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5章 二人の巡り合い
レインの書~巡り合い・2~
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◇◆アース歴9年 6月14日◇◆
意識が戻るとアタシの全身が揺れている。
どうやら何か揺れる場所の上で横になっているらしい。
「……」
目を開けると青空が見える。
左右を見ると何かが詰め込んである大きな袋や箱が何個もある。
どうやらアタシは荷台の上で寝ていたらしい。
前を見てみると、ジョシュアと黒服黒ターバンの男が親しげに話をしている。
これは一体どういう状況なのだろうか。
え~と……ポイズンフロッグの毒を吸い込んでしまって、それでジョシュアが薬を買いに行って……そうだ! あの黒ずくめの行商人から買った虹色の薬を飲んで、急に睡魔に襲われたんだった!
「――っ!」
急いで自分の体をあちこち触ってみたけど……特に異常は無し。
衣類の乱れ……も特に異常は無し、良かった。
「はぁ~……ん?」
あれ? 喉の痛みがほとんどない。
昨日はあれだけ痛かったのに……2~3日は痛みが引かないというし、自然に治ったとは到底考えられない。
だとすれば、あの虹色の薬は本物だっていう事なのかしら。
……ジョシュアもあの男に対して警戒していないし、信じても大丈夫そうね。
ただ、今の状況が全くわからないからジョシュアに聞かないといけないわ。
「……ジョン……あう」
喉の痛みが引いても、声はかすれている状態か。
まぁ昨日は声すらまともに出せなかったし、この位は許容範囲よね。
「ん? あ、ソフィーナ。目が覚めたんだ。よいしょっと」
ジョシュアがアタシのかすれた声に気が付いて、荷台に乗って来た。
「おー! おはようございマース」
その様子を見ていた黒ターバンの男が、アタシの方を見て笑顔で挨拶をして来た。
太陽の位置的にもう昼に近い気がすんだけどな。
それは果たしておはようと言える時間なのだろうか。
「ソフィーナ、喉は大丈夫?」
「うん……もう痛みはほとんど無いわ。ただ、声はこの通り……」
アタシの声にジョシュアは苦笑しながらもホッとした様子だ。
「かすれているね。でも、薬が効いたみたいで良かったよ」
「ワターシの言った通りデーショ? あの薬は本当によく聞きマース。ターダ、副作用ですごい睡魔に襲われマースがね」
その事はアタシが飲む前に言ってほしかった。
まぁいいか、薬の効果は本物だったんだし。
それよりも……。
「ジョン、この状況は一体どうなっているの?」
アタシは一体どこに運ばれているのやら。
「ああ、ちゃんと説明をしないとね。まずあの方はヤシイさん、旅の行商人さんだよ」
ジョシュアが黒ターバンの男の方に目線を送った。
「ドーモ、ヤシイといいマース」
ヤシイさんが軽い会釈をして来たので、アタシも軽い会釈を返した。
それにしても見た目といい、あの口調といい……言っちゃ悪いけどよくそれで行商人が出来るわね。
あ~そうか、この荷台に乗せられている荷物は商品か。
「昨日、アルガムに戻る途中で出会ってね。事情を話して薬を売ってもらったんだ」
そういえば、小屋へ戻って来た時にそんな事を言っていたわね。
「で、薬を飲んだソフィーナが眠ちゃったから1晩あの場所で過ごしていたんだけど、その時に話していたらヤシイさんもアカニ村へ行く予定だったらしくてね。それで、良かったらと一緒にどうかと馬車に乗せてくれたんだ。本当に助かりましたよ」
なるほど、それでアタシは荷台に寝ていたわけね。
「いえイーエ、目的地も同じなので気にしないでくだサーイ。たでも、他にも回る所がアールのでアカニ村に着くノーハ夕方か、それよりも遅くなるかもしれまセーン」
好意で乗せてくれているのだから。着くのが遅くなる事に不満なんてあるはずがない。
「いえ、全然問題はないです。ありがとうございます」
※
しばらくしてヤシイさんは小さな村に入った。
そして、今はこの村の村長さんらしき人とヤシイさんが話しをしている。
アタシとジョシュアはその邪魔にならない様に荷台の上で待機中だ。
「ヤシイさんは薬や日用品を持って、各村を回っているんだってさ」
「ふ~ん……」
アカニ村に行くのもそれが理由か。
「……ん?」
何となく荷台の商品を見わたしていると、箱の蓋に挟まっている白い物がある事に気が付いた。
流石に挟まったままは良くないと思ったアタシは蓋を開け、その白い物を手に取った。
「あ~これ仮面なんだ」
顔の上半分を覆ったアイマスク状の白い仮面。
箱の方を見ると同じデザインの黒い仮面もあった。
どうやら、白黒のセット物みたいね……待てよ、これって変装用に使えるわよね。
フードを被っているだけだと取れた時に顔が見えちゃう、でもこれがあれば顔を見られる事も無い。
アタシ達ってバレない様にするのなら徹底的にしたい。
「お待たせしマーシた」
丁度いい所にヤシイさんが戻って来た。
「あの、この仮面って売り物ですか?」
手に持っていた白い仮面をヤシイさんに渡し、箱から黒い方も取り出し見せた。
「それデースか? はい、商品になりマースよ」
よし、それなら値段次第で買い取らせてもらおう。
「じゃあ、この2つだといくらになりますか?」
「……えっ!?」
アタシ達のやり取りをぼんやりと見ていたジョシュアが驚いた様な声を出した。
何でそんな声を出しているんだろう? 特におかしな所は無かったのに。
「合計で300ゴールドになりマース」
値段も手ごろね。
え~と、300ゴールド……300ゴールド……っと。
「はい、300ゴールドです」
「……確カーニ、まいどありがとうございマース!」
ヤシイさんに300ゴールドを払い仮面を受け取る。
「いや、ちょっと待って! その仮面を着けるの?」
「? 当り前じゃない」
仮面を買ったのだから着けないでどうするのよ。
変なジョシュア。
「いや、ボクは……」
「ジョン、どっちの色がいい?」
右手に白、左手に黒の仮面を持ちジョシュアの前に出した。
アタシの独断で買ったから、先にジョシュアの着けたい色を選んでもらおう。
黒白の2択しかないけど。
「だからボクは……」
「色がいい?」
2択何だから、さっさと決め手ほしい。
何でそこまで迷う必要があるのかしら。
「…………じゃあ……黒で……」
「わかったわ。はい、黒の仮面」
で、この白の方はアタシと。
いや~いい買い物ができたわね。
何故か、ジョシュアの顔が歪んでいるけど……。
意識が戻るとアタシの全身が揺れている。
どうやら何か揺れる場所の上で横になっているらしい。
「……」
目を開けると青空が見える。
左右を見ると何かが詰め込んである大きな袋や箱が何個もある。
どうやらアタシは荷台の上で寝ていたらしい。
前を見てみると、ジョシュアと黒服黒ターバンの男が親しげに話をしている。
これは一体どういう状況なのだろうか。
え~と……ポイズンフロッグの毒を吸い込んでしまって、それでジョシュアが薬を買いに行って……そうだ! あの黒ずくめの行商人から買った虹色の薬を飲んで、急に睡魔に襲われたんだった!
「――っ!」
急いで自分の体をあちこち触ってみたけど……特に異常は無し。
衣類の乱れ……も特に異常は無し、良かった。
「はぁ~……ん?」
あれ? 喉の痛みがほとんどない。
昨日はあれだけ痛かったのに……2~3日は痛みが引かないというし、自然に治ったとは到底考えられない。
だとすれば、あの虹色の薬は本物だっていう事なのかしら。
……ジョシュアもあの男に対して警戒していないし、信じても大丈夫そうね。
ただ、今の状況が全くわからないからジョシュアに聞かないといけないわ。
「……ジョン……あう」
喉の痛みが引いても、声はかすれている状態か。
まぁ昨日は声すらまともに出せなかったし、この位は許容範囲よね。
「ん? あ、ソフィーナ。目が覚めたんだ。よいしょっと」
ジョシュアがアタシのかすれた声に気が付いて、荷台に乗って来た。
「おー! おはようございマース」
その様子を見ていた黒ターバンの男が、アタシの方を見て笑顔で挨拶をして来た。
太陽の位置的にもう昼に近い気がすんだけどな。
それは果たしておはようと言える時間なのだろうか。
「ソフィーナ、喉は大丈夫?」
「うん……もう痛みはほとんど無いわ。ただ、声はこの通り……」
アタシの声にジョシュアは苦笑しながらもホッとした様子だ。
「かすれているね。でも、薬が効いたみたいで良かったよ」
「ワターシの言った通りデーショ? あの薬は本当によく聞きマース。ターダ、副作用ですごい睡魔に襲われマースがね」
その事はアタシが飲む前に言ってほしかった。
まぁいいか、薬の効果は本物だったんだし。
それよりも……。
「ジョン、この状況は一体どうなっているの?」
アタシは一体どこに運ばれているのやら。
「ああ、ちゃんと説明をしないとね。まずあの方はヤシイさん、旅の行商人さんだよ」
ジョシュアが黒ターバンの男の方に目線を送った。
「ドーモ、ヤシイといいマース」
ヤシイさんが軽い会釈をして来たので、アタシも軽い会釈を返した。
それにしても見た目といい、あの口調といい……言っちゃ悪いけどよくそれで行商人が出来るわね。
あ~そうか、この荷台に乗せられている荷物は商品か。
「昨日、アルガムに戻る途中で出会ってね。事情を話して薬を売ってもらったんだ」
そういえば、小屋へ戻って来た時にそんな事を言っていたわね。
「で、薬を飲んだソフィーナが眠ちゃったから1晩あの場所で過ごしていたんだけど、その時に話していたらヤシイさんもアカニ村へ行く予定だったらしくてね。それで、良かったらと一緒にどうかと馬車に乗せてくれたんだ。本当に助かりましたよ」
なるほど、それでアタシは荷台に寝ていたわけね。
「いえイーエ、目的地も同じなので気にしないでくだサーイ。たでも、他にも回る所がアールのでアカニ村に着くノーハ夕方か、それよりも遅くなるかもしれまセーン」
好意で乗せてくれているのだから。着くのが遅くなる事に不満なんてあるはずがない。
「いえ、全然問題はないです。ありがとうございます」
※
しばらくしてヤシイさんは小さな村に入った。
そして、今はこの村の村長さんらしき人とヤシイさんが話しをしている。
アタシとジョシュアはその邪魔にならない様に荷台の上で待機中だ。
「ヤシイさんは薬や日用品を持って、各村を回っているんだってさ」
「ふ~ん……」
アカニ村に行くのもそれが理由か。
「……ん?」
何となく荷台の商品を見わたしていると、箱の蓋に挟まっている白い物がある事に気が付いた。
流石に挟まったままは良くないと思ったアタシは蓋を開け、その白い物を手に取った。
「あ~これ仮面なんだ」
顔の上半分を覆ったアイマスク状の白い仮面。
箱の方を見ると同じデザインの黒い仮面もあった。
どうやら、白黒のセット物みたいね……待てよ、これって変装用に使えるわよね。
フードを被っているだけだと取れた時に顔が見えちゃう、でもこれがあれば顔を見られる事も無い。
アタシ達ってバレない様にするのなら徹底的にしたい。
「お待たせしマーシた」
丁度いい所にヤシイさんが戻って来た。
「あの、この仮面って売り物ですか?」
手に持っていた白い仮面をヤシイさんに渡し、箱から黒い方も取り出し見せた。
「それデースか? はい、商品になりマースよ」
よし、それなら値段次第で買い取らせてもらおう。
「じゃあ、この2つだといくらになりますか?」
「……えっ!?」
アタシ達のやり取りをぼんやりと見ていたジョシュアが驚いた様な声を出した。
何でそんな声を出しているんだろう? 特におかしな所は無かったのに。
「合計で300ゴールドになりマース」
値段も手ごろね。
え~と、300ゴールド……300ゴールド……っと。
「はい、300ゴールドです」
「……確カーニ、まいどありがとうございマース!」
ヤシイさんに300ゴールドを払い仮面を受け取る。
「いや、ちょっと待って! その仮面を着けるの?」
「? 当り前じゃない」
仮面を買ったのだから着けないでどうするのよ。
変なジョシュア。
「いや、ボクは……」
「ジョン、どっちの色がいい?」
右手に白、左手に黒の仮面を持ちジョシュアの前に出した。
アタシの独断で買ったから、先にジョシュアの着けたい色を選んでもらおう。
黒白の2択しかないけど。
「だからボクは……」
「色がいい?」
2択何だから、さっさと決め手ほしい。
何でそこまで迷う必要があるのかしら。
「…………じゃあ……黒で……」
「わかったわ。はい、黒の仮面」
で、この白の方はアタシと。
いや~いい買い物ができたわね。
何故か、ジョシュアの顔が歪んでいるけど……。
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