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2章 とある女神サマ、行動開始
楽しい席替え(2)
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あれかな、ムキになっていたからその辺りを忘れているのかな。
……メイティーが勝手にやった事だし俺は知らないっと。
「まあいいじゃない、せっかくクジボックスも持って来たんだし。それじゃあ各自、中の紙を引いて番号の席に移動してちょうだい」
横永先生がクジボックスを教壇の上に置いた。
クジで席を決めるのか。
『ほら、早くクジを引きに行きなさい。いい席にしてあげるから、フフフ』
これもメイティーの仕業なのか。
だとすれば、かなり干渉しているけど大丈夫なのかな……。
にしても、いい席とは……あーなるほど、メイティーの考えが大体読めたぞ。
俺の読みが当たっているなら結構いい作戦じゃないか。
じゃあさっそくクジを引きますか。
『あっちょっとだけ待ってね。……よっと』
メイティーがボックスの側面に顔を埋めて、ボックスの中を覗いている。
そして、両手を突っ込んで……。
『え~と……どれかな~』
目的の番号を描いた紙を探しているしー!
『……ん~……あ、あった! ほら、手を入れなさい』
そして、手渡し。
イカサマをするにしても、あまりにも雑過ぎるぞ。
魔法で好きな番号を引くとか出来ないの?
魔法の基準がわからん。
「……」
まぁいいや。
どう引こうが番号は決められているし。
「……俺の席は……あそこか」
教室の一番後ろ、窓側から1つ空いた所。
うん、日が直接当たりにくいし、暑くも寒くもない。
そして、俺の前か左右のどこかの席に神野さんがくるという訳か。
いやー実にいい席じゃないの。
「よっと」
席の移動完了。
おっ丁度、神野さんがクジを引こうとしている。
メイティーが俺の時と同じように、顔と腕をボックスにつっこんでいるが……手渡しで大丈夫なのか?
「?」
今、紙が勝手に自分の手に乗ったような。
そう思っているのか、首をかしげて紙を不思議そうに見ている。
けど、後ろには順番待ちが居るから怪訝な顔をしつつも自分の席に戻り机を持って――。
こっちに来た! 予想通り!
さあ、前か? 左か? 右か?
どこに来ようが、よろしくと声を掛け……。
「おいしょっと」
……神野さんが机を置いたのは俺の席から左前の窓際。
え? なんでその位置なの?
その下と間違っていない?
『どうよ、貴方の前だと後ろ姿しか見えない。左右だと凝視していたら怪しいでしょ? だからあえて斜め前にしたの。これなら、怪しまれずに見放題よ!』
俺ってそれで喜ぶとこいつに思われているの? なにそれ、すごく嫌だ。
いや、まあ黒板を見る為にどうしても視界に入ってしまうのはどうしようもないけども……そう、本来なら……。
『ちょっと、感謝の言葉もなし?』
教室内で話せるわけがないだろ。
せめて、そこだけは伝えておきたいな。
まだ席移動で教室内は騒がしいし、手招きして寄って来たところを小声で話せば大丈夫かな。
――ちょいちょい
『ん?』
メイティーが傍に寄って来たぞ。
後は小声で……。
(教室内で、お前に向かってしゃべれるわけがないだろ!)
『あっそっか』
納得してくれたようだ。
他にも言いたい事があるけど、家に帰ってからかな。
『じゃあ~こうしましょ』
メイティーがスマホをいじりだした。
何をする気なんだろう。
――ブブッ
「ん?」
今俺のスマホが震えた。
……メッセージだ、誰からだろう。
【これなら、しゃべれるわよ】
「っ!?」
このメッセージってメイティーか!?
あいつ、いつの間に俺のIDを!
【何で俺のIDを知っているんだ!?】
【そんな事はどうでもいいじゃない】
どうでも良くないっての。
何処まで覗き見をしているんだ、こいつは……。
【で、どうよ? アタシの作戦は】
お前の声って俺以外には聞こえないから、わざわざメッセージを続けなくてもいいと思うんだがな。
まあ別にいいか、むしろこっちの方が静かになるし。
それじゃあ間違い点を教えておくか……。
【左右逆だ……】
【え?】
【黒板を見る為には右を向く。だから、左だとほとんど視界に入らないんだよ】
『あっ』
「あっ」じゃないよ。
なんで気が付かないかな。
『あ~……え~と……間違えちゃった! てへぺろ~』
そんな用語も知っとるんかい!
神野さんの顔だから可愛いはずなのに、何故かメイティーだと可愛く見えない。
「おっ、命の後ろか」
「あ、香夏子ちゃん!」
「で、隣が春彦か」
何で左隣に香夏子が来るんだよ。
「ちょっと、私が隣だと不服なの?」
おっと、不満が顔に出ていたらしい。
流石に香夏子相手でも失礼だったな。
「いや、別にそんな事は無いぞ」
「おぉ~となりはハルルンかぁ、よろしくねぇ」
そして、右隣には星木さん……。
もし義秋が同じクラスだったら、俺の前の席だったに違いない。
「席替えは済んだわね~? じゃあ授業を始めるわよ~」
おっと教科書……教科書……って、そうだった!
カバンを持って来ていないから、教科書なんてあるはずがないじゃないか!
「どうしたの、春彦? あっもしかして教科書……」
「……忘れた」
香夏子がすごい呆れ顔している。
その顔に対しては何も言えないよ。
「仕方ないな~。ほら、見せてあげるから席をつけて」
「……すまん」
何もかも、あのポンコツ女神のせいだ。
「……む~」
ん? 神野さんがこっちを見ている。
やめて! こんな情けない俺を見ないで!
「どうかした? 命」
「……別に~」
神野さんが、不機嫌そうに前を向いた。
「「?」」
どうしたんだろう。
何か気に障る事をしちゃったかな。
「やれやれだねぇ~」
星木さんが呆れたような顔をしている。
何だ? どういう事だ?
『まさか、こんな失敗をしちゃうとは……こうなったら、後ろの娘と席替えをする様にして……』
女神は女神でまた何かをしようとしているし。
これ以上はやめてくれないかな、全然授業に集中出来ん。
~~~♪
おや、歌が聞こえてきたぞ。
誰だよ、授業中に曲を流しているのは。
『あ、お父様から電話だ』
お前の着信音かい!
しかも、これ恋愛ソングだ。
恋愛の女神だから、着信音も恋愛ソングってベタだな。
『もしもし? どうし――』
《こらあああああああああああああああああああああああああああ!!》
『「っ!?」』
なんつーでっかい男の声!
スピーカー越しでもこっちの鼓膜が破れるかと思った。
《母さんから聞いたぞ! お前、儂の言いつけを守らずに人の子の心を捻じ曲げたらしいな!》
どうやらメイティーの母親が監視をやっているらしい。
ばっちり心捻じ曲げた現場を押さえられていたのか。
『そっそれは海より深い理由がっ――』
《言い訳無用! さっき神の会合から帰った所だから折檻だ! 一度帰ってこい!》
『えっ!? ちょっと、お父――』
「あっ」
メイティーの姿が消えた。
帰ってこいって言っていたから、強制的に天界へ戻されたみたいだな。
……静かになったし、これ以上問題が起きる事もない。
おかげで授業に集中できるから、メイティーの父親には感謝だな。
……メイティーが勝手にやった事だし俺は知らないっと。
「まあいいじゃない、せっかくクジボックスも持って来たんだし。それじゃあ各自、中の紙を引いて番号の席に移動してちょうだい」
横永先生がクジボックスを教壇の上に置いた。
クジで席を決めるのか。
『ほら、早くクジを引きに行きなさい。いい席にしてあげるから、フフフ』
これもメイティーの仕業なのか。
だとすれば、かなり干渉しているけど大丈夫なのかな……。
にしても、いい席とは……あーなるほど、メイティーの考えが大体読めたぞ。
俺の読みが当たっているなら結構いい作戦じゃないか。
じゃあさっそくクジを引きますか。
『あっちょっとだけ待ってね。……よっと』
メイティーがボックスの側面に顔を埋めて、ボックスの中を覗いている。
そして、両手を突っ込んで……。
『え~と……どれかな~』
目的の番号を描いた紙を探しているしー!
『……ん~……あ、あった! ほら、手を入れなさい』
そして、手渡し。
イカサマをするにしても、あまりにも雑過ぎるぞ。
魔法で好きな番号を引くとか出来ないの?
魔法の基準がわからん。
「……」
まぁいいや。
どう引こうが番号は決められているし。
「……俺の席は……あそこか」
教室の一番後ろ、窓側から1つ空いた所。
うん、日が直接当たりにくいし、暑くも寒くもない。
そして、俺の前か左右のどこかの席に神野さんがくるという訳か。
いやー実にいい席じゃないの。
「よっと」
席の移動完了。
おっ丁度、神野さんがクジを引こうとしている。
メイティーが俺の時と同じように、顔と腕をボックスにつっこんでいるが……手渡しで大丈夫なのか?
「?」
今、紙が勝手に自分の手に乗ったような。
そう思っているのか、首をかしげて紙を不思議そうに見ている。
けど、後ろには順番待ちが居るから怪訝な顔をしつつも自分の席に戻り机を持って――。
こっちに来た! 予想通り!
さあ、前か? 左か? 右か?
どこに来ようが、よろしくと声を掛け……。
「おいしょっと」
……神野さんが机を置いたのは俺の席から左前の窓際。
え? なんでその位置なの?
その下と間違っていない?
『どうよ、貴方の前だと後ろ姿しか見えない。左右だと凝視していたら怪しいでしょ? だからあえて斜め前にしたの。これなら、怪しまれずに見放題よ!』
俺ってそれで喜ぶとこいつに思われているの? なにそれ、すごく嫌だ。
いや、まあ黒板を見る為にどうしても視界に入ってしまうのはどうしようもないけども……そう、本来なら……。
『ちょっと、感謝の言葉もなし?』
教室内で話せるわけがないだろ。
せめて、そこだけは伝えておきたいな。
まだ席移動で教室内は騒がしいし、手招きして寄って来たところを小声で話せば大丈夫かな。
――ちょいちょい
『ん?』
メイティーが傍に寄って来たぞ。
後は小声で……。
(教室内で、お前に向かってしゃべれるわけがないだろ!)
『あっそっか』
納得してくれたようだ。
他にも言いたい事があるけど、家に帰ってからかな。
『じゃあ~こうしましょ』
メイティーがスマホをいじりだした。
何をする気なんだろう。
――ブブッ
「ん?」
今俺のスマホが震えた。
……メッセージだ、誰からだろう。
【これなら、しゃべれるわよ】
「っ!?」
このメッセージってメイティーか!?
あいつ、いつの間に俺のIDを!
【何で俺のIDを知っているんだ!?】
【そんな事はどうでもいいじゃない】
どうでも良くないっての。
何処まで覗き見をしているんだ、こいつは……。
【で、どうよ? アタシの作戦は】
お前の声って俺以外には聞こえないから、わざわざメッセージを続けなくてもいいと思うんだがな。
まあ別にいいか、むしろこっちの方が静かになるし。
それじゃあ間違い点を教えておくか……。
【左右逆だ……】
【え?】
【黒板を見る為には右を向く。だから、左だとほとんど視界に入らないんだよ】
『あっ』
「あっ」じゃないよ。
なんで気が付かないかな。
『あ~……え~と……間違えちゃった! てへぺろ~』
そんな用語も知っとるんかい!
神野さんの顔だから可愛いはずなのに、何故かメイティーだと可愛く見えない。
「おっ、命の後ろか」
「あ、香夏子ちゃん!」
「で、隣が春彦か」
何で左隣に香夏子が来るんだよ。
「ちょっと、私が隣だと不服なの?」
おっと、不満が顔に出ていたらしい。
流石に香夏子相手でも失礼だったな。
「いや、別にそんな事は無いぞ」
「おぉ~となりはハルルンかぁ、よろしくねぇ」
そして、右隣には星木さん……。
もし義秋が同じクラスだったら、俺の前の席だったに違いない。
「席替えは済んだわね~? じゃあ授業を始めるわよ~」
おっと教科書……教科書……って、そうだった!
カバンを持って来ていないから、教科書なんてあるはずがないじゃないか!
「どうしたの、春彦? あっもしかして教科書……」
「……忘れた」
香夏子がすごい呆れ顔している。
その顔に対しては何も言えないよ。
「仕方ないな~。ほら、見せてあげるから席をつけて」
「……すまん」
何もかも、あのポンコツ女神のせいだ。
「……む~」
ん? 神野さんがこっちを見ている。
やめて! こんな情けない俺を見ないで!
「どうかした? 命」
「……別に~」
神野さんが、不機嫌そうに前を向いた。
「「?」」
どうしたんだろう。
何か気に障る事をしちゃったかな。
「やれやれだねぇ~」
星木さんが呆れたような顔をしている。
何だ? どういう事だ?
『まさか、こんな失敗をしちゃうとは……こうなったら、後ろの娘と席替えをする様にして……』
女神は女神でまた何かをしようとしているし。
これ以上はやめてくれないかな、全然授業に集中出来ん。
~~~♪
おや、歌が聞こえてきたぞ。
誰だよ、授業中に曲を流しているのは。
『あ、お父様から電話だ』
お前の着信音かい!
しかも、これ恋愛ソングだ。
恋愛の女神だから、着信音も恋愛ソングってベタだな。
『もしもし? どうし――』
《こらあああああああああああああああああああああああああああ!!》
『「っ!?」』
なんつーでっかい男の声!
スピーカー越しでもこっちの鼓膜が破れるかと思った。
《母さんから聞いたぞ! お前、儂の言いつけを守らずに人の子の心を捻じ曲げたらしいな!》
どうやらメイティーの母親が監視をやっているらしい。
ばっちり心捻じ曲げた現場を押さえられていたのか。
『そっそれは海より深い理由がっ――』
《言い訳無用! さっき神の会合から帰った所だから折檻だ! 一度帰ってこい!》
『えっ!? ちょっと、お父――』
「あっ」
メイティーの姿が消えた。
帰ってこいって言っていたから、強制的に天界へ戻されたみたいだな。
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