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第四章 悪魔四天王「斬風のバルフライ」VS豪拳
4 『誰が悪魔四天王マニアだ!?』
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あれからすんなりカルリックの城の中に入れた、いやはや城の中は暖かくて実に助かる。
しっかしここの王座の間は広いな~アルムガムより倍くらい広いかもしれん、まぁ我輩の城より広い間はないがな。
「カルリック王妃の御成りになります!」
お、爺さんの話に出ていた噂の幼馴染、カルリック王妃の登場か。
ふむ、背はエリンくらいで着ている黒のドレス……は喪服か、腰くらいある白の長髪がより美しく見える。いやそれよりさっき聞いたがカルリック夫妻と爺さんは同じ歳だとか……全然67歳だとは思えんのだが!? どう見ても20代くらいだぞ! どうしたらそんな風になれるのか、まさか固有魔法!?
「お久しぶりです、カルリック王妃様」
爺さんのこのかしこまった姿は違和感しかないな、そもそもピッチピチのこんな姿で王妃の前に出ていいのだろうか?
「クスッ、お久しぶりダリル。でもそんな言葉遣いはやめてほしいわ、私達の仲じゃない。とはいえまさかそんな姿で再会するとは思わなかったけどね」
普通そんな姿で王の前に出たら打ち首ものだろうな。
「……そうか、わかった……相変わらずアリアンはそういうとこは緩いのぉ。この姿はちょっと事情があったんじゃよ」
「な、! ダリル様といえど王妃様になんて言葉を――」
おいおい! 剣に手を置くなよ、えらく殺気立っておるな。
この空気……どういやらカルリック王を失ったのはどうやら本当みたいだな。
「かまいません、控えなさい」
「し、しかし!」
「控えなさい!!」
「は、はっ」
何とか収まった……よな?
「アリアン、単刀直入に聞くが……あの黒旗が掲げられているという事はラデニスの奴は……死んでしまったのか」
「……ええ」
「それはいつの話じゃ?」
「2日前にバルフライとの戦いで……」
「たった2日前じゃと!? もっと早くわしらが着いておれば!! ――くそっ!!」
うお! 爺さんが拳で床を叩き付けて床にひびがはいった!
「……そうじゃアンティはどうしたのじゃ!? 姿が見えんが……」
ん? ここで初めて聞く名だな。
「ベルトラ、アンティという者は?」
「カルリック王と王妃様のご子息です、剣術に長けているお方とお聞いていましたが……」
「ええ、ラデニスと一緒にバルフライの討伐に2000人の兵士達を連れ出陣したのですが……生きて帰ってきた者はアンティを含め100人少し……アンティは重症を負い、意識はなく……いつ目覚めるか……」
なるほどな。
「……そうか……辛い想いをしたな」
「……」
う、空気が重い。
「……他にも事があるんじゃが」
「……ええ、私でわかるのならいくらでも」
2人を見ていると痛々しいすぎる。
「バルフライ軍の数はそんなに多かったのか? そうでなければ、わしはどうしてもラデニスとアンティ、そして2000人の兵士達が敗北するとは考えられんのじゃが……」
爺さん、その答えは聞かないほうがいいかもしれんぞ、なぜならバルフライは――。
「……1匹だったそうです」
「1匹で全滅じゃと!? そんな馬鹿な事が……」
1人な、いやもうそんな事はいいか、バルフライは昔から部下をつけずの一匹狼だったからな。
昔戦った時も、我輩ですら苦戦し何とか勝ったほどの実力者、2000人の兵士を全滅させたと聞いても不思議じゃない。バルフライ、敵に回すと厄介な奴だ。
……ん? っていつの間にか静まりかえってさらに空気が重くなっておるではないか!
これは声も出せれな――。
「ねぇ、デール」
……こいつはなぜこんな状況で声を出せる、どんな図太い神経をおるのだ!?
「デール、デールってば」
あ~くそ! 答えたくはないがほっといたらずっと名前を連呼しそうだし、しかたのない奴だな。
「……なんだ?」
「バルフライについて詳細を教えてほしいんだけど」
「ブフッ!?」
この状態でそれを聞くか!? ――ほれみろ!! ここにいる全員に目線が集まってしまったではないか!!
「待て待て、何故、今、我輩に、聞くのだ」
「だってデールは悪魔四天王マニアで詳しいじゃん、話を聞いててバルフライって奴がどんなのか聞きたくなったの」
「誰が悪魔四天王マニアだ!?」
マニアじゃないわ! 上司だ! 上司! それで知って――。
「え? フィゲロアの時に自分で言ってたじゃん」
……そうだったぁああああああああああああああああ!!
「え? デール様ってそうなんです?」
「ええ、かなり詳しいですよ」
墓穴を掘るというのはこの事だな……。
「勇者殿!」
「おわ!? 爺さん顔が近いぞ!」
急に肩をつかんで引き寄せるな、びっくりしたではないか!
「頼む! 勇者殿の知っているバルフライの事を教えてくれ、やはり納得がいかんのじゃ!」
「勇者様、私もお願いします! バルフライ関係はすべて夫が取り仕切っていました、資料が存在しますが恥ずかしながら私には良くわかりません……。負傷した兵士達もまだ詳しく話せぬ状態、知っておられるのならどうか私にもお話をお聞かせください!!」
……2人の目が怖い、これは話さないと……我輩が殺される。
「え~と……悪魔四天王「斬風のバルフライ」は虫人族だ、身長は爺さんくらいで人型の胴体・手足、虫型の頭だな、2本の触角にハチの様な複眼を持っておる。奴の実力だが固定魔法どころか魔法も使わない、使うのは無名の魔剣1本だけだ」
「無名の魔剣を1本だけじゃと!?」
そりゃ驚くよな、我輩も初めて奴にあった時は驚いたものだ。
「勇者様、その魔剣の能力はなんなのですか?」
「魔剣の能力は持ち主の行動速度を大幅に上げる、斬風の由来は風のように一瞬で相手を斬るためなのだ。仮にこの能力をカルリック王が知っておったとしても対処は難しいだろうな……」
人間ではあの速さには着いていけるわけがない。
「……なるほどのぉ……アリアン、すまぬがラデニスが残した資料を見せてくれないか」
「ええ、構わないわ。それと皆様、今日はもう時間も遅いでしこの城に泊まっていってください。ただ歓迎の宴といったものは控えさせてもらいますが……」
いや! 泊まれるだけでも助かる!! 久々にまともなベッドで眠れるぞおおおおおお!!
しっかしここの王座の間は広いな~アルムガムより倍くらい広いかもしれん、まぁ我輩の城より広い間はないがな。
「カルリック王妃の御成りになります!」
お、爺さんの話に出ていた噂の幼馴染、カルリック王妃の登場か。
ふむ、背はエリンくらいで着ている黒のドレス……は喪服か、腰くらいある白の長髪がより美しく見える。いやそれよりさっき聞いたがカルリック夫妻と爺さんは同じ歳だとか……全然67歳だとは思えんのだが!? どう見ても20代くらいだぞ! どうしたらそんな風になれるのか、まさか固有魔法!?
「お久しぶりです、カルリック王妃様」
爺さんのこのかしこまった姿は違和感しかないな、そもそもピッチピチのこんな姿で王妃の前に出ていいのだろうか?
「クスッ、お久しぶりダリル。でもそんな言葉遣いはやめてほしいわ、私達の仲じゃない。とはいえまさかそんな姿で再会するとは思わなかったけどね」
普通そんな姿で王の前に出たら打ち首ものだろうな。
「……そうか、わかった……相変わらずアリアンはそういうとこは緩いのぉ。この姿はちょっと事情があったんじゃよ」
「な、! ダリル様といえど王妃様になんて言葉を――」
おいおい! 剣に手を置くなよ、えらく殺気立っておるな。
この空気……どういやらカルリック王を失ったのはどうやら本当みたいだな。
「かまいません、控えなさい」
「し、しかし!」
「控えなさい!!」
「は、はっ」
何とか収まった……よな?
「アリアン、単刀直入に聞くが……あの黒旗が掲げられているという事はラデニスの奴は……死んでしまったのか」
「……ええ」
「それはいつの話じゃ?」
「2日前にバルフライとの戦いで……」
「たった2日前じゃと!? もっと早くわしらが着いておれば!! ――くそっ!!」
うお! 爺さんが拳で床を叩き付けて床にひびがはいった!
「……そうじゃアンティはどうしたのじゃ!? 姿が見えんが……」
ん? ここで初めて聞く名だな。
「ベルトラ、アンティという者は?」
「カルリック王と王妃様のご子息です、剣術に長けているお方とお聞いていましたが……」
「ええ、ラデニスと一緒にバルフライの討伐に2000人の兵士達を連れ出陣したのですが……生きて帰ってきた者はアンティを含め100人少し……アンティは重症を負い、意識はなく……いつ目覚めるか……」
なるほどな。
「……そうか……辛い想いをしたな」
「……」
う、空気が重い。
「……他にも事があるんじゃが」
「……ええ、私でわかるのならいくらでも」
2人を見ていると痛々しいすぎる。
「バルフライ軍の数はそんなに多かったのか? そうでなければ、わしはどうしてもラデニスとアンティ、そして2000人の兵士達が敗北するとは考えられんのじゃが……」
爺さん、その答えは聞かないほうがいいかもしれんぞ、なぜならバルフライは――。
「……1匹だったそうです」
「1匹で全滅じゃと!? そんな馬鹿な事が……」
1人な、いやもうそんな事はいいか、バルフライは昔から部下をつけずの一匹狼だったからな。
昔戦った時も、我輩ですら苦戦し何とか勝ったほどの実力者、2000人の兵士を全滅させたと聞いても不思議じゃない。バルフライ、敵に回すと厄介な奴だ。
……ん? っていつの間にか静まりかえってさらに空気が重くなっておるではないか!
これは声も出せれな――。
「ねぇ、デール」
……こいつはなぜこんな状況で声を出せる、どんな図太い神経をおるのだ!?
「デール、デールってば」
あ~くそ! 答えたくはないがほっといたらずっと名前を連呼しそうだし、しかたのない奴だな。
「……なんだ?」
「バルフライについて詳細を教えてほしいんだけど」
「ブフッ!?」
この状態でそれを聞くか!? ――ほれみろ!! ここにいる全員に目線が集まってしまったではないか!!
「待て待て、何故、今、我輩に、聞くのだ」
「だってデールは悪魔四天王マニアで詳しいじゃん、話を聞いててバルフライって奴がどんなのか聞きたくなったの」
「誰が悪魔四天王マニアだ!?」
マニアじゃないわ! 上司だ! 上司! それで知って――。
「え? フィゲロアの時に自分で言ってたじゃん」
……そうだったぁああああああああああああああああ!!
「え? デール様ってそうなんです?」
「ええ、かなり詳しいですよ」
墓穴を掘るというのはこの事だな……。
「勇者殿!」
「おわ!? 爺さん顔が近いぞ!」
急に肩をつかんで引き寄せるな、びっくりしたではないか!
「頼む! 勇者殿の知っているバルフライの事を教えてくれ、やはり納得がいかんのじゃ!」
「勇者様、私もお願いします! バルフライ関係はすべて夫が取り仕切っていました、資料が存在しますが恥ずかしながら私には良くわかりません……。負傷した兵士達もまだ詳しく話せぬ状態、知っておられるのならどうか私にもお話をお聞かせください!!」
……2人の目が怖い、これは話さないと……我輩が殺される。
「え~と……悪魔四天王「斬風のバルフライ」は虫人族だ、身長は爺さんくらいで人型の胴体・手足、虫型の頭だな、2本の触角にハチの様な複眼を持っておる。奴の実力だが固定魔法どころか魔法も使わない、使うのは無名の魔剣1本だけだ」
「無名の魔剣を1本だけじゃと!?」
そりゃ驚くよな、我輩も初めて奴にあった時は驚いたものだ。
「勇者様、その魔剣の能力はなんなのですか?」
「魔剣の能力は持ち主の行動速度を大幅に上げる、斬風の由来は風のように一瞬で相手を斬るためなのだ。仮にこの能力をカルリック王が知っておったとしても対処は難しいだろうな……」
人間ではあの速さには着いていけるわけがない。
「……なるほどのぉ……アリアン、すまぬがラデニスが残した資料を見せてくれないか」
「ええ、構わないわ。それと皆様、今日はもう時間も遅いでしこの城に泊まっていってください。ただ歓迎の宴といったものは控えさせてもらいますが……」
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