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番外編 聖女の場合4
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イザベラは心配して私の部屋まで一緒に帰ってくれた。
廊下に出ると外は朝の柔らかい日差しから、昼に向かって日差しが強くなってきていた。日のあたる廊下をイザベラと歩く。
厨房近くの廊下の前を通り過ぎると、昼食準備の為の喧騒が聞こえてきている。
今まで同じ聖女候補として一緒に講義を受けたりしたけれど、こんな風に歩いたり話したりするのは初めてだった。
式典で緊張してしまったのね。
体調は大丈夫? 寝不足?
神子様に会えるなんて思わなかった。本当に嬉しい。
降臨の場に立ちあえるなんて夢の様だわ。
貴族は領民の為に生きないといけない。
私に神力があって聖女候補になれたのは本当に嬉しかった。
聖女になって、少しでも民のために頑張りたいの。
……イザベラは私の体調を心配しながらも、部屋までの間にそんな熱い思いを話していた。もっと難しい事もたくさん話していたけど、私の理解ではこんな感じだ。……ただの真面目キャラだと思っていた。本当の彼女がこんなに風に思っていたなんて知らなかった。
……違う。知ろうとしなかったんだ。
ゲームのイザベラを知っていて、目の前のイザベラを知ろうとしていなかった。彼女の真剣な気持ち……
なんていうのだろう。……驚いた。
そんなキャラだから。とかではない。彼女は確かにここで真剣に考えて、学んで、夢を持って生きている、と衝撃を持って私は受け止めた。
そしてこんな風に優しく接してくれる友達は……いままで私にはいなかった。今世でも、ゲームが始まるまでだと割りきり、優しくしてくれる男の子達としか話す事もなかった。男の子としか話さないから尚更、同性の友達は出来なかった。けれど、そんな事はいままで気にならなかった。
私の幸せの為にイザベラが聖女になって欲しい、と考えていた自分が急に恥ずかしくなった。
「マリアさん大丈夫?」
無言で考えこむ私を心配してくれていた。
「ごめんなさい。何か色々考えちゃって……私…………」
「私……聖女候補で良いのかな……本当は、そんなに考えてここに来た訳じゃなくて、流されて……
神力が強いからとか、その……良い暮らしがしたかったからとか……
それ以外にも…………本当にどうしようもない理由しかないかも……
そんな事に、今……気づいたかも……」
話しながら情けない気持ちと一緒に、ポロっと涙が零れた。
私は、そもそも聖女になりに来てすらいなかったのだ。
真剣に聖女になりたいイザベラに、こんな自分は優しくしてもらってはいけない気がした。
攻略対象だってゲームの攻略としてしか見てなかった。それはゲーム感覚で、攻略する気持ちであって、恋したいとか恋愛したいとか、それすらもなく……そもそもちゃんと人として相対していなかった。
相手の気持ちなんて、見てすらいなかった。いや、相手の気持ちがあると思っていなかったかもしれない。
心のどこかでゲームだとキャラクターだと思っていた。
そんなの上手くいきっこない……ヘンリー様のあの怖い視線は、私のいい加減な気持ちも、やる気のなさも、甘さも、相手をみていない事もお見通しだったのかも。怒られて当然だ。
前世でも楽な道に、ただただ流されて生きていた。
地元の小・中学校、無理のない高校に無理のない大学。就職試験が辛くて、流されて適当な仕事に着いた。
無理せず就職した職場は所謂ブラック企業だった。相手の事なんて考えずに、辛くて仕事を押し付けあっていた。感じる事も考える事も放棄して、仕事していた。
徹夜で仕事をして、気づくと朝でまた仕事が始まる時間。……そして、いつの間にか季節がいくつも過ぎていた……
私は自分で何か考えて行動していた事があっただろうか。
夢を持っていた事があっただろうか。
日々をただ流される様に生きていて、何かに必死になったりしただろうか……私ってなんなのだろう。
一度、落ちた思考回路はそのままどんどん落ち込んでいく。前世から含めてただ生きてきた長い時間、自分の人生を全部……よくわからなくなって、落ちこむ。
「今日から試験開始ですもの。聖女になりたいと《今》思えるのなら、今から頑張れば宜しいのではなくて?」
イザベラが私の手を握って言う。
「聖女になりたい理由は、人それぞれだわ。けれども、聖女になれるのは女神様に認められた者のみ。誰がなんと言おうとも、自分でなんと思おうとも、認められれば宜しいのよ!」
はっと息を呑んで顔をあげると、イザベラはニッコリ笑っていた。
「認められたら、聖女になれるんですもの。候補に選ばれる事だってすごい事よ!一緒に聖女になりましょう。」
「…………………………。」
「…………………………?」
「…………………………。」
「……???」
「…………一緒にって……聖女に選ばれるのは、私達のどちらか一人じゃないの?」
「え? 認められたらいいのよ? 今、我が国には3人の聖女様がいらっしゃるじゃない。候補に選ばれて、試験の間に女神様に認められたら、聖女になれるのよ?」
神官長の講義でも言われていたわよ?とイザベラはきょとんとしながらも、聖女候補に選ばれる事自体がそもそも珍しい、すごい事だし、二人も同時に候補が出る事も珍しいのよ! と、興奮して話し続けている。……が、もう私の頭の中は衝撃と疑問でいっぱいになっていた。
もう、ゲームと違い過ぎる。
けれど、イザベラの言葉に私は目が醒めた気がしていた。私はここで……ここから『今』始められる。
サァーと、春の暖かい風が吹き上げた。優しく私の横を通り過ぎる。
私の部屋の前でイザベラがまだ心配してくれていたけれど、もう大丈夫な気がした。お礼を言って明日から、一緒に頑張ろうと言うと、今日一番の笑顔で頷いてくれた。
イザベラと別れて部屋で、今までの事、ゲームの事、そしてこれからの事を考えていた。そして、決定的な連絡が入ってきた。
リオン様が神子様の世話役に就いた為、聖女試験の協力者から外れるとの連絡だった。
廊下に出ると外は朝の柔らかい日差しから、昼に向かって日差しが強くなってきていた。日のあたる廊下をイザベラと歩く。
厨房近くの廊下の前を通り過ぎると、昼食準備の為の喧騒が聞こえてきている。
今まで同じ聖女候補として一緒に講義を受けたりしたけれど、こんな風に歩いたり話したりするのは初めてだった。
式典で緊張してしまったのね。
体調は大丈夫? 寝不足?
神子様に会えるなんて思わなかった。本当に嬉しい。
降臨の場に立ちあえるなんて夢の様だわ。
貴族は領民の為に生きないといけない。
私に神力があって聖女候補になれたのは本当に嬉しかった。
聖女になって、少しでも民のために頑張りたいの。
……イザベラは私の体調を心配しながらも、部屋までの間にそんな熱い思いを話していた。もっと難しい事もたくさん話していたけど、私の理解ではこんな感じだ。……ただの真面目キャラだと思っていた。本当の彼女がこんなに風に思っていたなんて知らなかった。
……違う。知ろうとしなかったんだ。
ゲームのイザベラを知っていて、目の前のイザベラを知ろうとしていなかった。彼女の真剣な気持ち……
なんていうのだろう。……驚いた。
そんなキャラだから。とかではない。彼女は確かにここで真剣に考えて、学んで、夢を持って生きている、と衝撃を持って私は受け止めた。
そしてこんな風に優しく接してくれる友達は……いままで私にはいなかった。今世でも、ゲームが始まるまでだと割りきり、優しくしてくれる男の子達としか話す事もなかった。男の子としか話さないから尚更、同性の友達は出来なかった。けれど、そんな事はいままで気にならなかった。
私の幸せの為にイザベラが聖女になって欲しい、と考えていた自分が急に恥ずかしくなった。
「マリアさん大丈夫?」
無言で考えこむ私を心配してくれていた。
「ごめんなさい。何か色々考えちゃって……私…………」
「私……聖女候補で良いのかな……本当は、そんなに考えてここに来た訳じゃなくて、流されて……
神力が強いからとか、その……良い暮らしがしたかったからとか……
それ以外にも…………本当にどうしようもない理由しかないかも……
そんな事に、今……気づいたかも……」
話しながら情けない気持ちと一緒に、ポロっと涙が零れた。
私は、そもそも聖女になりに来てすらいなかったのだ。
真剣に聖女になりたいイザベラに、こんな自分は優しくしてもらってはいけない気がした。
攻略対象だってゲームの攻略としてしか見てなかった。それはゲーム感覚で、攻略する気持ちであって、恋したいとか恋愛したいとか、それすらもなく……そもそもちゃんと人として相対していなかった。
相手の気持ちなんて、見てすらいなかった。いや、相手の気持ちがあると思っていなかったかもしれない。
心のどこかでゲームだとキャラクターだと思っていた。
そんなの上手くいきっこない……ヘンリー様のあの怖い視線は、私のいい加減な気持ちも、やる気のなさも、甘さも、相手をみていない事もお見通しだったのかも。怒られて当然だ。
前世でも楽な道に、ただただ流されて生きていた。
地元の小・中学校、無理のない高校に無理のない大学。就職試験が辛くて、流されて適当な仕事に着いた。
無理せず就職した職場は所謂ブラック企業だった。相手の事なんて考えずに、辛くて仕事を押し付けあっていた。感じる事も考える事も放棄して、仕事していた。
徹夜で仕事をして、気づくと朝でまた仕事が始まる時間。……そして、いつの間にか季節がいくつも過ぎていた……
私は自分で何か考えて行動していた事があっただろうか。
夢を持っていた事があっただろうか。
日々をただ流される様に生きていて、何かに必死になったりしただろうか……私ってなんなのだろう。
一度、落ちた思考回路はそのままどんどん落ち込んでいく。前世から含めてただ生きてきた長い時間、自分の人生を全部……よくわからなくなって、落ちこむ。
「今日から試験開始ですもの。聖女になりたいと《今》思えるのなら、今から頑張れば宜しいのではなくて?」
イザベラが私の手を握って言う。
「聖女になりたい理由は、人それぞれだわ。けれども、聖女になれるのは女神様に認められた者のみ。誰がなんと言おうとも、自分でなんと思おうとも、認められれば宜しいのよ!」
はっと息を呑んで顔をあげると、イザベラはニッコリ笑っていた。
「認められたら、聖女になれるんですもの。候補に選ばれる事だってすごい事よ!一緒に聖女になりましょう。」
「…………………………。」
「…………………………?」
「…………………………。」
「……???」
「…………一緒にって……聖女に選ばれるのは、私達のどちらか一人じゃないの?」
「え? 認められたらいいのよ? 今、我が国には3人の聖女様がいらっしゃるじゃない。候補に選ばれて、試験の間に女神様に認められたら、聖女になれるのよ?」
神官長の講義でも言われていたわよ?とイザベラはきょとんとしながらも、聖女候補に選ばれる事自体がそもそも珍しい、すごい事だし、二人も同時に候補が出る事も珍しいのよ! と、興奮して話し続けている。……が、もう私の頭の中は衝撃と疑問でいっぱいになっていた。
もう、ゲームと違い過ぎる。
けれど、イザベラの言葉に私は目が醒めた気がしていた。私はここで……ここから『今』始められる。
サァーと、春の暖かい風が吹き上げた。優しく私の横を通り過ぎる。
私の部屋の前でイザベラがまだ心配してくれていたけれど、もう大丈夫な気がした。お礼を言って明日から、一緒に頑張ろうと言うと、今日一番の笑顔で頷いてくれた。
イザベラと別れて部屋で、今までの事、ゲームの事、そしてこれからの事を考えていた。そして、決定的な連絡が入ってきた。
リオン様が神子様の世話役に就いた為、聖女試験の協力者から外れるとの連絡だった。
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