73 / 75
終章 二人の書~アースとレイン~
ニ人の書~【アース】とレイン・6~
しおりを挟む
◇◆アース歴9年 8月23日◇◆
オリバーの提案から今日で約1ヶ月経った。
今日も今日とてオリバーは地下室に籠り、その間俺達は思い思いに時間を潰していた。
オリバーの屋敷を掃除したり、ソファーで寝転んでいたり、町に買い物へ行ったり、ベッドで寝て居たり、料理をしたり……。
最初は手伝うと申し出たが、かえって人が居ると気が散ると言われてしまった。
それで、仕方なく使用人みたいな事をしていた。
そんな日々が続いていたが、今日は客室が賑わっていた。
早朝にオーウェンがオリバーの屋敷に来たからだ。
1度組合に戻ったレイン達から事情を聴いて、本来ならすぐさま北の大陸に飛んで来たかったらしい。
が、組合の仕事で止められ、やっと目処が立ち今日来れたという事だ。
「それにしても、いまだに信じられないぜ……この中にアースが居るなんてよ」
オーウェンがコンコンと俺の頭を右手で叩く。
おい、人の頭を叩くのは止めろ。
「で、オリバーの話のヤツはいつ完成するんだ?」
そんな俺の思いを知ってか知らずか、叩きつつレインに話題をふった。
イラっと来た俺は静かにオーウェンの手をはじいた。
「知らないわよ、アタシに聞かないでオリバーに聞いて」
「いや、聞こうにも、俺を迎えに来てすぐに地下室に引っ込んじまったじゃないか」
それも怒りながらな。
こんな一番大変な時に来よってからに!! って叫んでいたし。
とは言っても、転送の魔法陣を使わないとここに来れないようにしたオリバーにも問題があると俺は思うぞ。
「もいかして、地下室で居眠りでもしてるんじゃないか?」
そう言って、オーウェンがソファーに座ろうとした瞬間。
「――しとらんわ! 相変わらず失敬な奴じゃな!」
「おわっ!?」
オーウェンは背後から突然現れたオリバーの怒声に驚いて、床に倒れ込んだ。
「び、びくりした……脅かすんじゃねぇよ……」
「お前が変な事を言うからじゃろ……それにしも、変な運の良さも相変わらずじゃな。皆は約1ヶ月も待ったのに、お前はたったの半日ですんだのじゃから」
たったの半日ですんだ……という事は!
「それって、完成したって事!?」
レインの言葉にうなづくオリバー。
「うむ。何故かはわからんが、こいつが来たとたん魔力が安定してな、完成まで一気に進められたのじゃ……もしかしたら、今日オーウェンが来るのは運命じゃったのかもしれん」
全員の目線がオーウェンへと注がれる。
「……? よくわからんが俺のおかげなの? いやー照れるな」
自分が褒められていると感じたオーウェンが自分の頭をかく。
運命って……なんだろう、約1ヶ月も待ったこっちとしては妙に納得がいかない。
「まあ良い、みんな地下室に来てくれ」
オリバーが地下室へと向かい、俺達はその後をついて行った。
オリバーの屋敷の地下室にはよくわからない物でありふれていた。
その中には大きな魔石、魔晶石も置かれている。
そんな物だらけの隙間を抜けるとベッドが1台ポツンと置かれていた。
その上には金髪の青年が横たわっている。
『これが俺の肉体……』
オリバーの提案。
それは人工妖精論を使い、人間に限りなく近い存在の肉体を新たに造り出す。
そして、その造られた肉体の中に俺の魂を入れるというものだ。
「流石に、姿形を全てアースと同じというは無理じゃからこれで勘弁してくれ」
『文句なんて無い。ありがとう、オリバー』
この肉体を造り出すのに、相当苦労をしている姿を俺は見ている。
そんなオリバーに顔が似ていないとか、我儘を言うのは間違っている。
「アース様は文句なんて無イ、ありがとう、オリバーと言っていまス」
俺の言葉を通訳してくれるラティア。
この約1ヶ月の間、通訳をしてくれて本当に助かった。
だが、それも今日限り……のはず。
「そうか……では、ラティアちゃん……後は任せたのじゃ」
「はイ、お任せくださイ。アース様、頭を取りますネ」
『ああ、頼む』
ラティアは俺の頭、アーメットをプレートアーマーから外して金髪の青年の頭に被せた。
おお……なんかドキドキして来たぞ。
「すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~…………でハ、いきまス! エイラ!」
「オッケー! まっかせて!」
ラティアとエイラの大量の魔力が、俺の中へと流れ来るのを感じる。
それに対して不快感は無い。
とても暖かく……心が穏やかになっていく。
まるで母親の腕の中に抱かれていかのようだ。
そんな温もりの中、俺の意識は少しずつ遠くなっていった。
※
「…………」
俺は意識を取り戻し、うっすらと目を開けた。
目の前には心配そうな顔をしているラティアと、俺の体の上に手を乗せているオリバーの姿があった。
俺はどのくらい眠っていたのだろうか。
「……うっ……」
うまく声が出せない。
これは成功したんだろうか……?
「――っ! アース様! お目覚めになられましたカ!?」
ラティアの声に、みんなが周りに寄って来た。
「……ふむ……今の所は異常無しじゃな……アース、体は動かせるかのぉ? 焦らんと、ゆっくりとじゃ」
オリバーの言葉に、俺はまず右手を動かしてみる。
ふとプレートアーマーで蘇ったあの日の事を思い出した。
そうだ……あの時、俺の右手を動かすと金属音がしたんだよな……。
「……」
今は動かしても金属音は全くしない。
それはそうだ、動かした俺の右手にはあのガントレットはついていないのだから。
左手も……問題なく動く。
次に、ゆっくりと上半身を起こそうとした。
「……っ」
「あッ!」
「おっと」
上半身を起こそうとしている事に気が付いたラティアとレインが俺を支えてくれた。
2人が支えてくれたおかげで上半身をあげられ、自分の体を見ることが出来た。
俺の体はプレートアーマーで覆われていない。
あの時は無かった右手がある、左手がある、両足がある。
……生身の体がある。
「……」
俺は、今被っているアーメットを両手で持って――。
「――っ!」
思いっきり持ち上げた。
あの時は持ち上げた分、目線も上がった。
しかし、今の俺の目線は一切変わらない。
ただ単にアーメットを持ち上げただけだ。
「……み……」
固唾を飲む、みんなに向かって俺は口を開いた。
「……み……んな、俺……の……声……聞こ……える……?」
たどたどしくも、自分の声を発することが出来た。
「――っアース様ッ! 良かっタ……うううウ……!」
ラティアが両手で顔を押さえて泣き崩れた。
「うん、よかったね……よかったね……ラティ……本当に……」
泣いているラティアの頭を、エイラは母親の様に優しく撫でた。
「聞こえるわ! 今度はちゃんとアースの声が聞こえるわよ!」
レインの瞳から流れている涙に、今やっと答えられた。
「アース! やったねえええ! うわああああああああん!!」
ジョシュアはこの場に居る誰よりも大粒の涙を流している。
「よっしゃあ! 今日は宴会だな!! となると酒だな! 今すぐ酒を買ってこねぇと!」
そう言って顔を逸らすオーウェン……目が潤んでいたのを見られたくないのだろう。
「……異常はなさそうじゃなぁ……アース、よくぞ帰って来てくれた……」
オリバーが俺の体に乗せていた右手を外し、そのまま俺の前に差し出した。
俺はオリバーの右手を握る。
するとラティア、エイラ、レイン、ジョシュア、オーウェンの手が乗せられる。
金属の手では感じられなかった、みんなの温もりがこの手に伝わって来る。
その温もりに自然と俺の目からも涙がこぼれ落ちるのだった。
オリバーの提案から今日で約1ヶ月経った。
今日も今日とてオリバーは地下室に籠り、その間俺達は思い思いに時間を潰していた。
オリバーの屋敷を掃除したり、ソファーで寝転んでいたり、町に買い物へ行ったり、ベッドで寝て居たり、料理をしたり……。
最初は手伝うと申し出たが、かえって人が居ると気が散ると言われてしまった。
それで、仕方なく使用人みたいな事をしていた。
そんな日々が続いていたが、今日は客室が賑わっていた。
早朝にオーウェンがオリバーの屋敷に来たからだ。
1度組合に戻ったレイン達から事情を聴いて、本来ならすぐさま北の大陸に飛んで来たかったらしい。
が、組合の仕事で止められ、やっと目処が立ち今日来れたという事だ。
「それにしても、いまだに信じられないぜ……この中にアースが居るなんてよ」
オーウェンがコンコンと俺の頭を右手で叩く。
おい、人の頭を叩くのは止めろ。
「で、オリバーの話のヤツはいつ完成するんだ?」
そんな俺の思いを知ってか知らずか、叩きつつレインに話題をふった。
イラっと来た俺は静かにオーウェンの手をはじいた。
「知らないわよ、アタシに聞かないでオリバーに聞いて」
「いや、聞こうにも、俺を迎えに来てすぐに地下室に引っ込んじまったじゃないか」
それも怒りながらな。
こんな一番大変な時に来よってからに!! って叫んでいたし。
とは言っても、転送の魔法陣を使わないとここに来れないようにしたオリバーにも問題があると俺は思うぞ。
「もいかして、地下室で居眠りでもしてるんじゃないか?」
そう言って、オーウェンがソファーに座ろうとした瞬間。
「――しとらんわ! 相変わらず失敬な奴じゃな!」
「おわっ!?」
オーウェンは背後から突然現れたオリバーの怒声に驚いて、床に倒れ込んだ。
「び、びくりした……脅かすんじゃねぇよ……」
「お前が変な事を言うからじゃろ……それにしも、変な運の良さも相変わらずじゃな。皆は約1ヶ月も待ったのに、お前はたったの半日ですんだのじゃから」
たったの半日ですんだ……という事は!
「それって、完成したって事!?」
レインの言葉にうなづくオリバー。
「うむ。何故かはわからんが、こいつが来たとたん魔力が安定してな、完成まで一気に進められたのじゃ……もしかしたら、今日オーウェンが来るのは運命じゃったのかもしれん」
全員の目線がオーウェンへと注がれる。
「……? よくわからんが俺のおかげなの? いやー照れるな」
自分が褒められていると感じたオーウェンが自分の頭をかく。
運命って……なんだろう、約1ヶ月も待ったこっちとしては妙に納得がいかない。
「まあ良い、みんな地下室に来てくれ」
オリバーが地下室へと向かい、俺達はその後をついて行った。
オリバーの屋敷の地下室にはよくわからない物でありふれていた。
その中には大きな魔石、魔晶石も置かれている。
そんな物だらけの隙間を抜けるとベッドが1台ポツンと置かれていた。
その上には金髪の青年が横たわっている。
『これが俺の肉体……』
オリバーの提案。
それは人工妖精論を使い、人間に限りなく近い存在の肉体を新たに造り出す。
そして、その造られた肉体の中に俺の魂を入れるというものだ。
「流石に、姿形を全てアースと同じというは無理じゃからこれで勘弁してくれ」
『文句なんて無い。ありがとう、オリバー』
この肉体を造り出すのに、相当苦労をしている姿を俺は見ている。
そんなオリバーに顔が似ていないとか、我儘を言うのは間違っている。
「アース様は文句なんて無イ、ありがとう、オリバーと言っていまス」
俺の言葉を通訳してくれるラティア。
この約1ヶ月の間、通訳をしてくれて本当に助かった。
だが、それも今日限り……のはず。
「そうか……では、ラティアちゃん……後は任せたのじゃ」
「はイ、お任せくださイ。アース様、頭を取りますネ」
『ああ、頼む』
ラティアは俺の頭、アーメットをプレートアーマーから外して金髪の青年の頭に被せた。
おお……なんかドキドキして来たぞ。
「すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~…………でハ、いきまス! エイラ!」
「オッケー! まっかせて!」
ラティアとエイラの大量の魔力が、俺の中へと流れ来るのを感じる。
それに対して不快感は無い。
とても暖かく……心が穏やかになっていく。
まるで母親の腕の中に抱かれていかのようだ。
そんな温もりの中、俺の意識は少しずつ遠くなっていった。
※
「…………」
俺は意識を取り戻し、うっすらと目を開けた。
目の前には心配そうな顔をしているラティアと、俺の体の上に手を乗せているオリバーの姿があった。
俺はどのくらい眠っていたのだろうか。
「……うっ……」
うまく声が出せない。
これは成功したんだろうか……?
「――っ! アース様! お目覚めになられましたカ!?」
ラティアの声に、みんなが周りに寄って来た。
「……ふむ……今の所は異常無しじゃな……アース、体は動かせるかのぉ? 焦らんと、ゆっくりとじゃ」
オリバーの言葉に、俺はまず右手を動かしてみる。
ふとプレートアーマーで蘇ったあの日の事を思い出した。
そうだ……あの時、俺の右手を動かすと金属音がしたんだよな……。
「……」
今は動かしても金属音は全くしない。
それはそうだ、動かした俺の右手にはあのガントレットはついていないのだから。
左手も……問題なく動く。
次に、ゆっくりと上半身を起こそうとした。
「……っ」
「あッ!」
「おっと」
上半身を起こそうとしている事に気が付いたラティアとレインが俺を支えてくれた。
2人が支えてくれたおかげで上半身をあげられ、自分の体を見ることが出来た。
俺の体はプレートアーマーで覆われていない。
あの時は無かった右手がある、左手がある、両足がある。
……生身の体がある。
「……」
俺は、今被っているアーメットを両手で持って――。
「――っ!」
思いっきり持ち上げた。
あの時は持ち上げた分、目線も上がった。
しかし、今の俺の目線は一切変わらない。
ただ単にアーメットを持ち上げただけだ。
「……み……」
固唾を飲む、みんなに向かって俺は口を開いた。
「……み……んな、俺……の……声……聞こ……える……?」
たどたどしくも、自分の声を発することが出来た。
「――っアース様ッ! 良かっタ……うううウ……!」
ラティアが両手で顔を押さえて泣き崩れた。
「うん、よかったね……よかったね……ラティ……本当に……」
泣いているラティアの頭を、エイラは母親の様に優しく撫でた。
「聞こえるわ! 今度はちゃんとアースの声が聞こえるわよ!」
レインの瞳から流れている涙に、今やっと答えられた。
「アース! やったねえええ! うわああああああああん!!」
ジョシュアはこの場に居る誰よりも大粒の涙を流している。
「よっしゃあ! 今日は宴会だな!! となると酒だな! 今すぐ酒を買ってこねぇと!」
そう言って顔を逸らすオーウェン……目が潤んでいたのを見られたくないのだろう。
「……異常はなさそうじゃなぁ……アース、よくぞ帰って来てくれた……」
オリバーが俺の体に乗せていた右手を外し、そのまま俺の前に差し出した。
俺はオリバーの右手を握る。
するとラティア、エイラ、レイン、ジョシュア、オーウェンの手が乗せられる。
金属の手では感じられなかった、みんなの温もりがこの手に伝わって来る。
その温もりに自然と俺の目からも涙がこぼれ落ちるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる