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6話 エルエル、祭りに参加する!
66 エルエル、火事を起こす!
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「くおらああああああ!!そんなんじゃ女神様への祈りにならんじゃろうがあああああ!!!」
「ん……なんだなんだ?」
「す、ステージの上でなんか喋ってますね」
「ゲッ……この声は……」
「あれってさっきお祭りの開催宣言してた町長のおじいさんじゃない?」
私達4人は焼きそばを買う為にエミーの屋台の前に出来ていた長い列の最後尾に並んだ。
少しずつ列が進んでいく最中、噴水前を横切る時、先程演舞をやっていたステージの上から聞き覚えのあるうるさい声が聞こえてくる。
「しかし町長……予算の問題もありますから……」
「嫌じゃ嫌じゃ嫌なのじゃああああああああああああ!!もっと女神様を信仰する予算を出すじゃああああああああ!!!!」
ステージの上ではこの間私を襲って来た女神信者ジジイが町の大人達に色々文句を言っているのが見えた。大人達は困った表情をしている。
ジジイは地面に倒れ込み手足をバタバタさせて説教というか何かワガママを言っている子供の様だった。どうせまた女神様信仰とかなんとか言ってワケわからん理屈を言っているんだろう。
「おいコラ!!!!お祭りの日にお説教なんかやめろハゲ!!!!!」
「「「えっ」」」
私はどうせ人混みでバレないだろうと思って列の中からステージに向かって叫んだ。
「大人の人達も困ってるだr……ぶべっ!!」
「ちょ……!!やめなさいよ!!!あの人町長で偉い人なんでしょ!!」
私は焦ったアルルにパシッと口をふさがれた。
「エルエルお前な~……やめとけよそういうのは……」
「え、エルエルさん~怒られちゃいますよ~」
「大丈夫大丈夫。どうせこの人混みじゃ誰が言ったんだかバレやしないですよ……って、痛っ!!」
アルルに頭をぶん殴られた。
「そんな悪戯すなバカ!!子供じゃないんだから!!」
「うるせー!!あのハゲこの間杖で私をぶん殴ってきたんですよ!!これくらいの仕返しは……」
ダダダダダ……!
「ん?」
「誰がハゲじゃあああああああああああああああ!!!!!」
女神信者ジジイは地獄耳だった様で私の悪口を聞きつけステージ上からこっちに真っ直ぐ向かって走って来るのが見えた。
「ええええええっ!?!?聞こえてたんですかああああああああ!?!!」
「貴様ああああ!!この間女神様を愚弄した異端者じゃなああああ!?!!?!
杖でブッ叩いてやr……あっ」
その時、女神信者ジジイは走ってくる勢いでステージ横に立ててある照明用の篝火のかごを思いっ切り服にひっかけ……倒した。
そして―――
ボオオオオオ……!!
「どわああああああああっ!!!!火事だあああああああああ!!!!」
「す、ステージ燃えていますぞおおおおおおおおおお!?!?」
「うわああああ!!逃げろおおおおお!!!」
「「「「「え……ええええええええええええええええ!?!?!?!」」」」」
篝火のかごから落ちた火はステージを燃やしじわじわと周りに燃え広がって行く。
近くにいた人々は大パニックで逃げ惑う。
「な、な、なにやってんだジジイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!」
「お、お、お前のせいじゃろがあああああああああああ!!!!!!」
「「「んな事言ってる場合かあああああああああああああ!!!!!!!」」」
「「す、すみません……」」
私は女神信者ジジイと罵り合い責任を押し付け合っているとアルル達に怒鳴られ説教されてしまった。
た、確かにそんな場合じゃないな……。
「くおらああああああ!!そんなんじゃ女神様への祈りにならんじゃろうがあああああ!!!」
「ん……なんだなんだ?」
「す、ステージの上でなんか喋ってますね」
「ゲッ……この声は……」
「あれってさっきお祭りの開催宣言してた町長のおじいさんじゃない?」
私達4人は焼きそばを買う為にエミーの屋台の前に出来ていた長い列の最後尾に並んだ。
少しずつ列が進んでいく最中、噴水前を横切る時、先程演舞をやっていたステージの上から聞き覚えのあるうるさい声が聞こえてくる。
「しかし町長……予算の問題もありますから……」
「嫌じゃ嫌じゃ嫌なのじゃああああああああああああ!!もっと女神様を信仰する予算を出すじゃああああああああ!!!!」
ステージの上ではこの間私を襲って来た女神信者ジジイが町の大人達に色々文句を言っているのが見えた。大人達は困った表情をしている。
ジジイは地面に倒れ込み手足をバタバタさせて説教というか何かワガママを言っている子供の様だった。どうせまた女神様信仰とかなんとか言ってワケわからん理屈を言っているんだろう。
「おいコラ!!!!お祭りの日にお説教なんかやめろハゲ!!!!!」
「「「えっ」」」
私はどうせ人混みでバレないだろうと思って列の中からステージに向かって叫んだ。
「大人の人達も困ってるだr……ぶべっ!!」
「ちょ……!!やめなさいよ!!!あの人町長で偉い人なんでしょ!!」
私は焦ったアルルにパシッと口をふさがれた。
「エルエルお前な~……やめとけよそういうのは……」
「え、エルエルさん~怒られちゃいますよ~」
「大丈夫大丈夫。どうせこの人混みじゃ誰が言ったんだかバレやしないですよ……って、痛っ!!」
アルルに頭をぶん殴られた。
「そんな悪戯すなバカ!!子供じゃないんだから!!」
「うるせー!!あのハゲこの間杖で私をぶん殴ってきたんですよ!!これくらいの仕返しは……」
ダダダダダ……!
「ん?」
「誰がハゲじゃあああああああああああああああ!!!!!」
女神信者ジジイは地獄耳だった様で私の悪口を聞きつけステージ上からこっちに真っ直ぐ向かって走って来るのが見えた。
「ええええええっ!?!?聞こえてたんですかああああああああ!?!!」
「貴様ああああ!!この間女神様を愚弄した異端者じゃなああああ!?!!?!
杖でブッ叩いてやr……あっ」
その時、女神信者ジジイは走ってくる勢いでステージ横に立ててある照明用の篝火のかごを思いっ切り服にひっかけ……倒した。
そして―――
ボオオオオオ……!!
「どわああああああああっ!!!!火事だあああああああああ!!!!」
「す、ステージ燃えていますぞおおおおおおおおおお!?!?」
「うわああああ!!逃げろおおおおお!!!」
「「「「「え……ええええええええええええええええ!?!?!?!」」」」」
篝火のかごから落ちた火はステージを燃やしじわじわと周りに燃え広がって行く。
近くにいた人々は大パニックで逃げ惑う。
「な、な、なにやってんだジジイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!」
「お、お、お前のせいじゃろがあああああああああああ!!!!!!」
「「「んな事言ってる場合かあああああああああああああ!!!!!!!」」」
「「す、すみません……」」
私は女神信者ジジイと罵り合い責任を押し付け合っているとアルル達に怒鳴られ説教されてしまった。
た、確かにそんな場合じゃないな……。
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