。
そして、それを見て微笑んでいる老信徒の姿。
「……あぁ……教会で売買など……あってはならぬはずなのに……」
額を押さえて震えるインマール。だが、止める声が出せない。
「しかし……これは王族の“配給”の裏をかいている、と言えなくも……ない……??」
人々が笑っている。かつて、誰も並ばなかった“配給”に、列ができている。
しかも誰一人、怒っていない。妬みも、苦しみも、そこにはなかった。
良いこと、かもしれない。でも絶対にマズい。
天秤が崩れる音がする。
倫理と希望の板の間で、インマールはうめいた。
「うぅぅ……っっ……」
「ぼ、僕は一体どうすれば……っ」
その様子を少し離れたところで眺めながら、サタヌスがパンを囓って言った。
「なーんかあいつ、悩み方もメルクリにそっくりだな~」
「眉の角度とか、あの“ええええ……?”ってテンパる声まで再現度高いわ」
「育成失敗したらメルクリウス2号になる説あるね☆」
ウラヌスは楽しそうにジャムの瓶をくるくる回しながら言った。
その横で、インマール司祭(18)は苦悩のあまり天を仰ぎ。
聖堂の鐘が、何も知らぬ顔で午後を告げた。
インマール司祭が聖歌を朗唱する声が、ステンドグラス越しに微かに届いてくる。
その真裏では、全く別の儀式が進行していた。
「いやぁ~♡美味しかったからさ、貰いすぎちゃった♡」
ウラヌスがそう言って、袋から例の“抹茶配給パン”を次々に取り出す。
中にはまだ湯気が残るものもある。
仮面の道化に「どうぞ、もっと」と言われたら、素直に笑って受け取るのが礼儀だと思った。
だが─。
「……美味しかったけど、材料的に考えて“あんま食べたくない”んだよね~。
なんかさ、感情抽出とか霊核とか書いてあったし。絶対うすら呪い入ってるやつじゃん?」
苦笑いまじりに、ウラヌスはパンを指でつつく。
その表面は妙に艶やかで、温度を失っても形を崩さない。人工物としての“完成度”が高すぎる。
「おすそ分けとかどうだ?炙ったら毒消えるかもな」
サタヌスが真顔で言う、スラム育ちの彼にとって。
「危険食材を加熱すればいける」は日常の知恵だった。
「いいねいいね~!抹茶クリームパンだし、ジャム乗せたらスイーツじゃん?」
ウラヌスは、どこからか取り出したブルーベリージャムを、パンの中央にぐにゅりと乗せた。
異様に鮮やかな青と緑のコントラストが、視覚に訴える“毒”として完成する。
サタヌスは無言で火を起こし、パンを金網の上に並べ始めた。
「うははははは!!」
レイスが爆笑した。
「毒じゃん!毒じゃんこれ!!見た目からして終わってるぞ!あの道化の仮面より怖ぇよ!!」
「せっかくだ、砂糖もまぶそうぜ。金ぴかのな」
ユピテルがジャムの上から堂々と金箔入りの砂糖を振りかける。
「見た目は大事だろ?SNS映えもするしよォ。タグつけるなら“#供養スイーツ”な」
パンは完成した。
抹茶+ブルーベリー+金砂糖。
誰もが「やりすぎ」と言わずにいられない組み合わせだが、本人たちは至って真剣だ。
完全に“アート”の領域へと踏み出していた。
なおその頃、聖堂の中ではインマールが祈っていた。
「主よ……本日も皆が平和に過ごせますよう……はっ!?なんか外から焦げた匂いが……」
小さく鼻をひくつかせた彼は、すでに嫌な予感を抱きつつあった。
だがまだ、それが“パンを商業化しようとしているクロノチームの所業”であるとは気づいていない。
その“目覚め”は、まだ数分先の話である。
焼けたパンは、想像以上に“うまそうだった”。
表面は香ばしく、クリームはぷくりと膨らみ、ブルーベリージャムが艶めいて輝く。
その上にかかった金砂糖が、太陽の光で反射し、小さな虹を作っていた。
そして信徒たちが、それに気づいた。
「……え、売ってるの?」
「買えるの……?えっ、おいくらですか?」
「“寄付金形式”!?まあ……それなら……」
始めは遠巻きに眺めていた信徒たちが、次第にざわつき始めた。
教会帰りの老婦人が、財布を手に近づいてくる。
ウラヌスがにこやかに応じた。
「一口サイズ50リーヴ、フルサイズなら100ね♡お味は保証するわよ~」
最初の一人が買った。
続けて二人、三人……そして、子どもが一口かじったときだった。
「おいしい~!ピエロさんのより舌がぴりっとしない!」
たったそれだけの、子どもらしい感想。
だが、それが効いた。
「ああ……確かに」
「いつもの“供養パン”、舌が少しビリビリしてたものね」
「今日は優しい味がするわ……甘くて、温かい……」
口々に語られる“違い”。
パンの構成が“危険物”から“庶民向けスイーツ”へシフトしたことを意味していた。
だが当然、それは偶然。悪ノリの産物。
サタヌスがにやりと笑って言った。
「ほら言ったろ?ヤベェもんは焼け。スラムじゃ常識だぜ」
実際、パンは焦げ目がつくことで魔力拡散が収まり、霊核の活性も弱まり。
味が安定している――らしい。博士が聞いたら卒倒しそうな“雑理論”だが、経験値は正しかった。
ウラヌスが目を丸くしてつぶやいた。
「……うそでしょ、あたし、バズってる……?」
ユピテルは何事もなかったかのように、金砂糖を補充しながら言う。
「よかったな。罪は焼けば赦されるらしいぜ」
その言葉の背後で――。
「お待たせしましたァ~!」
「“限定十食、追加ロット入ります!”」
レイスが新たに炙りパンを盛って戻ってくる。
クロノチーム、まさかの人気。
インマール司祭がまだ祈祷堂で祈っているとは知らずに。
彼らは“供養と倫理の境界”を越えて、今まさに罪を焼いて売っていた。
「ちょっ……!?」
インマール司祭が目を見開いたのは、それから10分後だった。
「な、何してるんですかあああああ!?」
両手に祈祷書を抱えたまま、駆け寄る彼の顔は真っ青だった。
いや、髪の色と同じくらい蒼白だった。
「売店だよ売店!」
ウラヌスがにっこり笑い、堂々と返す。
「リメイクスイーツ第一弾!
“エンヴィニア☆マッチャボム”って名前にして、寄付金集めようかと思って!」
「お前……そんな名前で出すのか」
レイスが目を伏せ、パンを一口齧って小さく溜息をつく。
「……“ボム”って、もう警戒されてるだろその響き」
「それにしても、この味。バズるぞ」
サタヌスは袋の裏を指差しながら。
「“魔力由来の甘味”って表記があるとなんか高級感あるよな。毒だけど」などと真顔で頷いた。
ユピテルはというと。
「ふむ。じゃあ俺、PR用の短歌でも詠むか」
小さな筆を取り出し、何故か持参していた色紙に書き始めた。
供えもの 味は天界 響く鐘。
一口食えば 魂たゆたう。
「地獄じゃん!!!」
インマールが叫ぶ。
「このパンは慈善配給なんです!!勝手に商品化しないでください!!」
「えっ、でも売上は“信徒育成基金”に回すつもりだったよ?」
ウラヌスが無邪気に首を傾げる。
「一部、衣装代にも回すけど☆」
「アウトだよ!?それ完全にアウトだよ!?」
インマールの祈祷書が震える。その隣で、レイスが空を見上げながらぽつりと呟く。
「ま……このパン、逆に“そういう目的のために作られてる”可能性もあるしな。
妬みと欲望、混ぜて焼いた“毒”だ。なら毒には毒を、ってか」
「良い言葉だなそれ。商品名にしようぜ」
ユピテルが満面の笑みを浮かべる。
「“毒には毒パン”―byクロノチーム。タグつけろよ、拡散されるぞ」
「やめてええええええ!!!」
司祭の悲鳴が、十字の尖塔にこだました。
「ねぇねぇっ、おねえちゃん!これ、どうやってつくるの!?」
きらきらした目でそう聞いたのは、まだ6歳くらいのちびっこだった。
濃い緑の配給パンを両手で大事そうに持ち、その上にとろりと溶けかけたジャムが滴っている。
ウラヌスは即答だった。
「んふふ~?いいよ~!お姉さんが魔改造レシピ、教えてあげるっ☆!」
ひざをついて目線を合わせ、まるで本当に良いことをしているかのように無邪気に語り始める。
「まずね、パンはなるべく“ぷるぷる”のがいいの。温めるとさらに妖しい感じ♡
そこにブルーベリージャムを乗せて、魔法みたいに金の砂糖を振るの!
炙るときは、おうちの人が見てる時だけだよ~?」
「妖しいかんじがいいの?」
「最高に映えるからね♡」
少女は「わぁ……」と素直に感動し、袋をぎゅっと抱きしめた。
ウラヌスは「弟子1号ってことで♡」と満面の笑み。
インマールの足は止まり、瞳が泳ぐ。
視界に入るのは、バリバリ商売中のクロノチーム。
列を作る市民、魔改造パンを試食する子どもたち。
スイーツ作り講座に見入るちびっこたち。
そして、それを見て微笑んでいる老信徒の姿。
「……あぁ……教会で売買など……あってはならぬはずなのに……」
額を押さえて震えるインマール。だが、止める声が出せない。
「しかし……これは王族の“配給”の裏をかいている、と言えなくも……ない……??」
人々が笑っている。かつて、誰も並ばなかった“配給”に、列ができている。
しかも誰一人、怒っていない。妬みも、苦しみも、そこにはなかった。
良いこと、かもしれない。でも絶対にマズい。
天秤が崩れる音がする。
倫理と希望の板の間で、インマールはうめいた。
「うぅぅ……っっ……」
「ぼ、僕は一体どうすれば……っ」
その様子を少し離れたところで眺めながら、サタヌスがパンを囓って言った。
「なーんかあいつ、悩み方もメルクリにそっくりだな~」
「眉の角度とか、あの“ええええ……?”ってテンパる声まで再現度高いわ」
「育成失敗したらメルクリウス2号になる説あるね☆」
ウラヌスは楽しそうにジャムの瓶をくるくる回しながら言った。
その横で、インマール司祭(18)は苦悩のあまり天を仰ぎ。
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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