Lv1の最強勇者

レル

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第五章

【第80話】切り札

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「出来たみたいだな」

「ええ、お陰様で…」

結局術式が組み上がったのは期限最終日の夕方だった

「散々文句言ってたようだが、やれば出来るじゃないか」

「一応できたんですが、消費魔力が大きすぎて普通の人は使えないですよ」

「いいんだよ、少なくともお前が使えれば
それだけでお前の切り札になるんだからな」

そう言ってヒヨは魔法障壁を展開し始めた

「……何をやっているんですか?」

「お前の魔法を受けてみようと思ってな」

「僕の魔法は魔物戦を考えて作ってあります
下手したら死にますよ?」

「素人の魔法で死ぬほど落ちぶれてないさ」

わかりやすい挑発
そんなに気になるなら使ってみようじゃないか
僕自身も全力で使ったことの無い僕の魔法

「加減は出来ませんよ」

「あぁ、いつでもいいぜ?」

僕は魔法式を展開させる
魔力を手の平で魔力を圧縮し小石程度の大きさのボールを作った
僕はそれをヒヨに向かって思いっきり投げる

魔力ボールは魔法障壁に当たるといとも容易く障壁は砕け散り、ヒヨに到達した

ヒヨはそのボールを右手で受け止める
しかし、ボールはヒヨの手に吸い込まれていった

「ふーん、なるほどねぇ…」

そう言いながらヒヨは自分の剣で右腕を切り飛ばした

切り飛ばした右腕はボコボコと変形しながら宙を舞い、地面に落ちると同時に水風船が割れるように弾け飛んだ 

「魔法では魔力を乱して無効化し
生物には体の中に入り込み圧縮された分を一気に解放して魔力過多で内側から破壊する
なかなかえげつないものを作ったね」

「って、その腕どーするんですかぁ!
だから言ったじゃないですか!
魔法の評価してる場合じゃ無いでしょ、早く止血しないと!!」

と、慌てている僕とは裏腹にヒヨは呑気に右腕をみて
「あー、大丈夫大丈夫、治るから」
なんて言った

「とりあえず、試験は合格
今日は先に家に帰ってくれ」

そう言い残しヒヨは空気に溶けていった



「おかえりなさい、今日は早いのね?」

「僕の魔法でヒヨの腕を吹き飛ばしてしまって…」

それを聞いてミオさんは目を大きく開けて僕の肩を掴んできた

「腕をって事は父さんに傷をつけたんですか!?
凄いじゃないですか!!
あの人は魔法に耐性があるからほとんど効かないんですよ
そんな人に怪我をさせるなんて!!」

てっきりヒヨの心配をするのかと思いきや
ミオさんは僕を賞賛した
この様子から見ると本当に腕は大丈夫なようだ

そう思い、安堵のため息をついた時
今までに聞いた事のない鈴が大きな音で鳴り始めた
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