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3話 エルエル、街を歩く!
15 エルエル、買い物対決する!
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フォークテイルタウンは東西南北、中心で大まかに5つのエリアに分かれている。
私達が最初に入って来た商店が並ぶにぎやかな南エリア、東エリアは宿屋や冒険者のギルドがあるらしい。
私達が住む"めがみはうす"がある北側はほとんど町の外みたいな草原エリア(もっと奥に進むと海が見える)。中央は大きい噴水があり街の中心となるエリア(そのまんまだな)。西エリアは……フィオナはなんて言ってたっけかな……。
そんな事を考えながらアルルと一緒に歩いているとフォークテイルタウンの南エリアまでやって来た。屋台やお店、人がいっぱいいて相変わらずにぎやかな所だ。
「いい?必要な生活用品だけを買うのよ。それ以外にお金使っちゃ駄目よ」
「分かってますようるせーな」
横でパタパタ飛ぶアルルが腰に手を当て圧をかけてくる。まったく……小言がうるさいやつだ。
私達がとりあえず生きていける様にフィオナが自分のお小遣いから貸してくれた1000ルピー。私とアルルで分けて500ルピー。
私達はそのお金で最低限あの家で暮らしていけるコップとかタオルとかその他生活用品を手分けして街で買い揃えようとしていた。
「く・れ・ぐ・れ・も!!!余計な物は買わない様に!!!!」
「うるせーな!!!!!分かってるよ!!!!!私がそんなバカに見えますか!!!!!!」
「見える」
「はあああああああああああ!!?!?!?!?!なめてんのかてんめええええええええ!!!!!!!!!!!!!!?」
「じゃあアンタ絶~~~~っ対に!!!そこら辺のお店で関係ない買い食いしないでちゃんと買い物出来るって誓えるの!!!!!?!」
「…………チカエマスケド」
「嘘つけえええええ!!!!!!!!!!!!……ったく、やっぱりコイツを別行動させるのは危険かしら……」
ちっ。この間はちょっと気の合う奴だと思ったがやっぱり駄目だなコイツ。生意気だ。ムカつく。言い返してやろう。
「……いやお前の方が無駄な買い食いするタイプだろ」
「はあ???どこが……」
「この街来た時屋台の串焼き肉を下品にヨダレだらだら垂らしながら買おうとしてただろ!!!!!!!!!!!お前みたいな下品ヨダレハゲの方が絶対ルピー無駄遣いしますよ!!絶対にいいいいいい~~~!!!!!!!!!!!!」
「んなっ!?だ、誰が下品ヨダレハゲよ!!!!!!ヨダレなんか垂らしてないし!!!!!!!!ってか絶対無駄な物なんて買わないし!!!!アンタじゃないんだから!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「はあああああああああ!?!!?!?!私が無駄な物買うわけねーだろ!!!!!ろくに買い物も出来ずに無駄にルピー消費するのはお前の方だ!!!!!!!!!!」
「いやアンタよ!!!!アンタが本当だらしなくてしょうもない奴なのはここ数日で身に染みて分かったし!!!!ぜ~~~~~~~~~ったいアンタ!!!!!!!!!!!!!!!」
お前。アンタ。お前。アンタ。街中で繰り広げられる私達の口論に街の人達の視線がかなり集まっている気がするが今は腹が立ってそれどころじゃなかった。
「じゃあ勝負しますか?」
「はぁ!?しょ、勝負……!?」
「""どっちが限られたルピーの中でちゃんと良い生活用品買ってこれるか""の勝負ですよ!!!!!!!!!!」
私はアルルに指をさして宣言した。
「お、面白いじゃない……!!!じゃあ負けた方は""パンツ見せる""って事で!!!!!!!!!!」
「え、きも。アルルってそういう趣味あったんですか。うわぁ」
「黙れえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!先にアンタが私のスカートめくってパンツ見たからでしょ!!!!!!アンタにも恥ずかしい思いさせてやるわ!!!!!!!!!」
そういや初日に私の植物を伸ばす魔法≪グリーン・グロウ≫でアルルのスカートをめくってたっけ。忘れてたわ。いつまでもそんな事覚えていやがっていやらしい奴だ。
「まっ、そんなにまた私にパンツを見られたいならこの勝負に余裕勝ちしてまたお前のパンツを見てやりますよ!!!!わはははは!!!!!」
「うっさい!!!!パンツを見せるのはアンタの方よ!!!!!!!!!!!!!」
「……」「……」「ママー、パンツだってー……」「見ちゃいけません!」
パンツパンツ言って口論していたのを街の人達に聞かれて結構な数の人に不審者の様に見られていたのに今更気付いた。
「「………」」
「「……ふん!!!」」
私とアルルは別々の道を歩き出した。
かくして""どっちが良い物を買って来れるか対決""がここに始まった!
フォークテイルタウンは東西南北、中心で大まかに5つのエリアに分かれている。
私達が最初に入って来た商店が並ぶにぎやかな南エリア、東エリアは宿屋や冒険者のギルドがあるらしい。
私達が住む"めがみはうす"がある北側はほとんど町の外みたいな草原エリア(もっと奥に進むと海が見える)。中央は大きい噴水があり街の中心となるエリア(そのまんまだな)。西エリアは……フィオナはなんて言ってたっけかな……。
そんな事を考えながらアルルと一緒に歩いているとフォークテイルタウンの南エリアまでやって来た。屋台やお店、人がいっぱいいて相変わらずにぎやかな所だ。
「いい?必要な生活用品だけを買うのよ。それ以外にお金使っちゃ駄目よ」
「分かってますようるせーな」
横でパタパタ飛ぶアルルが腰に手を当て圧をかけてくる。まったく……小言がうるさいやつだ。
私達がとりあえず生きていける様にフィオナが自分のお小遣いから貸してくれた1000ルピー。私とアルルで分けて500ルピー。
私達はそのお金で最低限あの家で暮らしていけるコップとかタオルとかその他生活用品を手分けして街で買い揃えようとしていた。
「く・れ・ぐ・れ・も!!!余計な物は買わない様に!!!!」
「うるせーな!!!!!分かってるよ!!!!!私がそんなバカに見えますか!!!!!!」
「見える」
「はあああああああああああ!!?!?!?!?!なめてんのかてんめええええええええ!!!!!!!!!!!!!!?」
「じゃあアンタ絶~~~~っ対に!!!そこら辺のお店で関係ない買い食いしないでちゃんと買い物出来るって誓えるの!!!!!?!」
「…………チカエマスケド」
「嘘つけえええええ!!!!!!!!!!!!……ったく、やっぱりコイツを別行動させるのは危険かしら……」
ちっ。この間はちょっと気の合う奴だと思ったがやっぱり駄目だなコイツ。生意気だ。ムカつく。言い返してやろう。
「……いやお前の方が無駄な買い食いするタイプだろ」
「はあ???どこが……」
「この街来た時屋台の串焼き肉を下品にヨダレだらだら垂らしながら買おうとしてただろ!!!!!!!!!!!お前みたいな下品ヨダレハゲの方が絶対ルピー無駄遣いしますよ!!絶対にいいいいいい~~~!!!!!!!!!!!!」
「んなっ!?だ、誰が下品ヨダレハゲよ!!!!!!ヨダレなんか垂らしてないし!!!!!!!!ってか絶対無駄な物なんて買わないし!!!!アンタじゃないんだから!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「はあああああああああ!?!!?!?!私が無駄な物買うわけねーだろ!!!!!ろくに買い物も出来ずに無駄にルピー消費するのはお前の方だ!!!!!!!!!!」
「いやアンタよ!!!!アンタが本当だらしなくてしょうもない奴なのはここ数日で身に染みて分かったし!!!!ぜ~~~~~~~~~ったいアンタ!!!!!!!!!!!!!!!」
お前。アンタ。お前。アンタ。街中で繰り広げられる私達の口論に街の人達の視線がかなり集まっている気がするが今は腹が立ってそれどころじゃなかった。
「じゃあ勝負しますか?」
「はぁ!?しょ、勝負……!?」
「""どっちが限られたルピーの中でちゃんと良い生活用品買ってこれるか""の勝負ですよ!!!!!!!!!!」
私はアルルに指をさして宣言した。
「お、面白いじゃない……!!!じゃあ負けた方は""パンツ見せる""って事で!!!!!!!!!!」
「え、きも。アルルってそういう趣味あったんですか。うわぁ」
「黙れえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!先にアンタが私のスカートめくってパンツ見たからでしょ!!!!!!アンタにも恥ずかしい思いさせてやるわ!!!!!!!!!」
そういや初日に私の植物を伸ばす魔法≪グリーン・グロウ≫でアルルのスカートをめくってたっけ。忘れてたわ。いつまでもそんな事覚えていやがっていやらしい奴だ。
「まっ、そんなにまた私にパンツを見られたいならこの勝負に余裕勝ちしてまたお前のパンツを見てやりますよ!!!!わはははは!!!!!」
「うっさい!!!!パンツを見せるのはアンタの方よ!!!!!!!!!!!!!」
「……」「……」「ママー、パンツだってー……」「見ちゃいけません!」
パンツパンツ言って口論していたのを街の人達に聞かれて結構な数の人に不審者の様に見られていたのに今更気付いた。
「「………」」
「「……ふん!!!」」
私とアルルは別々の道を歩き出した。
かくして""どっちが良い物を買って来れるか対決""がここに始まった!
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