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第四章 悪魔四天王「斬風のバルフライ」VS豪拳
10 『ベルトラ様に出来る事は無いです!』
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「っダメ! デール!! 塞いでも塞いでも次から次に血が出てきちゃっておいつかない!」
「くそ! 何がどうなっておるのだ!! 何故体から血が吹き出てくる!?」
このままだと爺さんが死んでしまうぞ!
「何か……何か……――そうだ! あれを使ってみますです!」
「ん? あれだと? フェリシア何を……ってなんじゃその腕は!?」
フェリシアの植物部分の葉がまるで触手の化け物みたいなものになっておるのだが!?
「これは食肉植物の一種です、この触手の部分で獲物を絡め取って吸収するのです」
「ええ!? フェリ! ダリ爺を食べるなんて駄目だよ! お腹壊しちゃうよ!」
違う……違うぞ……そこが問題ではないぞ。
「安心してくださいです、この確かに食肉植物ですがこれは私の体の一部ですよ。ほらこの通り」
「うおっと!? あぶない! わかった! わかったからそんな触手の葉を振り回すな!」
そんなものなんぞ見ておるこっちが恐ろしいわ。
「あ、すみませんです」
「で? その食肉植物で一体どうするのだ?」
もう爺さんを食う事しか想像できんのだが……。
「あ、はい。一度これでダリル様を食べます、それで――」
「やっぱり食べちゃうの!?」
「くっ! いくらフェリシア殿でもサリル様を食べさすわけに――あいた! デール殿、頭を叩かないでください! エリンみたいになったらどうするんですか!?」
「落ち着け、最後までフェリシアの話を聞くのだ。エリンじゃあるまいし」
「あれ? ……何かさりげなく2人にバカにされたような気がするんですけど……」
「えと、話を戻しますです。確かにダリル様を触手の中に入れますが、それはダリル様の状態を調べる為です」
「な!? そんな事でわかるのか?」
「はい、先ほども説明しましたがこの触手の部分で動物や人間を隅々まで絡めて吸収して自分の栄養に変えるんです。その体を絡めての過程のところで私が操作してダリル様の体を隅々まで調べ異常を見つけますです」
「ふむ、いまいちよくわからんが……」
とにかくあの触手で爺さんの現状が分かるというのだけは分かった。
「では、行きます!」
う~わ~…………非常事態とはいえ触手に絡められてる爺さんの絵図らは見るに耐えんぞ。
「ふむふむ……う~む……………………わかりましたです! ……ぺっ」
ぺって吐き出されたぞ……って爺さんが素っ裸になっとる!?
「おい! 爺さんの服がなくなっておるではないか!」
「ああ、邪魔だったんで服だけ溶かしましたです。何か問題あるです?」
これは狙っているのか天然なのか……フェリシアのキャラがいま一つわからんぞ。
とにかく、さすがにこの雪の中で素っ裸の血まみれ状態は不憫すぎる、寒くなってしまうが我輩の上着だけでも被せてやろう。
「で? 爺さんはどんな状態なのだ?」
「はい、薬のせいで魔力が次から次へと精製されダリル様の体内に蓄積、いわば風船がパンパンに張っているようなものだと思ってくださいです。先ほどの戦闘で症状がおきなかったのは恐らく豪魔の篭手の魔力消費のおかげだと思いますです」
「その消費していた豪魔の篭手が停止、逃げ場がなくなった魔力が肉体へか……だとすればこのままだと」
「はい、ダリル様は内側から破裂してしまうと思いますです」
何とむごい死に方だ。
「今の爺さんの状態はわかった、で対処は?」
あってくれよ……無ければこのまま爺さんがはじけ……うぷっ想像しただけで吐き気が。
「はい、今の状態は魔力が蓄積しているのが問題なのでデール様とエリン様の魔力吸収を使いますです。無論、致死量にいかないように調整していかないとですが――出来ますです?」
なるほどな……だが魔力吸収は我輩の力ではない。
「どうなのだ、エリン?」
「う~ん……そんな事やったことはないけど……やるしかないよね、がんばる!」
不安だ、こいつが言うとすごく不安になる。
「魔力に関してはわかったがその後は?」
「この薬を使うです」
それってさっき爺さんがこの状態になってしまった薬だよな。
「その薬を使うって、それで爺さんの体が持つのか? 結局はまた副作用が」
「今さえ乗り越えれば後の副作用は融和の薬と安静していればそこまで問題にはなりませんです……1番の問題は今すぐ処置をとらないといけない事、そして賭けになる事です……ダリル様のお体がどこまで持つかどうか、の」
「デール殿……どうしますか?」
どの道このままでは死ぬだけだ、ならば。
「……それに賭けよう」
「わかりました、ではいきますです!」
「フェリシアさん、何か私に出来る事はありませんか!?」
「ベルトラ様に出来る事は無いです!」
「え゛っ」
~~~~~~~~~~~~~~~~
今まで魔力吸収を止めとしか使ってこなかったが、まさかそれで命を救うとはな……。
ただ、あの時のフェリシアの無いです! の一言でめちゃくちゃ落ち込んでしまったベルトラをなだめるのは苦労したぞ……あんなにはっきりといわなくても良いと思うのだが。
「おい、爺さん」
「ん?」
「あの薬はもう禁止だ」
「な!? しかしあれがないと! っイテテテ……」
「駄目だ! 飲むたびあんな事になっていては旅どころではない! 駄目と言ったら駄目だ!」
「ブーブー!!」
「年寄りが子供みたいにぼやくな!」
可愛くもなんともないわ!
「じゃが……それだと……」
はぁ……あまり調子に乗らせたくはないが。
「爺さんは今で十分すぎるほど戦力になっておる、そこまで気を回すな」
「勇者殿……………………何か変なものでも食ったか?」
人がせっかく気を回してやっておるのにこのクソジジイが!!
「ダッハハハ! そう睨むな、すまん、すまん、冗談じゃ。わかったもうそんなものには頼らんよ」
「約束だからな」
※
「爺さん、本当にその体で着いて来るのか? カルリックで休養していた方がよいと思うが……」
あれから2日、まだ体の魔力が不安定でエリンの治療魔法が使えなく自然治癒頼りになってしまった爺さんを置いて旅立つつもりだったのに……まさかこの状態で着いて来るとは思いもせんだ。
「何を言うか、わしをほって置くことは許さんぞ?それに傷なら……ほれこの通り治っておる」
包帯ぐるぐる巻きの姿で何を言う。
「いや、う~む……なぁベルトラいいのか?」
「ダリル様は一度決められると聞きませんからね……仕方ないですよ」
「はぁ……」
そうだな、何を言っても無駄だな、あれは。
「さぁ行くぞ! 次は西の国バルガスじゃ!」
何故けが人が仕切るのだ!?
「っダメ! デール!! 塞いでも塞いでも次から次に血が出てきちゃっておいつかない!」
「くそ! 何がどうなっておるのだ!! 何故体から血が吹き出てくる!?」
このままだと爺さんが死んでしまうぞ!
「何か……何か……――そうだ! あれを使ってみますです!」
「ん? あれだと? フェリシア何を……ってなんじゃその腕は!?」
フェリシアの植物部分の葉がまるで触手の化け物みたいなものになっておるのだが!?
「これは食肉植物の一種です、この触手の部分で獲物を絡め取って吸収するのです」
「ええ!? フェリ! ダリ爺を食べるなんて駄目だよ! お腹壊しちゃうよ!」
違う……違うぞ……そこが問題ではないぞ。
「安心してくださいです、この確かに食肉植物ですがこれは私の体の一部ですよ。ほらこの通り」
「うおっと!? あぶない! わかった! わかったからそんな触手の葉を振り回すな!」
そんなものなんぞ見ておるこっちが恐ろしいわ。
「あ、すみませんです」
「で? その食肉植物で一体どうするのだ?」
もう爺さんを食う事しか想像できんのだが……。
「あ、はい。一度これでダリル様を食べます、それで――」
「やっぱり食べちゃうの!?」
「くっ! いくらフェリシア殿でもサリル様を食べさすわけに――あいた! デール殿、頭を叩かないでください! エリンみたいになったらどうするんですか!?」
「落ち着け、最後までフェリシアの話を聞くのだ。エリンじゃあるまいし」
「あれ? ……何かさりげなく2人にバカにされたような気がするんですけど……」
「えと、話を戻しますです。確かにダリル様を触手の中に入れますが、それはダリル様の状態を調べる為です」
「な!? そんな事でわかるのか?」
「はい、先ほども説明しましたがこの触手の部分で動物や人間を隅々まで絡めて吸収して自分の栄養に変えるんです。その体を絡めての過程のところで私が操作してダリル様の体を隅々まで調べ異常を見つけますです」
「ふむ、いまいちよくわからんが……」
とにかくあの触手で爺さんの現状が分かるというのだけは分かった。
「では、行きます!」
う~わ~…………非常事態とはいえ触手に絡められてる爺さんの絵図らは見るに耐えんぞ。
「ふむふむ……う~む……………………わかりましたです! ……ぺっ」
ぺって吐き出されたぞ……って爺さんが素っ裸になっとる!?
「おい! 爺さんの服がなくなっておるではないか!」
「ああ、邪魔だったんで服だけ溶かしましたです。何か問題あるです?」
これは狙っているのか天然なのか……フェリシアのキャラがいま一つわからんぞ。
とにかく、さすがにこの雪の中で素っ裸の血まみれ状態は不憫すぎる、寒くなってしまうが我輩の上着だけでも被せてやろう。
「で? 爺さんはどんな状態なのだ?」
「はい、薬のせいで魔力が次から次へと精製されダリル様の体内に蓄積、いわば風船がパンパンに張っているようなものだと思ってくださいです。先ほどの戦闘で症状がおきなかったのは恐らく豪魔の篭手の魔力消費のおかげだと思いますです」
「その消費していた豪魔の篭手が停止、逃げ場がなくなった魔力が肉体へか……だとすればこのままだと」
「はい、ダリル様は内側から破裂してしまうと思いますです」
何とむごい死に方だ。
「今の爺さんの状態はわかった、で対処は?」
あってくれよ……無ければこのまま爺さんがはじけ……うぷっ想像しただけで吐き気が。
「はい、今の状態は魔力が蓄積しているのが問題なのでデール様とエリン様の魔力吸収を使いますです。無論、致死量にいかないように調整していかないとですが――出来ますです?」
なるほどな……だが魔力吸収は我輩の力ではない。
「どうなのだ、エリン?」
「う~ん……そんな事やったことはないけど……やるしかないよね、がんばる!」
不安だ、こいつが言うとすごく不安になる。
「魔力に関してはわかったがその後は?」
「この薬を使うです」
それってさっき爺さんがこの状態になってしまった薬だよな。
「その薬を使うって、それで爺さんの体が持つのか? 結局はまた副作用が」
「今さえ乗り越えれば後の副作用は融和の薬と安静していればそこまで問題にはなりませんです……1番の問題は今すぐ処置をとらないといけない事、そして賭けになる事です……ダリル様のお体がどこまで持つかどうか、の」
「デール殿……どうしますか?」
どの道このままでは死ぬだけだ、ならば。
「……それに賭けよう」
「わかりました、ではいきますです!」
「フェリシアさん、何か私に出来る事はありませんか!?」
「ベルトラ様に出来る事は無いです!」
「え゛っ」
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今まで魔力吸収を止めとしか使ってこなかったが、まさかそれで命を救うとはな……。
ただ、あの時のフェリシアの無いです! の一言でめちゃくちゃ落ち込んでしまったベルトラをなだめるのは苦労したぞ……あんなにはっきりといわなくても良いと思うのだが。
「おい、爺さん」
「ん?」
「あの薬はもう禁止だ」
「な!? しかしあれがないと! っイテテテ……」
「駄目だ! 飲むたびあんな事になっていては旅どころではない! 駄目と言ったら駄目だ!」
「ブーブー!!」
「年寄りが子供みたいにぼやくな!」
可愛くもなんともないわ!
「じゃが……それだと……」
はぁ……あまり調子に乗らせたくはないが。
「爺さんは今で十分すぎるほど戦力になっておる、そこまで気を回すな」
「勇者殿……………………何か変なものでも食ったか?」
人がせっかく気を回してやっておるのにこのクソジジイが!!
「ダッハハハ! そう睨むな、すまん、すまん、冗談じゃ。わかったもうそんなものには頼らんよ」
「約束だからな」
※
「爺さん、本当にその体で着いて来るのか? カルリックで休養していた方がよいと思うが……」
あれから2日、まだ体の魔力が不安定でエリンの治療魔法が使えなく自然治癒頼りになってしまった爺さんを置いて旅立つつもりだったのに……まさかこの状態で着いて来るとは思いもせんだ。
「何を言うか、わしをほって置くことは許さんぞ?それに傷なら……ほれこの通り治っておる」
包帯ぐるぐる巻きの姿で何を言う。
「いや、う~む……なぁベルトラいいのか?」
「ダリル様は一度決められると聞きませんからね……仕方ないですよ」
「はぁ……」
そうだな、何を言っても無駄だな、あれは。
「さぁ行くぞ! 次は西の国バルガスじゃ!」
何故けが人が仕切るのだ!?
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