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翠の亡霊
最終王女サロメ
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「カリストを返してもらう」は、最初から望み薄と分かっていた。
では、何を願うか。
ユピテルは腕を組み、サタヌスは口を尖らせ、レイスは沈黙。
誰もが次の一手を思案する中。
「うわ、バズってる♡」
ただひとり、ウラヌスは楽しげにスマホを弄っていた。
画面をスクロールしながら、にこにこ顔でセルフィーをチェック中。
そのときだった。
「……その鏡、何かしら?」
視線を感じた。
振り返ると、階段上の玉座からサロメ・エンヴィニアが身を乗り出していた。
その瞳は、明らかに興味津々。
まるで初めて見る宝石に目を輝かせるような――そんな眼差しだった。
「姫ッ!!」
即座に背後から大臣が叫ぶ。
白い手袋を握り締め、青ざめた顔でウラヌスを指差す。
「それはきっと、呪具です!心を吸い取る類の禁忌の鏡!!」
「姫に触れさせてはなりませんッ!!」
従者たちも一斉にざわめき、場が騒然とする。
だがウラヌスは、にっこり微笑んだまま。
「ある意味、呪具かな~♪」
スマホを持った指先で、軽く画面をタップ。
「これは“スマホ”って言って、写真を撮ったり、遠くの人と話したり。
カフェの新メニューを見たりする――魔法の鏡なの♡」
サロメは目を細めた。
ただの好奇心ではない。探究心と支配欲がその中で共鳴していた。
「まあ……遠くの人と、繋がれる?」
サロメは静かに階段を降りる。
深緑のドレスが揺れるたびに、周囲の空気が張り詰めていく。
「それ、面白いわね」
すっとウラヌスの隣に立ち、画面を覗き込む。
「“嫉妬”はしばしば、届かない誰かを見て育つもの……」
「つまりそれ、“嫉妬を育む装置”とも言えるわね?」
ウラヌスは一歩引いた。
「うわっ、発想がこえぇ!!そーでもあるけど!今は“推しを愛でる神器”かな!?」
サロメは笑いながら、ウラヌスのスマホをそっと持ち、画面の角度を変える。
「これは……アングルが最悪。自分の魅力を殺してるわ」
「こう持って、やや上から……ほら。“悪役令嬢光”が映えるでしょ?」
シャッター音が鳴る。
サロメ様による、ガチのセルフィー指導が炸裂した瞬間だった。
「うわ!撮られた!?悪役令嬢フィルター爆誕したああ!!」
「姫ェェ……!!これ以上、未来技術に汚染されないでください!!」
「帝国が、伝統が……!」
だがサロメは振り向きもしない。
画面に写った自身の横顔を見ながら、満面の笑みで告げた。
「お黙りなさい、大臣。」
「時代を拒むだけでは……令嬢は務まらないのよ?」
悪役令嬢 × 現代文化の邂逅が、帝国の玉座で炸裂した。
玉座の上の狂気は、ますます輝きを増していく。
「チョコミント姫~!!」
謁見の空気をぶち壊すような、底抜けのテンションで叫んだのは、もちろんこの女。
ウラヌス・ルビカンテ・オブ・ハイテンション。
スマホを片手に突進しながら、無邪気に笑う。
「カー君返してもらえないの残念だけどさ~、記念撮影しよっ!」
「カー君もおいで~!可愛く映ろうよ~♪」
カリストは目を瞬かせ、言葉を失う。
「えっ……!?わ、私……写真写り……敬礼で、精一杯です……」
固まったまま、ぎこちなく直立で片手を上げる。
制服の肩に輝く徽章が、シャラリと光った。
だが、そんな“可憐”な時間をぶち壊すように。
ユピテルが全速力で画角のど真ん中に滑り込んだ。
「俺が真ン中!絶対譲らねぇッ!!」
ポーズは完璧。
片腕をクロスし、もう片手はドヤ顔のサムズアップ。
両頬の雷マークがいつも以上にギラギラしている。
「フラッシュより俺の顔のほうが眩しいな」
サタヌスは片膝ついてしゃがみ、まさかのヤンキー座りをかましながらピース。
「ここでヤンキー座りすんの、謁見の間でやるとかロックだろ」
笑い方がやたら汚くて、シャッター音前にもうカシャってなってる。
そしてレイス。
黙って、スッと一歩だけ出て、カメラをドンと指差した。
「……いいね、承太郎ポーズでいくぜ」
目線だけがカメラを射抜き、絶妙な三白眼角度で決める。
背景にスタンドが見えそうなくらい迫力ある。
そこへ最後のトドメ。
サロメが、階段の上から優雅に一歩だけ降りる。
「……では、わたくしはこうかしら」
口元に扇子を当て、流し目で斜めに構え“悪役令嬢のポーズ”を披露。
「フフ……これは、“映える令嬢”ってやつよ」
「3、2、1、はいチーズ♡」
魔力で強化されたスマホから放たれたフラッシュが、謁見の間の全魔力層に焼き付いた。
深層魔力に記録されたその一枚は、もう二度と、誰にも消せない。
「―あああああああああああッッ!!!」
背後で、大臣が倒れ込むように叫んだ。
「姫ぇええええ!!!貴族回廊が……写真館になっていくぅううう!!!」
サロメは優雅に扇をひらき、笑った。
「令嬢に必要なのは……時代を嗜む“審美眼”よ、大臣」
それが、帝国史上初の“映えすぎて記録魔力がバグった記念撮影”だった。
カシャッというシャッター音が、空間を優しく満たしていた。
謁見の間には、不思議な余韻が漂っていた。
貴族、騎士、従者─すべてが呆然と立ち尽くす中。
玉座の女王だけが、心から楽しそうに微笑んでいた。
「フフフ……なんて、面白い人たち」
声は甘く、けれど芯に毒を含んでいる。
「わたくしに“何かを欲する”のでなく─刺激を与えるなんて」
「まるで、新しい演目の台本を手渡されたような気分ですわ」
そう言って、スマホに映る写真をもう一度見て笑う。
その微笑には、ほんの少しの狂気と、圧倒的な“支配の余裕”があった。
ウラヌスがその空気を切り裂くように叫ぶ。
「あー!あー!!で、何望むのユッピー!?王族の承認パワー超出てるよ今!!」
ユピテルは小さく肩をすくめて答える。
「そうだなァ……なぁ姫」
「ここに来る途中、騎士が通せんぼしてるエリアがあったんだが」
サタヌスが指を鳴らしながら乗っかる。
「あれなー、たぶん“フラグ回収しないと通れない”タイプのやつ」
「なんかイベント感あった」
サロメは目を細め、少し小首を傾げる。
「貴族街エリアへ行きたいだけで、いいの?」
「願いの対価としては、ちょっとしたものでしょうに」
扇子をそっと畳みながら、彼女は静かに宣言した。
「……でも、いいわ。
せっかく心から笑わせてくれたお礼に――」
「旧貴族街への立ち入りも、許しましょう」
「ッ……!!」
場が一瞬、凍りついた。
大臣が慌てて前に出る。
顔は蒼白。声は震えていた。
「旧貴族街ですと!!?姫……あそこは王族の闇ともいえる場所!!」
「許可なく入らせるなど、前例が……!」
だが、サロメは凛とした瞳で彼を見返した。
「貴方がた。わたくしを、心から笑わせたことはおあり?」
静寂。
誰一人、声を出せなかった。
サロメは立ち上がり、玉座の階段をゆっくりと下りる。
「この者たちは、それを果たした」
「たとえそれがどれほどの禁域であろうと―許すには、十分すぎる理由ではなくて?」
その一言で、大臣は言葉を飲み込み。
広間にいた者たちは皆、サロメに頭を垂れた。
サロメが直筆で記した「旧貴族街への立ち入り許可証」。
翠のインクで精密に記された文字は、まるで芸術品のように美しく。
その裏には“王女の絶対”が込められていた。
「……では、あなたたちに未来を託しましょう」
扇子の下からのぞく笑みを最後に、クロノチームは玉座の間を後にする。
廊下に出た瞬間、空気が軽くなる。
途端にレイスがぐぐっと伸びをしながら、ボヤいた。
「は~~~~っ、謁見帰りで気づかれしたわ~~……」
「肉でも食うか?」
ウラヌスがスマホを構えながら、すぐさま叫ぶ。
「ティニでハンバーグ祭りやろうぜ!!」
「#謁見後の飯テロ #王女の笑顔守った我ら #チョコミント姫またなー」
サタヌスは謁見の間を一度だけ振り返り、口角を上げた。
「じゃあな~~、王子様!」
手を軽く振りながら、気楽な口調で言う。
だが、その言葉を投げかけられたカリストは。
玉座の間の奥で、ずっと背を向けたままだった。
一度も振り返らない。
目を合わせないように、強く背筋を伸ばしていた。
ユピテルが最後に、声をかけた。
「……カリスト」
その名に、肩がびくりと揺れた。
カリストは、唇を噛みしめたまま……答える。
「ッ……早く行ってください……!早く……」
その声は震えていた。
明らかに、堪えている声だった。
ユピテルは少しだけ目を伏せ、静かに返す。
「……わぁったよ」
それだけ言って、背を向けた。
扉が閉まる。足音が遠ざかる。
そしてカリストは、玉座の間の真ん中で。
一人きりで、ずっと手を握り続けていた。
誰にも見せないように、握りしめた手の中に、何かを守るように。
その小さな震えが、帝国の静寂にそっと溶けていった。
では、何を願うか。
ユピテルは腕を組み、サタヌスは口を尖らせ、レイスは沈黙。
誰もが次の一手を思案する中。
「うわ、バズってる♡」
ただひとり、ウラヌスは楽しげにスマホを弄っていた。
画面をスクロールしながら、にこにこ顔でセルフィーをチェック中。
そのときだった。
「……その鏡、何かしら?」
視線を感じた。
振り返ると、階段上の玉座からサロメ・エンヴィニアが身を乗り出していた。
その瞳は、明らかに興味津々。
まるで初めて見る宝石に目を輝かせるような――そんな眼差しだった。
「姫ッ!!」
即座に背後から大臣が叫ぶ。
白い手袋を握り締め、青ざめた顔でウラヌスを指差す。
「それはきっと、呪具です!心を吸い取る類の禁忌の鏡!!」
「姫に触れさせてはなりませんッ!!」
従者たちも一斉にざわめき、場が騒然とする。
だがウラヌスは、にっこり微笑んだまま。
「ある意味、呪具かな~♪」
スマホを持った指先で、軽く画面をタップ。
「これは“スマホ”って言って、写真を撮ったり、遠くの人と話したり。
カフェの新メニューを見たりする――魔法の鏡なの♡」
サロメは目を細めた。
ただの好奇心ではない。探究心と支配欲がその中で共鳴していた。
「まあ……遠くの人と、繋がれる?」
サロメは静かに階段を降りる。
深緑のドレスが揺れるたびに、周囲の空気が張り詰めていく。
「それ、面白いわね」
すっとウラヌスの隣に立ち、画面を覗き込む。
「“嫉妬”はしばしば、届かない誰かを見て育つもの……」
「つまりそれ、“嫉妬を育む装置”とも言えるわね?」
ウラヌスは一歩引いた。
「うわっ、発想がこえぇ!!そーでもあるけど!今は“推しを愛でる神器”かな!?」
サロメは笑いながら、ウラヌスのスマホをそっと持ち、画面の角度を変える。
「これは……アングルが最悪。自分の魅力を殺してるわ」
「こう持って、やや上から……ほら。“悪役令嬢光”が映えるでしょ?」
シャッター音が鳴る。
サロメ様による、ガチのセルフィー指導が炸裂した瞬間だった。
「うわ!撮られた!?悪役令嬢フィルター爆誕したああ!!」
「姫ェェ……!!これ以上、未来技術に汚染されないでください!!」
「帝国が、伝統が……!」
だがサロメは振り向きもしない。
画面に写った自身の横顔を見ながら、満面の笑みで告げた。
「お黙りなさい、大臣。」
「時代を拒むだけでは……令嬢は務まらないのよ?」
悪役令嬢 × 現代文化の邂逅が、帝国の玉座で炸裂した。
玉座の上の狂気は、ますます輝きを増していく。
「チョコミント姫~!!」
謁見の空気をぶち壊すような、底抜けのテンションで叫んだのは、もちろんこの女。
ウラヌス・ルビカンテ・オブ・ハイテンション。
スマホを片手に突進しながら、無邪気に笑う。
「カー君返してもらえないの残念だけどさ~、記念撮影しよっ!」
「カー君もおいで~!可愛く映ろうよ~♪」
カリストは目を瞬かせ、言葉を失う。
「えっ……!?わ、私……写真写り……敬礼で、精一杯です……」
固まったまま、ぎこちなく直立で片手を上げる。
制服の肩に輝く徽章が、シャラリと光った。
だが、そんな“可憐”な時間をぶち壊すように。
ユピテルが全速力で画角のど真ん中に滑り込んだ。
「俺が真ン中!絶対譲らねぇッ!!」
ポーズは完璧。
片腕をクロスし、もう片手はドヤ顔のサムズアップ。
両頬の雷マークがいつも以上にギラギラしている。
「フラッシュより俺の顔のほうが眩しいな」
サタヌスは片膝ついてしゃがみ、まさかのヤンキー座りをかましながらピース。
「ここでヤンキー座りすんの、謁見の間でやるとかロックだろ」
笑い方がやたら汚くて、シャッター音前にもうカシャってなってる。
そしてレイス。
黙って、スッと一歩だけ出て、カメラをドンと指差した。
「……いいね、承太郎ポーズでいくぜ」
目線だけがカメラを射抜き、絶妙な三白眼角度で決める。
背景にスタンドが見えそうなくらい迫力ある。
そこへ最後のトドメ。
サロメが、階段の上から優雅に一歩だけ降りる。
「……では、わたくしはこうかしら」
口元に扇子を当て、流し目で斜めに構え“悪役令嬢のポーズ”を披露。
「フフ……これは、“映える令嬢”ってやつよ」
「3、2、1、はいチーズ♡」
魔力で強化されたスマホから放たれたフラッシュが、謁見の間の全魔力層に焼き付いた。
深層魔力に記録されたその一枚は、もう二度と、誰にも消せない。
「―あああああああああああッッ!!!」
背後で、大臣が倒れ込むように叫んだ。
「姫ぇええええ!!!貴族回廊が……写真館になっていくぅううう!!!」
サロメは優雅に扇をひらき、笑った。
「令嬢に必要なのは……時代を嗜む“審美眼”よ、大臣」
それが、帝国史上初の“映えすぎて記録魔力がバグった記念撮影”だった。
カシャッというシャッター音が、空間を優しく満たしていた。
謁見の間には、不思議な余韻が漂っていた。
貴族、騎士、従者─すべてが呆然と立ち尽くす中。
玉座の女王だけが、心から楽しそうに微笑んでいた。
「フフフ……なんて、面白い人たち」
声は甘く、けれど芯に毒を含んでいる。
「わたくしに“何かを欲する”のでなく─刺激を与えるなんて」
「まるで、新しい演目の台本を手渡されたような気分ですわ」
そう言って、スマホに映る写真をもう一度見て笑う。
その微笑には、ほんの少しの狂気と、圧倒的な“支配の余裕”があった。
ウラヌスがその空気を切り裂くように叫ぶ。
「あー!あー!!で、何望むのユッピー!?王族の承認パワー超出てるよ今!!」
ユピテルは小さく肩をすくめて答える。
「そうだなァ……なぁ姫」
「ここに来る途中、騎士が通せんぼしてるエリアがあったんだが」
サタヌスが指を鳴らしながら乗っかる。
「あれなー、たぶん“フラグ回収しないと通れない”タイプのやつ」
「なんかイベント感あった」
サロメは目を細め、少し小首を傾げる。
「貴族街エリアへ行きたいだけで、いいの?」
「願いの対価としては、ちょっとしたものでしょうに」
扇子をそっと畳みながら、彼女は静かに宣言した。
「……でも、いいわ。
せっかく心から笑わせてくれたお礼に――」
「旧貴族街への立ち入りも、許しましょう」
「ッ……!!」
場が一瞬、凍りついた。
大臣が慌てて前に出る。
顔は蒼白。声は震えていた。
「旧貴族街ですと!!?姫……あそこは王族の闇ともいえる場所!!」
「許可なく入らせるなど、前例が……!」
だが、サロメは凛とした瞳で彼を見返した。
「貴方がた。わたくしを、心から笑わせたことはおあり?」
静寂。
誰一人、声を出せなかった。
サロメは立ち上がり、玉座の階段をゆっくりと下りる。
「この者たちは、それを果たした」
「たとえそれがどれほどの禁域であろうと―許すには、十分すぎる理由ではなくて?」
その一言で、大臣は言葉を飲み込み。
広間にいた者たちは皆、サロメに頭を垂れた。
サロメが直筆で記した「旧貴族街への立ち入り許可証」。
翠のインクで精密に記された文字は、まるで芸術品のように美しく。
その裏には“王女の絶対”が込められていた。
「……では、あなたたちに未来を託しましょう」
扇子の下からのぞく笑みを最後に、クロノチームは玉座の間を後にする。
廊下に出た瞬間、空気が軽くなる。
途端にレイスがぐぐっと伸びをしながら、ボヤいた。
「は~~~~っ、謁見帰りで気づかれしたわ~~……」
「肉でも食うか?」
ウラヌスがスマホを構えながら、すぐさま叫ぶ。
「ティニでハンバーグ祭りやろうぜ!!」
「#謁見後の飯テロ #王女の笑顔守った我ら #チョコミント姫またなー」
サタヌスは謁見の間を一度だけ振り返り、口角を上げた。
「じゃあな~~、王子様!」
手を軽く振りながら、気楽な口調で言う。
だが、その言葉を投げかけられたカリストは。
玉座の間の奥で、ずっと背を向けたままだった。
一度も振り返らない。
目を合わせないように、強く背筋を伸ばしていた。
ユピテルが最後に、声をかけた。
「……カリスト」
その名に、肩がびくりと揺れた。
カリストは、唇を噛みしめたまま……答える。
「ッ……早く行ってください……!早く……」
その声は震えていた。
明らかに、堪えている声だった。
ユピテルは少しだけ目を伏せ、静かに返す。
「……わぁったよ」
それだけ言って、背を向けた。
扉が閉まる。足音が遠ざかる。
そしてカリストは、玉座の間の真ん中で。
一人きりで、ずっと手を握り続けていた。
誰にも見せないように、握りしめた手の中に、何かを守るように。
その小さな震えが、帝国の静寂にそっと溶けていった。
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