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Ep13
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「ここが、ベルトランの冒険者ギルドだ」
リィザが意気揚々と押し開けた大きな扉の先には、むせ返るような熱気が渦巻いていた。 広いホールには、傷だらけの革鎧を着た男たちや、ローブを纏った魔導師たちがたむろしている。酒と鉄、そして獣の匂いが混ざり合った、いかにも「異世界のギルド」といった雰囲気だ。
「……リィザ、やっぱり目立つな、俺」
俺は隣を歩きながら、身を縮めた。 村にいた時はそれどころではなかったが、改めて自分の格好を見ると、あまりに場違いだ。ビジネススーツに革靴、そしてネクタイ。
荒くれ者たちが集まるこの空間で、俺だけが「営業回り」をしているような違和感を放っている。
「なんだ、あの格好は? 」 「剣も杖も持っていないぞ。……召使いか?」
周囲から飛んでくる、遠慮のない視線とヒソヒソ話。リィザはそんなことはお構いなしに、ずんずんと中央のカウンターへ進んでいく。
「おい、報告だ! ザグ・ロードの耳を持ってきたぞ」
リィザがカウンターに革袋をドサリと置くと、酒場の方が一瞬静まり返った。 「ザグ・ロード……? あの上位種を、リィザがやったのか?」
「一人じゃない。私の『有能な相棒』が手伝ってくれたおかげさ」
リィザが親指で俺を指すと、受付の男だけでなく、周りの冒険者たちの視線が一斉に俺に集中した。
(ただでさえスーツで目立っているのに、これ以上注目を集めるのはやめてくれ~)
『マスター、視線によるストレス値が上昇しています。』
(ここは社会人スキルを見せてやるぜ)
俺はスッと背筋を伸ばし、営業スマイルを浮かべた。 「……どうも、はじめまして」
その丁寧すぎる挨拶に、冒険者たちは毒気を抜かれたように「なんだあいつ……」と顔を見合わせている。
「……まあいい。リィザ、討伐は確認した。報酬は後で渡す。ところで、そっちの連れは何者だ」
受付の男が俺を見た。リィザがニッと笑って俺の背中を叩く。
「私の相棒さ。ケンジ、こっちへ来い。冒険者登録の窓口だ」
俺はリィザに促されるまま、隣の「新規登録窓口」へと向かった。 いよいよ、この世界での就職活動が始まる。
リィザが意気揚々と押し開けた大きな扉の先には、むせ返るような熱気が渦巻いていた。 広いホールには、傷だらけの革鎧を着た男たちや、ローブを纏った魔導師たちがたむろしている。酒と鉄、そして獣の匂いが混ざり合った、いかにも「異世界のギルド」といった雰囲気だ。
「……リィザ、やっぱり目立つな、俺」
俺は隣を歩きながら、身を縮めた。 村にいた時はそれどころではなかったが、改めて自分の格好を見ると、あまりに場違いだ。ビジネススーツに革靴、そしてネクタイ。
荒くれ者たちが集まるこの空間で、俺だけが「営業回り」をしているような違和感を放っている。
「なんだ、あの格好は? 」 「剣も杖も持っていないぞ。……召使いか?」
周囲から飛んでくる、遠慮のない視線とヒソヒソ話。リィザはそんなことはお構いなしに、ずんずんと中央のカウンターへ進んでいく。
「おい、報告だ! ザグ・ロードの耳を持ってきたぞ」
リィザがカウンターに革袋をドサリと置くと、酒場の方が一瞬静まり返った。 「ザグ・ロード……? あの上位種を、リィザがやったのか?」
「一人じゃない。私の『有能な相棒』が手伝ってくれたおかげさ」
リィザが親指で俺を指すと、受付の男だけでなく、周りの冒険者たちの視線が一斉に俺に集中した。
(ただでさえスーツで目立っているのに、これ以上注目を集めるのはやめてくれ~)
『マスター、視線によるストレス値が上昇しています。』
(ここは社会人スキルを見せてやるぜ)
俺はスッと背筋を伸ばし、営業スマイルを浮かべた。 「……どうも、はじめまして」
その丁寧すぎる挨拶に、冒険者たちは毒気を抜かれたように「なんだあいつ……」と顔を見合わせている。
「……まあいい。リィザ、討伐は確認した。報酬は後で渡す。ところで、そっちの連れは何者だ」
受付の男が俺を見た。リィザがニッと笑って俺の背中を叩く。
「私の相棒さ。ケンジ、こっちへ来い。冒険者登録の窓口だ」
俺はリィザに促されるまま、隣の「新規登録窓口」へと向かった。 いよいよ、この世界での就職活動が始まる。
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