168 / 178
14章 二人の真実
コレットの書~真実・8~
しおりを挟む
いっいや! おっ落ち着くのよ、私……まだそうと決まったわけじゃない。
だって、この遺跡には何回も来ていんだし、まずは確認をしてから。
グレイさんにしかわからなかったように、これは私にしかわからない事だもの。
「……あの、そのゾンビと戦っている所って私が重装備をしていた時でしょうか?」
あのぼったくり重装備をしていたのは、あの日だけ。
だから、それを知らなければ……。
『――? ああ、そうだけど』
……知ってた……私が初めて遺跡に来た日と決まってしまった。
という事は――。
「あの時のスケルトンって、ケビンさんだったんですか!?」
『えと……そうだが……』
――。
『あ、あの時のフルスイングは見事だったぜ! コレ――』
「――いやあああああ! 予想が的中しちゃうなんてぇえええええ!」
なんでこうも嫌な予感は当たるのよ! こればかりは外れててほしかった!
しかも、本当に殴り飛ばしたスケルトンがケビンさんだったんて……まだ再生したから良かったけど、バラバラのままだったら目も当てられないし!!
そもそも、何が「まだそうと決まったわけじゃない」よ! よく考えなくても、ナイフを落としたのは初日目。
つまりナイフを拾って私の名前を知っている時点で、ケビンさんって決まってるじゃない!
って、今はその事を悔やんでる場合じゃない! まずは謝らないと!
「あああ、あの時は思いっきり殴っちゃって、すみませんでした!」
じゃないと、私ケビンさんに蹴り飛ばされちゃうかもしれないし!
『……へ?』
「すみません! すみません!」
怒られるのは仕方ないけど、飛び蹴りだけは許してほしい。
『えっ? えっ? とっとにかく、ストップ! それ以上、頭を振ると……』
「すみ――あうっ!」
頭を振りすぎて、目の前がクラっとなっちゃった……。
ケビンさんも飛び蹴りをしてきそうにもないし、これ以上は止めた方がいいわね。
じゃないと謝っているだけで倒れそうだわ。
「……うう……」
それにしても、衝撃的な事実が発覚しちゃった。
「……まさか、冒険初日に約束を果たせていたなんて……」
あの日、すでにケビンさんが私の目の前にいた。
しかもプレートがあの場所に落ちてたんだから、当然持ってたわけよね。
そこに全く気が付かなかっただなんて……。
「……私の馬鹿……」
気が付かなかったとはいえ、私の一振りで自分から全てがぶち壊し。
そして、今日まで何回も死にかける羽目になったわけで……。
『約束を果たす? ちゃんと説明してくれるとありがたいんだが……』
「あっそうですよね!」
ケビンさんは私について何も知らないんだから、きちんと説明をしないと。
「……え~と……」
何処から話すべきかな?
ん~やっぱり話すなら、最初からの方がいいわよね。
「……私が赤ちゃんの時、教会の前に置き去りになっていたらしいんです」
となれば、まずは私の生い立ちからよね。
「その時、神父様とシスターが……いえ、ホセさんとマルシアさんが私を引き取って育ててくれたんです」
その日はケビンさんの誕生日だったけど、まぁそこは話さなくてもいいか。
全然関係ないし。
『……えっ? それって親父達の事か!?』
「そうです」
『――っ!』
あ、ケビンさんが顔を上に向けた。
神父様とシスターの事を思っているのかな?
「私はお世話になっているお二人に恩返しがしたくて、行方不明になっているケビンさんを見つけ出して連れて帰ると約束しました。それが冒険者になった理由で、ここにいる理由でもあります」
とは言っても、スケルトンの姿で連れて帰っていいのかが問題として残っていますけども。
『……なるほど、確かにその時に約束は果たせてたかもな』
うぐっ……。
「……はい」
というかケビンさん、何回も私達の前に出て来ているのなら今日みたいに手紙をくれても……待てよ、入り口に書いてあった古代文字って……もしかして、ケビンさんが……。
「いやー良い話っスね!」
「……」
ちょっと、マークさん……何でここで水を差してくるんですか。
それに良い話って言うけど、マークさんが言うと何か軽く聞こえてちゃうのが嫌だな。
「それにしても、コレットさんが探していた人がずっと目の前にいたとは! 灯台何とかっスねぇ……けど、お互いの誤解が解けて万々歳っスね!」
本当の事だから何も言い返せない。
「――っ! おい、ナシャータさんよ」
「じゃから、わしは……なんじゃ?」
「いつ、あいつに魔力を送ったんだ?」
「はあ? あいつにやる魔力なんてない……のじゃ……――っ!」
「……はぁーどうやら、これは万々歳じゃないようだ――なっ!」
「――ちょっ!? なななんスか!」
『「えっ?」』
ええっ! いきなりどうしたの!?
グレイさんが、剣を抜いてマークさんの首元に当てたちゃった!
「ナシャータの話じゃ、てめぇに魔力は送っていないそうだ。つまり今ケビンの声が聞こえるのは俺、コレット、ナシャータのみだ」
えと、それが……?
「へっ? それが……」
「おかしいんだよ。ケビンの声が聞こえない以上、俺とコレットの話だけで「お互いの誤解が解けて」なんて言えるわけがない」
……ああ! 確かにそうだわ!
ケビンさんの声が聞こえてないと、そんな事が言えるわけがない。
じゃあ、なんでマークさんはそんな事が言ったの……?
「……チッ、しゃべりすぎたっスね」
「てめぇは一体……」
え? え? 何? 何がどうなっているの?
マークさんがどうしたって言うの!?
だって、この遺跡には何回も来ていんだし、まずは確認をしてから。
グレイさんにしかわからなかったように、これは私にしかわからない事だもの。
「……あの、そのゾンビと戦っている所って私が重装備をしていた時でしょうか?」
あのぼったくり重装備をしていたのは、あの日だけ。
だから、それを知らなければ……。
『――? ああ、そうだけど』
……知ってた……私が初めて遺跡に来た日と決まってしまった。
という事は――。
「あの時のスケルトンって、ケビンさんだったんですか!?」
『えと……そうだが……』
――。
『あ、あの時のフルスイングは見事だったぜ! コレ――』
「――いやあああああ! 予想が的中しちゃうなんてぇえええええ!」
なんでこうも嫌な予感は当たるのよ! こればかりは外れててほしかった!
しかも、本当に殴り飛ばしたスケルトンがケビンさんだったんて……まだ再生したから良かったけど、バラバラのままだったら目も当てられないし!!
そもそも、何が「まだそうと決まったわけじゃない」よ! よく考えなくても、ナイフを落としたのは初日目。
つまりナイフを拾って私の名前を知っている時点で、ケビンさんって決まってるじゃない!
って、今はその事を悔やんでる場合じゃない! まずは謝らないと!
「あああ、あの時は思いっきり殴っちゃって、すみませんでした!」
じゃないと、私ケビンさんに蹴り飛ばされちゃうかもしれないし!
『……へ?』
「すみません! すみません!」
怒られるのは仕方ないけど、飛び蹴りだけは許してほしい。
『えっ? えっ? とっとにかく、ストップ! それ以上、頭を振ると……』
「すみ――あうっ!」
頭を振りすぎて、目の前がクラっとなっちゃった……。
ケビンさんも飛び蹴りをしてきそうにもないし、これ以上は止めた方がいいわね。
じゃないと謝っているだけで倒れそうだわ。
「……うう……」
それにしても、衝撃的な事実が発覚しちゃった。
「……まさか、冒険初日に約束を果たせていたなんて……」
あの日、すでにケビンさんが私の目の前にいた。
しかもプレートがあの場所に落ちてたんだから、当然持ってたわけよね。
そこに全く気が付かなかっただなんて……。
「……私の馬鹿……」
気が付かなかったとはいえ、私の一振りで自分から全てがぶち壊し。
そして、今日まで何回も死にかける羽目になったわけで……。
『約束を果たす? ちゃんと説明してくれるとありがたいんだが……』
「あっそうですよね!」
ケビンさんは私について何も知らないんだから、きちんと説明をしないと。
「……え~と……」
何処から話すべきかな?
ん~やっぱり話すなら、最初からの方がいいわよね。
「……私が赤ちゃんの時、教会の前に置き去りになっていたらしいんです」
となれば、まずは私の生い立ちからよね。
「その時、神父様とシスターが……いえ、ホセさんとマルシアさんが私を引き取って育ててくれたんです」
その日はケビンさんの誕生日だったけど、まぁそこは話さなくてもいいか。
全然関係ないし。
『……えっ? それって親父達の事か!?』
「そうです」
『――っ!』
あ、ケビンさんが顔を上に向けた。
神父様とシスターの事を思っているのかな?
「私はお世話になっているお二人に恩返しがしたくて、行方不明になっているケビンさんを見つけ出して連れて帰ると約束しました。それが冒険者になった理由で、ここにいる理由でもあります」
とは言っても、スケルトンの姿で連れて帰っていいのかが問題として残っていますけども。
『……なるほど、確かにその時に約束は果たせてたかもな』
うぐっ……。
「……はい」
というかケビンさん、何回も私達の前に出て来ているのなら今日みたいに手紙をくれても……待てよ、入り口に書いてあった古代文字って……もしかして、ケビンさんが……。
「いやー良い話っスね!」
「……」
ちょっと、マークさん……何でここで水を差してくるんですか。
それに良い話って言うけど、マークさんが言うと何か軽く聞こえてちゃうのが嫌だな。
「それにしても、コレットさんが探していた人がずっと目の前にいたとは! 灯台何とかっスねぇ……けど、お互いの誤解が解けて万々歳っスね!」
本当の事だから何も言い返せない。
「――っ! おい、ナシャータさんよ」
「じゃから、わしは……なんじゃ?」
「いつ、あいつに魔力を送ったんだ?」
「はあ? あいつにやる魔力なんてない……のじゃ……――っ!」
「……はぁーどうやら、これは万々歳じゃないようだ――なっ!」
「――ちょっ!? なななんスか!」
『「えっ?」』
ええっ! いきなりどうしたの!?
グレイさんが、剣を抜いてマークさんの首元に当てたちゃった!
「ナシャータの話じゃ、てめぇに魔力は送っていないそうだ。つまり今ケビンの声が聞こえるのは俺、コレット、ナシャータのみだ」
えと、それが……?
「へっ? それが……」
「おかしいんだよ。ケビンの声が聞こえない以上、俺とコレットの話だけで「お互いの誤解が解けて」なんて言えるわけがない」
……ああ! 確かにそうだわ!
ケビンさんの声が聞こえてないと、そんな事が言えるわけがない。
じゃあ、なんでマークさんはそんな事が言ったの……?
「……チッ、しゃべりすぎたっスね」
「てめぇは一体……」
え? え? 何? 何がどうなっているの?
マークさんがどうしたって言うの!?
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる